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クエリ検索: "コレス"
62,744件中 1-20の結果を表示しています
  • 佐藤 正典, 野田 辰男
    医療
    1981年 35 巻 4 号 353-356
    発行日: 1981/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    コレス
    テリン胸膜炎が独立した疾患か随伴性疾患かは別にしても慢性滲出性胸膜炎の臨床像を呈することは事実である. 鑑別診断では胸水中に
    コレス
    テロール結晶を証明すれば簡単であるが, 臨床上接する機会も非常に少ないため常に本症を念頭におかねばならない. 最近, 我々は28才の男性で胸部X線写真にて右全胸水型を呈する
    コレス
    テリン胸膜炎の1例を経験したので報告する. 水封式胸腔ドレナージにて肺の再膨脹も良好で短期間(約1ヵ月間)のうちに治癒せしめ, 早期社会復帰させることができた.
    コレス
    テロール結晶の出現機序について我々は病的胸膜と胸水に求め局所性因子が関与しているものと推察するが, 従来の文献以上の新知見を得ることはできなかつた.
  • 川村 由美, 濱崎 洋一郎, 彭 志中, 北村 洋平, 籏持 淳, 山崎 雙次, 箕田 紳一郎, 松岡 博昭
    西日本皮膚科
    2006年 68 巻 5 号 496-499
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/09
    ジャーナル 認証あり
    81歳,女性。2004年7月,右第V趾に疼痛を伴う潰瘍が出現し,難治のため9月当科を受診した。有棘細胞癌を疑い,皮膚生検を施行したが悪性所見を認めず,12月には上皮化した。12月,急性心筋梗塞に対して動脈内カテーテルが施行され,当日より抗凝固療法を開始した。2005年1月より右第I趾の疼痛・チアノーゼが出現,徐々に右全趾および左第I,V趾に拡大したため2月当科を再診した。皮疹は趾腹から足底にかけての暗紫紅色斑および足趾の潰瘍,壊疽であり,病理所見で血管内にcholesterol cleftを認めた。一般検査所見では好酸球上昇と腎機能障害を示した。初診時の病理組織標本を再度詳細に検討したところ,真皮下層にcholesterol cleftを確認し,明らかな誘因なく発症し急性心筋梗塞に対するカテーテル操作により増悪した
    コレス
    テロール結晶塞栓症と考えた。これまでに,特発性として報告されたものを集計したところ,多くの症例に大動脈瘤の合併がみられ,大動脈瘤が誘因の一つであることが示唆された。
  • 上野 彩夏, 山﨑 修, 山田 義貴
    西日本皮膚科
    2023年 85 巻 6 号 460-462
    発行日: 2023/12/01
    公開日: 2024/01/25
    ジャーナル 認証あり

    55 歳,女性。初診の 3 週間前に鼻根部左側の硬結に気付いた。少しずつ増大したため同月当科を紹介され受診した。鼻根部左側に表面常色,小指頭大の弾性硬の硬結を認めた。生検では表皮に変化はなく,真皮中層~深層から皮下に及ぶ結節性~びまん性に肉芽腫性病変を認めた。内部には笹の葉状の裂隙を形成し,それを取り囲むように組織球を主体とするリンパ球などの炎症細胞の浸潤を認めた。皮膚

    コレス
    テリン肉芽腫と診断した。生検 1 週間後の再診時には鼻根部左側の硬結はほぼ消退していた。
    コレス
    テリン肉芽腫は耳鼻科領域での報告が多く,皮膚科領域では報告数が少ない。自験例を含めた報告例の集積から鼻根部に生じた場合は自然消退する可能性があるため,経過観察してもよいと考えた。

  • 野入 英世, 伊藤 敬, 田中 茂博, 鈴木 孝次, 小野 駿一郎, 渡辺 潔, 関口 寿, 三絛 貞三, 川村 光信
    心臓
    1992年 24 巻 1 号 107-113
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    コレス
    テロール心膜炎は,Alexanderが1919年に報告したまれな疾患であり,本邦では1926年大須賀以後,報告例は1990年現在20例にすぎない.
