日本特別活動学会紀要
Online ISSN : 2436-9233
Print ISSN : 1343-7151
30 巻
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特集論文I 学校における特別活動の近年の動向
特集論文II 特別活動の魅力を探る
研究論文
実践論文
  • —福岡教育大学附属小倉小学校における学校文化継承的な実践の分析から—
    大村 龍太郎
    2022 年 30 巻 p. 53-62
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/03/31
    ジャーナル フリー

    福岡教育大学附属小倉小学校の事例から、特別活動の各活動・学校行事と、各学年で設定された学級目標とを、教師の教育意図としても児童の意識としても有意味的・系統的に関連させる一方途とその効果について検討した。その結果、集団関係の発達過程をふまえてめざす児童の姿を段階的に想定し、特別活動の力点を各学年に位置付けること。それと関連させて各学年の学級目標を系統立てて設定すること。それらの系統的関連や意図を教師集団が共通理解し受け継ぎながら指導にあたること。これらにより、児童は系統立った学級目標を意識して 6年間の特別活動に取り組み、それが自分たちの成長に効果的であると自覚する傾向が強いことが明らかとなった。

  • —劇の参加前後における量的変化からの一考察—
    冨田 幸子, 真田 穣人
    2022 年 30 巻 p. 63-72
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/03/31
    ジャーナル フリー

    学校現場でのいじめ問題への取組として演劇的手法がある。本研究では、生徒会活動の交流の場で行われたいじめ撲滅劇に着目し、いじめをテーマとする演劇が中学生の傍観者意識に及ぼす効果について検討を行った。その結果、劇上演後には、劇参加群のいじめに対する無関心、自己防衛の意識に有意な減少がみられた。一方、いじめ撲滅劇を鑑賞するだけであった劇鑑賞群には有意な変化はみられなかった。また、加害者支持の意識においても群間に有意な差がみられ、劇参加群のみ得点が減少していた。これらのことから、いじめをテーマとした演劇の取組が、劇参加の生徒会役員の傍観者意識に影響を与えていることが示唆された。

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