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クエリ検索: "坂信一郎"
75件中 1-20の結果を表示しています
  • -脳動脈瘤破裂後の推移-
    上田 孝, 木下 和夫, 脇坂 信一郎, 安達 寛, 菊池 晴彦, 唐澤 淳
    尿酸
    1984年 8 巻 2 号 181-187
    発行日: 1984年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    Most neurosurgeons regard cerebral vasospasms as one of the most significant prognostic factors for patients with ruptured intracranial aneurysms.
    Its etiology and pathogeneis are still unknown, though there have been many clinical and experimental studies.
    In this report we assessed the clinical value of sequential measurement of CSF uric acid level in patients with ruptured aneurysm. CSF was investigated postoperatively in controls and 31 cases with ruptured aneurysm.
    The initial CSF uric acid level in patients with unruptured aneurysm was decreased but normalized within a few days after operation.
    In the patients with ruptured aneurysm associated with or without mild vasospasm, the CSF uric acid level was within normal or increased slightly and transiently.
    In the patients with ruptured aneurysm associated with severe vasospasm, the CSF uric acid level was increased markedly.
    The sequential measurement of uric acid in CSF in patients with ruptured aneurysm is important for evaluating intracranial tissue damage and for predicting their prognosis.
  • 鮫島 哲朗, 宮原 郷士, 呉屋 朝和, 脇坂 信一郎, 長友 理, 有馬 良治, 芝 良祐, 鍋島 一樹
    脳神経外科ジャーナル
    1998年 7 巻 1 号 42-45
    発行日: 1998/01/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    頭皮に発症し, 頭蓋内に浸潤, さらに頭蓋底から鼻咽頭内に下垂充満したため, 嚥下と呼吸困難をきたした15歳男児の細胞増殖性青色母斑(cellular blue nevus)の症例に対し, transfacial approachで摘出した1例を経験した.術後は, 嚥下困難および呼吸困難は速やかに改善し, 復学した.しかし, 腫瘍は頭蓋内において右中頭蓋窩から脳幹部周囲に残存しており, 増大傾向が強く, 今後の治療はさらに困難が予想された.
  • 木村 知一郎, 田代 学, 宮原 郷士, 脇坂 信一郎, 木下 和夫
    脳神経外科ジャーナル
    1993年 2 巻 1 号 35-38
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    症例は62歳男性.一過性の左上下肢脱力と左手のしびれを主訴に入院した.CT scanで右内頸動脈領域の多発性脳梗塞を,脳血管撮影で右内頸動脈の解離性動脈瘤を認め,^<123>I-IMPによる脳血流検査では右内頸動脈領域の血流は著明に低下していた.保存的に治療したが1カ月後の脳血管撮影にて寛解を認めず,発症2カ日後に右STA-MCA吻合術を施行した.術後の脳血管撮影では吻合部は開存し,右内頸動脈領域の脳血流の改善がみられた.内頸動脈の特発性解離性動脈瘤の治療について文献的考察を加え報告する.
  • 清水 謙祐, 鳥原 康冶, 小宗 静男, 中野 真一, 脇坂 信一郎
    AUDIOLOGY JAPAN
    2000年 43 巻 5 号 457-458
    発行日: 2000/09/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • EDAS術後におけるpresaturation法の有用性
    布施 孝久, 高木 卓爾
    脳と発達
    1995年 27 巻 3 号 251-253
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    モヤモヤ病の治療法の一つである間接的血行再建術encephalo-duro-arterio-synangiosis (EDAS) を施行した女児に対し, 術後の経過評価にpresaturation法MRangbgraphy (PMRA) を行い, 術後の側副血行を評価した, PMRAでは外頸系からの血流の有無が生理的条件下に非侵襲的に評価でき, acetazolamide負荷SPECTとともに用いることで, 術後の脳循環動態をより正確に把握できる可能性三がある.
