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11,329件中 1-20の結果を表示しています
  • 宇藤 純一, 塚本 芳春, 信岡 博済
    静脈学
    2014年 25 巻 4 号 410-414
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    要約:下肢静脈瘤に対するスト
    リッピング
    手術においては,伏在静脈を内翻式に抜去することで出血や神経損傷などの合併症を減らすことが期待できる.使い捨てのベインストリッパーが市販されてはいるが,再滅菌が可能なNabatoff 型ベインストリッパーの両端に塩化ビニール製の延長チューブを接続しループ状にすることで,より安価でシンプルな内翻式ストリッパーを作成し臨床に用いている.その方法と成績について報告した.
  • 第2報 動物実験による食道ストリッピング法の妥当性並びに開胸と非開胸手術成績の比較検討
    渡辺 晃, 鎌迫 陽, 国府田 博之, 松本 高
    医療
    1991年 45 巻 4 号 334-340
    発行日: 1991/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    我々は成犬20頭を用いて食道の上方抜去7頭, 下方抜去7頭, 食道抜去と同時に後縦隔gaze tampon施行6頭で肋膜損傷の程度と出血量を比較検討した. 肋膜の裂傷は1.4~3.1cmと軽微であった. 出血は上行性と下行性では平均出血量はそれぞれ109.39, 90.0gで, 下行性抜去の方が少なかった. 一方,gauze tampon例は平均出血量32ccでおおよそ1/3に減少した. 臨床例で食道stripping群(S群)24例, 開胸群20例を比較検討した結果, 手術時間ではS群平均で1時間2分短く, 出血量もS群は平均で464gと著明に少なかった. またgauze tampon群では出血量が約1/2に減少していた. 術後合併症は肺合併症がS群25%に対し, 対象群は45%でS群は低肺機能にもかかわらず肺合併症の発生率が少なかった. 術後の呼吸数の変動をみるとS群は少なく早期に術前に回復しており, 手術侵襲の軽減, 出血量の減少, 手術時間の短縮など有利な点が多いことを確認した.
  • 山内 秀人, 岩田 英理子
    静脈学
    2016年 27 巻 3 号 355-359
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル オープンアクセス

    当クリニックでは全例Oesch PIN stripper を用いた内翻式抜去術を施行し良好な結果が得られている.その手技をビデオにて供覧し報告した.麻酔は大伏在静脈瘤に対してはエコーガイド下に1%キシロカイン10~20 ml による大腿神経ブロックおよび大伏在神経ブロック施行.さらにTLA を併用している.小伏在静脈瘤の場合局麻下にTLA 施行.1.8 mm 径のステンレス製のOesch のPIN stripper を静脈瘤の中枢側から挿入し大きな分枝のある部で尖刃刀で開けた2 mm 程の穴から出しPIN stripper に開いた穴へ0 号絹糸を通し結紮しPIN stripper と絹糸を両手で把持してゆっくりと内翻抜去していく.平成20 年以降に本術式で手術した下肢静脈瘤は1144 例で全例日帰り手術が可能であった.