    症例は33歳男性.昭和63年6月の定期検診では心拡大(心胸郭比66.5%)あったが自覚症状ははなし.平成元年10月上旬より感冒様症状出現.浮腫は眼瞼・下腿より始まり全身性.心胸郭比75%,心エコーにて心タンポナーデの診断を得,心嚢液650mlを穿刺排液して,心タンポナーデから脱した.心嚢液は黄金色を呈し,その液中には多数の
    コレス
    テロール結晶を認めた.
    コレス
    テロール値は血清/心嚢液71/125mgと心嚢液中で高値を示した.結核・一般細菌・ウィルス学的検査陰性.甲状腺機能正常.心嚢液中のLDL-cholとapoBの比(LDLchol/apoB)は,血清と比較して著明に高く,
    コレス
    テロール結晶の成因と関連するものと思われた.
    以上の報告に加え,本邦既報告例についての文献的考察も行った.
  • 桑代 麻希, 木村 裕美, 井上 卓也, 三砂 範幸, 成澤 寛
    西日本皮膚科
    2015年 77 巻 6 号 552-555
    発行日: 2015/12/01
    公開日: 2016/03/15
    ジャーナル 認証あり
    39 歳,女性。2013 年 8 月初旬に鼻根部左側に小さな皮下結節を自覚した。皮下結節は徐々に増大したため,9月に当科を受診した。10×8 mm の下床と可動性良好な硬い皮下結節を認めた。同部に外傷や手術の既往はなかった。皮膚混合腫瘍や良性軟部腫瘍などを疑って摘出した。病理組織学的所見では,真皮深層から皮下に及ぶ比較的境界明瞭な肉芽腫性病変があり,内部には笹の葉状の裂隙を形成し,それを取り囲むように異物巨細胞,組織球を主体とする炎症細胞浸潤を認めた。以上の所見より皮膚
    コレス
    テリン肉芽腫と診断した。鑑別疾患に,表皮囊腫が破綻したあとに生じる炎症後肉芽腫が挙げられるが,自験例では角質や上皮成分は認めず,顕著な好中球,リンパ球の浸潤もなかったため否定した。
    コレス
    テリン肉芽腫はさまざまな部位での報告があるが,そのほとんどが中耳発生例である。皮膚
    コレス
    テリン肉芽腫は非常に稀であり,若干の考察を加えて報告する。
  • 長尾 洋, 小玉 肇, 荒川 謙三, 多田 譲治, 野原 望
    日本皮膚科学会雑誌
    1981年 91 巻 5 号 575-
    発行日: 1981年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    高分子デキストラン硫酸局注法により正脂血家兎および高
    コレス
    テロール血症家兎背部皮内に実験的黄色腫病変を作成し,黄色腫組織内での
    コレス
    テロール代謝を,とくに 14C-acetate を基質とする
    コレステロール合成およびコレス
    テロールのエステル化という両面から検討した,その結果以下のように結論した. 1)実験的黄色腫組織での
    コレス
    テロール合成は健常組織より多かった.すなわち組織球および泡沫細胞には
    コレス
    テロール合成能があると考えた. 2)多量の
    コレステロールが蓄積している高コレステロール血症性黄色腫組織でのコレス
    テロール合成は,
    コレス
    テロール蓄積がほとんどない正脂血性黄色腫組織のそれと比べ著明に少なかった.すなわち黄色腫組織ではコンステロールが蓄積するに従い
    コレス
    テロール合成は抑制されると考えた. 3)高
    コレステロール血症性黄色腫組織ではコレス
    テロールエステルの脂肪酸分画への 14C-acetate の取り込みが顕著であった.すなわち
    コレス
    テロール,とくに
    コレス
    テロールエステルが多量に蓄積している黄色腫組織では局所で合成された脂肪酸とのエステル化が促進していると考えた. 4)上述のエステル化には局所で合成された脂肪酸のみならず血清由来の脂肪酸がいっそう関与していることが示唆された. 5)黄色腫に出現する泡沫細胞は scavenger cells (皮膚では組織球)に由来し, scavenger cells では LDLpathwayにおける肝外実質細胞と異なり, receptorを介することなくリポ蛋白を取り込むことにより過剰の
    コレス
    テp-ルを蓄積すると考えられている.しかし上記の所見は, seavengceerlls 内の
    コレス
    テロール代謝は LDLpathway における細胞内
    コレス
    テロール代謝に類似することを示すものであると考えた.
