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  • 木村 俊夫
    日本植物病理学会報
    1999年 65 巻 4 号 481-486
    発行日: 1999/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    土壌中の
    ハクサイ
    軟腐病菌の増殖あるいは軟腐病の発病に対する非宿主作物の影響を,
    ハクサイ
    連作畑に砂土を客土した圃場で,
    ハクサイ
    をコムギの間作およびエンバクと混作して3年間調査した。
    ハクサイ
    根の周辺土壌中で軟腐病菌は1年目の春播の
    ハクサイ
    から検出され,夏播の
    ハクサイでは非宿主作物の有無にかかわらずハクサイ
    連作畑の場合と同程度に増殖した。3年目の結果もこれとほぼ同様の傾向を示したが,2年目は
    ハクサイ
    の収穫期以前に軟腐病菌は検出されなかった。一方,軟腐病は非宿主作物の有無にかかわらず,1年目の春播および夏播ともに連作畑の場合と同様に発病した。しかし,非宿主作物との間・混作および
    ハクサイ
    連作のいずれにおいても,作付回数の増加が軟腐病の発生を激しくすることはなく,むしろ初発生が遅くなったり,発病の程度が低いまま終息する傾向を示した。以上のように,
    ハクサイ
    を非宿主作物の根系と交叉できるようにして3年間栽培したが,軟腐病菌の増殖および軟腐病の発病に対する影響は見られなかった。
  • 藤永 真史, 佐藤 衛, 清水 時哉, 小木曽 秀樹, 荒井 好郎
    関東東山病害虫研究会年報
    1998年 1998 巻 45 号 47-49
    発行日: 1998/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    長野県現地で「茎べと」と称される
    ハクサイ
    葉柄部の黒変症状部に形成された Peronospora 属菌を,
    ハクサイ
    葉柄部 (品種: 優黄) に接種すると, 同一の黒変症状を呈した。また
    ハクサイ
    葉においても表面が黄緑色の不規則な病斑を生じ, 葉裏には汚白色のカビを生ずる既知のべと病と同一の症状が再現された。この結果,
    ハクサイ
    葉柄部黒変症状は Peronospora parasitica によって引き起こされることが確認された。本症状は品種間差があり, 黄芯系
    ハクサイ
    (大福, CR-黄健75など) の感受性が高かった。薬剤防除はオキサジキシル・TPNフロアブルなどで効果が認められたが, 散布量を減らすと効果も低くなった。本症状の対策の一つとして,
    ハクサイ
    ベと病に対して耐病性の高い品種の作付が考えられる。
  • 需要の高まりと種子供給体制に着目して
    *清水 克志
    日本地理学会発表要旨集
    2017年 2017s 巻 912
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/03
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに
    ハクサイ
    は明治前期に中国から日本へ導入された外来野菜である.一般に外来野菜は,「農商務省統計表」に記載が始まる明治後期以前における普及状況の把握が容易ではない.さらに
    ハクサイ
    に限って言えば,①欧米諸国から導入された「西洋野菜」と比較して導入政策が消極的であったことに加え,②明治後期以降も1941(昭和16)年に至るまで,統計では在来ツケナ類などとともに「漬菜」として一括集計されていたことなどにより,普及の概略を掴むことさえ難しい. 本報告では,
    ハクサイ
    の普及状況について,量的把握が困難な事情を踏まえ,大正期を中心とした近代における『大日本農会報』や『日本園芸雑誌』,『主婦之友』などの雑誌類,栽培技術書などの記述を主たる分析対象とし,当時における
    ハクサイ
    需要の高まりと種子の供給状況を突き合わせることを通して,明らかにすることを目的とする.
    2.普及阻害要因としての「交雑」問題
    明治前期には,政府によって山東系の
    ハクサイ
    品種の導入が試みられたものの,それは内務省勧業寮と愛知県に限定されていた.
