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クエリ検索: "サブバンド"
2,596件中 1-20の結果を表示しています
  • 高橋 努, 村越 象, 吉田 賢, 駒村 光弥
    テレビジョン学会誌
    1996年 50 巻 4 号 495-499
    発行日: 1996/04/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    サブバンド符号化において各サブバンド
    信号の振幅分布は一般化ガウス分布でよく近似できること, および画像や
    サブバンド
    によって分布形状が大きく変動することを示す.信号振幅分布の変動に適応する量子化器を提案し, シミュレーションにより有効性を示す.
  • 横田 正恵, 横田 康成
    名古屋文理短期大学紀要
    1998年 23 巻 15-23
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    領域分割符号化が次世代の高能率符号化法として着目されている。領域分割符号化では,分割した領域ごとのテキスチャ情報を効率的に符号化することが主要な課題の一つである。近年,AR(1)過程に対し符号化利得を最大にするよう設計された
    サブバンドフィルタを用い画像をサブバンド
    符号化すると,QMF, SSKFなどの
    サブバンド
    フィルタを用いた場合に比べ再構成画像のS/Nを改善できることが示された。しかしテキスチャの統計的性質はテキスチャごとに大きく異なり単純なAR(1)過程ではない。従ってテキスチャ画像を
    サブバンド
    符号化する場合,テキスチャごとの統計的性質に基づいて設計された
    サブバンド
    フィルタを用いることにより更に符号化効率が向上すると思われる。本研究では,テキスチャの自己相関関数に対し符号化利得が最大になるよう
    サブバンド
    フィルタを設計し,これを用いてBrodatzに含まれるテキスチャ画像を符号化した。その結果,AR(1)過程に対し設計した
    サブバンド
    フィルタを用いた場合,及び直交ウェーブレットフィルタを用いた場合に比べ,S/N比が改善することを示す。
  • 白川 将寛, 亀田 昌志
    映像情報メディア学会技術報告
    2010年 34.31 巻 AIT2010-103
    発行日: 2010/07/23
    公開日: 2017/09/21
    会議録・要旨集 フリー
    画像の
    サブバンド
    符号化において,画像信号の特性を考慮して分割パターンを可変することで符号化性能を向上させる方式として,最適帯域分割が提案されている.しかし,従来の最適帯域分割は,符号化レートに対して分割パターンが固定であるために,符号化レートが変化したとき適切な分割にならない.そこで,符号化レートを指定したとき,PSNR対エントロピー特性の観点において,最適な分割パターンおよび各
    サブバンド
    における最適な量子化を求めるアルゴリズムを先に提案した.しかしながら,このアルゴリズムは各帯域ブロックの信号を量子化し,全ての組み合わせに対してエントロピー値と符号化画像のPSNR値を求める処理が必要なことから,そのための膨大な処理コストが問題であった.本研究では帯域ブロック信号の分布における尖度を用いることによりこの問題を解決した.