  • 岩波 正英, 池田 忠明, 広瀬 忠次, 浜井 直人, 緑川 武正, 生田目 公夫, 仲吉 昭夫, 鈴木 快輔
    昭和医学会雑誌
    1989年 49 巻 6 号 582-586
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    内視鏡的止血目的に開発されたク
    リッピング
    法はクリップの改良, 手技の確立によって上部消化管出血に対し臨床応用がなされ良好な成績が得られている.近年, 本法は止血法のみならず術前口側浸潤範囲が問題となる胃上部早期癌に対して, 術中切離線決定のためのマーキングとして用いられつつある.今回, われわれは使用されるクリップとしてK型クリップは反転での操作にやや難があることにより, J型クリップを選択してマーキングを施行した.しかし, その欠点として組織把持の不確実性が存在するため, 連立クリップにより確実性をはかった.症例1, 2ともにクリップの脱落はみられず, 術中胃切除線の決定において両症例とも漿膜面よりの触知が可能であった.2症例の経験により, 胃切除線決定のためのマーキング法として有用であったので, 症例を呈示するとともに若干の文献的考察を加えて報告する.
  • 安居院 猛, 長尾 智晴, 山崎 龍次, 中嶋 正之
    テレビジョン学会誌
    1991年 45 巻 1 号 94-100
    発行日: 1991/01/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    計算機で作成した2眼式立体画像を限られた大きさの画面に表示する場合, 右目からは画面内に見えても左目からは画面の外に出てしまって見えない, あるいはその逆の現象が生じ, 画面の左右両端部で立体感が損なわれることがある.そこで, 左右どちらの目からも画面内に見える領域に3次元ク
    リッピング
    を行う必要がある.この3次元ク
    リッピングをステレオクリッピング
    と呼ぶことにする.本論文では, ステレオク
    リッピング
    を行う手法として, Cohen-Sutherlandアルゴリズムによる手法, Sutherland-Hodgmanアルゴリズムによる手法およびzバッファアルゴリズムによる手法について述べる.また, ステレオク
    リッピング
    によって適切な隠面消去を行う方法, ステレオク
    リッピング
    を行った画像に対する視覚心理学的な実験について述べ, ステレオク
    リッピング
    の有効性を示す.
  • 澤本 博道
    分析化学
    1999年 48 巻 2 号 137-150
    発行日: 1999/02/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    種々の金属イオンの吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーについて,そのために使用した配位子,分析方法の感度,実試料への応用に力点を置きながら解説した.まず,ポーラログラフィーの歴史について述べ,電荷授受反応を前濃縮に用いるスト
    リッピング
    ボルタンメトリー法について解説した.吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーについては,リボフラビンを例として,カソーディック吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリー,アノーディック吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーについて述べた.金属イオンの吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーの前濃縮においては,金属イオンとの錯体の吸着が利用される.2,2'-ビピリジン(配位子)を用いるニッケルの吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーについて説明した.周期表に従って金属を分類し,それらの金属に関する吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリー法について各論的に述べた.又,良く用いられるリガンドはTable 2に示した.分析感度がpMに達する超高感度の触媒吸着スト
    リッピング
    ボルタンメトリーについても紹介した.
  • 若松 武志, 門脇 親房, 原 充弘, 竹内 一夫
    脳卒中
    1989年 11 巻 4 号 428-433
    発行日: 1989/08/25
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
    初回動脈瘤ク
    リッピング
    後, 約5年経過し, 同部に動脈瘤の再発した症例を経験した.その原因について検討した.症例は, 30歳の男性.23歳時より高血圧の既往がある.1982年7月, 25歳時にくも膜下出血で発症.前交通動脈瘤と診断し, ネックク
    リッピング
    を施行した.術後経過良好で, 社会復帰した.1987年4月, 再びくも膜下出血, 脳内出血を来した.血管撮影で, 前交通動脈瘤の再発を認めた.
    この動脈瘤の発生の原因としては, 残存neckに組織学的な弾性板の欠如が認められ, 高血圧 (収縮期血圧 : 170-200mgHg) によるhemodynamic stressが5年間この脆弱部にかかり, 動脈瘤の新生, 増大, 破裂を来したと考えられた.
  • 第1報 食道ストリッピング法(非開胸食道翻転抜去法)
    渡辺 晃, 鎌迫 陽, 国府田 博之, 松本 高
    医療
    1991年 45 巻 4 号 326-333
    発行日: 1991/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1973年, 我々は71歳の頸胸部にまたがる進行食道癌で術中食道穿孔を造り, 思案の末非開胸食道翻転抜去を強行, 抜去に成功した. 文献上前例がなく, 本法を“喰道スト
    リッピング
    法”と命名した. 爾来16年間に各領域の食道癌68例に本法を適応した. ストリピッング法施行症例は食道癌68例, 良性パレット食道2例, 計70例である. 直死率11.7%, 71歳以上37例, 52.9%と高齢者が多かった. 癌占拠部位はCe 3, CeIu 3, Iu 3, Im 20, ImEi 10, Ei 13, E+C 14, その他2であった. 再建法は胃管62例, 回結腸再建7例, 非再建1例で, 手術時間は4時間以内40例と手術時間は大幅に短縮された. 術後の長期予後は5生率スト
    リッピング
    法30%, 開胸群10%であった. 標準術式を紹介し, 本法は手技が簡単で術後出血量並びに術後合併症が少なく, 推奨に値する術式で手術適応が大幅に拡大された.
  • 今井 崇裕
    静脈学
    2011年 22 巻 4 号 321-326
    発行日: 2011年
    公開日: 2022/07/30
    ジャーナル オープンアクセス