    ハクサイ
    を結球させることが困難であったため,内務省では試作栽培を断念し,唯一試作栽培を継続した愛知県においても結球が完全な
    ハクサイ
    の種子を採種するまでに約10年の歳月を要した.結球種の
    ハクサイ
    は,「脆軟」で「美味」なものと認識されながらも,明治前期時点における栽培技術水準では「交雑」問題が阻害要因となり,栽培は困難とされ,広く周知されるまでには至らなかった.そしてこの時点では,結球種の
    ハクサイ
    よりもむしろ,栽培や採種が容易な非結球種の山東菜がいち早く周知され,三河島菜などの在来ツケナより優れた品質のツケナとして局地的に普及していった. 日清戦争に出征した軍人が,中国大陸において
    ハクサイ
    を実際に見たり食べたりしたことを契機として,茨城県,宮城県などで芝罘種の種子が導入されたが,この時点でも「交雑」問題によって,
    ハクサイ
    の栽培は困難な状況が続いた.日露戦争後の関東州の領有によって,中国や朝鮮に
    ハクサイ
    種子を採種し日本へ輸出販売する専門業者が成立したため,購入種子による
    ハクサイ
    の栽培が可能となった.しかしながら,輸入種子が高価であることや粗悪品を販売する悪徳業者の多発など,新たな問題が生じた.
    3.大正期における
    ハクサイ
    需要の高まり
    大正期に入ると,香川喜六の『結球白菜』(1914年;福岡),矢澤泰助の『結球白菜之増収法』(1916年;千葉),川村九淵の『学理実験結球白菜栽培秘訣』(1918年;東京)など,
    ハクサイ
    の有用性を説き栽培を奨励する栽培技術書が相次いで刊行された.これら栽培技術書では,①
    ハクサイ
    の「結球性」に起因する食味の良さと軟白さ,多収性と貯蔵性,寄生虫の害からの安全性などが高く評価されていたことに加え,②純良な種子を吟味して入手することが必要不可欠な条件であること,の2点に著述の力点が置かれていたことが読み取れる. 一方,『大日本農会報』には,1918(大正7)年以降,種苗業者による結球
    ハクサイ
    種子の広告の掲載が確認できるようになる.野菜類全般の種子を対象とする業者の広告は明治期からみられ,その中に
    ハクサイ
    が含まれるものも散見されたが,大正期に入って
    ハクサイ
    種子専門の業者が登場してくる事実は,
    ハクサイ
    種子に対する需要の高さと採種に求められる専門技術の高さを示すものであろう.また種子の価格を比較すると,結球種が半結球種や非結球種に比べ非常に高価であったことも確認できる.
     4.育採種技術の確立と
    ハクサイ
    生産の進展

    大正期も後半になると,
    ハクサイ
    栽培に対する需要を背景に,日本国内で
    ハクサイ
    の育採種が試みられ,宮城県や愛知県を中心に各地で国産品種が育成された.その担い手の多くは一般的な篤農家ではなく,より専門的な知識や技術,設備を備えた種苗業者や公的機関であった. 「交雑」という阻害要因が解消され,
    ハクサイ
    生産の前提となる種子の供給体制が整ったことにより,昭和戦前期には国産品種の育成地を中心に,
    ハクサイ
    産地の成立が急速に進んだ.都市大衆層の主婦を主たる購読者層とする『主婦之友』に,
    ハクサイ
    料理に関する記事が初見されるのは1922(大正11)年である.このことは,東京市場において宮城などの産地から
    ハクサイ
    の入荷が本格化する1924年とほぼ時期を同じくして,料理記事が登場していることを意味している.調理法の記事数をみると煮物や汁の実,鍋物などの日常的な家庭料理の惣菜の割合が高い.漬物材料として所与の需要があった
    ハクサイ
    は,同時期の都市大衆層の形成とも連動しつつ,その食生活の中に急速に浸透していったことが指摘できる.
  • 第2報 春・秋作ハクサイへの適用と追肥量の限界
    坂上 修, 正木 敬
    農作業研究
    1988年 23 巻 1 号 33-39
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    1) The effect of the side-dressing application toward the crop growth and yield was discussed when side-dressing to direct sown chinese cabbage was applied by accurately controlling amount of fertilizer distribution according to the individual crop growth condition at the course of growth.
    2) In case of spring-sown cropping, the more difference among the applied amount of fertilizer distribution there was, the less difference among the yield (total fresh crop weight and eatable fresh crop weight) there was when giving the larger canopy crop less fertilizer and the smaller canopy crop much fertilizer. The uniform product possibility would be able to resulted by the fertilizer correction treatment. However, the existance of limitation that the yield difference among the each crop fertilizer distribution was estimated.
    3) In automn-sown cropping, the effect of side-dressing to the crop growth was not clear on the stage of 20 days passed after fertilizer application. Moreover, the response of the total fresh crop weight at the harvest time is quicker than that of the eatable fresh crop weight in case of spring-sown cropping. It will be effective for increasing the crop yield to apply the immediate response fertilizer at the course of growth.