  • 酒澤 茂之, 浜田 高宏, 松本 修一
    テレビジョン学会技術報告
    1992年 16 巻 77 号 55-62
    発行日: 1992/11/26
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    従来
    サブバンド
    符号化において、
    サブバンド
    間の相関はないという仮定の下に各
    サブバンド
    は独立に符号化されてきた。しかし、画像信号の持つ非定常性は低周波
    サブバンド
    (ローバンド)と高周波
    サブバンド
    (ハイバンド)の双方に同時に影響を与えていると思われる。また、帯域分割フィルタは理想的なカットオフ特性を持たないため、必ず低域通過フィルタと高域通過フィルタの通過帯域にオーバーラップを生じる。以上よりローバンドとハイバンドとの間に何らかの相関が存在することが予想される。この相関はローバンドの隣接値差分等の高域通過処理データとハイバンドにおけるそれぞれの局所分散の間に存在することを確認した。特に、SSKFの場合にローバンドの隣接差分値を
    サブバンド
    間予測に用いることで、符号化利得を2〜3[dB]向上させることができた。
  • 鈴木 敬, 金田 豊
    日本音響学会誌
    2009年 65 巻 10 号 513-522
    発行日: 2009/10/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    本論文は,音源方向推定の妨害要因である反射音への対策として,
    サブバンド
    ピークホールド(SBPH)処理を用いた手法を提案する。
    サブバンド
    ピークホールド処理とは,先行する直接音の振幅を保持することで,後続の反射音をマスクする処理(ピークホールド処理)を
    サブバンド
    信号に対して適用する処理である。本論文では,二つのマイクロホンで受音された信号間の時間差検出に基づく音源方向推定法を対象としてSBPH処理の有効性を検証した。虚像法を用いたシミュレーションと反射音の影響の大きい実環境での音源方向推定実験を行った結果,反射音に強いとされる従来法のPHAT法よりも高い反射音耐性が確認された。
  • 飯塚 紀夫, 金子 桂, 鈴木 信夫
    応用物理
    2004年 73 巻 2 号 206
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    半導体量子井戸中の

    サブバンド
    間遷移の応用は,これまで主として,中赤外線域にとどまっていた.しかし近年,結晶成長技術の進歩にも支えられて,種々の材料系において
    サブバンド
    間遷移光波長が光情報通信波長帯にまで短波長化されている.これにより応用範囲が格段に広がることが期待される.本稿では,
    サブバンド
    間遷移光短波長化の現状を材料ごとに概観した後,窒化物半導体量子井戸中の短波長
    サブバンド
    間遷移について,筆者らのグループの研究成果の一部を紹介する.さらに,超高速全光スイッチング素子などの応用について展望する.

  • 亀田 昌志, 白川 将寛
    映像情報メディア学会誌
    2011年 65 巻 11 号 1631-1635
    発行日: 2011/11/01
    公開日: 2011/12/20
    ジャーナル フリー
    In subband image coding, the optimum frequency band partition was previously proposed on the basis of the power spectrum of an input image. However, the partition pattern on the 2-D frequency domain was invariable when the bit rate changed. Therefore, a new optimum frequency band partition has been developed that can determine both the partition pattern on the 2-D frequency domain and the combination of quantizers with subband signals for the given bit rate. The experimental results show that the proposed method improved the coding performances at the lower bit rate compared with the conventional method.
  • 石川 浩, 秋本 良一
    応用物理
    2007年 76 巻 3 号 291-295
    発行日: 2007/03/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    超高速全光スイッチとして,量子井戸の

    サブバンド
    間遷移を用いたスイッチの研究開発を進めている.通信の波長帯である1.55μm帯での
    サブバンド
    間遷移スイッチを実現するには,深い量子井戸でかつ数nmの超薄膜量子井戸を用いる必要がある.ここでは,筆者らが開発を進めている,III-V族のInGaAs/AlAs/AlAsSb,II-VI族のCdS/ZnSe/BeTeの材料系の量子井戸を用いた
    サブバンド
    間遷移スイッチについて,開発の現状と課題について報告する.

  • 小野 順貴, 安藤 繁
    日本音響学会誌
    2001年 57 巻 10 号 637-648
    発行日: 2001/10/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    本論文では, 1)基本周波数依存性を持たない分析系, 2)個々の調波成分の振幅・位相情報と等価な特徴抽出, の二つを両立させる新たな調波信号分析を目的として,
    サブバンド
    に生ずる調波間干渉により, 入力信号の基本周波数によらない表現を与えるフィルタバンクについて論じる。調波間の干渉は, 変調理論に基づき時間領域の零点により表現されるが,
    サブバンド
    信号に零点分布は一般にフィルタ特性を介して入力信号の基本周波数に依存する。本論文ではこれを基本周波数によらない特徴量とするフィルタバンクを解析的に導出し, これが唯一, 周波数特性がガンマチャープ型の定Qフィルタバンクとなることを明らかにする。また,
    サブバンド
    全体で零点分布を統合することにより, 基本周波数によらない特徴抽出が実現されることを示し, 数値実験によりこれを確認する。
  • *武田 さくら
    表面科学講演大会講演要旨集
    2007年 27 巻 1D11K
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/01
    会議録・要旨集 フリー
    磁気量子数の異なるSi価電子
    サブバンド
    の放射光エネルギー依存性
  • *岡野 友紀, 堤 修治, 潮 昇平, 田中 徹, 斉藤 勝彦, 郭 其新, 西尾 光弘
    電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
    2016年 2016 巻 05-1A-10
    発行日: 2016/09/21
    公開日: 2018/02/16
    会議録・要旨集 フリー
    ZnTeOは酸素に起因する局在準位(EO)とZnTeの伝導帯(EC)間のバンド反交差作用により,低エネルギー(E-)
    サブバンド
    と高エネルギー(E+)
    サブバンド
    が形成され,計3つの光学遷移過程を創出できることから,中間バンド型太陽電池への応用が期待されている.ZnTeOにCdを添加したZnCdTeO混晶ではCd組成xの増加よりバンドギャップが減少し,太陽光スペクトルに対する整合性が向上する.本研究では,x=0.3付近のZnCdTeO混晶に着目し,MBE法により薄膜成長を行い,その光学特性の評価を行うと共に太陽電池構造を試作し評価した.
