詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "アロム"
349件中 1-20の結果を表示しています
  • スリピチット
    アロム
    , 縄田 栄治, 重永 昌二
    熱帯農業
    1989年 33 巻 1 号 18-24
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    仮想湿潤熱帯条件下におけるダイズ種子の種々の品質指標に及ぼす種子含水率・貯蔵期間の影響を調査した。品種“秋田大豆”を用いた。供試種子は貯蔵開始前に含水率を約6, 8, 10及び12%に調整し, 温度26±1℃, 湿度80±5%で貯蔵した。貯蔵開始, 0, 2, 4, 6, 8, 10, 12, 15及び18カ月後に, 発芽率, 発芽速度係数 (CVG) , 実生生長率 (SGR) , 実生長, 種子浸出液の電気伝導度及び糖含量 (24時間浸漬後) , 水吸収量 (水浸漬0, 2, 4, 6, 8及び24時間後) 及び胚軸の呼吸活性を測定した。
    当初の含水率が6及び8%の種子では, 貯蔵中発芽率及びCVGには殆ど減少が認あられなかった。種子浸出液の電気伝導度及び糖含量, また4時間後の水吸収量にも殆ど変化が認められなかった。一方, SGR, 実生長, 胚軸呼吸活性は徐々にではあるが, 有意に減少した。
    含水率が10及び12%の種子では, 貯蔵期間が長くなるにつれて発芽率, CVG, SGR, 実生長, 胚軸呼吸活性が顕著に減少した。種子浸出液の電気伝導度及び糖含量, 4時間後の水吸収量は発芽率の低下に伴い急速に増加した。
    種子浸出液の電気伝導度及び糖含量, 4時間後の水吸収量は発芽率の変化に同調して変化した。このことは種子の膜構造の劣化が発芽率低下に密接に関与していることを示唆している。貯蔵中の種子の発芽率の低下を予測する指標として種子浸出液の電気伝導度及び糖含量は利用可能であると思われるが, 水吸収量は健全種子による積極的水分吸収と劣化種子による受動的水分吸収 (膜透過性の低下による水分の種子内への浸入) とをともに含むため, 利用は困難であろう。
    当初の含水率6及び8%の種子では, 発芽率が低下していないにもかかわらずSGR, 実生長, 胚軸呼吸活性が低下した。このことは長期貯蔵により種子活力が低下していることを示唆しており, SGR, 実生長, 胚軸呼吸活性は種子活力の指標として有用であると考えられる。
  • スリピチット
    アロム
    , 縄田 栄治, 重永 昌二
    熱帯農業
    1988年 32 巻 2 号 95-103
    発行日: 1988/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    仮想熱帯条件下におけるダイズ種子の発芽力に及ぼす種子含水率・貯蔵時間の影響及びその品種間差異を調査した.“秋田大豆”・“玉錦”・“早生緑”の3品種を用いた.各品種共, 供試種子の5分の4は貯蔵開始前に約6・8・10・12%に含水率を調整し, ガラス容器に入れ密封した後貯蔵した.残りの5分の1は入手時の種子含水率のまま同様のガラス容器に入れ, ふたを開放した状態で貯蔵した.全ての種子は, 温度26±1℃, 湿度80±5%で貯蔵した.12カ月の貯蔵期間中, 2カ月毎にサンプルを取り出し, 含水率, 発芽率, TTC呈色パターンを測定した.
    当初の種子含水率が6・8・10%の種子では, 貯蔵期間中殆ど含水率の変化が認められなかった.貯蔵前の含水率が12%の種子では, 貯蔵中に含水率が1%近くも増加した.この実験区では, 高含水率による種子の呼吸活性上昇のためガラス容器内の相対湿度が上がり, それにより種子含水率が増加したと考えられる.当初含水率を調整しなかった種子では, 貯蔵開始後急速に含水率が高まり, 短期間で貯蔵条件下の相対湿度 (80±5%) と平衡に達した.