    4) New model substituted by a cubic expression is proposed to express fertilizing function of fertilizer correction treatment.
  • 高橋 正輝
    日本土壌肥料学雑誌
    1998年 69 巻 2 号 201-205
    発行日: 1998/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 高橋 正輝
    日本土壌肥料学雑誌
    1998年 69 巻 3 号 303-309
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • *鳴坂 義弘, 鳴坂 真理, 安部 洋, 畠山 勝徳, 宇野 久仁子, 白石 友紀, 小林 正智
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2008年 2008 巻
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 フリー
    モデル実験植物で得られた有用知見の作物への応用展開を進める上で、シロイヌナズナと同じアブラナ科に属する
    ハクサイ
    は重要な対象作物である。当研究グループでは、
    ハクサイ
    の遺伝子ライブラリーを作製して遺伝子資源の確保とその利用技術の開発を試みている。まず、
    ハクサイ
    ESTライブラリーおよび完全長cDNAライブラリーを作製し、
    ハクサイ
    マイクロアレイを構築した。これまでにシロイヌナズナ完全長cDNAマイクロアレイを用いて病害および環境ストレス下におけるトランスクリプトーム解析を遂行し、比較ゲノム解析の基盤となるデータを蓄積している。そこで、シロイヌナズナおよび
    ハクサイ
    マイクロアレイを用いて病原糸状菌アブラナ科野菜類炭そ病菌の感染に対する宿主遺伝子の発現変動を解析した。得られた発現プロファイルを解析した結果、本菌の攻撃に対するシロイヌナズナおよび
    ハクサイ
    の初期防御応答にはサリチル酸シグナル伝達経路の活性化が重要であることが推察された。本結果をもとに、あらかじめ
    ハクサイ
    にサリチル酸経路を活性化する薬剤を処理しておくと、その後の炭そ病菌の感染を防ぐことができた。本発表では、シロイヌナズナ-
    ハクサイ
    間のゲノム情報の比較・利用による植物免疫学研究の今後の展開について報告する。
  • *鳴坂 真理, 安部 洋, 小林 正智, 保浦 徳昇, 鳴坂 義弘
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2007年 2007 巻
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/13
    会議録・要旨集 フリー
    シロイヌナズナのゲノム情報を利用して基礎・応用両面の研究を進める上で、アブラナ科に属する
    ハクサイ
    は重要な対象作物である。当研究グループでは、
    ハクサイ
    の遺伝子ライブラリーを作製して遺伝子資源の確保とその利用技術の開発を試みている。
    ハクサイ
    品種・京都3号(タキイ種苗より分譲)にサリチル酸、エテフォン、ジャスモン酸、重金属、紫外線および低温処理を行ってESTライブラリーを作製し、独立した2,166のESTクローンを得、1,820個のESTを搭載した
    ハクサイ
    ESTマイクロアレイを作製した。これまでに、シロイヌナズナにおいて完全長cDNAマイクロアレイを用いて、病害および環境ストレス下におけるトランスクリプトーム解析を遂行し、比較ゲノム解析の基盤となるデータを蓄積している。そこで、
    ハクサイ
    ESTマイクロアレイを構築して
    ハクサイ
    の病原糸状菌アブラナ科野菜類炭そ病菌の感染に対する遺伝子の発現変動を解析し、得られた発現プロファイルとシロイヌナズナ・マイクロアレイデータベースを比較解析した。さらに、145個の
    ハクサイ
    とシロイヌナズナ間のカウンターパート遺伝子を同定し、遺伝子発現プロファイルの比較を行った。本発表では、
    ハクサイ
    研究の現状と今後の研究の展開について報告する。
  • 渡辺 健, 村上 圭一, 後藤 逸男
    関東東山病害虫研究会年報
    1997年 1997 巻 44 号 71-73
    発行日: 1997/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    根こぶ病抵抗性ダイコンを導入した短期輪作による
    ハクサイ
    根こぶ病の耕種的防除法について検討した。秋冬
    ハクサイ
    の前作に, 春夏作として小瀬菜やCR-1等の葉ダイコンを栽培してすき込むことで
    ハクサイ
    根こぶ病の発生が顕著に抑制され, 実用的な防除効果が得られた。
  • 高さ制御装置の開発と収穫機の現地適応性
    金光 幹雄, 山本 健司, 芝野 保徳, 金子 一也, 村田 公夫
    農業機械学会誌
    1994年 56 巻 2 号 127-133
    発行日: 1994年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 山崎 晴民, 六本木 和夫
    日本土壌肥料学雑誌
    1995年 66 巻 2 号 172-175
    発行日: 1995/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • ハクサイえそモザイク病について (1)
    西 泰道, 古賀 繁美
    九州病害虫研究会報
    1960年 6 巻 82-83
    発行日: 1960/10/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    1.本試験は接種により
    ハクサイえそモザイク及びモザイクのハクサイ
    品種による発病差の検定及び西九州におけるハ
    クサイ
    えそモザイク病の接種試験を行なつた.