    下肢静脈瘤の手術は日帰りを中心とした短期滞在型手術が近年では一般的であり,短い在院時間に対応した麻酔方法が選択されている.当施設では大伏在静脈瘤の標準的治療として,内翻式ストリッパーを用いた選択的抜去切除術を施行している.その麻酔方法は日帰り手術により適するとの報告があるTLA麻酔に2007年4月から変更した.TLA麻酔による周術期の経過を,以前に行っていたラリンゲルマスクを用いたガス麻酔(GOS)や腰椎麻酔による経過と比較・検討した結果を報告する.

  • 畑中 光昭
    脳卒中の外科
    1987年 15 巻 3 号 230-234
    発行日: 1987/09/10
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    Neck clipping has been thought to be a perfect method of aneurysm surgery, but it is not always satisfactory, as shown by the fact that enlarged or reruptured aneurysms are sometimes reported after clipping. The author has had three patients with a collective total of four aneurysms which enlarged and reruptured nine to ten years with wrapping or coating.
    The causes were 1) a fractured aneurysm clip, 2) slipping out of the clip, and 3) aneurysm formation from the thin wall of the parent artery, enlarged residual small aneurysm or infundibular dilatation with wrapping.
    Two of the three cases were reoperated on with good results. In the second operation severe adhesion with plastic adhesive and granulation made the operation very difficult and dangerous. Coating or wrapping added to clipping could not be performed completely nor effectively.
    The need for postroperative angiography, DSA and plain skull film examination is emphasized.
  • 杉田 博二, 高田 義雪, 松下 肇
    日本門脈圧亢進症学会雑誌
    1999年 5 巻 3 号 218-220
    発行日: 1999/11/15
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    予後不良肝癌合併食道静脈瘤緊急出血例4例にEVL, ク
    リッピング
    併用二重食道静脈瘤結紮術施行した.症例1は76歳男性.child B肝硬変.平成7年4月多発性肝臓癌にTAE施行.平成8年6月再発TAE施行.平成8年11月食道静脈瘤破裂.肝臓癌は多発し多発性肺転移も認めた.EVL, ク
    リッピング
    で二重結紮術施行.平成8年12月ク
    リッピング
    , 平成10年2月EVL, ク
    リッピング
    で二重結紮術施行.現在通院中.症例2は67歳男性.child C肝硬変.平成9年1月肝臓癌にTAE.食道静脈瘤破裂に二重結紮術施行.平成9年5月, 平成9年9月, 平成9年12月ク
    リッピング
    施行.現在通院中.症例3, 4は肝癌術後再発, ChildC肝硬変.食道静脈瘤破裂に二重結紮術施行.癌死まで再出血なかった.二重結紮術はEVL困難な静脈瘤をク
    リッピング
    で追加結紮し肝機能温存を第一にすべき予後不良例のQOL改善に役立つと考えられた.
  • 山本 崇, 坂田 雅宏
    静脈学
    2014年 25 巻 1 号 20-25
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル オープンアクセス
    要約:【はじめに】大腿神経ブロックを用いての日帰りスト
    リッピング
    手術についての調査結果を報告する.【対象】2012 年1〜12 月に大腿神経ブロックを用いて手術を行った下肢静脈瘤症例1056 例,1297 肢を対象として調査を行った.【方法】大腿神経ブロックは鼠径部にてエコー視下に行い,1%リドカインを5〜8 ml 使用した.手術中の痛み,および術中沈静の希望について5 段階のverbal rating scale を用いて,麻酔法への満足度を調査した.【結果】手術中の痛みに関しては「全く痛くなかった」と「少し痛かった」を併せると90.9%を占めた.鎮静の希望については,83.9%で起きて話していたほうがよかったとの回答を得た.大腿神経ブロックによる合併症は認めなかった.【結語】大腿神経ブロックと局所麻酔,tumescent local anesthesia(TLA)を併用することにより20 ml 以下の1%リドカインだけを用いて,安全に下肢静脈瘤の手術が可能であった.
  • 宇藤 純一, 塚本 芳春
    静脈学
    2021年 32 巻 1 号 105-110
    発行日: 2021/07/21
    公開日: 2021/07/21
    ジャーナル オープンアクセス