    発芽率は, 貯蔵期間が長くなるにつれて, また当初の含水率が高くなるにつれて低下した.品種間の発芽力の差異は貯蔵前の種子活力の違いによるものと思われる.高い活力を有する種子を用い, 当初の含水率を6または8%に調整した後密閉貯蔵すると, 高温高湿下でも12カ月間発芽力が保たれることが明らかとなった.
    TTCによる呈色反応により種子を, I群 (完全に呈色する種子) , II群 (一部呈色しない部分があるが発芽は可能と思われる種子) , III群 (一部呈色する部分があるが発芽は不能と思われる種子) , IV群 (全く呈色しない種子) の4つの群に分類した.種子活力の高い品種を低含水率で貯蔵すると, 貯蔵期間が長くなるにつれ, 発芽率が変化していないにもかかわらず, I群に含まれる種子が減少し, II群に含まれる種子が増加した.このことは, 種子内部で劣化が進行している事を示している.II群に含まれる種子は初期の劣化の兆候を示していると考えられ, これらは種子内の脱水素酵素活性の変化或は膜構造の崩壊によるものと思われる.また, TTCテストによる可発芽種子 (I群及びII群に含まれる種子) の割合と発芽率との間には高い相関が認められた.
  • スリピチット
    アロム
    , 縄田 栄治, 重永 昌二
    熱帯農業
    1987年 31 巻 4 号 241-248
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    シリカゲルを用いた種子の乾燥処理が, 乾燥後のTTC呈色反応, 発芽率, 種子活力及び種皮裂傷に及ぼす影響を調査した.供試材料として, ダイズ品種“タマホマレ”を用いた.乾燥処理を行う前に, 種子の水分含量を約14%に調整し, その後5通り (重量比5: 1, 10: 1, 20: 1, 30: 1, 50: 1) の種子とシリカゲルの比率を用い乾燥処理を行った.種子の水分含量が6%になった時点で, 前記の4つの項目について調査した.
    種子とシリカゲルの比率の違いにより種子の乾燥速度は有意に変化した.すなわち5: 1で最も速く, 種子とシリカゲルの比率が大きくなるに従って遅くなった.TTC呈色反応と発芽率は, どの処理間においても有意差は認められなかったが, 種子活力は5: 1, 10: 1, 50: 1において有意に減少した.また, 種皮裂傷は, どの処理においても有意に増加した.しかし, 種子活力と種皮裂傷との間に相関は認められず, 活力の低下には, より本質的な要因, 例えば乾燥期間中の種子内の微細構造の変化などが関与している可能性が示唆された.
    以上の結果より, 種子の発芽力と活力とを考慮すると, 20: 1または30: 1の比率がダイズ種子の乾燥処理を行う際, 最適な種子とシリカゲルの比率といえる。この方法による種子乾燥は, 湿潤熱帯の種子乾燥に関する種々の問題を解決するために有用であると考えられる.
  • 中村 文雄, 川本 智, 佐藤 良暢, 今村 忠司, 浅野 登, 水越 治
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    1969年 72 巻 2zokan 号 310-311
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2008/03/19
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 一憲, 永井 廣, 玉手 英夫
    日本畜産学会報
    1987年 58 巻 12 号 1017-1023
    発行日: 1987/12/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    種の有蹄類・ウシ, ヤギ, ヒツジ, ニホンジカ, クビワペッカリー, カバおよびウマの胃粘膜の粘液物質についてアルシアンブルー (pH 2.5) 一過ヨーソ酸シッフ反応 (AB-PAS) と高鉄ジアミンーアルシアンブルー (pH 2.5) 染色 (HID-AB) を用いて組織化学的に調べた, 今回調べた7種の有蹄類では酸性粘液物質が多く見られた. すなわち, 反芻亜目ではスルフォムチンが多く, イノシシ亜目では中性粘液物質に加えシ
    アロム
    チンやスルフォムチンも多く見られた. ウマでは中性粘液物質とシ
    アロム
    チンが観察された, これらの動物はいずれも草食性か繊維質食をともなう雑食性であることから, 酸性粘液物質の存在は草食性と関係すると推察された.
