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クエリ検索: "アークレイマーケティング"
30件中 1-20の結果を表示しています
  • *天野 勝弘, 渡邊 奈々, 滝沢 宏人
    日本体育学会大会予稿集
    2019年 70 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/20
    会議録・要旨集 フリー

     最新の論文から得られた32のトレーニングに関する知見(

    アークレイマーケティング
    株式会社提供)について、次の3専攻の大学生にその認識度を調査した。A体育系保育専攻(男子20名、女子27名)、B文系(男子50名、女子50名)、C理系(男子18名、女子3名)。その結果、C、A、Bの順に平均認識率は高かった。また全体として、ピリオダイゼーション、ファンクショナルムーブメントトレーニングなどに対する認識はかなり低かった。一方、競技の練習だけでは体力は十分伸びないのでトレーニングが必要、体幹トレーニングの重要性、シーズン中もトレーニングを継続する必要性などについての認識は高かった。重要な知見だが、認識が不十分と考えられる項目は、筋肥大を引き起こす3つのメカニズムについて、運動前の静的ストレッチはパフォーマンスを低下させる、クールダウンは多くの場合あまり意味がない、練習量の管理には「急性負荷」と「慢性負荷」の考えが重要であるなどが上げられる。現時点では被検者の専攻や性、数が不十分であるので大会までに発展させたい。また、トレーニングについての正しい認識を高める方策についても検討したい。

  • 川 健司
    天理医学紀要
    2023年 26 巻 2 号 119
    発行日: 2023/12/25
    公開日: 2023/12/25
    ジャーナル フリー

    【緒言】無症候性細菌尿を呈する患者に抗菌薬を使用することは患者に不利益なだけでなく,耐性菌の発生にもつながる.しかし,高齢者,とくにカテーテル挿入患者では発熱以外の症状を認めない尿路感染症も多く,他の原因による発熱に合併する無症候性細菌尿と真の尿路感染症を鑑別するのは困難である.そこで今回,尿一般検査のデータをもとに無症候性細菌尿の鑑別について検討した.

    【材料】2022 年7 月から9 月までに,当院尿一般検査室に提出された外来患者尿検体で膿尿(尿中白血球5 個/HPF 以上)かつ細菌尿(104 CFU/mL 以上)を示した110 検体を用いた.

    【方法】1.尿一般検査:オーションハイブリッドAU-4050(

    アークレイマーケティング
    株式会社)を用い,尿定性検査と尿沈渣検査を実施した.2.微生物学的検査:尿検体10 µL(白金耳量)をBTB 乳糖寒天培地および血液寒天培に塗抹し,37℃で18–24 時間好気培養した.3.無症候性細菌尿を鑑別する予測式の算出:アウトカムを尿培養検査における有意な菌発育の有無,年齢,性別,尿中白血球数,尿中細菌数,尿中扁平上皮細胞数を共変量としてロジスティック回帰により予測値(傾向スコア)を算出した.

    【結果】予測値をもとにROC 曲線を描出したところAUC 0.963 と良好な結果であった.計算によりカットオフ値 0.381(感度94.4% 特異度87.5%)を規定した。その結果,無症候性細菌尿が予測された58 検体のうち51 検体は尿 培養検査陰性であった.一方,尿路感染症が予測された52 検体のうち49 検体が尿培養検査陽性であった.

    【考察】尿一般検査における無症候性細菌尿の鑑別はある程度可能であった.病歴・身体所見・血液検査所見・画像所見と,今回求めたカットオフ値を用いることによって,精度の向上が期待できると考える.

  • 糖尿病
    2019年 62 巻 Suppl 号 SM
    発行日: 2019/04/25
    公開日: 2019/07/13
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病
    2018年 61 巻 Suppl 号 SM
    発行日: 2018/04/25
    公開日: 2018/09/13
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病
    2017年 60 巻 Suppl 号 SM
    発行日: 2017/04/05
    公開日: 2017/06/15
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 喜久, 細萱 茂実, 岸 浩司, 鈴木 紘子
    臨床化学
    2008年 37 巻 1 号 6-14
    発行日: 2008/01/28
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 日本内分泌学会雑誌
    2022年 98 巻 5 号 1419-1452
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/28
    ジャーナル フリー
  • 藤坂 志帆, 戸邉 一之
    糖尿病
    2020年 63 巻 6 号 369-372
    発行日: 2020/06/30
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー
  • 清野 裕
    糖尿病
    2023年 66 巻 4 号 230-233
    発行日: 2023/04/30
    公開日: 2023/04/30
    ジャーナル フリー
  • 池内 絢香, 中西 加代子, 西山 有紀子, 長尾 美紀
    医学検査
    2021年 70 巻 1 号 116-122
    発行日: 2021/01/25
    公開日: 2021/01/26
    ジャーナル フリー HTML

