日本獣医がん学会雑誌
Online ISSN : 1884-3352
Print ISSN : 1884-3344
ISSN-L : 1884-3344
3 巻, 2 号
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原著
  • 藤田 道郎, 大内 詠子, 越智 直子, 張替 康隆, 保田 大治, 谷口 明子, 長谷川 大輔
    2012 年3 巻2 号 p. 13-19
    発行日: 2012/12/19
    公開日: 2012/12/19
    ジャーナル フリー
    犬の四肢軟部組織肉腫14症例に対して術後低分割放射線治療を行い、治療成績や放射線障害について回顧的研究を行った。再発率は7.1%、放射線障害は85.7%で何らかの障害が認められたが、現在まで重篤な障害は認められず、再発に対する影響もなかった。一、二および三年生存率はそれぞれ100、92.9および66.7%あった。また一、二および三年腫瘍コントロール率はそれぞれ85.7、71.4、57.1%であった。以上のことから、犬の四肢の軟部組織肉腫に対する術後低分割放射線治療は従来の根治目的の放射線治療スケジュールと比較して治療効果に大きな差はなく、麻酔のリスクや動物への負担、オーナーへの負担を軽減する上で有用な照射方法の1つと考えられた。
短報
  • 佐藤 敏彦, 信田 卓男, 圓尾 拓也, 川村 裕子, 山田 徹, 伊藤 哲郎, 武田 晴央, 杉山 大樹, 石川 剛司, 斑目 広郎, 茅 ...
    2012 年3 巻2 号 p. 20-24
    発行日: 2012/12/19
    公開日: 2012/12/19
    ジャーナル フリー
    人の肺癌では、腫瘍随伴症候群として好中球増加症や単球増加症を伴う白血球増加症が報告されている。しかしながら、犬では腫瘍随伴性白血球増加症の報告は少ない。今回、初診時の血液検査にて好中球を主体とした白血球増加症を示した犬に対し、種々の検査を行った結果、巨大肺腫瘤を認め、肺腫瘤の摘出術を行った。術後の病理組織学的検査にて肺腺癌と診断されたが、腫瘍の摘出とともに劇的な好中球数の回復がみられ、肺癌による腫瘍随伴性白血球増加症と診断した。
技術講座
第7回 日本獣医がん学会報告
目次
表紙
奥付
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