  • 宮本 庸平, 宮本 元
    日本畜産学会報
    1990年 61 巻 2 号 115-120
    発行日: 1990/02/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    雌ブタ下顎腺腺房細胞の性成熟に伴う形態学的変化について検討した.ブタ下顎腺腺房は漿液細胞と粘液細胞から成るが,両細胞にムコ多糖類を含んでいた.未成熟ブタの漿液細胞にごは電子密度の高い物質と低い物質から成る顆粒が認められたが,これは硫酸化シァロムチンを多く含むと考えられる.また,粘液細胞には電子密度の高い芯と低い基質から成る顆粒が認められたが,シ
    アロム
    チンを多く含むと考えられる.成熟ブタでは,漿液細胞比が増加したが,低電子密度の顆粒は少なく,硫酸化シ
    アロム
    チンがほとんど含まれないと考えられる.一方,粘液細胞比は減少し,顆粒は高電子密度の芯が少し大きくなり,基質が不均一な粗網状構造となった.このことから,成熟後にごは粘液細胞からのタンパク,シ
    アロム
    チンの分泌が,若干増加しているものと推測された.以上の成績より,雌ブタの下顎腺腺房細胞の形態および分泌物は,加齢または性成熟に伴って変化するものと推察された.
  • 佐藤 良暢, 星谷 徹, 川本 智, 水越 治
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    1970年 73 巻 11 号 1783-1788
    発行日: 1970/11/20
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    鼻副鼻腔粘膜の腺細胞および腺分泌物の性状をしらべること, ならびに粘膜上皮中の好気代謝系に関与する酵素系の局在をしらべることを目標として, 先ず若干の組織化学的検索を行なった結果, 腺と, これより産生される分泌物は, 糖蛋白や, シ
    アロム
    コイドが重要な構成成分であることが明らかとなった. また, 糖蛋白が上皮上面のイオンコントロールを行うであろうことや, シ
    アロム
    コイドが抗ウイルス作用を持つことも判明した.
    次に, 線毛運動と, 粘膜上皮系のエネルギー代謝との関連性を求めるために, 粘膜上皮層を, 主として電子顕微鏡学的に検索した結果, 上皮層, 中でも線毛根小毛周辺に, 多数のミトコンドリアを認め, 好気代謝が盛んであることが示唆された.
    そこで, 粘膜を, 上皮層と, 粘膜下結合織層に分離して, それぞれの呼吸酵素系の活性をワールブルグ検圧法により, 生化学的に測定した. その結果, 上皮層の方が好気代謝が活発であること, その他の興味ある知見が得られた. これと, 従来の知見を併せ考察することによって, 分泌物中に溶解した空気中の酸素が線毛運動等のエネルギー源として利用されているのではないかと推定し, 併せて, 腺分泌物の持つと考えられる役割についてまとめた.
  • 日本大腸肛門病学会雑誌
    1991年 44 巻 6 号 1000-1004
    発行日: 1991年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    大腸絨毛腫腫7例の臨床的および病理学的特徴について検討した.平均年齢は55.0歳で男女比は5:2であった,主訴は下血が4例(57.1%)と高率で,発生部位は直腸5例,S状結腸1例,上行結腸1例で,このうち直腸に発生した1例に腺腫内癌(m癌)を認めた.肉眼形態の特徴として最大腫瘍径4cm以上が3例,広基性が3例,表面絨毛状6例(85,7%)であった。腫瘍構成細胞としては杯細胞を全例に,paneth細胞を1例に,銀還元性細胞を2例に認め,また柳澤らの明調細胞型腺腫が6例(85.7%)を占めていた.CEA染色陽性は2例(28.6%)で,腺腫内癌を併発していた1例は明調細胞型で,CEA陰性であった.粘液染色ではS状結腸以下に発生していた6例中4例(66.7%)においてはスルフォムチンよりもシ
    アロム
    チン優位であった.