    アークレイ株式会社より発売されている,ユーロピウム(以下Eu)蛍光ラテックスを用いたインフルエンザウイルス抗原検出キット「スポットケムFLORA FluAB」は,時間分解蛍光検出法(以下TRF法)という新しいシグナル検出法を採用した専用の自動判定免疫蛍光分析装置「スポットケムFLORA」を用いて測定を行う。今回,複数の測定スロットで3検体まで並列処理が可能なスポットケムFLORA SF-5520とスポットケムFLORA FluABを用いた,インフルエンザウイルス抗原迅速検査システムの性能評価を実施した。本検討より,同時再現性と日差再現性は良好であり,安定した結果判定が可能であることが確認された。また,血液混入が結果判定に与える影響も最小限に抑えられており,抗原量の少ない場合でも血液混入1%まで正確な判定が可能であった。さらに,他社目視判定キットに比較しB型に対して優れた検出感度を有しており,他社自動判定装置に比較し明らかに短時間での判定が可能であった。スポットケムFLORA SF-5520により自動判定された測定結果は,検査システムとの接続により診療科への自動報告が可能となる。本システムの導入は,測定者,患者,臨床現場それぞれに大きなメリットをもたらすと考えられた。

  • 土屋 康雄
    日本温泉気候物理医学会雑誌
    2008年 71 巻 3 号 155-160
    発行日: 2008年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    To clarify the effects of full bathing at 42°C for 10min, we measured hematologic (white blood cells, red blood cells, hemoglobin, hematocrit, platelets, whole blood passage time) and physiologic (body weight, blood pressure, pulse rate) values of 10 healthy men aged 28 to 37 years. Data were collected before, immediately after, and 60min after bathing, and values were compared using a one-factor ANOVA.
    No significant changes in hemotologic values were found among the three measurement timepoints. Regarding physiologic values, no significant changes in body weight and systolic blood pressure were found among the three measurement time-points. However, diastolic blood pressure decreased after bathing (53.0±9.8mmHg) compared with that before bathing (76.2±10.3mmHg), then increased again 60min after bathing (71.1±10.6mmHg) compared with that immediately after bathing. Furthermore, pulse rate increased significantly after bathing (101.3±10.3bpm) compared with that before bathing (69.0±5.9bpm), and then decreased significantly 60min after bathing (69.8±7.0bpm) compared with that immediately after bathing.
    Our results indicate that hot water bathing does not influence hematologic values, body weight, or systolic blood pressure in healthy men. Although diastolic blood pressure and pulse rate changed significantly after bathing, they returned to baseline values 60min after bathing. The changes in hematologic and physiologic values may be explained by the maintenance of the body's homeostasis.
  • 山田 聖子, 近藤 敏範, 内田 圭一, 廣瀨 匡, 竹内 麻子, 清水 里紗, 松橋 佳子, 近藤 英生, 通山 薫, 和田 秀穂
    臨床血液
    2022年 63 巻 1 号 1-2
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/02/08
    ジャーナル 認証あり

    JAK2V617F変異はBCR-ABL1陰性の骨髄増殖性腫瘍の原因遺伝子であり,変異アレル量は合併症リスクや予後を予測する因子となりうる。本邦ではQuenching Probe-Tm法(QP-Tm法)を用いた遺伝子解析装置i-densyTM IS-5320によるV617F変異アレル量測定が行われてきたが,2020年以降allele specific定量PCR法による解析が保険適用となった。我々は両者の測定結果を用いてQP-Tm法による変異アレル量の有用性について検証した。JAK2V617F変異陽性患者検体(n=35)において両方法で測定した変異アレル量には良好な相関関係(P<0.001,rs=0.952)を認めた。QP-Tm法による変異アレル量はET群よりもPV群で有意に高かった。QP-Tm法による変異アレル量測定は,今後も臨床における補助検査として有用であると考えられる。

  • 金澤 康, 藤原 久美, 井手 華子, 山﨑 博之, 宇都宮 一典
    糖尿病
    2017年 60 巻 4 号 288-294
    発行日: 2017/04/30
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル フリー

    症例は48歳男性.8年前指摘の糖尿病に対しインスリン加療されていたが,自己中断歴もあり,血糖コントロールは不良の状態であった.意識障害で家族に発見され救急搬送となった.血液検査結果から糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と診断した.意識レベルはGlasgow Coma Scale E1V1M1,頭部CTでは著明な脳浮腫,頭部MRIではびまん性に脳低灌流の所見を得た.併発していた肺炎の治療とともに,グリセオール投与で浮腫の改善を図りながら,補液,インスリン投与による全身管理を行った.脳浮腫は改善をみとめたものの,最終的に高度遷延性意識障害の状態に至った.

