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  • *片山 昇, 鈴木 信彦
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P3-096
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     同所的に生育する花外蜜腺をもつカラスノ
    エンドウと花外蜜腺をもたないスズメノエンドウ
    において、アワヨトウ幼虫を用いたbioassayにより化学的防御の強さを推定し、また両種の株上の昆虫群集を比較し、化学的防御とアリ防御による被食防衛の効果を推定した。 スズメノ
    エンドウにくらべカラスノエンドウ
    葉中のC/N比は低く、アワヨトウ幼虫の摂食活性は高かった。したがって、スズメノ
    エンドウよりもカラスノエンドウ
    では化学的防御が弱く、葉食性昆虫にとって良的な資源であると考えられた。野外のスズメノ
    エンドウ
    の株上にはほとんどアリはみられなかったが、カラスノ
    エンドウ
    株上には、アミメアリやトビイロケアリ、クロヤマアリなどのアリ類がみられた。アリがいない場合にくらべ、アリが頻繁に訪れるカラスノ
    エンドウ
    株上には葉食性昆虫やアリを随伴しないアブラムシの個体数が少なかった。さらにアリはカラスノ
    エンドウ
    の主要な植食者であるアルファルファタコゾウムシの幼虫を排除するため、カラスノ
    エンドウ
    の花外蜜腺はアリ防御の機能を持つと考えられた。しかし、アリの誘引効果はカラスノ
    エンドウ
    生育地間で大きく異なり、全体の約66_%_のカラスノ
    エンドウ
    にしかアリはみられなかった。アリがいた場合でも、スズメノ
    エンドウ
    にくらべ植物上の植食性昆虫の個体数は多い傾向がみられた。このように被食防衛の側面からみると、他の防衛戦略にくらべ花外蜜腺によるアリ防御は、それほど効果的ではないと考えられた。これらの結果から、カラスノ
    エンドウ
    のアリによる被食防衛の意義について考察した。
  • 奥 八郎, 白石 友紀, 大内 成志
    日本植物病理学会報
    1986年 52 巻 2 号 347-348
    発行日: 1986/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ
    褐紋病菌の胞子発芽液からエリシターを調製し,それによって無傷の
    エンドウ
    葉に誘導された局所抵抗性は,
    エンドウ
    褐紋病菌の感染阻害には有効であったが,
    エンドウ
    うどんこ病菌の感染に対しては無効であった。
  • *近藤(比江森) 美樹, 上原 穂野香
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2018年 30 巻 1C-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    エンドウの古代品種として知られる通称ツタンカーメンエンドウ
    は、主に未熟な豆(生豆)を食する実
    エンドウ
    である。生豆はウスイ
    エンドウ
    などと同様に緑色を呈するが、加熱して保温することで赤く着色する特徴を有する。さらに、DPPHラジカル消去活性を指標とした抗酸化性を示すが、調理による抗酸化性の変化は知られていない。また、乾燥豆の抗酸化性の情報もない。本研究では、当該
    エンドウ
    の抗酸化性に及ぼす調理の影響について検討した。
    【方法】2016年5月に和歌山県で収穫されたツタンカーメン
    エンドウ及び対照としてウスイエンドウ
    を莢付きで購入し、莢を除いた生豆を凍結保存した。さらに、同年秋に乾燥豆を入手した。凍結生豆は解凍し、乾燥豆は一晩水に浸漬した後、「煮含め」および「茹で」の2種類の方法で調理した。調理済みの豆を凍結乾燥後に粉砕し、50%エタノール抽出液を調製した。それらの抗酸化性をDPPHラジカル消去活性により評価し、ポリフェノール量をフォーリン・チオカルト法によって定量した。
    【結果】ツタンカーメン
    エンドウ
    の生豆の抗酸化性は、ウスイ
    エンドウ
    の生豆に対して有意に高値を示したが、乾燥によって著しく低下した。DPPHラジカル消去活性とポリフェノール量は高い正の相関を示し、抗酸化物質はポリフェノールであると考えられた。生豆の抗酸化性は、「煮含め」では調理後も維持されたが「茹で」では有意に低下し、茹で汁も抗酸化性を示した。よって、茹で汁へのポリフェノールの流出は抗酸化性の低下をもたらすが、加熱による抗酸化性への影響は小さいことが示された。従って、ツタンカーメン
    エンドウ
