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クエリ検索: "アラタ体"
404件中 1-20の結果を表示しています
  • IV. アラタ体のホルモン分泌機能と量的形質の発現
    黄色 俊一
    日本蚕糸学雑誌
    1979年 48 巻 5 号 360-364
    発行日: 1979/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    家蚕において伴性的に発現する量的形質と
    アラタ体
    との関係を検討した結果, つぎのことが明らになった。
    1. 第4眠直前に
    アラタ体
    が摘出された幼虫は4眠蚕となるが, それらの第5齢幼虫は対照幼虫と比べて蛹化能力のそなわる時期が早く, 第5齢幼虫期間も短かい。その結果幼虫の最大体重や全繭重,蛹体重および繭層重は対照より減少したが,
    アラタ体
    または脳-側心体-
    アラタ体
    を再移植するとかなり回復した。
    2. R4(♀)×T2(♂) 雌幼虫の
    アラタ体
    は, 雄および逆交雑種の雌雄の
    アラタ体
    と比べて極端に小さく, 幼虫体重当りの体積として比較した場合もその値は低かった。
    3. 4眠蚕の第4齢初期に
    アラタ体
    が摘出された早熟3眠幼虫に, いろいろな発育段階の幼虫の
    アラタ体
    を移植して, 幼虫脱皮を誘導する能力を調査した結果などから, 分離眠蚕や中部糸腺に縊れのみられる不結繭蚕の出現と
    アラタ体
    の機能との関係についても比較検討を行った。
  • 島田 順
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 1 号 33-40
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    蚕卵の休眠性に関する
    アラタ体
    の役割について実験形態学的に追究した。
    アラタ体
    が休眠ホルモンを分泌しないことはよく知られた事実であるが,
    アラタ体
    の摘出とくに5齢 (終齢) の72時間目に
    アラタ体
    を摘出すると, 休眠卵産性が非休眠卵産性に変化する。そこで
    アラタ体
    の食道下神経節に及ぼす影響を調べたところ, 休眠卵産性5齢72時間目的幼虫かちの
    アラタ体
    摘出は, 食道下神経節の休眠卵誘導能を低下させた。さらに, 非休眠卵産性蚕の食道下神経節でも, 休眠卵産性蚕の
    アラタ体
    と同時移植すると休眠ホルモンの分泌が活発に行われることを見出した。また, 非休眠卵産性蚕の食道下神経節は, 休眠卵産性蚕の
    アラタ体
    と一定時間体液を介して接触するだけで休眠ホルモンの分泌が活発化した。
    以上の結果から,
    アラタ体
    にはその分泌物によって, 食道下神経節の休眠ホルモン分泌を制御する機能があると考えた。
  • II. 休眠期のアラタ体活性
    深谷 昌次, 三橋 淳
    日本応用動物昆虫学会誌
    1958年 2 巻 3 号 223-226_1
    発行日: 1958/09/01
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ヨトウムシの前蛹からとったいわゆる活性化した前胸腺を休眠幼虫に移植すると,脳や食道下神経節の在,不在に関係なく,
    アラタ体
    の存在するかぎり正常な蛹化は起らないでプロセテリーを生ずる。しかし
    アラタ体
    を摘除して同様処理すると休眠幼虫の蛹化は著しく促進される。
    これまでの実験結果から,ニカメイチュウの幼虫休眠は
    アラタ体
    の高い活性を伴う脳∼前胸腺系活力の一時的喪失ということによって特徴づけられているように考えられる。
    なお
    アラタ体
    は後休眠期を通じ次第にその活力を低下する。
  • 黄色 俊一
    生物環境調節
    1973年 11 巻 2 号 47-50
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    伴性晩成遺伝子Lmeおよび+Lmに関して, 遺伝子型を異にする数種の4眠系のカイコを供試し, 第3眠脱皮直後の高温度衝撃 (38℃, 24時間) が, 眠性および
    アラタ体
    の神経分泌機能に及ぼす影響を調べ, 次の結果を得た.
