【目的】最近若い女性につけ
まつげ
の使用が流行しており、使用者の中には同じつけ
まつげ
を繰り返し使用している人もいるようである。
まつげ
にはゴミや埃などから目を保護し疾病を防ぐ役割があるが、一度使用したつけ
まつげ
には汚れが付着しており、それを不衛生な状態で繰り返し使用すると皮膚や目に悪い影響を及ぼす可能性がある。そこで、使用後のつけ
まつげ
の細菌検査とアンケート調査を行い、つけ
まつげ
の使用実態を調査した。また、つけ
まつげ
の効果的な洗浄方法を検討した。
【方法】女子大学生234人につけ
まつげ
の使用に関するアンケート調査を実施した。つけ
まつげ
の細菌検査は標準寒天培地と卵黄加マンニット食塩寒天培地を用いて測定を行った。さらに表皮ブドウ球菌で汚染した
まつげ
を作成し、水や湯洗い、石鹸等を用いて汚染
まつげ
を洗浄し、残菌率を求めその効果を比較した。
【結果・考察】アンケート結果から、約4割の学生がつけ
まつげ
を使用したことがあり、そのうち8割以上の人が繰り返し使用していた。しかし使用したつけ
まつげ
を洗浄していない人が72%もおり、非常に不衛生な状態で使用されていることがわかった。細菌検査の結果、使用後のつけ
まつげ
には個人差はあったが、多いもので10
5を超える菌が付着していた。また、取り外した翌日でもつけ
まつげ
から多くの菌が検出され、適切な洗浄の必要性が認められた。つけ
まつげ
の洗浄方法として水や湯洗いのみでは付着した細菌の除去は不十分であり、石鹸やメイク落とし使用で残菌率が約1%になった。さらにつけ
まつげ
を衛生的に保つにはオスバンのような殺菌消毒効果のある石鹸等を用いることが望ましいことがわかった。
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