  • 和田 正裕
    テレビジョン学会誌
    1992年 46 巻 3 号 267-275
    発行日: 1992/03/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    現在, CCITTを中心に広帯域ISDN (B-ISDN) の検討が進められている.B-ISDNでは伝送方式としてATM伝送を用い, また広帯域であるため, ビデオ符号化方式が満足すべき種々の要求条件が生ずる.このため, B-ISDNに適したATMビデオ符号化技術が必要となる.本稿では, 符号化方式の設計に影響を与える網の特性を整理しながら, ATMビデオ符号化技術の動向について述べる.
  • ―第二報―
    鵜澤 龍一, 金 正基, 平沢 政人, 細谷 純一郎, 高木 康, 五味 邦英
    昭和医学会雑誌
    1990年 50 巻 5 号 477-482
    発行日: 1990/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Creatine kinase (CK) MM
    サブバンド
    変換因子の本態はcarboxypeptidpse-N (car-N) であると提唱する報告がなされているが, いまだ推測の域を出ない.今回われわれは, この
    サブバンド
    変換因子の本態について, 第一報に引き続いて検討を行い, 若干の知見を得た.CM Affigel Blueを用いてヒト血清よりprotease分画とprotease free分画を分取し, これらを心筋組織抽出液から精製したCK-MM分画 (100%MM3) に添加した結果,
    サブバンド
    変換はprotease分画添加時のみに認められた.また両者のcar-N活性を測定したところ, protease分画では活性が検出されたが, protease free分画では検出されなかった.次にヒト血清をゲル濾過法によって分画し, car-N活性の認められた分画を前述の精製CK-MM分画に添加した結果,
    サブバンド
    はMM3からMM2を経てMM1に変化した.またcar-N活性の検出されなかった分画についても同様の検討を行ったが
    サブバンド
    の変化は全く認められなかった.さらにヒト血清をguanidine-HClを用いて変性させ, ゲル濾過法により分画してcar-N活性を測定したところ, car-N活性は単一ピークとはならず, 高分子から低分子領域に幅広く検出された.この低分子分画に存在するcar-N活性分画を精製CK-MM分画に添加して一定時間反応させたところ,
    サブバンド
    の変換が確認された.一方, car-N活性の各種阻害剤を精製CK-MM分画とcar-N活性分画の混液に添加した結果, 2-phenanthrolin, ε-amino-n-caproicacid, およびEDTA-2Naでは
    サブバンド
    変換は認められず, cadmium sulfate添加ではMM3からMM2を経てMM1への変換が確認された.また, 急性心筋梗塞患者血清中のcar-N活性を発症後経時的に追跡した結果, CK-MB活性がピークを形成して増加減少するのに対して, car-N活性は明かなピークを形成せず, ほぼ一定の値を遷移した.これらの結果から, 血清中のCK-MM
    サブバンド
    変換因子はcar-Nである可能性が示唆されたが, car-Kのようなcar-N類似の未知の物質の関連も否定できなかった.
