LCとLC/MSの知恵
Online ISSN : 2436-1194
6 巻
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目次
巻頭言
ノウハウ
  • 林 慶子, 熊谷 浩樹
    原稿種別: ノウハウ
    2023 年 6 巻 p. 6-16
    発行日: 2023/06/15
    公開日: 2025/02/20
    ジャーナル オープンアクセス

    一般的に用いられているフロースルーニードル注入方式では、任意のサンプルバイアルから任意の量をニードル内に吸引し、ニードルが所定の位置に戻るとバルブが動作してサンプルが注入され、分析が開始される。処理済みのサンプルだけでなく希釈溶媒や内標準溶液などをオートサンプラーに準備し、注入プログラム(インジェクタープログラム)を活用する事で、一定比率の希釈や一定量の試薬類の添加などを自動で実施し注入する事が可能に成る。

    インジェクタープログラムの応用例は多岐に渡り、実験者の利便性の向上やクロマトグラフィーの質の向上に直結する事例が多数有る。本稿では、オートサンプラーを所有しているユーザーが、今直ぐ活用出来るインジェクタープログラムの設定と応用例を示す。

トピックス
  • 松本 恵子, 若山 健一郎, 國枝 里美, 川端 慎治
    原稿種別: トピックス
    2023 年 6 巻 p. 17-25
    発行日: 2023/06/15
    公開日: 2025/02/20
    ジャーナル オープンアクセス

    日本酒はブランドや商品によって味や香り(味わい)が大きく異なり、その多様性は魅力のひとつである。嗜好を左右する味わいは利き酒により評価しているが、日本酒メーカーは「テロワール」を生かして醸した日本酒の味わいの特長を分かり易く伝えたいと考えている。それを科学的根拠に基づきデータで見える化すれば、消費者は嗜好に合った日本酒商品を選択する事が出来る。

    本稿では、香気成分と味関連成分を、其其ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)と液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS)にて分析し、複数データの統計解析結果を用いて日本酒の味わいの分布を見える化する試みを報告する。味わいマップが商品のポジショニングに活用出来る事例も併せて紹介する。

  • 岡本 真美, 渡邉 淳
    原稿種別: トピックス
    2023 年 6 巻 p. 26-31
    発行日: 2023/06/15
    公開日: 2025/02/20
    ジャーナル オープンアクセス

    高齢化社会が進む日本において「健康に良い食」が重要であり、極めて有望な市場であると考えられている。他方、農業現場や国・自治体では、競争力強化や地方創生の面から、食品の開発や産業拡大したいと言う要望が有る。これらの解決方法の一つとして、近年着目されている食品中の機能性成分の利用が挙げられるが、科学的エビデンスが少ないと言う課題が有る。課題解決の一案として機能性成分の一斉分析が有効であると考えられる事から、戦略的イノベーション創造プログラム第 2 期(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program, SIP II)にて「農林水産物・食品中の機能性成分の多成分一斉分析メソッドの構築」と言うテーマに取り組んだ。食品に特化した前処理及び LC/MS の分析メソッドを構築する事で、機能性成分約300化合物の評価が可能と成った。

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