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クエリ検索: "セイヨウカノコソウ"
16件中 1-16の結果を表示しています
  • 横谷 馨倫, 千葉 剛, 佐藤 陽子, 中西 朋子, 村田 容常, 梅垣 敬三
    食品衛生学雑誌
    2013年 54 巻 1 号 56-64
    発行日: 2013/02/25
    公開日: 2013/03/08
    ジャーナル フリー
    3種類のハーブエキス(
    セイヨウカノコソウ
    ,サラシア,ブラックコホシュ)の肝シトクロムP450(CYP)に対する影響をマウスのin vivo実験ならびに肝ミクロソームを用いたin vitro実験で検討した.
    セイヨウカノコソウ
    では肝CYPに対する影響は認められなかった.ブラックコホシュでは4.5%まで投与量に依存した肝臓重量の増加,総CYP含量とCYP(2B,3A)活性の上昇が認められた.サラシアではin vitroにおいてCYP1A2活性の阻害,in vivoの4.5% の投与条件における体重増加の抑制と総CYP含量の低下,CYP(1A1,2B,2C)活性の上昇が認められた.以上より,ブラックコホシュとサラシアの過剰摂取条件では肝CYPを介した医薬品との相互作用の可能性が考えられた.
  • 太田 美里, 宇高 一郎, 牧野 利明
    日本東洋医学雑誌
    2022年 73 巻 1 号 16-34
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー

    カノコソウ根は

    セイヨウカノコソウ
    根(ワレリアナ根)の代用品として知られているが,日本古来の利用および生薬名の変化については不明な点が多い。本研究では古文献を調査し,それらの利用法ならびに名称の変遷について考察した。

    カノコソウ根は江戸中期には和甘松の名称で民間薬的に利用されていた可能性があった。江戸後期以降,ワレリアナ根の欧州での利用法から,カノコソウ根がヒステリーの特効薬とされたが,漢方の復興時にヒステリーが血の道症に包含され,昭和になってから婦人用保健薬にも配合されるようになった。

    元来,纈草の名称はカノコソウ根を意味していたが,江戸後期に Valeriana officinalis

    セイヨウカノコソウ
    )をカノコソウとして邦訳したことで,纈草=ワレリアナ根の認識が生まれた。昭和初期に,カノコソウ根の生薬名を吉草根と改め,ワレリアナ根と区別し,戦後にカノコソウとカタカナ表記したことが明らかになった。

  • 鶴屋 和彦
    日本透析医学会雑誌
    2022年 55 巻 7 号 431-439
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/28
    ジャーナル フリー

    わが国では急速に高齢化社会が進展しており,慢性腎臓病(CKD)患者や透析患者の増加と高齢化が進んでいる.それに伴って,認知機能障害者が増加し,その対策が喫緊の課題となっている.CKD 患者の認知症の特徴は脳血管型認知症の頻度が高いことで,その対策には高血圧や糖尿病などの動脈硬化の古典的危険因子の管理による予防が最も重要である.その他,レニン・アンジオテンシン系阻害薬や貧血対策,運動療法,生活習慣改善などの有効性が報告されている.透析法や腎代替療法の違いも認知機能に影響する可能性があり,長時間透析,低温透析,腹膜透析,腎移植による認知機能保持効果が報告されている.認知症対策では透析中止や非導入への対策も重要で,アドバンス・ケア・プランニングの普及と保存的腎臓療法の確立が望まれる.