  • 亀田 昌志, 白川 将寛
    画像電子学会誌
    2014年 43 巻 1 号 3-12
    発行日: 2014/01/30
    公開日: 2015/11/06
    ジャーナル フリー
    サブバンド
    符号化は,画像を複数の
    サブバンド
    に分割した後,それぞれの信号に適切な処理を行う高能率符号化の一手法である.
    サブバンド
    符号化の符号化性能を改善する手法として,入力画像の特性に応じて 2次元周波数領域の分割パターンを変更する最適帯域分割が提案されている.しかしながら,最適帯域分割は,入力画像の信号電力に基づいて分割パターンを決定しているために,量子化により信号電力が変化する低符号化レートの場合には,求められた分割パターンが真に最適なものになっていないと考えられる.そこで,最適帯域分割における低符号化レート時の符号化性能改善を目的として,指定された符号化レートに対して,PSNR対エントロピー特性の観点で,2次元周波数領域上の最適な分割パターンと,各
    サブバンド
    に適用する量子化器の最適な組合せを求める手法を提案する.提案手法では,信号の特徴を表すパラメータとして,エントロピーとも関連する尖度を用いることで,分割パターンおよび量子化器の組合せの最適化を実現し得る低処理コストのアルゴリズムを開発する.実画像に提案手法を適用した結果,従来の最適帯域分割と比較して,低符号化レートの場合に,約 0.5[dB]の符号化性能の改善が確認された.
  • チャン スアン ナム, 谷口 哲樹, 唐沢 好男
    映像情報メディア学会技術報告
    2001年 25.74 巻 ROFT2001-108
    発行日: 2001/11/16
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    マルチパスフェージング環境下における
    サブバンド
    アダプティブアレーの動作特性は, 遅延波の遅延量が増すに従って劣化することが知られている。これに対し, 伝送データにサイクリック・プリフィックスを導入することで,
    サブバンド
    アダプティブアレーの動作を改善する方法が提案されている。しかしながら, これまでその有効性についてはシミュレーションによる確認にとどまっていた。そこで本報告では, このデータ伝送方式を用いた
    サブバンド
    適応フィルタの動作について詳細な理論解析を行い, さらにシミュレーションを通してこの解析の有効性を確認している。
  • 長尾 康弘, 草場 修平, 持永 智洋, 田中 徹, 斉藤 勝彦, 郭 其新, 西尾 光弘, ユ キンマン, ワルキエウィッツ ラデック
    電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
    2011年 2011 巻 13-1A-03
    発行日: 2011/09/26
    公開日: 2013/03/05
    会議録・要旨集 フリー
    ZnTe中に電気陰性度の大きく異なる酸素をわずかに(~5%)添加すると、酸素に起因する不純物バンドとホスト材料であるZnTeの伝導帯がバンド反交差を起こし、低エネルギー(E-)
    サブバンド
    と高エネルギー(E+)
    サブバンド
    が形成されることが知られている。価電子帯からE-, E+バンド、およびE-からE+バンドへの3つの光吸収過程を活用することができれば、太陽光スペクトルを幅広く吸収することができ、高効率太陽電池の実現が期待できる。本研究では、分子線エピタキシー法により酸素濃度を変化させて形成したZnTe1-xOx薄膜の成長を行い、中間バンドに関する光学特性を評価した。
  • 尾上 雅彦, 森 渥視, 渡田 正二, 杉田 隆彰, 白石 昭一郎, 野島 武久, 田畑 良宏, 松野 修一
    日本心臓血管外科学会雑誌
    1992年 21 巻 6 号 552-555
    発行日: 1992/11/15
    公開日: 2009/04/28
    ジャーナル フリー
    CPKのアイソザイムであるCPK-MMには, さらにMMa, MMb, MMcの3つの
    サブバンド
    (isoform) が存在する. 急性心筋梗塞後には血清中のMMaやMMa/MMcが他の心筋逸脱酵素より早期に上昇することが報告されているが, 今回われわれは開心術中および術後に経時的に血中のCPK, CPK isozyme, CPK isoform を測定し, CPK isoform が開心術における心筋障害の指標となるかどうかを検討した. CPK-MBは体外循環6時間後に最高値を示したのに対し, MMa/MMcは, 体外循環終了直後には最高値を示していた. また体外循環終了直後のMMa/MMcは, 体外循環終了6時間後のCPK-MBと統計学的に有意な正の相関を示した (Y=24.46X+16.68, r=0.63, p<0.05). CPK-MBの最高値は心筋障害の程度とよく相関することから, 体外循環直後のMMa/MMcもまた開心術における心筋障害を反映していると考えられ, MMa/MMcは開心術における心筋障害の程度を, きわあて早期に評価可能な指標となりうる可能性が示唆された.
