目的 前報にひき続き, フライヤ頭部での巻きかた (右巻き, 左巻き) が粗糸の巻き取りに与える影響, 粗糸の仮より数とスピンドル位置の相互関係とその与える影響, およびトラバースモーションによる層内変動について検討しようとした. 成果
 1) フライヤ頭部での粗糸の接触する長さが短いと, 前報のプレッサーの巻き数の少ない場合と同様な傾向を得た.これから, 粗糸に対するフライヤ内の摩擦抵抗が巻き取りに与える影響を明らかにした.
 2) スピンドル位置の相違は大略仮より数の相違と見なしてよいことを明らかにし, その影響を明らかにした.
 3) 層内変動の様相を明らかにし, スイングモーションによる不正回転およびしの巻き径の変化を厳密に測定し, 粗糸重量がこれらの積に比例する巻き取りドラフトの変化と, その傾向があうことを明らかにした.
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