認知症治療研究会会誌
Online ISSN : 2435-8711
Print ISSN : 2189-2806
最新号
認知症治療研究会会誌
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 2022 年 9 巻 1 号 p. 0-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 河野 和彦
    2022 年 9 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 河野 和彦
    2022 年 9 巻 1 号 p. 2-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
    あらゆる疾患の中で,アルツハイマー型認知症の薬剤貢献度,治療満足度は最低である.老 化にともなう病変であるならば,その制御が容易でないことはうなずけるものの,米国を中心に老化 現象についてすら精力的に研究し克服しようとする動きがある.発達障害脳と精神病・脳変性(認知 症)の関連,今までは認知症と認識されていなかった変性疾患における認知症症状など認知症を取り 巻く複数の因子を考慮しながら,いままでの常識(主に薬剤)とは異なる方法(栄養学,波動医学, 細菌・ウイルス感染予防など)を柔軟に取り入れてゆくことで,高い壁を乗り越えていきたいもので ある.そのための戦力を提示する.
  • 田平 武
    2022 年 9 巻 1 号 p. 9-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
    アルツハイマー病の診断・治療のパラダイムシフトが行われ,抗アミロイド抗体であるAducanumab が最初の疾患修飾薬として米国で承認された.アミロイドを標的とするさらに優れた抗体 医薬の治験が次々と行われており,アルツハイマー病の治療薬となると予想される.抗体医薬は比較 的安全性は高く各種疾患の治療薬として確立されているが,あまりに高価であり保険制度が崩壊する のではないかと懸念される.従って,やがて安全かつ安価な能動免疫療法にとってかわると予想され る.筆者らが開発してきた組換えウイルスベクターは安全性の面でハードルが下がってきており,今 後実用化に向けた開発研究の進展が望まれる.
  • 橋詰 良夫
    2022 年 9 巻 1 号 p. 14-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
    本論文では筆者が当院で病理解剖を担当し,神経病理診断を行った高齢者タウオパチーの臨 床,画像,病理所見のまとめを記載した.神経原線維変化型老年期認知症と診断できた症例の頻度は 4.2% で,男女別では87% が女性で圧倒的に女性に多く,死亡時の年齢は80 歳から101 歳で,平均 91 歳で後期高齢者の疾患である.認知症発症から死亡までの期間は平均8.3 年である.臨床的には, ほぼ全例で妄想,幻覚,暴行,介護拒否,夜間不穏,不潔行為などの症状が出現し,看護・介護に手 こずる症例が多いことが特徴で,画像では海馬,海馬傍回,扁桃核などの辺縁系の萎縮の程度は比較 的軽度である.肉眼的には辺縁系に萎縮は限局しており,他の新皮質の萎縮はない.組織学的には辺 縁系に限局して神経原線維変化が多数出現し,ゴースト化したものが目立つ.Braak stage II~III の ものが多い.海馬傍回の皮質の萎縮と神経細胞脱落とグリオーシスを認める.老人斑はないか,出現 してもごく軽度である.嗜銀顆粒性認知症(純粋型)の頻度は3.6% である.死亡時年齢は75 歳か ら97 歳で,平均89 歳で後期高齢者の疾患である.全経過は平均7 年である.初発症状は物忘れが多 いが,初期から徘徊,大声,妄想などのBPSD を示すこともあり,経過が進むと妄想,不穏,暴力, 介護拒否を示すことが多い.画像では迂回回,扁桃核を含む側頭葉前方の萎縮がめだち,症例の半数 近くでは左右差が認められる.肉眼的な萎縮は迂回回,海馬傍回で認められ,前方海馬に強調され, 後部海馬は保たれる傾向にあり,他の部位の萎縮は目だたない.嗜銀顆粒は灰白質のニューロピル(迂 回回,海馬支脚,嗅内野,扁桃核,側頭葉皮質)に出現しやすく,Gallyas-Braak 染色が有効で抗リ ン酸化Tau 抗体で陽性に染色される.
  • 大平 政人
    2022 年 9 巻 1 号 p. 26-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
    2013 年3 月から2021 年11 月までの約9 年間で経験した認知症でBPSD の為少量薬物治療 を要した140 例を対象とした.疾患の内訳として,アルツハイマー型認知症(以下AD)90 例,脳 血管性認知症(以下VD)29 例,レビー小体型認知症(以下DLB)12 例,前頭側頭葉変性症(以下 ピック病)9 例であった.入所当日に認知機能検査を行い,必要に応じ認知症短期集中リハビリテー ションの指示を行った. 治療はKono Method を基本とし,症例に応じて個別に対応をした.治療に先だち患者家族に疾患 の概要と少量薬物治療の説明を行い,理解に努めた.結果としては,改善がみられたもの82%,過 鎮静を来したもの7.1%,悪化したもの7.2%,その他のものが3.7% であった.過鎮静を来したものに 対しては薬剤の中止を行うと同時に輸液などを行いADL の改善に努めた.少量薬物治療の鍵は治療 の7 合目を目指すことであり,それにはユマニチュードに準じた丁寧なケアと適切な医療が重要であ る.従来の介護老人保健施設(以下老健)の役割から一歩踏み込んだ少量薬物治療を行うことで,患 者・家族からより信頼される施設となり得ると信じている.そして全国各地の老健でもパラダイムシ フトによる発想の転換を行い,この治療法が広まっていくことを願っている.
  • 白土 綾佳
    2022 年 9 巻 1 号 p. 30-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 木村 武実
    2022 年 9 巻 1 号 p. 32-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 中嶋 一雄
    2022 年 9 巻 1 号 p. 34-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
    夏目漱石は,神経衰弱・胃潰瘍・糖尿病の持病を有し,糖尿病の治療として当時の最新治療 の厳重食(現在の糖質制限食)が行われた.炭水化物を減らし蛋白質・脂肪を増やす食事内容で,こ の治療により糖尿病と神経衰弱の症状は改善し,最終作の「明暗」に治療光景が描写された.しかる に胃潰瘍は改善せず,結局腹腔内出血で死亡した. 3 種の持病の関連と厳重食の治療効果を,現代の医学で考察してみた.①2 型糖尿病患者はピロリ 菌陽性率が高い.②40 代の糖尿病患者にうつ病発症率が高く,一方再発性うつ病患者は胃潰瘍発生 率が高い.③ケトン体形成食が統合失調症等の精神症状の改善を生ずると報告されている.三種の疾 病は相互に関連していたと考えられた.当時の厳重食は神経衰弱・糖尿病に有効だったが,胃潰瘍に は無効であった.ビタミンA や食物繊維の多い食材を多く摂取すれば,胃潰瘍にも効果があった可 能性がある.
  • 五十嵐 良雄
    2022 年 9 巻 1 号 p. 38-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 三好 春樹
    2022 年 9 巻 1 号 p. 39-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/08
    ジャーナル オープンアクセス
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