  • 高山 玲子, 山雄 健次, 原 和夫, 澤木 明, 伯耆 徳之, 高木 忠之, 武田 洋平, 重川 稔, 清水 泰博, 佐野 力, 細田 和貴, 谷田部 恭
    胆道
    2008年 22 巻 2 号 191-197
    発行日: 2008/05/31
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    症例は75歳, 男性. 胆管内隆起性病変精査のため当院に紹介入院となった. 経口胆道鏡 (peroral cholangiography : POCS) にて, 下部胆管に黄白色調でIs型のポリープ様病変を2カ所と病変周囲の祖造な粘膜が観察されたが, その肝側の粘膜には明らかな異常所見を認めなかった. 胆汁細胞診にて腺癌を認め, 下部胆管に限局したStage Iの胆管癌と診断, 膵頭十二指腸切除術を施行した. 病理組織学的所見では, ポリープ様病変は
    コレス
    テロールポリープであり, その周囲に下部胆管に限局した高度異型腺腫と上皮内癌を認め,
    コレス
    テロールポリープ上にも上皮内癌がみられた. 最終病理診断は, Well differentiated tubular adenocarcinoma, Bi, m, ly0, v0, pn0, hinf0, ginf0, panc0, du0, Stage Iであった. 経口胆道鏡にて胆管の
    コレス
    テロールポリープと周囲の祖像な粘膜を描出し, 内視鏡下での細胞診により確定診断を得た早期胆道癌の1例を経験した.
  • 稲木 勝英, 設楽 哲也, 岡本 牧人, 佐野 肇
    臨床耳科
    1990年 17 巻 2 号 39-46
    発行日: 1990/09/29
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    In order to detect several worsening factors in hearing after operation in cases of cholesterin granuloma, 41 surgically treated cases of simple cholesterin granuloma were selected in this study. The following five characteristics were considered to have given the worsening influences to postoperative hearing.
    1) Age at tympanoplasty was over 35 years old.
    2) The duration of the illness was over 15 years.
    3) The case had otorrhea within a month before operation.
    4) The case had the perforated ear drum before operation.
    5) A large amount of granulation tissues surrounding the ear ossicles was observed during surgery.
    It is assumed that postoperative hearing should be affected by both the location and volume of granulations directly, and by the duration of the illness, aural discharge and perforation of the tympanic membrane soon before operation, indirectly.
  • 馬場 信太郎, 狩野 章太郎, 山岨 達也
    Otology Japan
    2002年 12 巻 3 号 192-195
    発行日: 2002/07/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    We experienced two patients with cholesterol granuloma who complained of bloody otorrhea. The first patient underwent a simple mastoidectomy and ventilation tube insertion, which allowed aeration of the middle ear spaces and hearing improvement. The second patient with total deafness in the offected ear under-went obliteration of the external ear canal, the middle ear space and mastoid cavity. Surgical exploration revealed complete obstruction of the Eustachian tube in both patients. We discussed the treatment of choice for cases of cholesterol granuloma caused by complete obstruction of the Eustachian tube.
  • 蓑部 恵里, 峯 美幸, 渕田 美紀, 藤巻 亜裕美, 輿水 博, 宇野 次昭, 猪原 則行, 吉川 廣和
    健康医学
    2002年 17 巻 3 号 342-346
    発行日: 2002/12/20
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    当院人間ドック10回以上経年受診者の総
    コレス
    テロール(TC)値の推移を検討した。男性の変化は横這いなのに対して女性は直線的に上昇していた。女性を年代別に比較すると50-54歳での変化が最も大きく60歳以上はほとんど変化していなかった。閉経群と有経群の比較では明らかな有意差をもって閉経群のTC値の方が高かった。80パーセンタイルでは閉経群は240mg/dlなのに対し,有経群では204mg/d1であった。
  • 工藤 典代, 渋谷 真理子
    Otology Japan
    1993年 3 巻 3 号 315-320
    発行日: 1993/07/26
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Persistent secretory otitis media in 20 children at Chiba Children's Hospital was investigated, andcholesterol crystal was found in middle ear fluid.