  • ―これまでの軌跡と今後の展望―
    松居 徹, 石川 達哉
    脳卒中の外科
    2007年 35 巻 1 号 1-6
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/08/26
    ジャーナル フリー
    We review advances in treatment of ruptured cerebral aneurysm and cerebral vasospasm following subarachnoid hemorrhage (SAH) over the past 30 years. There have been several potent drugs and irrigation methods for subarachnoid clot removal, which were accompanied by attenuated incidence of symptomatic vasospasm in each study. On the other hand, recent advances such as coil embolization and development of surgical techniques enable us to treat older SAH patients in worse clinical grades. However, these advances have not always improved overall clinical outcomes after SAH. At present, the outcome for as much as 40-50% of SAH patients is dependent (MD+SD+vegetative) or dead. Symptomatic vasospasm is one of the main causes of poor clinical outcome, and about 10% of patients have experienced symptomatic vasospasm that resulted in permanent neurological deficit as a sequel.
    The increased number of elderly patients with SAH, who tend to show worse clinical grades and thereby worse clinical outcomes, may be one of main factors leading to unfavorable results of overall clinical outcome after SAH.
  • 田中 肇, 高橋 悟, 徳光 亜矢, 宮本 晶恵, 沖 潤一, 長 和彦
    脳と発達
    1995年 27 巻 3 号 253-254
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Cholera toxin Bsubunit (CTb) は, 標識性の高いneurotracerとして近年注目されてきた. 我々は脊髄運動細胞に対するtyrosine hydroxylase (TH) 含有神経線維の投射様式を解析する目的において, 螢光標識CTbを免疫組織化学法 (螢光抗体法) との併用による二重標識に用いることができるかどうかを検討した, CTbは運動細胞の細胞体の辺縁や樹状突起を明瞭に標識し, THに対する免疫組織化学法の手技を加えることによってもその標識性を保ち得た. 螢光標識CTbば比較的安価で人手が容易である上, 高い標識性が求められるような解析にも対応できることが確認でき, 今後発達神経学における詳細な形態学的解析への応用が可能である.
  • 落合 秀信, 脇坂 信一郎, 麻生 和義, 山本 良高
    脳神経外科ジャーナル
    1993年 2 巻 1 号 57-60
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    血液透析患者における神経膠芽腫の1手術例について報告した.透析療法の進歩した今日においても,出血傾向,脳浮腫をはじめとした多山支にわたる合併症が起こる可能性が高いため,脳神経外科的手術ならびに周術期管理には十分な注意が必要である.今回われわれは自験例をふまえ,その周術期管理における問題点について検討した.
  • ─アンケートと統計的手法を用いた項目決定方法─
    大寺 健一郎, 東 明, 福元 賢吾, 佐藤 英樹, 岩下 正明, 関 一彦, 道本 順子, 木村 潤一, 長野 文子, 都甲 宗典, 山名 隆芳, 脇坂 信一郎
