身体障害者補助犬法では、不特定多数の人が利用する施設において補助犬同伴での利用を受け入れることが義務付けられている。しかし受け入れ拒否事例は今でも多く、医療機関もその例外ではない。今回、看護学生と動物看護学生の補助犬の認知度に着目し、どのような教育を実施すべきか明らかにすることを目的に看護学生104名と動物看護学生206名(大学生107名,専門学校生 99名)に補助犬の認知度の比較調査を行った。動物看護学生は看護学生よりも補助犬の認知度は高く、さらに学校で補助犬に関する講義がある動物看護大学生の方が、講義のない専門学校生より理解が深かった。このことから、学校教育は、補助犬の理解をより深める効果があることが明らかになった。また、看護学生、動物看護学生共に補助犬の衛生管理や排泄管理に関することへの興味が低いことから、補助犬への関心を高めるような教育が必要だと考えられた。
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