    の抗酸化性に着目した場合、乾燥豆よりも生豆の利用が有効であり、含め煮やスープとして煮汁も利用する料理に適することが明らかになった。
  • *井手 徹
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P2-008
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
     カラスノ
    エンドウやソラマメなどのマメ科植物上で同所的に見られるマメアブラムシとエンドウ
    ヒゲナガアブラムシに対するナナホシテントウ幼虫の餌選好性について調べた。
     野外調査において、カラスノ
    エンドウ群落上のマメアブラムシ数およびエンドウ
    ヒゲナガアブラムシ数とそこに訪れるナナホシテントウ幼虫数の間にはともに正の相関があり、アブラムシが多い場所にナナホシテントウ幼虫は多く訪れていた。しかしナナホシテントウ幼虫は
    エンドウヒゲナガアブラムシが多く寄生したカラスノエンドウ
    群落よりもマメアブラムシが多く寄生したカラスノ
    エンドウ
    群落に来訪する割合が高かったことから、ナナホシテントウ幼虫は
    エンドウ
    ヒゲナガアブラムシよりマメアブラムシの方に高い選好性をもつことが示唆された。
     ナナホシテントウ幼虫の発育や成長はマメアブラムシのみを与えて飼育した場合と
    エンドウ
    ヒゲナガアブラムシのみを与えて飼育した場合でほとんど違いはみられなかった。したがって、ナナホシテントウ幼虫の餌としてマメアブラムシと
    エンドウ
    ヒゲナガアブラムシでは質的な違いがないと考えられた。
     室内実験において、ナナホシテントウ幼虫のアブラムシ捕食成功率はマメアブラムシの方が高く、また捕食数もマメアブラムシの方が多かった。したがって、ナナホシテントウ幼虫にとってはマメアブラムシの方が利用しやすい資源であると考えられた。
     またナナホシテントウ幼虫に攻撃された時、マメアブラムシより
    エンドウ
    ヒゲナガアブラムシの方が寄主植物上から落下する個体が多かった。その結果、実験終了時まで寄主植物上に残っていたアブラムシ数はマメアブラムシの方が多く、ナナホシテントウ幼虫はマメアブラムシが寄生した植物上でより長い時間滞在していた。
     以上のことから、ナナホシテントウ幼虫の餌選好性にはアブラムシの捕食効率と餌パッチの持続性が重要であることが示唆された。
  • 伊東 時子, 我妻 尚広, 岡本 吉弘, 森 志郎
    日本緑化工学会誌
    2018年 44 巻 1 号 213-216
    発行日: 2018/08/31
    公開日: 2019/05/10
    ジャーナル フリー

    北海道の海岸緑化にハマ

    エンドウ
    Lathyrus japonicus Willd.)を地域性種苗として利用するため,利尻富士町と苫小牧市におけるハマ
    エンドウ
    の葉緑体ゲノムpsb A - trn H 領域とatp I - atp H 領域の塩基配列を解析し,遺伝変異の有無を調査した。その結果,利尻富士町では遺伝変異が見られた。しかし,苫小牧市では遺伝変異が見られなかった。また,北海道では北陸から東北に分布するハマ
    エンドウ
    と同一のハプロタイプとそれとは異なる新たなハプロタイプが検出された。これらの結果は北海道に分布するハマ
    エンドウ
    には少なくとも二つのハプロタイプがあることを明らかにした。

  • 村上 覚, 末松 信彦
    園芸学研究
    2010年 9 巻 4 号 403-408
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/27
    ジャーナル フリー
    伊豆地域の秋採りキヌサヤ
    エンドウ
    において重要病害である先端黄白化症に対して抵抗性を持つ‘伊豆みどり’を育成した.先端黄白化症に対する抵抗性は,耐暑性を有する‘あずみ野30日絹莢PMR’から導入した.先端黄白化症抵抗性は,優性の核遺伝子によって支配される形質であった.‘伊豆みどり’は,‘あずみ野30日絹莢PMR’に伊豆地域で広く栽培されている‘伊豆1号’を交配したF1に対し,さらに‘伊豆1号’を2回戻し交雑することにより育成した.‘伊豆みどり’は,先端黄白化症に対して高度な抵抗性を持っていた.‘伊豆みどり’の草丈,節数,分枝数,第一着莢節位はいずれも‘伊豆1号’と有意な差はなく,生育特性は同等であった.莢については,長さ,幅,へた長,厚さ,重さ,緑色度のいずれも‘伊豆1号’と有意な差はなく,品質は同等であった.収量,早晩性についても‘伊豆1号’と同等であった.以上のことから,‘伊豆みどり’は先端黄白化症抵抗性以外の実用形質は‘伊豆1号’と同等であることが確認された.このため,‘伊豆みどり’は伊豆地域の秋採り栽培において普及することが期待される.