    DKAを含めた高血糖緊急症において,治療前に脳浮腫を来した報告は極めて少なく,貴重な症例であると考え,考察とともに報告する.

  • 蜂須賀 靖宏, 二村 真歩, 小久保 知加子, 寺本 薫, 野々山 真由, 濱口 幸司, 岡田 元
    医学検査
    2021年 70 巻 2 号 243-251
    発行日: 2021/04/25
    公開日: 2021/04/25
    ジャーナル フリー HTML

    我々はGOD固定化酵素膜電極法を原理とした,血漿/全血測定に対応した2機種のグルコース分析装置の性能比較を実施した。正確性確認では両装置とも良好な正確性を示し,併行精度・室内再現精度においても良好な精密性が確認された。相関性については,血漿/全血どちらで測定した場合も現行装置や他測定法に対して相関性が確認された。全血測定では高ヘマトクリット検体ほどグルコース値の変動を認め,ヘマトクリットが全血測定に大きく影響することが確認された。しかし,日常検査を遠心操作が不要である全血測定へ変更することは,検査業務の効率化やTAT短縮など臨床貢献へ繋げられる可能性があると思われる。グルコース検査に用いられる検体は動脈血,静脈血,血漿,血清,全血など様々であり,測定法も複数存在するが,それぞれの特徴を理解し使い分けることで,検査精度の担保が可能になると考えられる。

  • ~健常成人パイロットスタディー~
    工藤 玲佳, 田村 由馬, 田宮 創, 落合 香, 餅 脩佑, 須藤 誠, 江原 恭介, 永坂 優美, 寺島 雅人, 鶴見 知己, 坪山 優, 小野崎 智寿子, 山口 佳奈, 原 弘子, 板倉 朋世, 齋藤 ゆみ, 杉村 浩之, 堀江 康人, 上野 明日香, 星合 愛, 安 隆則
    Total Rehabilitation Research
    2018年 6 巻 73-82
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル オープンアクセス
    To examine the effect of watching favorite DVD (Digital Versatile Disc) during exercise on exercise economy and autonomic nervous function, we performed a pilot study in three healthy adults to undergo cardiopulmonary exercise test (CPX) with/without watching favorite DVD in a crossover design. Serial changes in plasma levels of noradrenaline and lactic acid were also assessed at rest, at maximum load, and at 20 min recovery. Systolic blood pressure (mmHg), heart rate (bpm) and exercise workload (watt) at each metabolic equivalents (Mets) (2 to 7 Mets) were serially measured and compared in each session. Workload at each Mets in DVD session tended to be higher than non-DVD session. Maximum difference in workload between the two sessions increased by 11 Watt at 5 Mets exercise. The workload at peak Mets, however, was identical in the both sessions. Heart rate at each Mets were very similar in the both sessions. Systolic blood pressure at each Mets in DVD-session were slightly higher than non-DVD session during exercise. The levels of lactic acid and noradrenalin showed similar pattern in the both sessions. In conclusion, watching favorite DVD may affect exercise economy in low to middle intensity exercise.
  • 百瀬 晶子, 池羽田 晶文, 上平 安紘, 三浦 理代
    日本食品科学工学会誌
    2016年 63 巻 11 号 538-544
    発行日: 2016/11/15
    公開日: 2016/12/23
    ジャーナル フリー

    (1)日本食の主食である米飯との組合せにより,GIを低下させるような副菜の検討を行った.副菜である検査食品は植物性食品5種類(こまつな,キャベツ,トマト,だいず,ながいも)を供試し,全てにおいて平均GIは100以下となった.特にながいもの検査食では,基準食に比べ摂取開始2時間の最高血糖値,血糖上昇曲線下面積(IAUC)共に顕著に低値を示した.これについて,ながいもの粘性物質マンナンが胃からの排出を遅延させ,食後血糖上昇抑制に関与したものと推察された.