    Lmeが発現できる状態にある遺伝子型の幼虫は, 高温度衝撃によって3眠化しやすくなるが, それは高温度衝撃による
    アラタ体
    のホルモン分泌量の低下に起因する.またこの
    アラタ体
    のホルモン分泌量の低下は, 高温度衝撃による脳の
    アラタ体
    支配機能の変化に起因する.さらに, 高温度衝撃による3眠化は高温度衝撃後の飼育温度に影響され, 20℃で飼育した場合は25℃で飼育した場合よりも, 3眠蚕の出現率が低くなる.
  • 葉 夏裕, 赤井 弘, 木内 信
    日本蚕糸学雑誌
    1987年 56 巻 3 号 226-230
    発行日: 1987/06/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    正常蚕及びAJH4齢投与による3眠蚕の
    アラタ体
    の成長の特性を明らかにする目的で, 4-5齢期の
    アラタ体
    の成長を顕微鏡写真とその面積から比較観察した。正常蚕では,
    アラタ体
    の成長曲線は眠間期に漸増するが眠期には突出し, 熟蚕期から化蛹期には顕著な肥大成長を示した。一方, AJH投与蚕では投与後
    アラタ体
    は漸増し, 熟蚕期から化蛹期にかけては正常蚕と同様に顕著な成長を示した。
  • 島田 順
    日本蚕糸学雑誌
    1982年 51 巻 2 号 137-140
    発行日: 1982/04/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    家蚕の成虫分化に関する
    アラタ体
    の機能を検討するために,
    アラタ体
    摘出蚕に除脳手術を施こし, その後の発育状況を調査した。
    蛹化前の特定な時期に
    アラタ体
    を除去しておいた個体を, 蛹化脱皮直後に除脳することによって, 普遍的な品種からも蛹期が60日以上におよぶ水続蛹が誘導された。このようにして得られた永続蛹の場合も, その出現率は雌より雄における方が高かった。また, 除脳だけで永続蛹が得られる蚕品種においても, あらかじめ
    アラタ体
    を摘出しておくことにより永続蛹出現率が高められた。
    以上の結果から, 除脳によって永続蛹ができやすいか否かは, 脳ホルモン (PTTH) が
    アラタ体
    を介して体液中に放出される時期の早晩のみならず,
    アラタ体
    への移行時期の早晩にも関係するものと考察した。
  • 小森 三郎
    日本蚕糸学雑誌
    1977年 46 巻 5 号 433-439
    発行日: 1977/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    2眠蚕系統, 優性3眠蚕, 劣性3眠蚕および5眠蚕を供試して, JH投与による眠性変化の状況を観察し, それらの系統における
    アラタ体
    活性を検討した。
    1. 2眠蚕系統から分離した3眠蚕の終齢における
    アラタ体
    活性は非常に強い状態にあると考えられる。また2眠蚕の発現は, この強い
    アラタ体
    活性に起因するのではないかと思われる。また2眠蚕系統より分離した3眠蚕の3齢期にJHを投与すると早熟2眠蚕が出現する。
    2. 優性3眠蚕の終齢における
    アラタ体
    活性は, 伴性成熟遺伝子の Lme をもつ系統と同程度に弱い。
    3. 劣性3眠蚕の4齢期における
    アラタ体
    活性は極度に弱い状態にあると思われる。
    4. 劣性3眠蚕の4齢期にJHを投与し, 完全な幼虫形態をもつ過剰齢幼虫を作出することができた。この過剰脱皮蚕はその後の飼育によって正常に化蛹化蛾した。
    5. 5眠蚕の終齢における
    アラタ体
    活性は比較的強いが, 伴性成熟遺伝子の Lm 系統や2眠蚕のそれより弱いと思われる。
  • III. 休眠期および後休眠期における脳の神経分泌細胞およびアラタ体の分泌細胞に関する組織学的研究
    三橋 淳, 深谷 昌次
    日本応用動物昆虫学会誌
    1960年 4 巻 2 号 127-134_2
    発行日: 1960/06/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ニカメイチュウ脳の神経分泌細胞は中央,側方および後方の3群からなり,中央群は更に染色性の異なるA, B 2種の細胞からなる。
    アラタ体
    は数個の巨大な分泌細胞と輸郭の不めいりょうな小細胞からなり,いんこう(咽喉)側神経球と密着して一体をなし,その境界は判然としない。
    休眠の覚せい(醒)に伴い,脳の神経分泌細胞ではB細胞だけが顕著な変化を示した。すなわち,休眠中のB細胞では細胞質が一様に充実しているが,休眠覚せいとともに次第に空胞がみられるようになり,よう(蛹)化ま近かのものでは巨大な空胞がみられるに至った。この空胞のみられる状態は分泌物を放出している活動的な時期と考えられる。また,
    アラタ体
    の分泌細胞ではB細胞とは逆に,休眠中に巨大な空胞がみられたが,休眠覚せいとともに空胞は消滅し,よう化前には巨大な空胞は全くみられなくなった。
    アラタ体
    いんこう側神経球の複合体は休眠中は大きいが,休眠の覚せいにつれて小さくなり,よう化前約18日で最小となり,その後再び大きくなることがわかった。
    以上の結果から,
    アラタ体
    は休眠期中高い活性を維持しているが,休眠の覚せいに伴って次第に不活性になることが推察される。また,脳のB細胞の活性が
    アラタ体
    の活性と密接に関係していることは注目すべきことである。