    2.えそモザイク又はモザイクの病徴を生じた
    ハクサイを接種源としてハクサイ
    に接種をするとえそモザイク,モザイク及び両者の複合した病徴を生じ,発病の多かつた品種は野崎2号,京都3号,下山千才,松島交配7号であり,特にえそモザイクの病徴を生じやすい品種は下山千才,野崎2号,京都3号であつた.又えそモザイクの病徴を生じ難い品種は長岡交配理想,白色包頭連,松島交配7号であつた.
    3.福岡,熊本,長崎においてえそモザイクの病徴を生じている
    ハクサイ
    を接種源として接種した結果,ダイコン又はカブにモザイクを生じ
    ハクサイ
    にえそモザイク病の病徴を生じた.
  • *鳴坂 義弘, 鳴坂 真理, 安部 洋, 小林 正智
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    会議録・要旨集 フリー
    シロイヌナズナのゲノム情報を利用して基礎・応用両面の研究を進める上で、アブラナ科に属する
    ハクサイ
    は重要な対象作物である。当研究グループでは、
    ハクサイ
    の遺伝子ライブラリーを作製して遺伝子資源の確保とその利用技術の開発を試みている。
    ハクサイ
    品種・京都3号(タキイ種苗)にサリチル酸、エテフォン、ジャスモン酸、重金属、紫外線および低温処理を行ってESTライブラリーを作製し、独立した約2,000のESTクローンを得た。また、これらクローンのほとんどはシロイヌナズナのゲノム情報により遺伝子機能注釈を付与することが出来た。これまでに、シロイヌナズナにおいて完全長cDNAマイクロアレイを用いて、病害および環境ストレス下におけるトランスクリプトーム解析を遂行し、比較ゲノムおよび機能ゲノム解析の基盤となるデータを蓄積している。そこで、
    ハクサイ
    ESTライブラリーおよび
    ハクサイ
    ESTマイクロアレイにより、
    ハクサイ
    の病害ストレス下における遺伝子の発現変動を解析し、得られた発現プロファイルとシロイヌナズナ・マイクロアレイデータベースを比較解析して比較ゲノムおよび機能ゲノム解析を遂行している。さらに、根こぶ病抵抗性
    ハクサイ
    品種を用いて完全長cDNAライブラリーを作製し、遺伝子資源の探索を行っている。本発表では、
    ハクサイ
    研究の現状と今後の研究の展開について報告する。
  • (第1報) 摘葉の結球体勢に及ぼす影響
    加藤 徹, 宗圓 明久
    園芸学会雑誌
    1978年 47 巻 3 号 351-356
    発行日: 1978年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    キャベツについて外葉を結球前の14葉期及び球の肥大充実期に摘葉し, 外葉の役割について検討を加えた.
    1. 結球開始時 (20葉前後展開期), 葉位に従って葉の展開角度, 葉面積, 葉形を調査してみると, 外側から内側になるにつれて葉が立ち上り, 大きい葉面積となり, 葉形も葉幅のある扇形の葉になっており, 結球体勢が確立されていた.
    2. 結球前の14葉期に外側の下位葉を摘除しても無摘葉株とほとんど変らなかった. 外葉の内部葉を摘除した場合, それよりも若い葉は著しく発育し, 大きい葉となるが, 葉形は扇形とならないで, 長い葉となって抱合条件が不十分となるばかりでなく, 若葉が光に反応して外側に展開し, 結球体勢の確立が遅れた. 1葉おき摘除では外葉の内側の葉が少し摘除されるので, 外葉の内側摘除区ほどではないが, 結球体勢の確立がやはり阻害される傾向がみられた.
    3. 球の肥大充実期における球葉の展開に及ぼす栽植密度の影響を60cm株間の疎植区と40cm株間の密植区とで比較すると, 疎植区では球葉の展開が早く, しかも多い傾向があり, 球葉の展開も光に対する反応と考えられ, 外葉による若葉の遮光程度と密接に関係していることが示唆された.
