ストックの葉片カルスからのプロトプラスト培養と植物体再生について検討した. 子葉切片由来のカルスから, 1.5%メイセラーゼと0.05%のマセロザイムR-10を含む酵素液中でプロトプラストを単離した. プロトプラストは, 修正MS主要塩類, Ringe・Nitsch の微量要素と修正ビタミン溶液に0.2mg/
l2,4-D, 1mg/
lNAA, 1mg/
l BA, 8.1% マンニトール, 1%ぶどう糖, および1%しょ糖を含む培地で培養 (25℃) すると分裂が見られた. 培養10日後のコロニー形成率は, プロトプラスト密度が0.5×105/m
lの場合でもっとも高かった. コロニーは, 培養2ヵ月後小カルスに発達し, 1mg/
lのBAまたは1mg/
l zeatin 添加培地で培養することで不定芽が生じた (9~16%の頻度). これらを20℃に移すと芽が伸長し, 発根は0.1mg/
lまたは5mg/
lのIBA添加培地で見られた.
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