    1. Among total of 20 children, the disease was bilateral in5children and unilateral in 15.
    2. Persistent secretory otitis media were mostly diagnosed in children younger than 10 years of age.The period of suffering in the bilateral cases was 18 months on average and the unilateral cases was 31 months.
    Their tympanic membranes showed dark red, blue, or amber color.
    Their hearing was worse than that of children with common types of secretory otitis media.
    Mastoid cells showed poor development on radiographs.
    3. Of 25 ears, 23 were treated only with insertion of ventilating tube. Through the tube18ears hadred brown discharge, which continued for about a month and they showed frequent bacterial infection.
    4. The prognosis of secretory otitis media with cholesterol crystal was worse than that withoutcholesterol crystal. In addition, it was suggested that some patients with secretory otitis media withcholesterol crystal had cholesterol granuloma. It was also considered that the presence of cholesterolgranuloma is related to the clinical course of secretory otitis media.
    5. We conclude that the presence of cholesterol crystal in middle ear fluid indicates prolonged clinicalcourse in secretory otitis media.
  • こめ油とサフラワオイルの混合
    鈴木 慎次郎, 大島 寿美子
    栄養学雑誌
    1970年 28 巻 1 号 3-6
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    過去の実験成績から, 脱
    コレス
    テロール作用の強い植物油の中で, 不鹸化物の有効な油の代表としてこめ油を, リノール酸の有効な油の代表としてサフラワオイルをとりあげ, 両者を比を変えて混合し人体試験を行なった結果, 次のような成績をえた。
    混合油の有効性は混合比により著しく異なり, 混合比によっては両原油それぞれの有効性より著しく高くもなるし, 逆に低くもなることがわかった。即ち, こめ油及びサフラワオイルそれぞれ単独の場合の脱
    コレス
    テロール作用は-15%及び-13%であったが, 両者の混合比7:3の混合油では-26%というかつてない著しい有効性を示し, 5:5の混合油では-11%と有効性はかえって低下した。
    この現象は極めて興味深いので今後更に追試する予定である。
  • 老年者の血清リポ蛋白変動
    本間 康彦, 関塚 紳江, 入江 昇, 原 勉, 竹内 一郎, 中谷 矩章, 加藤 正弘, 渡部 昭, 青井 礼子, 五島 雄一郎
    日本老年医学会雑誌
    1981年 18 巻 2 号 97-105
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    都内の老人ホームに住む, 62-89歳, 平均74歳の老人18名に, 経口
    コレス
    テロール負荷テストを施行し, リポ蛋白の変動を検討した.
    コレス
    テロール750mg/日 (卵黄3ケ分に相当) を2週間投与し, 投与前, 投与7日, 14日目に空腹時血清を採取し, VLDL, LDL, HDL, HDL2, HDL3
    コレス
    テロール値を測定した. 20-42歳の23名のボランティアの成績をコントロールとし, 老年者の成績と比較した. コントロール群では,
    コレス
    テロール負荷後, 2週間目にLDL
    コレス
    テロール値は平均6mg/dl, HDL
    コレス
    テロール値は平均7mg/dl上昇したが, 有意の上昇ではなかった. 老年者群においては,
    コレス
    テロール負荷により, 血清総
    コレス
    テロール値は205±28mg/dlから, 負荷後2週間目に186±26mg/dlと有意に低下した. LDL
    コレス
    テロール値は, 平均18mg/dl有意に低下し, HDL
    コレス
    テロール値は4mg/dlと軽度に低下した. HDL2, HDL3の変化傾向も, コントロール群と老年者群では異なっており, コントロール群では, HDL2
    コレス
    テロール値が, 負荷前24±10mg/dlから, 負荷後2週間目で35±13mg/dlと有意に上昇し, HDL3
    コレス
    テロール値は変化が認められなかった. 老年者群では, 逆に, HDL2
    コレス
    テロール値は不変で,
    コレス
    テロール負荷によりHDL3
    コレス
    テロール値が, 22±5mg/dlから17±6mg/dlと有意に低下した. HDLcの指標として, 超遠心法で得たHDL中のヘパリン-マンガン可沈降部分の
    コレス
    テロール値を測定したが,
    コレス
    テロール負荷により上昇は認められなかった.