  • 榊原 弥佳, 折笠 千登世, 普後 一
    日本応用動物昆虫学会誌
    1990年 34 巻 1 号 63-70
    発行日: 1990/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    羽化ホルモンの合成および放出の制御機構を解明する手段としてカイコガ脳および脳-側心体-
    アラタ体
    連合体の培養実験を行い,以下の結果を得た。
    1) CSM-2F液を使用して脳単独の培養を行った。培養開始後5日目の脳からは早期羽化誘導率にして60%前後のホルモン活性が検出された。また培養開始後6日目以降に回収された培養液からも羽化ホルモン活性が検出された。培養8日目に培養液を交換し,さらに1日同じ脳を培養した後に回収した培養液からは22.5単位のホルモン活性が検出された。
    2) 脳-側心体-
    アラタ体
    連合体の培養条件を検討したところ,培養装置で空気の流通を図り,1連合体あたりの培養液量を100μlとすることが羽化ホルモンの合成および放出に有効であることが判明した。
    3) 培養開始時と4, 12日間培養を行った後の脳,側心体-
    アラタ体
    および培養液中に存在する羽化ホルモン力価を測定した。脳中の羽化ホルモン力価は培養開始時の2単位から12日目の4単位に増加した。また側心体-
    アラタ体
    では培養4日目にホルモン活性が検出され,12日目にはおよそ2単位となった。培養液からは培養開始後12日目に至って,1連合体あたり5.5単位の羽化ホルモン力価が検出された。これらの結果から,培養条件下でも羽化ホルモンの合成および放出が行われることが確認された。
    4) 培養開始時と培養開始後16日目の脳-側心体-
    アラタ体
    連合体の形態を観察した。培養中に脳および
    アラタ体
    の形態は若干変化したが,幼虫脳の基本的な形態は維持されていた。
  • 諸星 静次郎
    生物環境調節
    1970年 8 巻 1 号 1-7
    発行日: 1970/09/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 福田 宗一
    日本内分泌学会雑誌
    1976年 52 巻 11 号 1152-1158
    発行日: 1976/11/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 比留間 潔
    日本応用動物昆虫学会誌
    2018年 62 巻 3 号 161-169
    発行日: 2018/08/25
    公開日: 2018/11/19
    ジャーナル フリー

    In Lepidoptera, the eye and the leg imaginal discs form only in the final larval instar from imaginal primordia that make larval cuticle during the earlier instars but remain diploid. Starvation from the time of ecdysis prevents this formation, which can be restored by feeding in Manduca sexta(L.)larvae. By contrast, these discs form and grow slowly in starved allatectomized(CAX)larvae lacking juvenile hormone(JH), and this formation is prevented by JH; JH acted directly on the primordia to suppress morphogenesis, but insulin induced by nutrients, which overcomes the inhibitory action of JH, is necessary for the morphogenesis to occur. Thus, disc growth in the final instar larvae is comprised of both morphogenetic growth under the suppressive control of JH and nutrient-dependent growth. Larvae must surpass critical weight before they can enter metamorphosis on a normal schedule that is under the control of JH. Normal larvae respond to starvation by extending their feeding period from 5 to 7 days to ensure that they begin metamorphosis above critical weight. By contrast, CAX larvae start metamorphosis 4 days after feeding regardless of larval size. This constant period between the start of feeding and the onset of metamorphosis suggests that larvae possess a molt timer that establishes a minimal time to metamorphosis.