  • 化学と生物
    1988年 26 巻 3 号 184-186
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2009/05/25
    ジャーナル フリー
  • 志村 二三夫
    栄養学雑誌
    2000年 58 巻 4 号 151-160
    発行日: 2000/08/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 柳沢 清久
    薬史学雑誌
    2018年 53 巻 1 号 56-68
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/15
    ジャーナル フリー
    Angelica radix is a herbal medicine similar to Angelica acutilobare radix. It grows naturally in the northern part of Europe, and is cultivated in Germany and France. Regarding this Angelica radix, it was once listed in DAB Ⅰ (1872)-DAB VI (1926) and DAB VII (EAST)(1964). Therefore, this time I researched transition of the standard and test method in this DAB. As a result, it turns out that the details of the properties of Angelica radix have been refined in every revision. In the translation of DAB I (1872), I noticed that Angelica radix was translated as Angelica anomalae radix. At that time, the authors thought that Angelica radix and Angelica anomalae radix were the same herbal medicine in Germany and Japan.  Angelica radix was listed in the Japanese Pharmacognosy book published in the Meiji and Taisho periods. As a substitute for this medicine Angelica anomalae radix was listed. The primordium plant was described as Angelica anomala Pall. However, the primordium plant of Angelica dahurica radix (Yoroigusa) listed in the current JP XVII (2016) is described as Angelica dahurica (Fisch) Benth et Hook. This is thought to be Ezonoyoroigusa, one of the varieties differentiated from Angelica anomala Lallemant. On the other hand, in 1950, according to the opinion of Hiroshi Hikino, Angelica acutilobae radix changed from Ligustium genus to Angelica genus. Additionally, Angelica acutilobae radix was considered to be a herbal medicine similar to Angelica radix. Figure 1 shows the relation between the description and origin of Angelica acutilobae radix, Angelica radix and Angelica anomala radix in the research conducted this time. Assuming as the origin of Hokkai Angelica, the main stream of Angelica acutilobae radix, it is assumed that Hokkai Angelica and Angelica radix are closely related to each other, with Ezonoyoroigusa somewhere in between. Furthermore, from this research, it was possible to understand how the handling of Angelica radix switched to European Touki from European Yoroigusa in the academic transition of pharmacognosy and botany.
  • 山崎 優子, 端田 寛子, 志村 二三夫
    栄養学雑誌
    2011年 69 巻 5 号 267-279
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/25
    ジャーナル フリー
    【目的】ハーブサプリメント(HS)の安全・安心な利用の原点は,安全性・有効性の科学的根拠に基づく利用である。これに資するため,日本で人気の高いHS素材を調べ,その安全性・有効性の評価について日米間で比較・検討し,日本での利用状況,また情報源やその提供の問題点を探り,論考する。
    【方法】売上高上位20素材を年次別(2009年・1999年),国別(日米)にリストアップし,冊子体Natural Medicines Comprehensive Databaseの2010版(NMCD)による安全性・有効性の評価を点数化し,解析・検討した。
    【結果】同国間で人気のある素材は10年間を経ても大きな変化はなかった。日米で重複する素材は5~7品目あった。NMCD未収載品は,日本では両年3素材,米国では1999年に1素材あった。安全性評点には年次別・国別間に有意差はなかった。有効性評点は日米間の差が大きく,両年とも米国の評点が高く,日本のリストにはNMCDにより情報不足と評価されている素材が多かった。また,日米で重複のない素材は,重複する素材よりも全ての評点が有意に低かった。
    【結論】日本で人気の高いHS素材は,NMCDの評価によると米国よりも有効性の科学的根拠が低い。日本特有の素材はNMCDによる評価を受けていない素材が多く,日本では,適正な情報提供によらずにHS素材が利用されている可能性が示唆された。日本の現状に即したデータベース構築,アドバイザリースタッフ養成等を含め,レギュラトリーサイエンスの観点からの取組みが必要と考える。
  • 田ヶ谷 浩邦
    日本薬理学雑誌
    2007年 129 巻 1 号 42-46
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/01/12
    ジャーナル フリー
    不眠はありふれた訴えであるが,その原因はさまざまで,睡眠薬以外の治療法が適切な不眠や,睡眠薬により悪化する睡眠障害があるため,薬物療法開始前に十分な鑑別が必要である.催眠作用をもつ薬物として,バルビツール酸系睡眠薬,非バルビツール系睡眠薬,ベンゾジアゼピン系睡眠薬,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬,抗ヒスタミン作用をもつ薬剤がある.慢性の非器質性不眠症に対して効果・安全性とも優れているのはベンゾジアゼピン系睡眠薬,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬である.健忘,転倒などの副作用や常用量依存の防止のため,1)治療目標を控えめに設定する,2)少量を毎日服用する,3)エタノールと併用しない,4)患者の自己判断で用量を変更しない,など服薬指導を行う.不眠への不安・恐怖感を緩和し,不眠を悪化させる習慣を是正するため,「眠くないのに無理に布団の中で過ごさない」など認知行動療法の併用が有効である.