  • 石井 健治
    デザイン学研究
    1979年 1979 巻 30 号 38-39
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
  • 永井 知幸
    耳鼻と臨床
    2002年 48 巻 6 号 377-380
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2013/05/10
    ジャーナル フリー
    中耳真珠腫の炎症の原因は、母膜に残存する粘膜が産生する粘液がリンパ管に流れ込んだ結果起こるリンパ浮腫と考えている。従って中耳真珠腫の手術は、乳突腔に残存した粘膜を中耳腔に交通させることが必要であり、外耳道後壁保存鼓室形成術が理にかなった手術方法である。しかし外耳道再建術や乳突腔充填術を行わざるを得ない場合には、血流のよい組織を使用することが必要である。この考えに基づいて、open cavityの真珠腫の7症例に有茎側頭筋膜弁を使用して手術を行った。5例には外耳道再建術と前方ルートの作成とを行い、2例には乳突腔充填術を行い良好な結果を得た。
  • 鈴木 一憲, 野口 剛, 永井 廣, 玉手 英夫
    日本畜産学会報
    1986年 57 巻 1 号 45-51
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ブタの胃粘膜の粘液物質についてアルシアンブルー(pH 2.5)•過ヨウ素酸シッフ反応,高鉄ジアミン•アルシアンブルー(pH 2.5)染色,コンカナバリンAパラドックス染色を用い組織化学的に調べた.噴門腺粘膜の表層粘液細胞には多量のスルフォムチンが観察された.胃底腺の副細胞には中性粘液を持つものとシ
    アロム
    チンを持つものがあった.また幽門腺の細胞には中性粘液を持つものとスルフォムチンを持つものがあり一部の細胞にはシ
    アロム
    チンも観察された.しかし噴門腺細胞,副細胞,幽門腺細胞はいずれもコンカナパリンA-III型染色腸性であった.他の哺乳動物に類のない多量なスルフォムチソの存在と粘液組成の多様性は,雑食性であるブタの持つ消化能力と関係が深いと考えられた.
  • 増田 佐和子
    耳鼻咽喉科臨床
    1990年 83 巻 12 号 1855-1863
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    Histochemical quantitation of glycoprotein (GP) in the adult human nasal mucosa was performed. Specimens of mucosa were obtained from the inferior turbinates of 18 normal subjects, 33 patients with hypertrophic rhinitis (HR), 37 with nasal allergy (NA), and 65 with chronic sinusitis (CS); and from the middle turbinate of 56 with CS. The GPs in the goblet cells and submucosal gland cells were identified by the combined Alcian blue (AB) at various pH levels and periodic acid Sciff (PAS) staining method with or without sialidase digestion. The GPs in the goblet cells and submucosal gland cells were identified as neutral, sialidase sensitive or resistant sialylated, and sulphated GPs by the stains used in this study.
    There was no significant difference between patients and controls in the number of goblet cells containing GPs. In CS, there were fewer goblet cells in the middle turbinate than in the inferior turbinate. The number of submucosal gland cells in NA and CS was significantly higher than in the controls (p<0.01). In CS there were fewer submucosal gland cells in the middle turbinate than in the inferior turbinate. In CS 41% and in NA 28% of the submucosal glands stained with AB-PAS. This difference was significant (p<0.01). The distribution of GPs was not significantly different in patients and controls.
    In conclusion: 1) The goblet cell population was not increased in disease. 2) Nearly 90% of the GPs in goblet cells were sulphated. 3) Submucosal gland cells were increased in number in the inferior turbionate mucosa in CS and NA. 4) In NA, the gland cells which did not contain GPs were increased, but in CS, GP-containing cells were increased. 5) The gland cells contained almost the same proportion of neutral, sialidase sensitive or resistant sialylated, and sulphated GPs. These results suggest that the increase of mucus secretion in CS and NA is due mainly to the increase of submucosal gland cells.
  • 荒井 祐司, 手島 英雄, 秋山 太, 都竹 正文, 荷見 勝彦
    日本臨床細胞学会雑誌
    1999年 38 巻 5 号 482-483
    発行日: 1999/09/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    The present study was undertaken to explore the characteristics of yellow or yellowish brown mucin by Pap. staining in Adenoma malignum. A histochemical study on this tumor has revealed that the mucus of this tumor was different in nature from the normal cervical glands and well differentiated adenocarcinoma of the cervix.