  • 志賀 向子
    比較生理生化学
    2004年 21 巻 2 号 90-99
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
  • 伴野 豊, 赤井 弘
    日本蚕糸学雑誌
    1988年 57 巻 5 号 431-437
    発行日: 1988/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    成虫期の
    アラタ体
    は雌雄間, 交尾などによって形態的な差異はみられないが, 羽化後の経過と共に変化した。その主な特徴は, 1) 羽化直後から
    アラタ体
    細胞中には多数の小型の空胞が増加してくる。羽化72時間を経た個体の空胞は大型化し細胞質の大半が空胞化する。2) 神経分泌軸索は,
    アラタ体
    の周縁部と内部に見出されるが, 内在する顆粒には暗調顆粒と空胞が認められ, 後者が比較的多い。3)
    アラタ体
    細胞内にはミトコンドリアが広く分布し, 羽化直後ではクリステ構造が明瞭であるが, 経過と共に不明瞭となる。4) 核内にはクロマチンや核小体が一様に分布しているが, 核小体のRNP顆粒は消滅し, 全体に低調な様相を呈する。5) 細胞質にはライソゾームが経過と共に増加し, 基底部は解離する。以上の細胞形態の変化から, 成虫期の
    アラタ体
    は組織解離が進行する状態にあるものと判断される。
  • II. アワヨトウおよびクサシロヨトウ幼虫の体色黒化に果たす幼若ホルモンの役割
    小島 研一, 八木 繁実
    日本応用動物昆虫学会誌
    1989年 33 巻 2 号 69-75
    発行日: 1989/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    アワヨトウおよびクサシロヨトウを用いて,相変異に伴う幼虫体色の黒化における幼若ホルモンの役割を明らかにするため,JHAの局所施用や内分泌器官の摘出・移植実験を行い以下の結果を得た。
    1) アワヨトウ集合飼育幼虫では側心体・
    アラタ体
    連合体の摘出により体色黒化が抑制されたのに対し,摘出後JHAを施用した場合にはかなりの黒化が認められた。また集合飼育幼虫の遊離腹部に食道下神経節を移植しさらにJHAを施用することによって,食道下神経節の移植のみの場合より強い黒化が誘起された。しかし,食道下神経節を移植せずJHAのみを施用した場合には,体色は淡いままであった。
    2) クサシロヨトウの集合飼育幼虫の場合も側心体・
    アラタ体
    連合体の摘出およびJHAの施用によってアワヨトウと同様な結果が得られた。しかしクサシロヨトウの場合,より高い濃度のJHAの施用によって黒化が抑制され,とくに頭蓋部で顕著であった。この黒色化抑制作用は脱皮4時間前の処理でも観察された。またアワヨトウ集合飼育幼虫の食道下神経節をクサシロヨトウ集合飼育幼虫に移植した場合にもJHAによる黒化の抑制が認められた。
  • 森本 尚武
    日本応用動物昆虫学会誌
    1960年 4 巻 3 号 153-158
    発行日: 1960/09/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    モンシロチョウの幼虫を25°Cの恒温,自然日長下で密度を種々変えて飼育し,幼虫密度が幼虫期,よう期の諸形質に友ぼす影響,ひいては成虫の生理的形質にどのような変化がみられるかを調べた。また,特に内部に起こる変化にも注目して実験を行なった。その結果,次のようなことが明らかになった。
    1) 幼虫期の発育速度は,中間区で速く,単独区でおそい。
    2) 精巣の容積は中間区で大きい。
    3) 内分泌器官の変化:
    アラタ体
