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クエリ検索: "塩崎修"
94件中 1-20の結果を表示しています
  • 金子 貫太郎, 閤師 昭彦, 松田 靖史, 近藤 勝義
    軽金属
    2008年 58 巻 11 号 617-621
    発行日: 2008/11/30
    公開日: 2008/12/30
    ジャーナル フリー
  • 東部 光伸, 望岡 亮介, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 黒岡 浩
    園芸学会雑誌
    1998年 67 巻 6 号 912-916
    発行日: 1998/11/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブドウの芽の自発休眠誘導をコントロールしていると考えられる低温およびABAと,生体内の酸化還元反応を担っているグルタチオンとの関連を検討した.1.休眠誘導が超こっていない時期から,ポット植えブドウ樹を高温処理(昼温30℃/夜温25℃)および低温処理(同20℃/15℃)したところ,高温処理区で自発休眠は誘導されなかったが,低温処理区では自発休眠が誘導された.2.新梢のABA含量は,高温処理区で低い値で推移したのに対し,低温処理区では早期に増加した.還元型グルタチオン(GSH)含量は,高温処理区では高い値で推移したが,低温処理区では処理後から徐々に減少し,低い値で推移した.酸化型グルタチオン(GSSG)含量は,高温処理区では処理期間中低い値であったのに対し,低温処理区では処理開始後増加した.3.休眠誘導期以前にブドウのポット植え個体にABA処理を,また,同時期のブドウの切り枝にグルタチオン処理を行ったところ,ABA処理においては萌芽が著しく抑制され,芽の中のGSSG含量が増加した.さらに,GSSG処理した挿し穂ではわずかに萌芽の遅延が認められた.以上のことから,グルタチオンが休眠誘導と密接に関連していることが示唆された.
  • 東部 光伸, 望岡 亮介, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 黒岡 浩
    園芸学会雑誌
    1998年 67 巻 6 号 897-901
    発行日: 1998/11/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブドウの芽の休眠打破機構を明らかにするために,高温処理(45℃の温湯に4時間浸漬)による休眠打破過程でのアミノシクロプロパン-1-カルポン酸(ACC)およびグルタチオンの変化,ならびにグルタチオン処理による休眠打破効果について調査した.1.'デラウェア'枝中のACC含量およびエチレン生成量は,高温処理区では処理直後から処理後21日まで対照区を上回っていたが,萌芽後はどちらの値も減少し,対照区を下回った.2.高温処理区および対照区のグルタチオン含量は,処理後3日まで大きな差は認められなかったが,高温処理区の還元型グルタチオン(GSH)含量は処理後3日以降常に対照区よりも高い値を示した.また,高温処理区の酸化型グルタチオン(GSSG)含量は,調査期間中常に対照区よりも低い値で推移した.3.休眠枝にグルタチオン塗布処理を行うと,GSHは明らかに休眠打破効果が認められたが,GSSGでは萌芽率の低下が見られ,休眠打破は抑制された.以上の結果,ブドウの芽の休眠打破には,グルタチオンが酸化型(GSSG)から還元型(GSH)に変化することが重要な役割を担っており,エチレン生成経路で同時に生成されたシアンがGSSGからGSHへの変化を促進するのではないかと推察した.
  • 劉 俊松, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 望岡 亮介
    園芸学会雑誌
    1999年 68 巻 3 号 585-590
    発行日: 1999/05/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブドウ'キャンベル・アーリー'果粒の成熟に伴う種子内の胚の休眠誘導とABAとの関係について調査した.無処理果粒から摘出した胚の培地上の発芽率と発根率は, ベレーゾン期の1週間前に最も高く, その後漸減し, 完熟期には0%となった.果肉と種子内のABA含量は, 胚の発芽率と発根率が低下するにつれて増加した.結果枝の環状はく皮区および果房の10ppmの2, 4-D処理区の果粒の成熟は樹上の果粒に比べてそれぞれ5日間促進, 40日遅延したものの, 胚の発芽率と発根率の変化は無処理果粒内の胚とほぼ一致し, 種子内のABA含量は胚の発芽率と発根率が低下するにつれて増加した.ベレーゾン期10日前の樹上の無処理果粒から摘出した未休眠胚を用い, 外生ABAを含む培地上で培養した胚の発芽率と発根率はABA濃度が高い区ほど低下し, 20ppmでは0%であった.以上の結果, ABAはブドウの胚の休眠を誘導する内的要因である可能性が示された.