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 当学院の長期実習において、実習指導者(以下、SV)の主観として抱く実習の合否と、当学院が評価結果を基に点数化し最終的に行う実習の合否判定に齟齬がある問題が表面化した。これはSVの主観的評価のイメージが、学生評価表の項目にそぐわない結果ではないかと推察される。そこで臨床実習における学生評価の方法を見直し、アンケートを基に統計的手法を用いて新しい学生評価表を作成したので、その過程と内容を報告する。【方法】 当学院では平成22年12月より「臨床実習の在り方に関する検討会」を発足し、作業チームを結成して新しい学生評価表の作成を行なった。学生評価表見直しの手順としては、1)平成22年度に試行的に導入している評価実習の学生評価表の項目に対する重要度アンケートを、当学院の評価実習を受け入れている施設(以下、実習施設)のSVと、当学院と関連施設の理学療法士に実施する。2)作業チームでブレーンストーミングを行って新しい項目のリストを作り、その項目に対する重要度アンケートを当学院と関連施設の理学療法士に実施する。3)各アンケートの結果を基に適合性の検定を用い重要度の低い項目を削除する。4)残った項目に対して因子分析を行って項目を要約し、認知領域・情意領・精神運動領域に振り分けて学生評価表として体裁を整える、という流れであった。アンケートは5件法で行い、対象者は実習施設のSVが37名、当学院および関連施設の理学療法士48名の合計85名であった。集計および適合性の検定はMicrosoft Excel 2007を用い有意水準5%で行った。因子分析はフリーソフト”R”(version 2.11.1)を用いバリマックス回転で因子負荷量0.5以上として項目を要約した。【倫理的配慮、説明と同意】 実習施設のSVには、評価実習の実習地訪問時に当学院の教員が、アンケートの主旨と内容・回収方法を公文書を持参して直接説明し同意を得た。関連施設の理学療法士には、所属長に許可を得た上で、各理学療法士にアンケートの主旨と内容・回収方法を文書にして配布することで説明し同意を得た。学生には、今後実習評価の見直しを行うために実習施設にアンケートを行うこと、今回の実習の評定には不利益にならないことを説明し同意を得た。【結果】 要約前の評価項目は、評価実習の評価表55項目と新しい項目70項目の計125項目であった。この内適合性の検定において削除された項目が評価実習の評価表で15項目、新しい項目で12項目であった。因子分析で要約された項目は、評価実習の評価表は7項目、新しい項目は33項目で、最終的に残った項目は評価実習の学生評価表の16項目、新しい項目22項目、合計38項目となり、これを最終的な学生評価表の評価項目とした。領域別では認知領域が4項目、情意領域が16項目、精神運動領域が18項目となった。【考察】 適合性の検定において評価実習の評価表の項目では、認知領域で解剖学・生理学・運動学などの基本的知識や評価学の理解度が重要視されていた。情意領域では患者や利用者およびスタッフとのコミュニケーションや信頼関係の構築に関する項目、精神運動領域では提出物の期限順守や報告に関する項目が重要視されていた。これは臨床現場で最低限必要とされる能力であり、SVが学生の基本的な能力に評価の目を向けていることが推察される。また新しい項目ではリスク管理や学習意欲、指導に対する受け入れや修正能力等を重要視していた。これはSVが学生の臨床能力として、主にリスクを回避する能力と実習の中で自ら学び自己修正していく能力をみていることが推察される。最終的に因子分析で要約した項目では、前述の項目群に加えて、評価が概ね一人で行え、その結果から問題点を抽出し、統合と解釈を行い、その結果に基づいてSVのアドバイスをもらいながら治療し、レポートを作成するという項目が残った。結果として基本的能力の項目と、一連の実習過程をSVの助言を受けながら進めていく能力を評価する項目が中心の構成となった。一方で治療効果の確認やそれに伴うプログラムの変更などの項目は削除された。総じて日本理学療法士協会が「臨床実習教育の手引き」第5版で明示している「養成施設卒業時の到達目標のミニマムは、基本的理学療法をある程度助言・指導のもとに行えるレベル」をクリアしており、臨床実習の学生評価表としては妥当な項目群であると考える。【理学療法学研究としての意義】 臨床実習における学生評価表の評価項目をSVが重要視する項目で構成することで、SVの主観的な評価と合否の結果の齟齬は小さくなると考えられ、臨床実習教育の目標にも資すると思われる。その結果学生の不利益を防止することはもちろん、適正な臨床実習の評価項目を提示することができる。今後はこの新しい学生評価表を導入した結果を精査し、妥当性の検証と課題の明確化を図っていく。
  • 落合 秀信, 山川 勇造, 福島 剛, 浜田 恵亮, 横上 聖貴, 脇坂 信一郎
    脳神経外科ジャーナル
    1999年 8 巻 12 号 795-799
    発行日: 1999/11/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    今回われわれは, 感染を契機として再発したと思われ, これが創治癒を妨げ難治性頭皮潰瘍を形成したLangerhans cell histiocytosis(LCH)の1例について報告した.症例は2歳男児.左前頭骨腫瘍の診断で腫瘍摘出を受けた.腫瘍の組織診断はLCHだった.1997年1月に前頭洞炎を生じ, そこより創感染を併発し, 膿瘍を形成した.切開排膿と抗生物質の投与がなされたが, 創治癒は得られず, 難治性の潰瘍となった.LCHの再発を疑い潰瘍底の組織検査を行ったところ, LCHの組織が得られた.cytosine arabinoside, vincristine, predonisoloneによる化学療法を3コース行ったところ, 創治癒が得られた.感染を契機として再発し, これが創治癒過程を妨げ難治性頭皮潰瘍を形成するに至ったLCH症例は稀と思われ, LCH患者の手術創感染を扱ううえで注意が必要と思われたので報告した.