  • 奥 八郎, 白石 友紀, 大内 成志
    日本植物病理学会報
    1976年 42 巻 5 号 597-600
    発行日: 1976/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ
    の裏側表皮を剥離してピサチンの溶液に浮べると,1時間後には相当量のピサチンを吸収する。葉中のピサチン濃度はその後時間の経過と共に低下し,このことは葉中でのピサチンの代謝分解を示す。このようにして,
    エンドウ
    うどんこ病菌に対する抗菌濃度以下のピサチン(10∼100ppm)を,接種後の早い時期(6∼16時間)に
    エンドウ
    葉に与えると,
    エンドウ
    うどんこ病菌の感染性が非常に低下する。ファイトアレキシンの寄主特異性,病害抵抗性にはたす役割を,抗菌力よりもむしろ感染阻害作用の点から再評価する必要があると考える。
  • 多田 朋弘, 戸田 雄太, 宮本 健助, *上田 純一
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2011年 2011 巻
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/02
    会議録・要旨集 フリー
    エンドウ
    重力応答突然変異体ageotropum芽生えは自発的形態形成様の成長・発達を示すこと、また、上胚軸のオーキシン極性移動能は重力刺激の影響をほとんど受けないことが演者らの先行研究において示されている。本研究では、ageotropum
    エンドウ
    芽生えの上胚軸の成長・発達とオーキシン極性移動との関係を重力応答反応が正常であるAlaska
    エンドウ
    のそれと比較しつつ、オーキシン極性移動に密接に関係していると考えられるPsAUX1およびPsPINs遺伝子の発現解析から検討することを目的とした。Alaska
    エンドウ
    と比較して、ageotropum
    エンドウ
    ではPsAUX1、PsPIN1およびPsPIN2のアミノ酸配列に若干の相違があるものの欠失や挿入等は認められなかった。また、黄化ageotropum
    エンドウ
    芽生えの成長・発達、あるいは重力刺激に伴うこれら遺伝子の発現は黄化Alaska
    エンドウ
    のそれとほぼ同様であった。以上の結果、PsAUX1やPsPINsの機能は未だ明確ではないものの、ageotropum
    エンドウ
    の重力応答反応の異常および上胚軸におけるオーキシン極性移動の低下をオーキシン極性移動関連遺伝子の構造やその発現の側面より説明することは困難であると考えられた。
  • 川西 孝秀, 神藤 宏, 福嶋 総子, 佐藤 卓, 三原 弘光, 西森 裕夫, 東 卓弥
    園芸学研究
    2010年 9 巻 2 号 183-189
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/25
    ジャーナル フリー
    エンドウ
    ‘きしゅううすい’の秋まきハウス冬春どり栽培における遮光および昼夜温が子実肥大不良莢の発生に及ぼす影響ついて検討した.低日射条件を想定した23%の遮光条件下で,2月中旬~3月上旬にかけて子実肥大不良莢の発生が多くなった.肥大不良胚珠の発生率が高くなると子実肥大不良莢の発生率も高くなる傾向が認められたのに対し,不稔胚珠の発生率と子実肥大不良莢の発生率との間に一定の傾向は認められなかった.夜間の低温(3℃)では7℃に比べて,正常胚珠の1粒重が小さいものの,正常胚珠数に有意な差はなく,夜間の低温が子実肥大不良莢の発生に及ぼす影響は小さいことが示唆された.50%の遮光条件下において昼間の低温(13℃)で子実肥大不良莢が多発した.一方,17.5℃では子実肥大不良莢の発生が認められず,低日射下における昼間の低温が胚珠肥大に大きく影響を及ぼしていることが示唆された.
