印象圧を印象材の観点から定量化するために, 印象材が原型を
圧接
する時の
圧接
力を測定する装置を考案した.そしてこの装置によって得られた
圧接
力の変化から, 最終(最大)
圧接
力を印象圧として定量化して検討した.材料は2種類のアルジネート印象材で, これらを標準条件で使用し, トレー(密閉型, 開孔型), 練和粉末量(5g, 10g), 練和時間(30秒, 60秒),
圧接
速度(50mm/min, 100mm/min)を変化させて測定した.その結果,
圧接
力は印象材の種類によって異なり,
圧接
力の発現様式はトレーの型によって異なり, 最大
圧接
力が印象圧定量化の基準となり得ることが示唆された.そして印象圧は, 練和粉末量と練和時間との変化に有意な差は認められなかったが, トレーの型には高度な有意差が認められ, とくに密閉型トレー使用の際には,
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速度が影響を与える製品もあった.
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