世界の石炭資源の約半分を占める低品位炭の中で,全水分50%を越す超高水分炭を従来の微粉炭燃焼USCボイラに適用する場合,ミル乾燥能力の不足やミル内湿度の増加に伴う付着,バーナ部O
2濃度低下と微粉炭水分増加による着火・燃焼性の低下が懸念される。
本研究ではこのような低品位超高水分炭を用いたミル・バーナ試験により,高湿度雰囲気下でのミル内への粉砕炭付着防止のための最適運転条件と,安定燃焼性を確立する1次空気O
2濃度範囲を確認し,国内外での低品位超高水分炭の利用拡大に向けた製品技術を実証した。
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