日本包装学会誌
Online ISSN : 2759-8322
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ISSN-L : 0918-5283
33 巻, 2 号
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  • 早川 貞幸, 秦泉寺 沙紀, 橋本 壮平, 川上 紳一
    2024 年33 巻2 号 p. 119-129
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2025/06/12
    ジャーナル フリー
    小・中学校における岩石の学習では、地層を構成する堆積岩や、マグマが冷えてできた火山岩・深成岩を観察する。実際の岩石を観察することが求められているが、生徒一人あたりの標本数が十分でない学校も少なくない。既存の岩石標本のほとんどは小さな木箱に収納された市販のものであり、生徒の学習意欲を強く刺激するものではない。本研究では、強い好奇心や興味を喚起するようなデザインの美粧印刷を施した、2種類の段ボール製岩石標本箱を作成した。岩石標本箱には、河川や海岸で採取した代表的な堆積岩や、火成岩を8種類ずつ詰め込んだ。岩石標本箱40セットを岐阜県内のいくつかの教育委員会に提供し、理科の授業で使用した。各クラスへの質問紙調査では、デザイン性の高いパッケージを使用し、一人1セットずつ配布したことで、岩石について楽しく学び、理科が好きな生徒だけでなく苦手と答えた生徒の学習意欲も高めることができた。
  • 堀口 翔伍, 津田 和城, 細山 亮, 渡部 大輔
    2024 年33 巻2 号 p. 131-139
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2025/06/12
    ジャーナル フリー
    輸送環境調査を実施する際は、輸送環境記録計を用いて実際に輸送するトラックにより走行して計測を行う。しかし、その手間や費用のためにあまり実施されておらず、振動試験を実施する際は多くの場合で規格に記載されているPSDが用いられる。そこで、輸送環境調査における計測を簡便にするため、デジタルタコグラフにより取得された加速度ビッグデータの活用を試みた。サンプリングレートの粗いデジタルタコグラフの加速度ビッグデータから輸送経路中の規格化した加速度実効値の推移を推定し、輸送環境記録計による結果との比較により評価を行った。その結果、デジタルタコグラフを利用した場合、規格化した加速度実効値の推移をよく推定でき、走行速度や走行する車線によるばらつきを抑制した平均的な走行における規格化加速度実効値を示していると考えられた。
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