島しょ医療研究会誌
Online ISSN : 2435-9904
3 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 三宅 正彦
    2011 年 3 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/24
    ジャーナル オープンアクセス
  • ― より良い連携体制の構築を目指して ―
    藤澤 信隆, 城野 文武, 秋本 恵子, 高畑 彩子, 秋山 智之, 中村 篤志, 小山 茂
    2021 年 3 巻 1 号 p. 8-15
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/01
    ジャーナル オープンアクセス
     2008年度,当科が島しょ医療機関と連携して悪性腫瘍に対する化学療法や炎症性腸疾患に対する抗サイトカイン療法を行った症例は6症例で,今回,うち4症例について提示した.今後,島しょ医療機関と連携して化学療法を施行する症例が増加することが予想され,さらにより良い連携体制を構築することが望まれる.
  • 稲益 智子, 出口 弘, 市川 学, 藤本 修平, 齋藤 智也
    2011 年 3 巻 1 号 p. 16-23
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/24
    ジャーナル オープンアクセス
     伊豆大島で2009年度より開始したインフルエンザ疫学調査では,島内の受診情報を全て回収し,ほぼ全数にPCR検査を実施することで,高い精度で流行を把握することを可能にした.しかし,医療機関において実施する疫学調査では,世帯単位でのインフルエンザ発生状況や非受診群の規模や特徴は把握できない.そこで,世帯内での罹患状況と世帯構成員の受診行動をアンケート調査し,世帯単位の疾病負荷と,非受診群の規模や特徴の推定を行った.  伊豆大島の各保育園と小・中・高等学校において,2010年第13週に調査票を配布し,郵送で回収した.世帯用調査票では居住地区と同居家族の人数を,個人用調査票では,各世帯全員の性別,年齢,インフルエンザワクチン接種歴,受診行動を尋ねた.受診行動は,2009年8月から2010年3月までの各月の発熱,かぜ様症状,受診,インフルエンザ診断の有無を,10日間を一単位時間として尋ねた. 調査期間中,対象世帯の約半数に罹患者が発生し,その約8割は未成年だった.回答世帯の18%で,同一または続く単位時間内に複数の罹患者が発生した.大人の受診率は,小児より低く,性差も見られた.一方,流行シーズン中にかぜ様症状に加え発熱を伴っても受診しない例やインフルエンザワクチンを誰も接種しない世帯がそれぞれ1割強みられた.このような非受診群の存在を勘案した感染症対 策へのアプローチが,より効果の高い介入への一助となると考えた.
  • 齋藤 智也, 出口 弘, 市川 学, 田沼 英樹, 清水 忠典, 前田 貞美, 須藤 弘二, 加藤 真吾, 藤本 修二, 稲益 智子
    2011 年 3 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
     大島インフルエンザプロジェクトは,実地の疫学調査と並行して,伊豆大島の都市モデルをコンピューター上に構築し,インフルエンザ流行をシミュレーションすることで,より精緻な感染症シミュレーション構築と対策への応用を目指すプロジェクトである.本プロジェクトでは,伊豆大島において2010年度より,インフルエンザ様疾患受診者に対するPCRによるインフルエンザウイルスタイピング,ワクチン接種状況等の疫学調査,受診行動に関するアンケート調査,対策行動に関するフィールド調査を行った.同時に迅速な情報還元による適切な対策への貢献に努めた.2009年夏~2010年春の新型インフルエンザの初期流行の克明な記録が得られた.これは,インフルエンザパンデミックのダイナミクスを理解するために,また,シミュレーション精緻化のために重要な知見である.研究成果は順次本誌などの学術誌に掲載していく予定である.
  • 吉村 裕子
    2011 年 3 巻 1 号 p. 30-32
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
     東京都福祉保健局では1994年10月より,島しょ地域の診療支援事業として都立広尾病院と島しょの診療所等に画像電送装置を設置し運用している.5年毎の機器更新に伴いシステム改善に努めてきた.2010年10月の更新では画像電送機能の充実とWeb会議機能の導入・活用により,広尾病院-島しょ医師 間の連携強化に加えて島しょ医師の負担軽減・診療能力向上を目指す.
  • 井岡 大輔
    2011 年 3 巻 1 号 p. 33-34
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 小山 茂
    2011 年 3 巻 1 号 p. 36-38
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
     八丈島の北西 7.5 ㎞に位置する八丈小島(はちじょうこじま)(図1)は、かつて人が住んでいたが 1969 年以降無人島になっている。現在は学校跡などが残るのみで野生のヤギが生息しているだけとのこと。深作欣二監督の映画『バトル・ロワイアル』のロケ地になった島としてもよく知られている。  先日八丈島を訪れた帰り、空港のみやげ物店で 1 冊の本 1)と遭遇した。八丈小島が生まれ故郷で中学時代まで暮らした方の手記だった。前日登った八丈富士の山頂からも小島はよく眺められ、かねてから関心を寄せていた島だけに興味深く読了した。島の規模や姿形がかつて赴任した利島に似ていたのが、その理由かも知れない。
  • 南 智仁
    2011 年 3 巻 1 号 p. 39
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
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