  • 福水 道郎
    日本重症心身障害学会誌
    2019年 44 巻 1 号 75-80
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/07/28
    ジャーナル フリー
    Ⅰ.睡眠の効用 脳には老廃物を運び出すリンパ系がないと信じられてきたが、近年の研究で発見されたグリア細胞(アストロサイト)を介する「グリンパティック系(Glymphatic system)」1)という導管システムは睡眠中に最も活発に働くことがわかってきた。神経−内分泌−免疫系バランスの調整、脳と体の休息・健康保持・増進、成長ホルモンによる体の発育・成長・修復・新陳代謝の促進、アンチエイジングなどや、血糖値の上昇などによる血管障害の抑制、動脈硬化・発ガンの予防・修復のみならず脳(記憶・思考・情報処理システム)の発育・コンディショニングなどすべてに睡眠は関わっていると言われている2〜6)。 Ⅱ.障害とは 障害とは、大きくは身体障害、知的障害、精神障害(統合失調症、気分障害、てんかん、発達障害[自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、学習障害]、心的外傷後ストレス障害等)に分けられる。そのうち身体障害の内訳は、肢体不自由が最も多く、次いで内部障害(ペースメーカー装着、人工透析など)、聴覚障害、視覚障害と続く。上記の障害のある人が障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じて様々な福祉サービスを受けることができるが、基本的に睡眠障害単独では手帳を取得するのは難しい。 一方、障害の世界保健機構の分類(1980)では階層性を示し、Impairment(機能障害)がDisability(能力低下がある個人レベルの状態)に結びつき、それがさらにHandicap(社会的レベルの不利)となる。今回はその階層性には含まれていないが、上記の手帳を交付されるDisorder(正常な精神・身体機能が撹乱され変調をきたした状態)の睡眠について主に概説する(表1)。なお障害の世界保健機構の分類は2001年に社会の中でもお互いを認め共に暮らしていこうというノーマライゼーションの意識が高まった結果、一方向の矢印から相互作用モデルの国際生活機能分類に変わった。 Ⅲ.てんかんと睡眠障害7) てんかん患者の約50%に睡眠障害を合併すると言われ、てんかん発作は覚醒時にも睡眠時にも起きるので、てんかん発作と鑑別すべき睡眠障害もある。てんかん発作は日中の眠気、睡眠覚醒リズム、睡眠の構築に影響するが、概日リズムの周期はてんかん発作の起こりやすさを調節している可能性があり、睡眠覚醒リズムの乱れ・睡眠不足はてんかん発作の症状・頻度・抑制効果や脳波のてんかん源性波形に影響する。 1.抗てんかん薬の睡眠に対する影響7) 抗てんかん薬はNa、Caチャンネルの機能を変化させ、GABAやGlutamateの神経伝達を調節するため、入眠潜時や、睡眠の量、睡眠の持続、睡眠サイクルの各段階の量、睡眠と覚醒の構築に影響する。ほとんどの抗てんかん薬は鎮静作用があり、日中眠気によりうとうとする時間が長くなることがある。この眠気による傾眠状態により、けいれんの頻度が増加することがある一方、抗てんかん薬はより良い睡眠に寄与することがあり、これは睡眠中の発作を減らしたり、昼間の発作症状や眠気を改善させることにも関係している。迷走神経刺激療法やケトン食療法でも睡眠への影響の報告があり、迷走神経刺激療法では刺激後に加療の必要な閉塞性無呼吸のみられる例があるので、術前のチェックが必要である。 2.てんかんと鑑別すべき病態 1)ナルコレプシーの情動脱力発作8) Niemann-Pick Type病C、Coffin-Lowry症候群、Prader-Willi症候群、筋緊張性ジストロフィーや多発性硬化症、視床下部または上部脳幹を障害する占拠性病変などでもナルコレプシー様の病態を呈するが、知的障害のあるKlinefelter症候群で、てんかんと鑑別すべき情動脱力発作(強い情動に伴って突然に両側性に起こる姿勢筋緊張の喪失)のあるナルコレプシーの報告もある。 2)ノンレム関連睡眠時随伴症9) てんかんと鑑別すべきノンレム関連睡眠時随伴症には3病態がある。座る、起立、歩行、逃走など複雑な移動行動からなる夢遊病(睡眠時遊行) 、強い恐怖を示し、悲鳴や啼泣、交感神経系の興奮(頻脈、呼吸速迫、皮膚紅潮、発汗、散瞳、筋緊張亢進)が目立つ睡眠時驚愕症(夜驚症)、驚愕、徘徊や恐怖はないが、呻き、泣いたり、叫んだり、手足をばたばたさせるような精神的錯乱行動をする錯乱性覚醒である。ノンレム関連睡眠時随伴症(覚醒障害)は病態生理の詳細は不明だが、正常に認知覚醒が機能せず、視床帯状回経路の活性化と視床皮質の覚醒系の引き続く不活化など睡眠と覚醒の特徴が一緒に起こる一種の解離状態と考えられている。幼児期以降思春期頃までみられるが自然消失することが多い。ただし、知的障害を持つ例など幼児期からエピソードが引き続く例もあるのでその場合は少量のイミプラミンやベンゾジアゼピン系薬などで治療が必要になってくる場合がある。複数型のノンレム関連睡眠時随伴症、寝言が合併することが子どもでも少なくない。てんかんに合併することもよくあり、治療により脳波が改善し、随伴症症状も消失することがある。 