    4. 球の肥大充実期に外葉の内部葉を摘除あるいは外葉全部を摘除すると, 球葉は著しく早く, しかも多くほどけた. が, しかし摘除された外葉の代りに新聞紙で球を囲ってやると球葉は全くほどけなかった.
    5. 以上から葉は光に感応して展開するが, 外葉によって次第に内部葉の展開が阻害され, 立ったままとなり,一方内部葉の形態も変化して大きい扇形の葉となって結球体勢が準備されて結球開始となる. その後も外葉は結球体勢を維持して球の肥大充実を進行せしめていると考えられた.
  • 小林 研三, 野中 弘人, 吉田 政博
    九州病害虫研究会報
    1992年 38 巻 28-31
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    ハクサイ
    葉上における軟腐病菌の分布を知るため希釈平板法,土壌増菌法の改良法(直接法,間接法)により検討した。
    ハクサイ
    の栽培過程において,生育初期で
    ハクサイ
    葉の下部および上部にまで軟腐病菌の存在が認められた。
    また,播種時に菌量が少ない場合でも,土砂飛散により
    ハクサイ
    葉上の下部では,生育初期から軟腐病菌の存在が認められた。希釈平板法では検出できない場合でも,増菌法では検出でき,植物体上部においても20葉期前後から結球期以降に至るまで本病原細菌が存在することが,明らかになった。
  • 藤永 真史, 小木曽 秀紀, 樫山 岳彦, 白石 順一, 荒井 好郎
    関東東山病害虫研究会報
    1999年 1999 巻 46 号 19-21
    発行日: 1999/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    1997年および1998年の2年間, 長野県東信地区の
    ハクサイ
    栽培圃場において, 収穫時期の
    ハクサイ
    結球部外葉の葉脈や, 葉柄が黒く腐敗する病害が発生した。原因を究明した結果, 自然発病が明らかでないとされていた Pseudomonas marginalis pv marginalisによる
    ハクサイ
    腐敗病であることが明らかとなった。発病は比較的低温から高温に移行する春
    ハクサイ
    栽培時期に見られ, 病徴は葉柄部から葉脈に沿って進展するが, 病斑部組織が軟化崩壊することはなかった。重症株においては病斑が結球葉内部まで及び, 出荷困難な株も見られた。近年,
    ハクサイ
    では今まではそれほど問題にならなかった病害が多発し問題となっている。今後, 商品性の高いとされている品種への移行と主力品種にあわせた施肥量の増加等が, どのように発病に影響しているか検討する必要がある。
  • S.M. Khorshed ALAM, 富樫 二郎, 生井 恒雄, 上田 幸史
    日本植物病理学会報
    1998年 64 巻 6 号 546-551
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    リファンピシン耐性の野菜類軟腐病菌Erwinia carotovora subsp. carotovora (RRS)をマーカーとして,
    ハクサイ
    葉上に生存している軟腐病菌の感染源としての役割を調べた。1997年4月30日および8月5日に山形大学農学部附属農場の
    ハクサイ連作ほ場にハクサイ
    (松島交配W1116)を播種した。供試のリファンピシン耐性軟腐病菌を100mlのブイヨン培地で25°C, 24時間振とう培養後,遠心洗浄し,106cfu/mlの濃度の殺菌水懸濁液を作製した。この懸濁液を播種後20, 33, 47および60日の
    ハクサイ
    葉上に株あたり2ml散布した。他方,懸濁液の菌濃度を108, 106, 104, 102および100cfu/mlのオーダーに調整し,播種後45日の
    ハクサイ
    葉面に各濃度の懸濁液をそれぞれ株あたり2mlずつ散布した。
    ハクサイ
    葉面に散布した軟腐病菌は葉上で収穫期まで生存していたが,軟腐病は殺菌水を散布した対照区と同様に播種後50∼60日頃から発生した。被害程度は春播
    ハクサイ
    の生育中期にリファンピシン耐性菌散布区で高い傾向を示したが,その他では差異がみられなかった。発病株の病斑および根圏からリファンピシン含有変法ドリガルスキー培地を用い希釈平板法により病原菌の分離を行ったところ,病原菌の散布時期や菌数に関係なく葉上に散布したリファンピシン耐性菌が病斑上と根圏から分離された。ほ場で軟腐病菌は
    ハクサイ
    葉上から春播では播種76日後,夏播では33日後から組織1gあたり105∼106のレベルで検出された。これらのことから,軟腐病菌は
    ハクサイ
    の生育初期から葉上で腐生的に生存でき,本病の感染源の役割を持つことが明らかとなった。
  • 山田 和義, 山口 昌彦, 村上 敏文, 吉田 清志, 藤永 真史
    関東東山病害虫研究会年報
    1997年 1997 巻 44 号 67-70
    発行日: 1997/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    土壌中の根こぶ病菌休眠胞子の発芽を誘発し, 密度を積極的に低下させるおとり作物を用いて,
    ハクサイ
    根こぶ病の防除効果を自然汚染圃場で検討した。
    ハクサイ
    の前作に抵抗性ダイコンを作付けることにより, その収穫株跡周辺の土壌中の根こぶ病菌密度は, 平均で49.7%に減少した。ダイコン収穫後, マルチの除去および耕起を行わずに連続してダイコン収穫株跡へ
    ハクサイ
    を定植することで,
    ハクサイ
    根こぶ病の発病度は20以下に低下し, 実用的な収量が得られた。この方法は, 土壌中の根こぶ病菌密度が比較的低い条件 (2.5×104/g乾土以下) で有効であった。
  • 大竹 良知
    生物環境調節
    1990年 28 巻 1 号 1-5
    発行日: 1990/03/31
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    In the previous papers, 8, 9) it was reported that the gross and internal morphology of leaves of Chinese cabbage changed according to temperature conditions, and the effect of temperature on the formation of the“small head” (embryonic head) was observed.