  • 那須 公雄, 吉岡 博文, 一瀬 勇規, 山田 哲治, 奥 八郎, 白石 友紀
    日本植物病理学会報
    1995年 61 巻 1 号 13-17
    発行日: 1995/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    健全
    エンドウ
    苗中に存在する内生サプレッサーは,
    エンドウ
    褐紋病菌のエリシターで誘導されるピサチン蓄積を抑制し,本サプレッサーで処理された
    エンドウ
    には非病原菌が感染できるようになる。本報告では,抵抗反応の一つと考えられるキチナーゼとβ-1, 3-グルカナーゼの活性化に及ぼす内生サプレッサーの影響について調べた。
    エンドウ
    ,インゲン,ダイズの胚軸組織をエリシターで処理すると,両酵素の活性化が誘導された。しかし,内生サプレッサーの共存下には,供試植物中
    エンドウ
    でのみ活性増高が抑制された。一方,インゲンおよびダイズでは,内生サプレッサーの単独処理においても,両酵素の活性増高が誘導された。これらの結果は,植物防御応答に対する内生サプレッサーの作用が種特異的であり,作用様式において褐紋病菌サプレッサーと酷似することを示している。
  • 下間 奈津美, 林 昌治, Kamal A. MALIK, 一瀬 勇規, 白石 友紀, 山田 哲治
    日本植物病理学会報
    1996年 62 巻 5 号 498-501
    発行日: 1996/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ
    褐紋病菌が胞子発芽液中に分泌する低分子糖ペプチド(supprescin)は,宿主
    エンドウ
    の原形質膜ATPase活性を阻害することにより初期の防御応答を抑制している。植物病原細菌が病原糸状菌のsupprescinと類似の機能を有する生体分子を保有するか検討を加えた。暗黒下で生育させた幼
    エンドウ
    植物体の上胚軸あるいは成熟葉に
    エンドウ
    つる枯れ病細菌を接種し,in vivoにおける原形質膜ATPase活性をリン酸鉛の沈着によって組織化学的に解析した結果,親和性関係においてのみ原形質膜ATPaseの活性が一時的に阻害された。レース・品種の異なる組み合わせにおいても原形質膜ATPaseの阻害は親和性レースを接種した組織においてのみ観察され,非親和性レースの接種では観察されなかった。植物病原糸状菌のsupprescinに類似の機能を有する植物病原細菌のサプレッサー分子の存在の可能性,さらに病原細菌の病原性における作用機作について論ずる。
  • 山田 哲治, 林 昌治, 中塚 幸子, 村谷 恵子, 加藤 久晴, 白石 友紀
    日本植物病理学会報
    1994年 60 巻 1 号 66-73
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ品種ミドリウスイの胚軸にエンドウ
    つる枯病細菌の親和性レースを接種した場合,非親和性レースを接種した場合に比べて,ピサチンの蓄積が著しく抑制された。この結果は,胚軸組織におけるフェニールアラニンアンモニア・リアーゼ-mRNAの蓄積抑制にも反映されていた。親和性関係にある
    エンドウ
    つる枯病細菌の培養ろ液に分泌される低分子物質は品種ミドリウスイに対するピサチン蓄積抑制効果を発揮するが,非親和性レースではピサチン蓄積抑制効果が見られなかった。
    エンドウ
    つる枯病細菌におけるレース・品種特異性と宿主の防御反応の抑制との関係を論ずる。
  • 柿元 一樹, 松比良 邦彦, 井上 栄明, 中島 純, 伊藤 由香
    関西病虫害研究会報
    2017年 59 巻 1-7
    発行日: 2017/05/12
    公開日: 2017/09/01
    ジャーナル フリー

    スナップ

    エンドウ
    およびソラマメにおける秋冬期のアザミウマ類の種構成を明らかにするため,殺虫剤の種類が異なる鹿児島県農業開発総合センター内のスナップ
    エンドウほ場ならびに生産地のスナップエンドウ