  • 村井 泰広, 原田 久, 望岡 亮介, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 堀内 昭作, 向井 啓雄, 高木 敏彦
    園芸学会雑誌
    1999年 68 巻 3 号 648-654
    発行日: 1999/05/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ウメの緑枝挿し繁殖の可能性と発根と枝梢中成分として特に炭水化物との関係について検討した.ウメの緑枝挿しはIBA 4000ppm溶液の浸漬処理を行えば6月上旬-8月上旬に採取した挿し穂で高い発根率が得られた.発根能は芽の自発休眠が誘導されるにつれて低下した.また, 枝梢中成分としてはソルビトール含量が高い時期に発根能が高かった.挿し木後の挿し穂中成分の消長を調査したところ, 発根率の高かったIBA処理区では対照区に比べて早い時期に挿し穂基部の全糖, 特にソルビトール含量が顕著に増加した.in vitro条件下でソルビトール, スクロース, グルコースおよびフルクトースを添加したWP培地でシュートを発根させたところ, ソルビトール添加培地でもっとも発根率が高かった.
  • 尾形 凡生, 藤田 博之, 塩崎 修志, 堀内 昭作, 河瀬 憲次, 加藤 彰宏
    園芸学会雑誌
    1997年 66 巻 2 号 229-234
    発行日: 1997年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    AVGがウンシュウミカンの生理落果に及ぼす影響について調査するとともに,果実からのエチレン発生量,エチレンの前駆物質であるACC含量,ならびに果実内ABA,工AA様物質含量を定量し,生理落果との関連を検討した.
    1.AVG処理は33年生'宮川早生'の生理落果の発生を抑制した.収穫果の果実品質には,AVG処理区と対照区の間で差は認められなかった.
    .AVG処理区では,処理後約2週間にわたり対照区に比べて果実からのエチレン発生が抑制され,また,果実内ACC含量は,処理後3週間にわたり対照区に比べて低く推移した.処理4週間後には,AVG処理区と対照区の果実からのエチレン発生量および果実内ACC含量に差はなくなった.
    3.対照区では1次落果発生期の果実内ABA様物質含量が増加したのに対して,AVG処理区のABA様物質含量は処理時と同じレベルに保たれた.果実内IAA様物質含量はAVG処理区では処理後増加し,調査期間を通して対照区に比べて高く推移した.
  • 卓 小能, 塩崎 修志, 尾形 凡生, 堀内 昭作
    園芸学会雑誌
    2003年 72 巻 6 号 539-545
    発行日: 2003/11/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    発育相との関連におけるエビヅルおよびブドウ実生の巻きひげおよび花房の出現様式,ならびに相転換を誘起する要因について調査した.エビヅル実生の主梢上の各節から発生させた副梢の巻きひげ初生節位は,その副梢が主梢の幼若相部分より生じている場合には,主梢の節位が高くなるにつれて副梢上の巻きひげ出現節位が低くなった.主梢の過渡相に達した部分より発生している場合には,巻きひげ出現節位は一定となった.'キャンベル・アーリー'および'巨峰'実生を1本仕立てで生育させ,主梢上に巻きひげおよび花房の出現を確認したものを母樹とし,翌年,母樹を基部から1芽に切り戻した苗,および母樹の主梢を切断して節位別に1芽押しした押し穂から萌出する新梢の発育相を調査したところ,巻きひげ初生節位は母樹に比べてはるかに低位となった.一方,花房初生節位は切り戻した苗および挿し木ともに母樹の花房初生節位と同等かさらに高位化した.また,節位別挿し木では,挿し穂が主梢の幼若相にあたる節から採取された場合には,成木相にあたる節から採取された場合に比べて,巻きひげ初生節位が高くなる傾向が見られた.また,母樹の節位が高くなるにつれて,花房を形成する個体の比率は高まった.当年生エビヅル実生に散布処理した液肥,BA,GA3およびBAとスペルミジンの混合溶液は,巻きひげの初生節位には影響を及ぼさないが,BAを含む処理では花房の初生節位が低位化し過渡相が明らかに短縮された.一方,ACCやGA3は花房の形成を抑制し,過渡相から成木相への移行を遅延させた.
