インドネシアにおけるトウ
モロ
コシベと病 (
Sclerospora maydis) の常発地帯として知られる中部および東部ジャワの農家の圃場で雨期に入って作付けされる第1作を対象として, 1972年10, 月から1973年1月までの間に3回にわたって本病の発生状況を調査した.
概して発病率は低かったが, 各地で本病の発生が認められた.それらの中に5カ所だけ高い発病率を示した圃場がみられた.この5カ所の圃場の隣接圃場では, その伝染源になったと推定される罹病個体が例外なく観察された.また, 1次伝染源によって発病したと考えられる圃場は各所にみられたが, その圃場内での2次伝染は認められなかった.前年著しい被害のあった圃場にトウ
モロ
コシを栽培した場合, その隣接する圃場に全く伝染源がなくとも低率ではあるが必ず発病個体がみられた.
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