  • 立本 圭吾, 久 育男, 出島 健司, 西山 康之, 増田 有加里
    Otology Japan
    1994年 4 巻 1 号 49-54
    発行日: 1994/03/18
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    A 63-year old male presented with 2 year history of dysarthria and gait disturbance. Right deafness, IX, X, XI and XIIth cranial nerve palsies were observed. MRI revealed a large mass lesion with high intensity in the right middle and posterior cranial fossa extending through enlarged jugular foramen to the temporal bone. Cerebral angiography demonstrated a large mass with blood supply from not only the right external and internal carotid but vertibral arteries.
    The tumor was removed subtotally by staged operation after radiotherapy. The procedure consisted of a ligation of the external carotid artery, temporal bone ressection and petrosal approach toward the intracranial region. After those strategies, the compressed brainstem and cerebellar hemisphere were almost restored.
  • 大田 元, 横上 聖貴, 中野 真一, 呉屋 朝和, 脇坂 信一郎
    脳神経外科ジャーナル
    1997年 6 巻 2 号 84-89
    発行日: 1997/02/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    53例の中大脳動脈(MCA)閉塞による急性期脳梗塞患者のうち29例に,∪Kまたはt-PAを用いた選択的動注による急性期血栓溶解療法を行った.全体で62.1%(18/29例)の再開通に伴う臨床症状の改善が得られ,部位別にはM1 proximal群25.0%(1/4),M1 distal群73.3%(11/15),M2-M4群60.0%(6/10)と,穿通枝が温存されている例が高い改善率を示した.また,発症機序別にはembolism群75,0%(12/16)の方がthrombosis群46.2%(6/13)より高い改善率を示した.homorrhagic transformationは血栓溶解施行群20.7%,非施行群16.7%とあまり差がなかった.以上からMCA領域の血栓溶解療法は穿通枝の温存されているM1 distal群がよい適応と思われる.
  • 森川 栄治, 佐々木 富男, 馬杉 則彦
    Neurologia medico-chirurgica
    1987年 27 巻 8 号 784-788
    発行日: 1987年
    公開日: 2006/09/21
    ジャーナル フリー
    A rare case of medulloblastoma with a large cystic component is reported. A 13-year-old girl was admitted to Kanto Rosai Hospital presenting the symptoms of increased intracranial pressure (ICP) and truncal ataxia. Computed tomographic scan revealed a mid-cerebellar high density mass lesion with a cystic low density component rostral to the high density mass, resulting in obstructive hydrocephalus. There was no contrast enhancement around the cyst wall. The patient underwent emergent suboccipital decompression and the symptoms of increased ICP disappeared thereafter. Subsequent excision of the tumor was performed. The cystic component, which contained xanthochromic fluid, was observed as a cavity isolated from the fourth ventricle. The wall of the cyst was apparently normal and was not excised. The histological diagnosis was medulloblastoma.
    Besides the hemorrhages and the necrotic changes in the tumor tissue, cerebrospinal fluid entrapment can play a major role in the cyst formation of medulloblastoma. The latter was considered to be the main mechanism of cyst formation in this case.