    (2)検査食品中の成分とGI低下との関連を検討するため,総ポリフェノール量と食物繊維量を分析した.これらの成分含量とGIとの間に有意な相関は認められず,検査食品中のその他の成分や糖質構成による影響が複合的に作用したものと考えられた.

    (3) GI測定に応用可能な非侵襲血糖測定法の確立を目指し,負荷試験中のSMBGと近赤外スペクトルの相関について検討した.血糖値変化量と吸光度変化量の相関係数が0.6以上となる波長は約95%の負荷試験において確認された.波長は負荷試験ごとに変動するものの,単回帰分析により算出した推定血糖変化量から求めたIAUC およびGIは,SMBGによる血糖実測値に基づく結果を良く再現していた.

  • 山口 直則, 松居 由香, 石原 駿太, 下村 雅律, 岸本 光夫
    医学検査
    2016年 65 巻 6 号 667-673
    発行日: 2016/05/25
    公開日: 2017/01/10
    ジャーナル フリー

    Epidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異検査は肺癌治療における分子標的薬の使用適否や選択上,極めて重要である。検体の多くはホルマリン固定パラフィン包埋(formalin-fixed paraffin embedded; FFPE)標本が用いられているが,ホルマリン固定条件等によりDNAが断片化を来し,測定誤差の要因となっている。今回,2014年8月から2015年7月に当院において捺印細胞診標本(touch imprint cytology; TIC)が作製可能であった原発性肺癌18例を対象とし,EGFR遺伝子変異検査を実施した。検体種別間(FFPE標本とTIC標本)における,サンプル中のDNA濃度,変異の割合,リアルタイムPCRによるDNA品質評価について検討した。また,固定液別のDNA品質評価も行った。EGFR遺伝子変異は11例でみられた。検体種別による変異検出の有無に差はなく,変異領域もすべて一致した。TIC標本は変異の割合が高い傾向にあり,一方で,DNA濃度は低い傾向にあった。DNAの品質評価では,TIC標本は相対的にDNAクオリティー指数が高い傾向にあり,品質が良好と考えられた。また,アルコール固定はDNAの品質保持に優れた固定方法であった。今回の結果,相対的にTIC標本は変異含有率が高く,より低いDNA濃度で検査が可能である。そして,腫瘍細胞の分画塗沫や選択的回収が可能であり,良品質のDNAを保持できることが示唆された。TIC標本は過固定標本や腫瘍比率の低いFFPE標本の代用として有用であることが示唆され,FFPE標本と同等以上のDNA品質を有していると考えられた。

  • 植山 実, 磯貝 好美, 湯川 万里子, 西尾 朋久, 中西 一夫, 金田 幸枝, 三家 登喜夫
    糖尿病
    2010年 53 巻 5 号 385-389
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/09
    ジャーナル フリー
    HbA1c測定のために本邦にて開発された酵素法(ノルディアN HbA1c)を,IFCC法,HPLC法および免疫法と比較することにより,新たに提唱されているHbA1cの国際標準化に向けての本測定法の有用性について検討した.その結果,(1)本法によるraw data(JDS Lot 3にて補正する前の値)とIFCC法による値との比較(N=30)にて,r=0.998,回帰直線の傾きは0.998, Y軸切片0.18 mmol/mol(0.018%)と両者はほぼ同じ値を呈した.(2)本法とHPLC法および免疫法との比較にて,本法が0%の時にHPLC法では0.2~0.3%の値を呈した.(3)本法とHPLC法とのraw dataによる比較でも回帰直線の解析よりHPLC法と本法による測定は少し特性を異にしている可能性が考えられた.以上よりHbA1c測定のために本邦で開発された酵素法(ノルディアN HbA1c)は,IFCC法に準拠するHbA1cの国際標準化に向けてHPLC法より有用であると思われた.
  • 難波 光義, 岩倉 敏夫, 西村 理明, 赤澤 宏平, 松久 宗英, 渥美 義仁, 佐藤 譲, 山内 敏正, 日本糖尿病学会―糖尿病治療に関連した重症低血糖の調査委員会―
    糖尿病
    2017年 60 巻 12 号 826-842
    発行日: 2017/12/30
    公開日: 2017/12/30
    ジャーナル フリー