    (7ほ場)およびソラマメ(5ほ場)において調査を実施した。両試験において,ハナアザミウマおよびヒラズハナアザミウマの2種が確認されたが,調査期間を通じてスナップ
    エンドウ
    ではハナアザミウマが優占し,殺虫剤の散布がアザミウマ類の種構成に影響を及ぼす可能性は低いと推察された。一方,ソラマメでは,スナップ
    エンドウ
    と同様にハナアザミウマの構成比が高かったものの,10~11月の間は平均で約 15~30%のヒラズハナアザミウマが認められ,スナップ
    エンドウ
    での種構成とはやや異なった。

  • 星野 友紀, 宮本 健助, *上田 純一
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2008年 2008 巻
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 フリー
    1g環境下、暗所で胚の向きを重力に垂直あるいは平行(やや斜め)にしてアラスカ
    エンドウ
    芽生えを生育させると上胚軸は反重力方向に伸長した。また、暗所、3次元クリノスタット上の擬似微小重力環境下で生育させた場合、上胚軸は自発的形態形成様の成長、発達を示した。一方、重力応答突然変異体であるageotropum
    エンドウ
    の場合、胚の向きや生育時の重力環境に関わらず、上胚軸は自発的形態形様の成長、発達を示した。1g環境下において、オーキシン極性移動阻害剤であるTIBA, NPA, HFCAは黄化アラスカ
    エンドウ
    の重力応答反応を阻害するとともに、黄化ageotropum
    エンドウ
    上胚軸の成長方向を変化させた。黄化アラスカ
    エンドウ
    芽生え上胚軸の重力応答反応が阻害される場合、上胚軸子葉側のオーキシン極性移動能は著しく変動した。他方、黄化ageotropum
    エンドウ
    芽生えにおいては、重力刺激を変化させてもこのような変動は認められなかった。オーキシン極性移動阻害剤は黄化
    エンドウ
    芽生え上胚軸におけるPsPINsPsAUX1遺伝子発現にほとんど影響しなかった。以上の結果は、初期成長過程における黄化
    エンドウ
    上胚軸の重力応答反応には、上胚軸子葉側のオーキシン極性移動能が重要な役割を担っていること、オーキシン極性移動阻害剤はオーキシン極性移動制御分子に影響し、上胚軸のオーキシン極性移動を阻害することを示唆している。
  • 永井 一哉, 積木 久明
    日本応用動物昆虫学会誌
    1990年 34 巻 2 号 105-108
    発行日: 1990/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    冬期に無加温のビニルハウス内でミナミキイロアザミウマの寄主植物の探索を行ったところ,ノゲシ,ナズナ,イヌビユ,カラスノ
    エンドウ
    ,オランダミミナグサに寄生がみられた。これらのうち,長期間にわたって寄生がみられたカラスノ
    エンドウ
    ,オランダミミナグサを用い飼育試験を実施したところ,採集世代の蛹化率,羽化率,成虫の生存率ならびに飼育第1世代の蛹化率,羽化率はナスに劣らなかった。このことから,カラスノ
    エンドウ
    やオランダミミナグサでは本種は少なくとも1世代の繁殖が可能であると考えられる。
    雨除けハウス内のカラスノ
    エンドウ
    では成虫が2月中旬まで,成虫が3月中旬まで寄生が継続して観察された。また,雨除けハウス内では1月中旬∼2月中旬に,最低気温が-3∼-7°Cに低下したが,成虫密度の低下はみられなかった。
  • 鯨 幸夫, 小村 由希, 登内 良太
    北陸作物学会報
    2004年 39 巻 24-27
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2017/01/27
    ジャーナル フリー
    水稲栽培における雑草防除効果について, 植物資材の表面散布および再生可能資材による表面散布効果の面から検討した.試験区は, アレロパシー効果を視野に入れたレンゲまたはハマ
    エンドウ