3)レム関連睡眠時随伴症9) 悪夢障害(下記Ⅳ、Ⅴも参照)で認められる悪夢は子どもに多く、子どもの頃から始まり、6~10歳頃が悪夢を見やすいピーク年代である。子どもの10〜50%は親が心配になるほど強烈な悪夢をみるが、てんかん発作と違って記憶がある。悪夢は大脳辺縁系・傍辺縁系・前頭葉前部(扁桃体、内側前頭葉前部、海馬、帯状皮質前部など)の感情の変化やストレッサーへの反応の制御を行う部位のネットワークにおける一時的(毎日の心配事など)、あるいは長期間(トラウマなど)の特異的な機能不全と考えられている。悪夢では就寝前2〜3時間のテレビ等視聴、閉塞性無呼吸、むずむず脚症候群、抗うつ薬、降圧薬、ドパミン受容体作動薬、入眠補助薬(スボレキサント)などが誘因となるので、これらを避けたり、加療する。その上で薄暗い夜間照明をつけたり、毎晩寝る前に悪夢に楽しい結末をつけるようなお話を10〜15分したり、心が落ち着くような場面の絵を描いて、恐怖を軽減させるイメージリハーサル法も試みられることがある10)。特にてんかんと鑑別すべきレム睡眠行動障害は小児での報告もあり、自閉症や、SSRI、三環系抗うつ薬内服、またはバルビツール系薬・カフェイン等の離脱症状などでもみられる。 Ⅳ.注意欠陥多動性障害(ADHD)と睡眠障害11) 12) 覚醒・ADHDに関わるドーパミン・ノルアドレナリン・ヒスタミンなどの神経系は認知機能にも深く関係するが、眠気は多動や落ち着きの無さとして現れることがあり注意が必要である(図1)。そのため幼児期発症のナルコレプシーでは眠気の訴えがないことがあり、ADHDと診断される可能性があり注意が必要である。一方ADHDの約40%が日中の眠気を訴えるといわれる。眠気と特に不注意症状との関連性は強い。脳画像研究や脳波定量解析などからはADHDと過眠症は一部類似した所見が得られているが、睡眠検査では典型的な過眠症とは異なる結果となることも多い。またベッドに行きたがらず寝付きが悪く、中途覚醒、夜型・睡眠相後退パターンがあり、朝起床がうまくいかないことも多く、むずむず脚症候群や周期性四肢運動の合併が多い。衝動性や不安などが併存していることもあるが、睡眠障害が後に不安、うつ、反抗挑戦性障害が出てくる予測因子となることもある。いびき・無呼吸も合併しやすいとの報告はあるが、ADHDが睡眠時閉塞性無呼吸の合併症である可能性もある。マンハイム大学の研究では、ADHDの夢の頻度は健常者と変わらないが、恐怖や不安などネガティブな感情を帯びることが多く、不運や脅迫、失敗や破綻に終わる結末などの悪夢が多かった12)。ADHDの10〜15%に夜尿症の合併があり、ADHDの薬物治療にて夜尿症が改善する可能性がある。中枢神経刺激薬は特に睡眠起始の遅れ、睡眠持続の短縮、夜間覚醒を引き起こす。総睡眠時間の延長、睡眠相の変化の増加、レム睡眠の増加、レム活動指標の増加、レム期の分断化等も報告されており、刺激薬と関係しているといわれるが、ADHDの実行機能等の病態と関係している可能性もある。 1.ADHDの睡眠障害に対する治療9) 患者により中枢神経刺激薬の影響は異なるが、メチルフェニデートを使った場合は1〜2か月で睡眠の変化は落ち着くことに留意する。日中の眠気がある場合はメチルフェニデートを使用せざるを得ない。その後も睡眠相後退や不眠がみられる場合量を調節し、徐放性製剤を使っていない(本邦では速放性製剤の適応はないので使用しないと思われるが)場合は午後遅い時間以降の投与を減量する。さらに続く場合はアトモキセチン(非刺激薬、寝起きを良くする)に変え、それでも引き続く場合は抗ヒスタミン薬 、トラゾドン、ミルタザピンあるいはメラトニン等を追加し、さらに改善しなければクロニジンを使うともいわれる。グアンファシン(非刺激薬)は眠気が副作用で、夜間投与で中途覚醒を促す場合があるが、朝投与でうまくいく場合がある。 (以降はPDFを参照ください)
  • 鎌倉 浩之, 丸山 卓郎, 杉村 康司, 飯田 修, 合田 幸広
    日本食品化学学会誌
    2010年 17 巻 3 号 198-206
    発行日: 2010/12/20
    公開日: 2017/01/27
    ジャーナル フリー
    In our continuing research on guarantee for the safety of dietary supplements derived from medicinal plants, commercial passion flower products were investigated for their botanical origin on the basis of nrDNA ITS1 and cpDNA trnL-F IGS sequences, as well as with analyses of flavone glycoside and β-carboline alkaloid composition using LC-PDA-MS. Both nuclear and chloroplast DNA sequences well distinguished P. incarnata, from other species of the same genus, such as P. edulis, P. caerulea, P. quadranglaris and others. Three ITS1 genotypes were found in