    コレス
    テロール負荷によるLDL, HDL
    コレス
    テロール値の変化より, 動脈硬化指数 (LDL
    コレス
    テロール値/HDL
    コレス
    テロール値比) が明らかに上昇した頻度は, コントロール群35% (男40%, 女25%), 老年者群17% (男0%, 女27%) であった. 老年者では,
    コレス
    テロール負荷に対するリポ蛋白の変動が, コントロール群と異なる成績を得た.
  • 満間 照之, 柴山 久代, 近藤 隆男, 原 一夫
    西日本皮膚科
    1999年 61 巻 4 号 435-437
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    心臓カテーテル操作後に
    コレス
    テロール結晶塞栓症(CCE)を起こし皮膚生検にて確定診断が得られた2例を報告する。皮疹は足底または足趾の紫斑で, 同部位より皮膚生検を行い血管内にcholesterol cleftを認めた。症例1では腎生検にても同様の所見が得られ, また検査所見より腎機能障害も認められた。CCEは皮膚生検などによる病理組織像が診断の決め手になり, 同疾患を念頭に置いて生検をすることが重要である。
  • 赤堀 宇広, 大山 孝雄, 安川 十郎, 吉川 高志
    日本臨床外科学会雑誌
    2002年 63 巻 10 号 2525-2528
    発行日: 2002/10/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    総胆管
    コレス
    テローシスは非常に稀で術前診断が困難な疾患である.われわれは術前胆嚢・総胆管結石と診断され,術中胆道ファイバーにて総胆管ポリープ,病理組織診断にてポリープ型
    コレス
    テローシスと診断された1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告した.症例は48歳,女性.嘔気,心窩部痛を主訴に当院内科受診.軽度の肝機能異常を認め,腹部超音波検査にて胆嚢結石, ERCPにて膵胆管合流異常症,胆嚢管低位合流,胆嚢総胆管結石と診断され,手術目的に当科紹介となった.手術は,胆嚢摘出術,総胆管切開術を施行した.総胆管内に結石を認めず,下部胆管に多数の黄白色のポリープ様病変を認めた.総胆管
    コレス
    テローシスは,ほとんどが下部胆管の腫瘍性病変と診断され手術を施行されるが,病的意義は少ないとされており,胆道鏡での確診が容易なため,今後経内視鏡的胆道ファイバーの普及により,不要な手術を避けられるものと考えられた.
  • 沼田 哲也, 大江 春人, 坂井 秀章, 原田 敬, 室屋 隆浩
    心臓
    1999年 31 巻 9 号 667-672
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    PTCA後に腎不全を発症し,腎生検により
    コレス
    テロール塞栓症(cholesterol embolization syndrome;CES)と診断し得た症例を経験した.症例は67歳,男性.右冠動脈#2完全閉塞に対し大腿動脈アプローチでPTCAを施行,2カ月後に腎不全を発症した.徐々に腎機能が悪化し,腎生検によりCESと診断した.原因として,PTCA時カテーテル操作による機械的刺激の関与が示唆された.その後,保存的加療で腎不全は軽快した(Cre.5.8→1.3mg/dl).CESは高度の腎機能障害,多臓器不全を呈し予後不良で生前診断は困難とされるが,血管カテーテル検査に際し常に当疾患の発生に留意すべきであり,本症例は生前に腎生検によりCESと診断し得た点,腎不全に自然軽快を認めた点が示唆に富むと考えられ報告した.
