糖尿病管理指標である安定型HbA1c(stable hemoglobin A1c、St-HbA1c)測定のKO500 法及びグリコアルブミン(glycated albumin、GA)測定のLys525 法を開発した。
これ等の測定法は、糖化タンパク質を数分で測定する日常検査値の標準化に使われ、日常検査値の臨床研究に利用されている。KO500 法は、基準測定施設に於ける維持管理により長期に渡る整合性が確認されており、日本糖尿病学会/日本臨床化学会に於ける実用基準測定法として活用されるに至った。Lys525 法は、合成ペプチドを校正物質とするペプチドマッピングによる測定法で、測定対象物質が明確な化学量論的な裏付けをもつ測定法である。糖化タンパク質は、糖尿病管理指標ばかりでなく、生体機能をもつ全てのタンパク質の機能低下と成る糖毒性の指標でもある。
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