ビジネス実務論集
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理論・調査研究
論文
  • 北村 雅昭
    2021 年 39 巻 p. 1-10
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/24
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    現代のキャリアは、必ずしも1つの組織内に限定されない。また、情報技術の発達やグローバル化などにより、多くの不確実性に晒されている。様々な環境変化が予想される中、選択と適応を繰り返し、自分にとって意味のあるキャリアを歩むための心理的資源として、キャリア・アダプタビリティという概念に注目が集まっている。キャリア・アダプタビリティは、国際的な尺度が開発されたことで、急速に研究蓄積が進みつつあるが、わが国にはいまだ妥当性、信頼性が検証されたキャリア・アダプタビリティ尺度が存在しない。本研究では、先行研究を参考に作成した質問に対して、大学生から得たデータを分析することで、わが国の大学生に対して活用可能なキャリア・アダプタビリティ尺度の開発と妥当性、信頼性の検証に取り組む。

研究ノート
  • 湯口 恭子
    2021 年 39 巻 p. 11-22
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/24
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    本研究の目的は、キャリア探索と就職活動中の取り組みとしての行動が、内定後の「満足・意欲」「不安」という感情に、どう影響しているのかを明らかにすることであった。関西圏3大学に在籍する4年生に対して、質問紙による調査を実施し、232名を分析対象とした。結果、キャリア探索の「情報収集」「自己理解」「キャリア支援活用」と、内定後の「満足・意欲」「不安」との間に相関は見られなかった。そこで、仮説モデルを作成して検討することにした。結果、「自己理解」は男女とも不採用経験後の「自分らしい就職態度の確立」に影響し、「目標の明確化」につながっていた。これらが内定先への「満足・意欲」につながることで、内定後の「不安」を低減させた。「キャリア支援活用」においては、不採用経験後の「他者への自己開示」「模索的行動」に影響しており、男性と女性では、「不安」への影響が異なることも示唆された。

    以上のことから、キャリア探索はキャリアを構築する基礎部分であり、レディネスとしての機能を持っていると考えられる。キャリア探索を基礎として、就職活動を乗り越えていく力を身につけることで、内定後の「満足・意欲」が得られ、「不安」が低減されるのだろう。このように、キャリア探索は不採用経験というつらい体験を乗り越え、内定先に対する積極的な態度を形成する基礎になると考えられる。今後、これらの詳細を明らかにしていくことで、キャリア探索の促進におけるキャリア教育や支援の質の向上に貢献できるだろう。

  • 苅野 正美, 樋口 勝一, 兒島 尚子, 福井 就, 仁平 征次
    2021 年 39 巻 p. 23-32
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/24
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    秘書士や秘書技能検定といったビジネス関連資格・検定が多くの大学・短期大学で指導されている。その理由を推定するために、社会人対象の調査をおこなった。その結果、これら資格・検定の内容は、専門的な秘書に就くためのものというよりも、社会人としての汎用的な一般知識・技能を養成するためのものとして認知され、その取得指導がそれらを身につけさせるためにおこなわれているということが判明した。

教育開発研究
論文
  • 見舘 好隆
    2021 年 39 巻 p. 33-40
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/24
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    5年間続けて取り組んだ課題解決型学習(Project-Based Learning、以下、PBL)の授業について、連携企業団体のメリットを向上させる要因を分析することで、連携先が意欲的に持続性を持って協力できるPBLの在り方の提示を目的とする。仮説は①連携先と学生とのコミュニケーションの頻度が高いほど、最終評価は高くなる、②学生同士のコミュニケーションの頻度が高いほど、最終評価は高くなる、とした。結果、「メール数」「練習時間」が評価「修正改善」に、「ミーティング時間」が評価「創造性」にプラスの影響を与えていた。

    なお、本研究は見舘(2017)の日本ビジネス実務学会全国大会(神戸)で発表した研究(2015・2016年度のデータを用いた分析)に、2017~2019年度のデータを追加し分析を行ったものである。

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