    下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術(ETA)後の再手術症例を検討した.過去8年間に行ったETAは4441例で,7例(0.2%)の再発例に対し再手術を行った.その内訳は大伏在静脈(GSV)の同所性再発2例および異所性再発2例,また小伏在静脈(SSV)の同所性再発3例(うち再疎通1例)であった.また過去11年間に行ったスト

    リッピング
    手術2698例のうち,再発のために再手術を行った症例は16例(0.6%)であった.当院での下肢静脈瘤に対するETAの遠隔成績は概ね良好であると思われた.

  • 白石 恭史
    静脈学
    2012年 23 巻 4 号 375-379
    発行日: 2012/11/25
    公開日: 2012/12/04
    ジャーナル オープンアクセス
    ●要  約:われわれは大伏在型下肢静脈瘤の手術を大腿神経ブロックで行ってきたが,その93%に大腿四頭筋麻痺を生じていた.それを改善するために,使用する1%キシロカインを6~10 mlから2 mlに減量し,同10 mlを用いた伏在神経ブロックを併用する方法を用いた.2010年11月1日より2011年6月6日までに上記の方法を用いて手術した81例99肢を対象として術直後の大腿四頭筋麻痺の程度を検討した結果,術直後に歩行が可能だったのは86肢(86.9%),歩行は困難だが立位が可能であったのは9肢(9.1%),立位が不可能だったものは4肢(4.0%)であった.感染や出血,伏在神経障害などの合併症はなかった.伏在神経ブロックを併用することにより,大腿四頭筋麻痺の出現頻度が激減して安全性が向上したとともに下腿の広範囲な処置も可能となった.この手技は日帰り手術における有用な麻酔方法のひとつと考える.
  • 伊藤 泰宏, 中村 直義, 倉掛 卓也
    映像情報メディア学会技術報告
    1997年 21.24 巻
    発行日: 1997/03/18
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    光CATVにおけるサブキャリア多重伝送では, レーザーダイオード等によるク
    リッピング
    歪が問題となる。マルチキャリア信号は, シングルキャリア信号に比較して尖頭値対平均値電力比が大きいため, ク
    リッピング
    (振幅制限)を受ける確率が高い。ここでは, マルチキャリア信号のク
    リッピング
    特性を明らかにするために, マルチキャリア信号であるOFDM信号を扱う。ク
    リッピング
    モデルとして(1)非線形増幅器をモデル化したRF瞬時振幅の絶対値を制限(2)レーザーダイオードをモデル化した負のRF瞬時振幅を制限(3)ベースバンドにおいて同相および直交信号の瞬時合成振幅を事前に制限の3通りについて比較を行い, それぞれのク
    リッピング
    により発生するOFDM信号のク
    リッピング
    歪の性質を明らかにした。
  • 宇藤 純一, 塚本 芳春
    静脈学
    2020年 31 巻 1 号 25-28
    発行日: 2020/03/25
    公開日: 2020/03/25
    ジャーナル オープンアクセス

    2010年に日帰りスト

    リッピング
    手術を行った269名の患者を対象に,術後8年を経過した2019年1月に遠隔期再発に関するアンケート調査を実施した.術後再発の有無に加えて,うっ血症状,皮膚病変,再手術の有無,また手術満足度などについてアンケート用紙を送付した.最終的に得られた回答は133通で,実質回収率55.2%であった.静脈瘤の再発に関しては,25名(19%)が自覚的に「再発している」と回答した.再発のために再手術を受けた人はいなかったが,1名が当院を再受診し硬化療法を受けていた.5段階で評価した手術満足度は,とても満足64%,まあ満足28%,ふつう5%,やや不満3%,大変不満0%という結果であった.