  • 秋岡 清一, 栗岡 英明, 内山 清, 山本 拓実, 塩飽 保博, 李 哲柱, 池田 栄人, 橋本 京三, 武藤 文隆, 大内 孝雄, 田中 貫一, 原田 善弘, 伊志嶺 玄公
    日本臨床外科医学会雑誌
    1992年 53 巻 9 号 2140-2144
    発行日: 1992/09/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    食道癌はリンパ行性転移が主であり,血行性転移は少なく脳転移はさらに稀である.今回,われわれはCEA高値で脳転移を認めた下部食道癌の1切除を経験した.症例は69歳男性,嚥下困難を主訴とし上部消化管造影.同内視鏡にて下部食道癌を指摘された.上腹部リンパ節転移は認めたが,肺・肝転移は認めず,食道亜全摘・胃管胸腔内吻合を行った.術後,急速な神経症状の進行を認めたため頭部CTを行い多発性脳転移を認めたが,急速な脳幹症状の出現が考えられたため積極的に脳腫瘍切除と術後放射線療法を行ない良好な結果を得た.遠隔転移を有する進行食道癌であっても患者のquality of lifeを考慮し積極的な切除を行うべきと考えられた.
  • 荻野 隆史, 青木 誠, 柴野 正康, 稲川 元明, 高崎 義人, 萩原 周一, 大嶋 清宏
    日本外傷学会雑誌
    2012年 26 巻 4 号 431-434
    発行日: 2012/10/20
    公開日: 2020/07/31
    ジャーナル フリー

     特発性血小板減少性紫斑病を合併した外傷性くも膜下出血, Le Fort I 型顔面骨骨折の1例を経験した. 患者は71歳, 男性. 2.5mの高さより転落し近医に搬送された. CTで顔面骨骨折, 外傷性くも膜下出血, 血小板減少症と診断され, 経鼻挿管後当院に搬送された. 来院時のGCSは15点であったが, 顔面腫脹, 口腔内出血, 鼻出血著しく, 止血剤投与, 輸血 (濃厚血小板, 新鮮凍結血漿) を行った. 翌日に経腸栄養開始し, 3日目に気管切開, 5日目に胃瘻造設を行った. 術前術後経過で出血, 感染などの合併症はなかった. ITP患者に対しても, 合併症予防に必要なら積極的な外科的処置は行うべきと考えた.

  • 近藤 隆, 河辺 義孝
    耳鼻咽喉科臨床
    1981年 74 巻 4 号 461-469
    発行日: 1981年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    過去13年7ヶ月間に当院にて加療した上顎癌症例236例中, 上顎洞原発の一次治療例178例を対象とし, そのうち原発巣再発74例の再発要因を種々の観点から検討した.
    全摘術, 放射線治療を主体とした従来の治療法では, 初回治療の徹底さが要求され, 一方, 現行の三者併用療法では, むしろ再発時の処置が重要である. ことに三者併用では, 前方, 上方に再発しやすく, 毎処置時にこの部の精細な観察が必要であり, 一方再発時の早期の適宜の処理によって形態と機能を保存した制御も可能である.
