一般的に用いられているフロースルーニードル注入方式では、任意のサンプルバイアルから任意の量をニードル内に吸引し、ニードルが所定の位置に戻るとバルブが動作してサンプルが注入され、分析が開始される。処理済みのサンプルだけでなく希釈溶媒や内標準溶液などをオートサンプラーに準備し、注入プログラム(インジェクタープログラム)を活用する事で、一定比率の希釈や一定量の試薬類の添加などを自動で実施し注入する事が可能に成る。
インジェクタープログラムの応用例は多岐に渡り、実験者の利便性の向上やクロマトグラフィーの質の向上に直結する事例が多数有る。本稿では、オートサンプラーを所有しているユーザーが、今直ぐ活用出来るインジェクタープログラムの設定と応用例を示す。
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