    の散布区, 資材の有効利用として米糠またはクズ大豆の散布区, クマザサの表面被覆区, 対照区(無処理)および除草剤散布区とした.実験圃場では14種の雑草が確認されたが, いずれの試験区でも優占種はコナギとマツバイであった.レンゲおよびハマ
    エンドウ
    の散布によりコナギの発生は抑制され, 抑制効果はレンゲよりハマ
    エンドウ
    散布区で勝っていた.米糠散布でもコナギの発生は抑制されたが, クズ大豆散布区では雑草防除効果は認められなかった.雑草防除効果および散布用資材の調達と散布労力を考慮した場合, 米糠散布が現実的であると考えられたが, ハマ
    エンドウ
    散布で雑草防除効果が顕著に認められたことから, アレロパシー物質の検討を進めていく必要がある.
  • 森下 正彦, 高藤 晃雄
    日本応用動物昆虫学会誌
    1999年 43 巻 3 号 129-134
    発行日: 1999/08/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    和歌山県中部地域の
    エンドウ
    -スイカ作付栽培圃場とその畦畔植生において,カンザワハダニの発生調査を行った.スイカは6∼7月に収穫した後は茎葉が枯れ上がり,夏期にはカンザワハダニは圃場内で認められなくなったが,畦畔植生のクサギでは密度はきわめて低いものの発生し,8月に
    エンドウが播種されるとクサギからエンドウ
    に移動した.その後,発生密度が徐々に高くなり,11∼12月に発生ピークとなった.一方,クサギ上の個体は,クサギが落葉すると下草のカラスノ
    エンドウ
    (一部はアケビ)に移動し越冬した.スイカが3月下旬に定植されると,カラスノ
    エンドウ
    からスイカに移動した.休耕圃場周辺のクサギにおいても4∼12月に継続して発生したことから,クサギにおける発生には圃場からの移動が必ずしも関与していないと考えられた.カンザワハダニは圃場で薬剤淘汰を受けても,畦畔植生上の薬剤淘汰を受けていない感受性個体群との交雑があるために薬剤感受性が高く保たれていると考えられた.
  • 横沢 菱三, 国永 史朗, 関崎 春雄
    日本植物病理学会報
    1986年 52 巻 5 号 809-816
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A. euteichesの遊走子は
    エンドウ
    の根冠上部に特に強く誘引され,ひき続き塊状となり,被のう遊走子塊を形成する。
    エンドウ
    の根,根の分泌物中にはA. euteiches遊走子を強く誘引する物質が含まれているので,その単離,同定を行った。単離された誘引物質は5,4'-dihydroxy-7-methoxy-isoflavone (Prunetin)と同定された。A. euteichesに対するPrunetinの誘引作用は10-8molでわずかに認められ, 5×10-7molでは,きわあて強い誘引作用が見られた。A. cochlioldesの遊走子に対しては10-9~10-6molで,誘引作用を示さなかった。
    エンドウ
    の根へのA. euteiches遊走子の走性の主要な原因はPrunetinによると思われた。
  • 町田 豊平
    日本泌尿器科学会雑誌
    1989年 80 巻 6 号 801-813
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 次雄, 気賀沢 和男
    北日本病害虫研究会報
    1986年 1986 巻 37 号 141-142
    発行日: 1986/10/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    紫外線除去フィルムと農業用ビニールフィルムの被覆ハウスで,
    エンドウ
    を栽培して, ネギアザミウマの発生推移と被害および収量について調査を行った。紫外線除去フィルムはネギアザミウマの発生を抑制し,
    エンドウ
    の収量, 品質低下を抑えた。
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