  • 納富 雅也, 浅井 裕充, 吉國 裕三
    応用物理
    1995年 64 巻 7 号 674-677
    発行日: 1995/07/10
    公開日: 2009/02/05
    ジャーナル フリー
    最近,量子井戸の
    サブバンド
    間遷移を利用した新しい半導体レーザーが報告され注目されている.このレーザーは人工的に形成された準位間でのレーザー発振として物理的に興味深いだけでなく,従来の半導体レーザーが本質的に持つ限界を突破できる可能性を秘めている.本稿では,この量子井戸
    サブバンド
    間遷移レーザーについて,従来のバンド間遷移レーザーと比較しながら,原理,特徴について解説し,将来性について展望する.
  • 稲岡 毅, 増田 貴史, 橋本 克之, 平山 祥郎
    日本物理学会講演概要集
    2017年 72.1 巻 17pA21-2
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/19
    会議録・要旨集 フリー

    サイドゲートにより横電場を印加していったときのInSb量子細線の

    サブバンド
    構造の変化を理論的に解析する。InSb伝導帯の非放物型分散を局所密度近似の計算に組み込んだ方法により、有効1電子ポテンシャルと電子密度分布を自己無撞着に決定する。放物型分散を用いた場合との比較により、非放物型分散の効果を評価する。横電場が増加していったときの各占有
    サブバンド
    の電子密度分布、細線端付近での電子蓄積層の変化などに注目する。

  • ―血中CK-MMサブバンドの正常値と急性心筋梗塞症におけるその変動―
    中村 直樹, 鵜澤 龍一, 石井 暢
    昭和医学会雑誌
    1984年 44 巻 3 号 331-336
    発行日: 1984/06/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Agarose film電気泳動法による血中クレアチンキナーゼ (CK) アイソエンザイム分析で, 通電時間を通常の5倍, 120分に延長したところ, 通常fastγ-グロブリン位に単一のバンドとして認められるCK-MMは3本の
    サブバンド
    に分かれた (陽極側よりCK-MM1, CK-MM2, CK-MM3とする) .そしてこのCK-MM
    サブバンド
    分析を健常人30名を対象として行なったところ, CK-MM
    サブバンド
    分画比の個体間差は極めて小さくほぼ一定しており, CK-MM1=56.3±5.2%, CK-MM2=29.5±4.8%, CK-MM3=14.1±2.6% (X±SD) の正常値が得られた.さらにこのCK-MM
    サブバンド
    を急性心筋梗塞症で発症後経時的に観察したところ極めて興味ある結果を得た.すなわち, 発症後4~12時間の極めて早期には健常人では最も含量の少ないCK-MM3が著明に高値を示すが, 時間の経過とともにCK-MM3は減少し, これにかわってCK.MM2が, さらに時間が経過するとCK-MM1が主たる分画となり, 発症後36~48時間で正常値に復する.この3本のCK-MM
    サブバンド
    のうちCK-MM3とCK-MM1との比CK-MM3/CK-MM1は健常人では0.25±0.02であり, 正常値上限を0.30とすると, 急性心筋梗塞発症後の時間的陽性率は4時間ですでに100%異常高値となり, この異常は8時間後まで持続する.つづいて発症後12~24時間では90%となり, それ以後は経時的に漸減した.これらの結果から, CK-MMの
    サブバンド
    の測定, CK-MM3/CK-MM1は発症後極めて早期の急性心筋梗塞症の診断に有用であると考えられる.
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