    糖尿病に対する薬物治療の進歩の一方で,患者の高齢化などを背景とした低血糖リスクの増大が憂慮されている.このため,わが国の糖尿病実臨床における治療に関連した重症低血糖の調査を行った.日本糖尿病学会学術調査研究等倫理審査委員会の承認のもと,2015年7月に同学会認定教育施設631施設の研修責任者に対して調査への参加を依頼した.参加意思を表明した施設には,倫理審査の必要書類を送付し,各施設の倫理審査委員会での承認後,Web登録システム(症例データは匿名・非連結)を利用してデータ登録を依頼した.本調査研究は,同学会学術調査研究委員会の予算で行った.施設実態調査(施設データ)および,個々の症例から同意取得後に症例調査(症例データ)を実施した.重症低血糖の定義は,『自己のみでは対処できない低血糖症状があり,発症・発見・受診時の静脈血漿血糖値が60 mg/dL未満(毛細管全血50 mg/dL未満)が明らかにされていることが望ましい』とし,調査期間は2014年4月1日から2015年3月31日としたが,施設データは193施設から,症例データはそのうち113施設から総数798症例の登録があった.回答を得た193施設中,149施設(77.2 %)に救急部が併設されており,1施設あたりの同部への年間総救急搬送件数(中央値)は4962件,このうち重症低血糖は17.0件(0.34 %)をしめた.回答施設における重症低血糖による年間受診総数は2237人であり,1施設あたり6.5人であった.重症低血糖による年間入院総数は1171人で,1施設あたり4.0人であり,重症低血糖による年間受診数の52.3 %を占めていた.798例の症例データをまとめると,病型は1型240人,2型480人,その他78人,年齢は1型54.0(41.0-67.0)歳,2型77.0(68.0-83.0)歳であり,2型が有意に高齢で(P < 0.001),BMIは1型では21.3(18.9-24.0)kg/m2,2型では22.0(19.5-24.8)kg/m2で,2型の方が高値であった(P = 0.003).推算糸球体濾過量(eGFR)は1型73.3(53.5-91.1)mL/min/1.73 m2,2型50.6(31.8-71.1)mL/min/1.73 m2となり,2型の方が低値であった(P < 0.001).重症低血糖発生時点のHbA1cは全体で7.0(6.3-8.1)%,1型7.5(6.9-8.6)%,2型6.8(6.1-7.6)%であり2型で低値であった(P < 0.001).重症低血糖の前駆症状の有無に関しては全体で有35.5 %,無35.6 %,不明28.9 %,前駆症状の発現率は1型で41.0 %,2型で56.9 %となり,1型の方が前駆症状の発現率は低かった(P < 0.001).2型の治療薬はインスリン使用群(SU薬併用29人含む)292人(60.8 %),SU薬群(インスリン未使用)159人(33.1 %),インスリン・SU薬未使用群29人(6.0 %)であった.調査対象798例のうち296例(37.2 %)は,過去にも重症低血糖で救急受診した既往を有していた.以上のようにわが国の糖尿病治療に関連する重症低血糖の実態が初めて明らかになった.今後は重症低血糖の高リスク者や既往者に対し,低血糖の教育と治療の適正化による発症予防対策が急務であることが明確となった.

  • 松本 均, 伊藤 恭子, 山岸 恵, 中村 裕子, 徳永 隆久
    日本食品科学工学会誌
    2004年 51 巻 10 号 546-553
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    高血圧自然発症ラット(SHR)を用いてα-トコフェロール(α-Toc)連続投与下でイワシタンパク質由来ペプチド(Y-2)を併用した時の降圧作用を検討した.
    ラットをα-Toc非投与群,α-Toc低用量(α-Toc32mg/kg体重)群,α-Toc高用量(α-Toc160mg/kg体重)群の3群に分け,経口投与を42日間継続し,尾動脈圧(収縮期血圧:SBP)を測定した結果,α-Toc投与群では非投与群と比較して投与期間中を通じてSBPの低下傾向が観察された.
    それぞれの群をさらに2群に分け,Y-2非投与群あるいはY-2投与(100mg/kg体重)群の計6群とし,Y-2単回投与後,経時的にSBPを測定した.Y-2の単回投与によりα-Tocの用量にかかわらず全ての群において有意に降圧作用が確認され,Y-2による降圧の程度にはα-Tocへの用量依存性が認められた.α-Toc連続投与下でのY-2単回投与6時間後では,血漿中のα-Toc量はα-Toc投与群で有意に増加し,α-Toc高用量+Y-2投与群ではα-Toc非投与+Y-2非投与群と比較してTAS,LPOなどの抗酸化指標の有意な改善が見られた.ACE阻害作用は主に心臓において有意な低下が見られた.以上の結果からα-Tocの抗酸化作用とY-2のACE阻害作用が協働して,降圧効果が増強された可能性が示された.
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