  • 塩崎 修志, 佐山 昇平, 今井 敬潤, 岩本 將稔, 今堀 義洋
    園芸学研究
    2013年 12 巻 3 号 235-243
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/30
    ジャーナル フリー
    京都府南山城地方において,カキ渋用として果実が利用されているカキ‘天王’の品種特性を明らかにするために,‘平核無’を対照として花器と葉の形態的特徴ならびに果実の成長に伴うタンニン,糖および有機酸含量の消長を調査した.また,カキ渋用果実の生理的特性を明らかにするために,採取後の果肉硬度,エチレン生成量および水分喪失の変化を調査した.‘天王’は雌花だけを着生し,そのサイズは非常に小さく,花を上部から見たときの萼は細十字の形態を示した.‘天王’の成葉は小さく,長楕円形であった.‘天王’果実は球形で小さく,満開19週後の果実新鮮重量は‘平核無’果実の約37%であった.カキ渋用果実採取期である満開15週後の‘天王’果実に含まれるタンニン含量は,‘平核無’の約1.8倍であった.‘天王’果実に含まれる糖と有機酸の組成は‘平核無’と差異はなかったが,満開15週後では,‘天王’果実の糖含量は‘平核無’より低く,一方,有機酸含量は‘天王’の方が高かった.満開15週後に採取された‘天王’果実の果肉硬度は‘平核無’より高かった.採取後9日間の果実からの水分喪失は‘平核無’より大きかったが,果実からのエチレン生成量は‘平核無’より低かった.
  • 尾形 凡生, 蓮川 博之, 塩崎 修志, 堀内 昭作, 河瀬 憲次, 岩垣 功, 奥田 均
    園芸学会雑誌
    1996年 65 巻 2 号 245-253
    発行日: 1996年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    トリアゾール系ジベレリン(GA)生合成阻害物質によるウンシュウミカンの着花促進効果を生理的に説明するため,栄養器官内のGA1,GA20およびGA19様活性の季節的消長ならびにパクロブトラゾール処理および収穫時期がウンシュウミカンの内生GA活性に及ほす影響について調査した.
    1,発育枝の葉中におけるGA1活性は,7月26日から9月26日にかけて高まり,翌年の1月28日にかけて減少した後,3月24日には再び高くなった.GA20およびGA19様活性は,これとはほぼ逆の変化を示し,9月26日に最も低く,GA20では11月29日にGA19様物質では1月28日に最も高くなった.腋芽中の各GAの動態は葉とほぼ一致した.
    2,2月1日にパクロブトラゾール1,000ppm溶液の葉面散布を行ったところ,着花数が増加するとともに,3,4月における葉中のGA20およびGA19様活性が低下した.しかし,GA1活性には影響が認められなかった.
    3,ウンシュウミカン成木に対して,10月中旬に果実を全収穫する早採り区と,その2か月後に収穫する晩採り区を設けたところ,早採り区の方が晩採り区に比べて,翌春の着花量が多かった.処理樹の内生GA活性は,早採り区の11月末および1月末におけるGA20様活性が晩採り区に比べ低くなった.
    以上の結果より,パクロブトラゾール処理は,活性型GAではなくその前駆物質の含量を低下させるが,これは着花数の多い早期収穫樹の内生GAの反応と一致しており,パクロブトラゾールの着花促進効果を裏付けるものと考えられる.
  • 中尾 義則, 立石 愛, 河瀬 憲次, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 堀内 昭作
    園芸学会雑誌
    1998年 67 巻 5 号 753-758
    発行日: 1998/09/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    イチョウ胚珠の着粒に対する受粉の必要性と受粉時期が着粒率に及ぼす影響を調査した.1. 寒天培地上でイチョウ花粉の発芽試験を行ったところ, 置床後3日目に花粉管の伸長が始まった.室温で保存した花粉は, 開葯後5日目までは73%以上が肥大あるいは発芽した.しかしながら, 7日間以上室温で保存した花粉の肥大, 伸長は確認できなかった.2. 雄花の開葯前に胚珠に袋掛けを行って, 花粉を遮断すると, すべての胚珠が落粒した.放任区においては, 展葉後28日目から41日目にかけて, 未受粉と思われる胚珠の落粒が進み, さらに展葉後75日目から82日目にかけて2次落粒が観察されたが, 最終着粒率は90%となった.3. 80℃で24時間熱処理を行った花粉を用い受粉処理を行ったところ, 展葉後28日目から落粒が始まり, 47日目の着粒率は19%であり, 最終着粒率は7%となった.本処理によって得られた種子中には胚の存在は認められなかった.その種子と殻果は放任区に比べて大きかった.4. 展葉後16日目に人工受粉を行うと, その最終着粒率は59%で放任区よりも低く, 得られた種子, 殻果は放任区よりも有意に大きかった.展葉後19日目に人工受粉した場合には, 終着粒率は放任区よりも2%高くなり, 展葉後23日目の人工受粉ではすべての胚珠が落粒した.