passion flower products which were assigned to P. incarnata, P. edulis and P. edulis f. flavicarpa with reference to the sequences of referential Passiflora plants. Flavone glycoside composition showed the species- and forma-specific variation and the profile of each product supported the results of DNA sequence analyses. Fourteen passion flower products were analyzed for their source plant species, and were shown to be made from P. incarnata (nine samples) and P. edulis sensu lato (five samples) on the basis of the DNA and LC-PDA-MS analyses. Furthermore, β-carboline alkaloids such as harmine and harmaline which were reported as the constituents of P. incarnata were not detected in the products. Plant materials legally restricted to medicinal use in Japan are specified by their scientific names and listed on the Pharmaceutical Affairs Bureau Notification. However, those for general herbal products are not specified. According to the results, plant material used for general herbal products are suggested to be specified by scientific names in order to ensure their safty.
  • 上川 雄一郎
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    2009年 112 巻 1 号 1-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    患者が服用した薬物は, 吸収, 分布, 代謝, 排泄という経過を経て体外に排出され, 治療効果は標的組織にある作用点に到達した薬物の濃度に依存して発揮される. 薬物の体内動態は, 遺伝的素因だけではなく, 飲酒, 喫煙, 食事, 嗜好品, 生活習慣など, 多くの要因によって変化しやすいので, 患者個人に現れる薬効も一律ではない. また, 薬物動態に大きな影響を与える臓器として肝臓と腎臓があり, これらの臓器に機能障害があれば, 服用薬の薬物動態や薬効にも大きな変化が出る. 従って, それぞれの患者個人に合ったオーダーメイド薬物療法を志向した処方活動が重要となる. 耳鼻咽喉科領域でも多剤併用療法が一般的に行われているが, 処方薬数と副作用の発現率には高い相関性があるので, 必要とされる最少の数の薬物を, 必要とされる最少の用量で, 必要とされる最短の期間処方するという薬物療法の基本を心がける必要がある. 併用薬による重大な薬物相互作用の発現頻度はそれほど多くはないが, なかには致命的な相互作用も現れることがあるので, 臨床医は患者の経過観察をきめ細かく行い, 服薬アドヒアランスを向上させなければならない.
  • 針谷 毅, 小林 雄輔, 相原 道子, 石和 万美子, 柴田 道男, 市川 秀之, 池澤 善郎
    アレルギー
    2002年 51 巻 11 号 1113-1122
    発行日: 2002/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎(AD)は心理的,身体的ストレスによって皮膚症状が悪化することが臨床の場で知られている.本報告では鎮静系香料である改質バレリアンの曝露がAD患者の皮疹に及ぼす効果を検討した.検討項目は皮疹の臨床スコア,皮膚生理指標,心理指標等を測定した.香料曝露は2週間の香料無曝露期間を設け,香料曝露開始2,4週間後と各指標を比較した.その結果,皮疹の臨床スコア合計点は香料曝露開始後に有意に低下した.しかし,香料無曝露期間においても有意なスコア改善が認められたため香料無曝露期間に皮疹に変化のなかった患者群で解析した結果,その後の香料曝露によって有意な皮疹スコアの低下が認められた.角層コンダクタンスは香料無曝露期間では有意な変化がなく,曝露後に有意な増加が認められ,乾燥/落屑スコアの有意な減少を裏付ける結果と考えられた.心理指標のPOMSスコアも香料曝露期間で低下する傾向が認められた.以上の結果から,鎮静系香料はAD患者の心身のストレスケアを通じて治療補助効果が期待できると示唆された.