    の大きさは密集区で大きく,単独区および中間区で小さい。いんこう下神経球は単独区で大きく,中間区および密集区で小さい。
    4) 幼虫の体重は中間区で重く,密集区で軽い。
    5) 幼虫期およびよう期の死亡率は密集区で高く,中間区で低い。
    6) さなぎの体重は中間区で重く,密集区で軽い。
    7) よう化率は中間区で高く,密集区で低い。
    8) 成虫の体重は中間区および単独区で重く,密集区で軽い。
    9) 雌成虫の寿命は中間区で長く,密集区で短い。
    10) 羽化率は中間区で高く,密集区で低い。
    11) さなぎの期間は各区とも顕著な差は認められない。
    なお,内分泌器官の変化とこれら各ステージの諸形質との間には何らかの関係があると考えられるが,今の段階でははっきりと結論はできない。
  • 日本蚕糸学雑誌
    1976年 45 巻 5 号 459
    発行日: 1976/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    Galleria mellonella の幼虫における
    アラタ体
    機能の制御
    Manduca sexta の脳―後脳神経分泌器官における軸索経路
  • 羽化リズムの形成と脳の神経分泌
    黄色 俊一, 渡辺 四郎
    生物環境調節
    1978年 16 巻 2 号 41-46
    発行日: 1978/06/30
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    カイコの羽化リズムすなわち羽化の同調性について再検討し, 人為的に羽化の時刻を制御する方法ならびに羽化行動の生理学的一端を明らかにする目的で実験を行い, 次の結果を得た.
    1.恒暗条件下に蛹をおき, 羽化する個体が出現しはじめたころに, いろいろな長さの明期を挿入した場合, また恒明条件下に蛹をおき, いろいろな長さの暗期を挿入した場合, その後の羽化ピークは, (9~10) +24n時間および1+18n時間リズムと一致しない場合が認められた.
    2.非24時間光周期によっても羽化リズムが変化し, それに基づいた羽化時刻の制御が可能であった.
    3.
    アラタ体
    摘出個体群でも無処理個体群と同様の羽化リズムは形成されたが, 対照と比べて羽化時刻にやや遅れがみられた.
    4.羽化前後の個体の脳について組織学的な観察をした結果, 羽化行動には, 脳間部の大型中央神経分泌細胞の神経分泌物が関与している可能性が示唆された.
  • 小林 勝利, 山下 幸雄
    日本蚕糸学雑誌
    1959年 28 巻 6 号 335-339
    発行日: 1959/12/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    カイコの幼虫, 蛹および蛾の
    アラタ体
    の機能を蛹化直後に除脳してえられた永続蛹を被移植体として用いることによつてしらべた。
    4令72時間幼虫, 5令8時間幼虫, 熟蚕, 蛹化直後の蛹, 蛹化後5日目の蛹および蛾の
    アラタ体
    をそれぞれ3対ずつ永続蛹に移植すると, いずれの場合でも移植後大多数は25℃で, 16~21日を経て羽化する。
    この実験からカイコの
    アラタ体にはいわゆる幼若ホルモンの分泌以外に移植したアラタ体
    の場合には脳の神経分泌物の放出器官としての役割があることが明らかにされた。
  • 特に小器官の封入法について
    松本 正
    日本蚕糸学雑誌
    1978年 47 巻 5 号 447-448
    発行日: 1978/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
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