  • 土井 章弘, 水島 すみ, 棟田 耕二, 富田 享, 中嶋 裕之, 吉野 公博, 則兼 博, 守屋 芳夫, 馬場 義美, 高杉 能理子
    脳卒中の外科
    1987年 15 巻 3 号 261-263
    発行日: 1987/09/10
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    Complete neck clipping has been a reliable and widely used treatment for ruptured cerebral aneurysms. However, six cases of reruptured clipped aneurysms have been reported in the literature. We experienced a case of reruptured clipped aneurysm which occurred after ten years of follow-up. We have collected data on seven such cases including our own.
    In three of these cases silver clips had been used and in another three cases Heifetz clips had been used. These reports suggest that the type of clip may play some role in the re-growth of aneurysms.
    In this report, we also discuss the usefulness of fibrin-glue-soaked oxycel for coating the reruptured clipped aneurysm when neck clipping has failed.
  • 横井 和麻呂, 野々村 一彦, 小嶋 純二郎, 神野 哲夫
    脳卒中
    1988年 10 巻 5 号 393-399
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    稀な椎骨動脈・後下小脳動脈分岐部より中枢側に動脈瘤を認めた多発性動脈瘤症例を報告すると共に, 同症例は天幕上動脈瘤に対するク
    リッピング
    術後, 特異な出血をおこしたのでここに出血の機序もあわせ考察し報告した.症例は, 43歳, 男性.歩行障害と尿失禁を主訴に意識清明にて来院, 諸検査にて右中大脳動脈三叉部, 前大脳動脈A2部, 左中大脳動脈M2-M3部及び右椎骨動脈に動脈瘤を認めた.くも膜下出血は左中大脳動脈M2-M3部動脈瘤破裂によるものでその他動脈瘤は未破裂であった.術後左中大脳動脈M2本幹より出血をきたし死亡した.剖検にて椎骨動脈に認めた動脈瘤は後下小脳動脈分岐部より中枢側にあり現在まで9例の報告をみるにすぎず稀である.さらに動脈瘤術後の血行動態の変化により動脈瘤近傍の血管より出血をきたした機序について若干の考察を加え合わせて報告した.
  • 目良 清美, 田尻 久雄, 細川 浩一, 陳 頸松, 武藤 学, 加藤 茂治, 松本 繁己, 大桑 正名, 朴 成和, 藤井 隆広, 大津 敦, 木下 平, 吉田 茂昭
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1999年 41 巻 1 号 15-20
    発行日: 1999/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     胃体上一中部の早期胃癌のうち,術前に切離線が問題になりク
    リッピング
    法を施行した33例に対して同法の有用性を検討した.28例に幽・噴門側胃切除術,5例に胃全摘術を施行した.肉眼型はIIa2例,IIb2例,IIc29例であった.組織型は分化型17例,未分化型16例で,深達度はm18例,sm15例であった.全例術中にクリップを触知し,クリップの残留率は幽・噴門側胃切除で92.7%,胃全摘で94.1%であった.33例中30例においてクリップは適切な位置に留置されており,それら適切例においてクリップから病変の辺縁までの距離は各々平均0.54±0.18cm,0.63±0.41cmであった.また,胃全摘例に関しては食道胃接合部から辺縁までの距離は1.3から3.5cmで胃全摘術の選択は妥当であった.クリップを標識に切離線を決定したところ,切除断端陽性は1例も認めず,ク
    リッピング
    法は切離線決定および手術術式の選択に有用であると考えられた.
  • 金子 寛
    静脈学
    2006年 17 巻 1 号 35-38
    発行日: 2006年
    公開日: 2022/06/11
    ジャーナル オープンアクセス

    一次性下肢静脈瘤の治療後に表在静脈内に血栓を形成し,治癒が遷延した症例を2例経険した.症例lは57歳の女性.右下腿内側に発赤・疼痛を呈し,超音波で右大伏在静脈に著明な逆流と拡張を認めた.高位結紫術を行ったところ,術後1週から右大腿部の発赤・疼痛が出現し,超音波では残した大伏在静脈が血栓閉塞していた.症例2は47歳の男性.右下腿箭部に潰瘍を認め,超音波で右大伏在静脈に著明な逆流と拡張を認めた.スト

    リッピング
    手術を行ったところ,術後3日目から右下腿部の発赤・疼痛が出現した.超音波では残した静脈瘤が血栓閉塞していた.術直後から立ち仕事をしていたとのことであった.症例lでは拡張した大伏在静脈に対し高位結禁を行ったため,症例2では術後安静を守らず立ち仕事をしたため,表在性血栓性静脈炎が牛じ,とくに2例日の治癒が遷廷したものと考えられた.保存療法が有効であった.

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