LCとLC/MSの知恵
Online ISSN : 2436-1194
5 巻
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目次
巻頭言
2022 年度CERI クロマトグラフィー分析賞受賞業績
  • 岡橋 美貴子
    原稿種別: 2022 年度CERI クロマトグラフィー分析賞受賞業績
    2022 年5 巻 p. 6-18
    発行日: 2022/12/15
    公開日: 2025/02/06
    ジャーナル オープンアクセス

    糖尿病管理指標である安定型HbA1c(stable hemoglobin A1c、St-HbA1c)測定のKO500 法及びグリコアルブミン(glycated albumin、GA)測定のLys525 法を開発した。

    これ等の測定法は、糖化タンパク質を数分で測定する日常検査値の標準化に使われ、日常検査値の臨床研究に利用されている。KO500 法は、基準測定施設に於ける維持管理により長期に渡る整合性が確認されており、日本糖尿病学会/日本臨床化学会に於ける実用基準測定法として活用されるに至った。Lys525 法は、合成ペプチドを校正物質とするペプチドマッピングによる測定法で、測定対象物質が明確な化学量論的な裏付けをもつ測定法である。糖化タンパク質は、糖尿病管理指標ばかりでなく、生体機能をもつ全てのタンパク質の機能低下と成る糖毒性の指標でもある。

2023 年液体クロマトグラフィー努力賞受賞業績
  • 前中 佑太
    原稿種別: 2023 年液体クロマトグラフィー努力賞受賞業績
    2022 年5 巻 p. 19-29
    発行日: 2022/12/15
    公開日: 2025/02/06
    ジャーナル オープンアクセス

    架橋高分子のグラフト鎖は、その長さや樹脂組成によって製品物性に影響を及ぼす事から、詳細なグラフト鎖解析は非常に重要である。一方で、架橋高分子は溶剤に不溶である事から、サイズ排除クロマトグラフィー(size exclusion chromatography, SEC)を用いた分子量分布測定や、核磁気共鳴分光法(nuclear magnetic resonance, NMR)を用いた組成分析が難しい。本検討では、コアシェル型グラフトゴムのグラフト鎖を評価する手法として、機械的な破砕による分解に着目し検討を行った。結果、破砕する事により可溶化した成分は、グラフト鎖を反映した分子量・組成をもつ事が分かり、前処理方法に一定の効果が有る事を明らかにした。又、可溶化した成分をGPEC(gradient polymer elution chromatography)で分析する事により組成の詳細解析が可能となった。本手法は化学結合によらない前処理方法である事から、種々の架橋高分子分析に応用出来る可能性が有る。

2022 年液体クロマトグラフィー科学遺産認定業績
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