  • 梶原 太一
    会計教育研究
    2023年 11 巻 1 号 11_7-11_16
    発行日: 2023/06/01
    公開日: 2023/07/12
    ジャーナル フリー
    本稿は,遠隔授業時代の大学会計教育の担当者がどのような課題や変化に直面しているのかを解明するために,質問票調査を実施し,回答結果に見られる傾向を考察する。特に,会計教育の内容・方法・目標の変化,遠隔授業への対応と評価,遠隔授業と学習者中心の教育パラダイムの関係等を検証する。
    会計教育の内容・方法・目標に関する先行調査との比較では,遠隔以前と同様の傾向が観察され,遠隔授業時代にあっても不変の会計教育の本質の一端が示された。教授法の違いに注目すると,学習者同士の協調的な学習を志向する場合ほど,教員の感じる遠隔授業のつらさが高まり,対面授業を希求する兆候が示された。遠隔の弱点には,学生間や教員との交流の制限,教員による学生の反応や理解度の把握の困難,とする回答が多く寄せられた。遠隔でのフィードバック機能を兼ね備えた新しいテクノロジー等でこの弱みを克服できれば,遠隔授業の可能性は拡大する。
  • ―BAR療法の基礎的検討―
    脇坂 信一郎, 増田 康治
    Journal of UOEH
    1980年 2 巻 2 号 253-261
    発行日: 1980/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    脳腫瘍の放射線治療において, その効果を増強するため, 放射線増感剤であるbromodeoxyuridine(BUdR)と, そのDNAへのとり込みを促進する少量の抗代謝剤とを動脈内に持続注入し, 放射線を照射するいわゆるBAR療法が行われているが, その使用薬剤濃度に関してはまだ充分な検討がなされていない. 我々は培養細胞を用い, 種々の濃度の組み合わせのBUdRとmethotrexate(MTX)とで48時間処理した細胞にX線照射を行ない, コロニー形成能で生存率を計算し, それぞれの放射線増感効果を調べた. その結果, 二種の薬剤が最も効果的に相乗作用を示すのは, BUdR濃度0.1-0.5μg/ml, MTX濃度0.005-0.01μg/mlの時であった. 現在BAR療法に用いられている薬剤投与量はほぼBUdR1g/日, MTX1mg/日であり, これを血漿中濃度に換算するとBUdR5μg/ml, MTX0.005μg/mlとなる. 従ってin vitroの結果がそのままin vivo に応用できると仮定するならば, 臨床に用いるMTX濃度は適当と思われる. 臨床のBUdR濃度5μg/mlは, 相乗効果という面からは適当でないが, BUdR単独の場合のほぼ最大の放射線増感効果を示す濃度であり, その意味からは適当な濃度であると言えよう.
  • 鬼塚 卓彌, 佐藤 兼重, 斎藤 昌美, 角谷 徳芳, 林 隆士, 門脇 哲郎
    昭和医学会雑誌
    1996年 56 巻 4 号 474-483
    発行日: 1996/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    髄膜脳瘤meningoencephaloceleは稀なる疾患で, 出生35, 000~40, 000に1例といわれている.我々はこれまで3例の症例を経験し, さらに, 髄膜脳瘤と誤診された皮様嚢腫の1例を経験した.いずれも冠状切開とintracranial approachで骨欠損部の修復をはかった.手術法の詳細について述べるとともに, 文献的考察を行った.
  • 林 泰生, 鎌田 徹, 林 泰寛, 湊屋 剛, 道輪 良男, 大西 一朗, 竹田 利弥, 神野 正博
    日本消化器外科学会雑誌
    2002年 35 巻 6 号 608-611
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/02/15
    ジャーナル フリー
    症例は71歳の男性. 平成2年に残胃癌の診断にて左開胸開腹下部食道, 残胃全摘, 膵脾合併切除をうけた. 病理組織学的に大動脈リンパ節転移陽性でstage IV, 相対的非治癒切除であった. 術後無再発生存中であったが11年目に右手の脱力感を主訴に受診. 頭部CT検査, 頭部MRI検査にて左頭頂葉に2cm大の腫瘤を認めた. 脳腫瘍の診断にて左頭頂開頭脳腫瘍摘出術を施行した. 病理組織学所見で左頭頂葉に認めた腫瘍は中分化から低分化型腺癌の像を呈し, 残胃癌の病理組織学的所見と同様であった. 以上より残胃癌の脳転移巣と診断した. 今回, われわれは術後11年目に脳転移巣を摘出しえた大動脈周囲リンパ節転移陽性残胃癌症例を経験し, 極めてまれな症例と思われたので, 若干の文献的考察を加えて報告する.
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