  • 柳沢 清久
    薬史学雑誌
    2016年 51 巻 2 号 96-103
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/08/16
    ジャーナル フリー
    In Japanese Pharmacopoeia (JPXVII 2016), there is a description about Kanokoso, This item is the root and rootstock of Kanokoso Valeriana fauriei Briquet (Valerianaceae). Kanokoso Valeriana fauriei Briquet is referring to Ezokanokoso Valeriana fauriei forma yezoensis Hara, which is the same variety. The Hokkaikisso currently cultivated in Japan is the Ezokanokoso variety. The author analyzed the history of the variety of Japanese Valerian previously cultivated, but it's incomplete. To maintain the quality and efficacy of a medicine, it is important to disseminate information regarding the origin of the crude drug. To ensure the quality of Kanokoso and stable efficacy of the medicine, it's indispensable to maintain the original plant variety when cultivated. The author obtained the following knowledge during research. The variety cultivated in Kanagawa early in the Showa era was Japanese Valerian, sometimes being two kinds, lobule and round leaf. It is presumed that the original variety cultivated in Kanagawa early in the Showa era was Hokkai-kisso. The ingredients of the variety of Japanese Valerian cultivated and that which grows wild vary.The basis of the chemical structure of sesqui terpene kinds of α-Kessyl alcohol (KA) and Kessyl glycol diacetate (KGD), etc. has Kessane skeleton. It's this consistency and is gathered using the same type of system. The consistency is interesting. Pursuing the relation between the consistency and type of system is regarded as a problem. To obtain the same kind of ingredient and form from Hokkai-kisso in the current state seems difficult. To maintain today's quality of Hokkai-kisso and medicinal efficacy, it's important for continue to cultivating the plant by dividing the roots for replanting.
  • 松井 健二, 杉本 貢一
    植物の生長調節
    2011年 46 巻 1 号 78-86
    発行日: 2011/05/31
    公開日: 2017/09/29
    ジャーナル フリー
    A plant-plant interaction mediated by volatile organic compounds (VOCs) was incidentally found when a potted poplar plant was placed nearby a mechanically damaged conspecific plant. In that case, the plant accumulated higher amounts of polyphenols probably because it perceived VOCs emitted from the wounded plant. Until now, a long list of reports on plant-plant communications mediated by VOCs has been brought about, and it is widely accepted that plants perceive VOCs formed by plants and microbes. However, it is uncertain what kind of perception mechanism is involved in the communication. One possible mechanism for carbonyl compounds is induction of detoxication mechanism plants usually employ against xenobiotics. Upon revealing underlying mechanism of VOCs perception by plants, it might be possible to innovate a novel strategy for sustainable agriculture.
  • 五位野 政彦
    薬史学雑誌
    2021年 56 巻 1 号 25-38
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/07
    ジャーナル フリー
    序論:明治時代には,ドパミン,モノアミンに基づく精神疾患用医薬品は存在していなかった.本研究では,明治時代の日本におけるに精神科医療においてどのような医薬品をどのような患者に使用していたかを調査した. 方法:次の資料を文献調査した.国立国会図書館デジタルライブラリー収蔵資料ならびにグーグルスカラー検索結果によるドイツ薬局方.これらは医学資料のみであり,薬局方を除いて薬学資料はない. 結果・考察:明治時代を通じて,日本の精神科医は日本の伝統的医薬品でなく欧州由来の医薬品を使用していた.これらの医薬品はドパミンやモノアミンに対する作用はなかった.しかしこれら医薬品は患者の休息や精神症状の遅延をもたらした.当時,精神科医が使用した医薬品の多くは麻酔薬ないし睡眠薬であった.とくに処方されたのはオピオイド(阿片,モルヒネ等),ベラドンナアルカロイド(スコポラミン等)あるいはハロゲン化合物であった.20 世紀初頭にバルビツレートならびに他睡眠薬が欧州の複数の製薬会社により開発された.これらにより精神科医は患者の治療を行うことが可能になった.精神科では脳内の血流が精神疾患を発症させると考えられていたため,ジギタリスのような強心薬を用いて血液循環の改善をはかった.日本の近代精神医学の父である呉秀三は,患者の人権保護を考慮し,治療方法の改革を行った.これら医薬品は呉の活動をサポートした.
  • 北日本病害虫研究会報
    2017年 2017 巻 68 号 258-279
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
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