    In this paper the author undertook to clarify the effect of temperature on the morphology of the shoot apex and tiny projections composed of larger cells.7)
    Seedlings of Chinese cabbage (cv. Nozaki-kohai No. 3) were grown in phytotron, the temperature conditions of which were as follows: high 30-25°C, medium 23-18°C, and low 15-10°C, for day and night, respectively. For histological observations, slides were prepared from shoot apices collected at different growth stages of the plants by the paraffin microtechnique.
    The size of the shoot apices increased as the plants grew and changed according to temperature conditions; the lower the temperature, the larger the shoot apices. Organization of the shoot apices also changed with the plant growth and the temperature conditions. The number of tunica layers increased and zonation became clear as the plants grew. The number of tunica layers was larger and the zonation was more distinct at lower temperatures. It is thought that leaf initial (the first periclinal division) went deeper and the leaf primordium at its inception became larger as the number of tunica layers increased. It is reasoned that the difference in the age of the cells between adaxial and abaxial sides, which caused the hyponastic curvature of the leaf primordium, 9) becomes larger as the size of the leaf primordium at its inception increases.
    Growth of the tiny projections was slower at lower temperatures, whereas the vacuolation in the larger cells, as an indicator of aging, progressed faster. And, the size of nucleoli seems to vary according to temperature condition in figures. While the aging of leaf primordia was retarded until they grew larger at lower temperatures. There appeared significant contrast between the growth of tiny projections and the development of leaf primordia.
    Considering the characteristics of the tiny projection and leaf morphogensis9) in relation to temperature condition, a possibility was suggested that resolvents of DNA and RNA in large nuclei and nucleoli effected the development of leaf primordia as cytokinin and its work was more active at lower temperatures.
  • 大竹 良知
    園芸学会雑誌
    1981年 50 巻 2 号 199-207
    発行日: 1981年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ハクサイ
    の結球現象に対する温度の影響を明らかにするため, 温度による葉の形態変化について調査した.
    1. 肉眼で数えられる葉数, 葉の大きさは, 温度処理開始後には高温区 (昼30°C-夜25°C) で最大となったが, は種5~6週間後には中温区 (昼230C-夜18°C) が最大となった. これは葉の生長速度は高温区で最大になるが, 葉数の増加は中温区で最大になるためであると考えられる.
    2. “包被葉”が現れ, それらによって“small head” が形成され始める葉位は低温区 (昼15°C-夜10°C) が最も低かった.
    3. 葉長-葉幅比は高温区で大きく, 低温区で小さかった.
    4.
    ハクサイ
    の葉形について考察する時, 従来の葉長-葉幅比よりも, 中肋長-葉幅比を用いた方が, 葉形への温度の影響を見るには適していると考えられ, 高温ではこの比が大きく, 低温では小さくなる.
    5. 葉形および“包被葉”の現れる葉位から判断して, 生理的には低温ほど早く結球態勢に入ると考えられる.
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