  • 木畑 正義
    医療
    1979年 33 巻 7 号 624-631
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    脳卒中危険因子として高血圧その他のものが知られているが, 血清
    コレス
    テロールに関しては議論がある. 特に
    コレス
    テロール低下が重視される報告が増えつつある. この立場に基づいて行つた二, 三の検討の結果は, 低
    コレス
    テロールは低栄養に基づくことが想定されるが, この場合にHDL
    コレス
    テロールの低下及びビタミンE値の低下を伴う. 一方, 急性・慢性の血管障害では種々の要因に由来し過酸化脂質が増量し, 同時にビタミンEが消費される. ビタミンEは
    コレス
    テロールの合成, 運搬, 排泄に寄与している, などの結果を得た. 1)低
    コレス
    テロールは低HDL
    コレス
    テロールを来す. 2)低
    コレス
    テロールは低ビタミンEを伴う. 3)低ビタミンEは血清及び組織の過酸化脂質生成・抑制の機能の低下を招く. すなわち, (1)低HDL
    コレス
    テロール, (2)低ビタミンE, (3)過酸化脂質増加を脳卒中危険因子に新たに加えるべきである.
  • 岸本 秀雄, 大橋 大造, 入谷 勇夫, 小川 弘俊, 中村 従之, 大谷 享, 織田 誠, 坂本 英至
    日本臨床外科医学会雑誌
    1991年 52 巻 6 号 1331-1336
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    肝内に原発した純
    コレス
    テロール結石症の1例を経験した.症例は49歳,男性で,心窩部痛.嘔吐を主訴に来院した.腹部超音波検査,腹部CT,経皮経肝胆道造影にて, S8に限局した肝内結石ならびに総胆管結石症と診断し,手術を施行した.胆嚢を摘出後,総胆管を切開し,総胆管の結石を採石後,電気水圧砕石器(SD-1)を用いて,胆道鏡下に截石した.胆嚢には炎症所見を認めず,結石も認めなかった.また粘膜面には著明な
    コレス
    テロージスを認めた.赤外吸収スペクトルによる分析の結果,肝内,総胆管のいずれも純
    コレス
    テロール結石と判明した.総胆管の結石は,肝内から流出したものと考えられ肝内に原発した純
    コレス
    テロール結石症と診断した.術後の肝胆道シンチグラフィーならびに腹部CTにて, S8に限局した胆汁排泄の遅延ならびに胆管拡張は改善していた.本症例は肝切除の適応を考える上で示唆に富むものと思われるので報告する.
  • 矢敷 敦, 飯田 孝志, 宮川 幸子
    皮膚の科学
    2003年 2 巻 4 号 290-293
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/01/06
    ジャーナル 認証あり
    85歳,男性。初診の4ヵ月前より両足趾および足底に疼痛,暗紫紅色斑が出現した。その後,同部に壊疽を形成した。両側足背動脈は触知した。カテーテル操作の既往はない。病理組織学的には真皮深層の小血管内に
    コレス
    テロール結晶があったと思われる紡錘形の裂隙(cholesterol cleft)を有する塞栓像を認め,
    コレス
    テロール結晶塞栓症と診断した。
  • 中西 正, 井上 大介, 渡辺 都美, 宮永 一, 鳥居 幸雄, 古川 啓三, 松久保 晴生, 勝目 紘, 伊地知 浜夫
    心臓
    1981年 13 巻 1 号 31-35
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    コレス
    ロール心膜炎はまれな疾患で私共の知る限り本邦における報告は11例に過ぎない.今回私共は本疾患に胸膜炎を合併した症例を経験したので報告する.
    症例:72歳男子,心拡大の精査のため来院約20年前肺結核症,10数年前に心拡大の指摘を受けた既往がある.本年春,労作時息切れを自覚.理学的に心濁音界拡大と左胸水貯留所見を認め,胸部X線像では上記に合致した所見の他,右肺尖部に陳旧性肺結核病変あり.心電図は低電位.心エコー図では著明な心のう液貯留と心の回転運動を認む.心のう液はgold-paint appearanceを呈し
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    テロール結晶を含んだ滲出液.胸水には
    コレス
    テロール結晶を検出せず.800mlの心のう液排液により右房平均圧は正常化した.抗結核剤投与にて観察中であるが心のう液の増量はない.以上
    コレス
    テロール心膜炎の一例について報告する.
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