    Histochemical staining-(periodic acid schiff, PAS; alcian blue, AB; high iron diamine-alcian blue, HID-AB) was done using paraffin-embedded sections from 5 cases of adenoma malignum, 8 cases of well differentiated adenocar cinoma and 21 cases of normal cervix. A positive PAS reaction was observed in all normal controls, while all patient samples were positive but the intensity was weaker than the controls in adenoma malignum. A positive AB reaction was observed in all normal controls, but not in four cases of adenoma malignum and one case showed only a weak positive reaction. In HID-AB staining, both sulphomucin and sialomucin were predominant in well differentiated adenocarcinoma but both were negative in adenoma malignum, which is supposed to be neutral mucin on histochemical staining.
  • 竹内 純, 加藤 裕生, 吉田 正彦, 江崎 民夫
    歯科基礎医学会雑誌
    1973年 15 巻 3 号 206-211
    発行日: 1973年
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    近年, シアル酸は細胞膜表面の構成成分として重要な役割を果しており, ケラト硫酸は免疫反応と関連していることが明らかにされてきた。我々はさきにコンドロイチン硫酸Cおよびヒヤルロン酸が腫瘍の増殖を著明に促進することを見出し, その作用のメカニズムを追求中であるが, 今回はシアル酸, ケラト硫酸, ノイラミニダーゼの腫瘍増殖に及ぼす効果を実験的に観察した。ddNマウス背部皮下に種々濃度の試薬1mlを注射し, その直後腫瘍腹水1ml (細胞数107個) を同部位に移植して8日目に腫瘍塊を摘出し, 実験群の腫瘍重量と対照 (腫瘍移植に先立って1mlの生理的食塩水を注射) 群のそれとを比較した。その結果0.2%シアル酸溶液及び2%ケラト硫酸にはエールリッヒ固型腫瘍増殖促進作用がみられたが, シアル酸高濃度溶液 (2%) には腫瘍増殖抑制の傾向がみられ, 又ノイラミニダーゼ (20単位/ml) には何らの効果もみられなかった。適当な濃度のシアル酸, ケラト硫酸溶液は細胞膜表面を保護し, 代謝を充進させて, 移植された細胞に好適な環境を提供するものであると考える。
  • 小椋 聖子, 清水 恵子, 小林 八郎, 豊國 伸哉, 桜井 幹己
    日本臨床細胞学会雑誌
    2001年 40 巻 6 号 636-640
    発行日: 2001/11/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    背景:近年, 診断法や治療法の進歩に伴う治癒率の向上とともに, 婦人科領域の重複癌発生率が上昇している. 婦人科領域の細胞診断の際に重複癌を疑う像に遭遇することがあるが, その判定に苦慮することは少なくない.
    今回われわれは, 境界悪性卵巣粘液性腫瘍の再発との鑑別が困難であった子宮頸部上皮内腺癌の1例を報告する.
    症例:55歳, 女性. 3年前に右卵巣腫瘍破裂のため, 右付属器摘出術が施行され, 右卵巣境界悪性粘液性腫瘍, 腸上皮型, Ic期と診断された. 外来での経過観察中, 子宮頸部擦過細胞診にて異型腺細胞集団が認められ, 子宮頸部腺系病変あるいは卵巣粘液性腫瘍の再発が疑われた. 単純子宮全摘術および左付属器摘出術が施行され, 摘出標本の組織診で子宮頸部上皮内腺癌と診断された. 子宮体部, 左付属器に悪性所見は認められなかった.
    結論:婦人科領域における重複癌の診断においては, 細胞所見のみならず臨床所見や画像診断を加味した総合的な判断が必要である.
  • 宮城 悦子, 平原 史樹, 五来 逸雄, 水口 弘司, 北村 和久, 下山 潔, 桔梗 辰三
    日本臨床細胞学会雑誌
    1992年 31 巻 6 号 1058-1062
    発行日: 1992年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    婦人科細胞診標本中に性器外悪性腫瘍由来の細胞が出現する頻度はきわめて低いとされている. これらの症例の原発臓器として, 欧米では乳癌の頻度が高いのに対して, 本邦では胃癌の報告が圧倒的に多い. また, 転移性子宮癌は不正性器出血などの症状を伴い広汎な全身転移の一部として発見されることが多く, 予後不良であるとされている.
    今回われわれは, 乳癌根治術2年後に子宮内膜吸引細胞診標本中に, 乳癌由来の腫瘍細胞が出現した転移性子宮癌の1例を経験した. 摘出子宮における転移巣は比較的小さいものであったが, 子宮内膜間質から筋層へかけて発育していた. また, 術前検査で肝左葉への転移も発見されたため, 術中肝動注用カテーテルを設置し, 術後肝動注化学療法を施行したところ奏功し, CT上肝転移巣はほぼ消失した. 術後1年以上を経たが患者は全身状態良好で再燃徴候はなく, 外来にて経過観察中である.
  • 種村 一磨, 牧原 斉, 中上 和彦, 谷 忠憲, 西廻 和春, 新本 稔, 服部 孝雄
    日本消化器外科学会雑誌
    1979年 12 巻 8 号 534-541
    発行日: 1979年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胃がんを未分化型胃がんと分化型胃がんとに二大別して, 粘液組織化学的に大腸がんと相互に対比検討した.
    中性粘液は未分化型胃がんに高度に証明され, 次いで分化型胃がん, 大腸がんの順であった.シ
    アロム
    チンは三者の間に著明な差は見出されなかった.スルフォムチンは, 分化型胃がんと大腸がんに高頻度に証明された, しかし未分化型胃がんにも見出された.
    以上の結果から, 腫瘍は発生母地を模倣して粘液を産生し, 胎児性性格を示すと考えられた.また同時に, 異った方向への分化を示す多潜能を有している可能性も示唆された.
  • 吉村 浩二, 小野 友道
    Skin Cancer
    1990年 5 巻 1 号 98-101
    発行日: 1990/06/20
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    症例44歳男性, 下顎部に32×28mmの再発性の腫瘤を認めた。生検にてMucinous carcinoma of the skinの診断のもと, 切除, 局所皮弁にて再建した。組織化学染色にて粘液様物質は, シ
    アロム
    チンと確認。レクチンによる免疫染色ではPNA (-) , DBA (+) , SBA (+) となり, エクリン汗腺の染色態度を示した。電顕的には, 多数の分泌顆粒が特徴的であり, 腫瘍細胞の外周に基底膜はなく, ラミニンは, 線維性隔壁部に部分的に認められた。
  • 木村 律三, 冨地 信和, 矢川 寛一, 須藤 守夫, 田村 昌士
    アレルギー
    1983年 32 巻 8 号 570-
    発行日: 1983/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • とくに粘液性状、糖鎖抗原について
    梅嵜 圭吾
    産婦人科の進歩
    1993年 45 巻 5 号 589-601
    発行日: 1993年
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
    Forty cases of glandular abnormalities of the uterine cervix were identified histologically by our department from January, 1984 to April, 1992. These included 17 cases of endocervical glandular dysplasia (EGD), 6 of adenocarcinoma in situ (AIS), 5 of microinvasive adenocarcinoma (MI), and 12 of invasive adenocarcinoma (AD). Epithelial mucin and immunohistochemical localizations of CEA, CA19-9, SLX, and STN in EGD and related lesions were examined histochemically. Serial sections were examined by the following procedures : 1) Periodic acid Schiff reaction 2) Alcian blue pH2.5 staining 3) High iron diaminealcian blue pH2.5 staining 4) Immuno-peroxidase method.
    Histochemically, sialomucin was predominant in EGD while CEA was predominant in AD immunohisto-chemically. The CA19-9, SLX, and STN antigens were found in EGD. However, they were present in AIS, MI, and AD with increasing frequency, with AD having the highest level.
    We noted that initially, glycosynthesis were beginning and aberrant glycosylations were accumulating in EGD. EGD therefore, may involve precancerous lesions. [Adv Obstet Gynecol 45 (5); 589-601, 1993 (H5. 9)]
feedback
Top