  • 望岡 亮介, 東部 光伸, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 河瀬 憲次, 黒岡 浩, 松井 弘之
    園芸学会雑誌
    1996年 65 巻 1 号 49-54
    発行日: 1996年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    自生地を異にする日本原産野生ブドウ(-部東アジア原産種を含む)と栽培品種'マスカット•ベーリーA'とを同一地(大阪府立大学実験圃場)で栽培管理し,芽の自発休眠の誘導条件とその生理的な変化との関連を明らかにするため,休眠の深さ,枝梢内水分含量,ABA様物質含量を休眠誘導期から休眠最深期または休眠覚醒期に当たる9~12月にかけて調べた.
    野生種において,リュウキュウガネブは自生休眠が極めて浅く,全調査期間を通じて枝梢内水分含量が高く,ABA様物質含量は極めて低い値を示した.ヤマブドウおよびチョウセンヤマブドウは自発休眠が他種に比べて早期に誘導され,枝梢内水分含量も早くから低下し,ABA様物質含量も早期に増加する傾向が認められた.シラガブドウは自発休眠最深期が11月と遅く,休眠が深まるにつれて,枝梢内水分含量は徐々に低下し,逆にABA様物質含量は高まる傾向にあった.
    クマガワブドウおよびシオヒタシブドウは,実験期間の9~12月にかけて常に萌芽率が極めて低く経過したが,その中でも11月に最低値を示した.この傾向は枝梢内水分含量にも認められた.一方,ABA様物質含量は両者とも11月に最高値を示した.このことから,両者の休眠最深期は11月と考えられた.
    以上のことから,休眠誘導および覚醒期には種による違いが認められ,ABA様物質含量は休眠最深期に最も高くなる傾向が見られた.しかしながら,クマガワブドウおよびシオヒタシブドウは9-10月の萌芽率が低いにもかかわらずABA様物質含量が低かった.
  • 粉体工学会誌
    2005年 42 巻 3 号 219
    発行日: 2005/03/10
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 尾形 凡生, 植田 栄仁, 塩崎 修志, 堀内 昭作, 河瀬 憲次
    園芸学会雑誌
    1995年 64 巻 2 号 251-259
    発行日: 1995年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    数種類のジベレリン生合成阻害物質がウンシュウミカンの着花促進に及ぼす効果について調査した.
    1. パクロブトラゾール, ウニコナゾール-P, プロヘキサジオン-CaおよびCCCを秋期 (1986年10月末~12月末) に3回散布したところ, パクロブトラゾールおよびウニコナゾールーP処理が翌春の着花数を有意に増加させた.
    2. パクロブトラゾール, ウニコナゾール-P, プロヘキサジオン-CaおよびGA3を冬期 (1992年12月19日~1993年3月10日) に散布処理した. パクロブトラゾールでは, 1月10日および1月30日, ウニコナゾール-Pでは1月30日, プロヘキサジオン-Caでは, 12月20日~1月30日の処理によって有意な花数増加が得られた. GA3は各処理時期とも着花を著しく抑制し, とくに1月10日処理における着花抑制効果が高かった.
    3. 1993年1月30日にパクロブトラゾール, ウニコナゾール-Pおよびプロヘキサジオン-Caの100,300,1,000および3,000ppm溶液を散布したところ,パクロブトラゾールでは100~1,000ppm, ウニコナゾール-Pでは100ppm, プロヘキサジオン-Caでは300~1,000ppm処理で花数の増加効果が認められたが, このうちパクロブトラゾールの100ppm処理区では着蕾後の落花 (果) が発生した.
    4. パクロブトラゾール, ウニコナゾール-Pおよびプロヘキサジオン-Caの1,000ppm溶液を1993年1月10日~2月20日に1~3回散布したところ, いずれの薬剤でも3回処理が最も効果的で, 1,2回処理でも花数は増加する傾向にあった.
  • 卓 小能, 塩崎 修志, 尾形 凡生, 堀内 昭作
    園芸学会雑誌
    2002年 71 巻 5 号 664-669
    発行日: 2002/09/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    当年生の野生種のエビヅルと栽培品種の'キャンベル・アーリー'および'巨峰'実生を用いて, 巻きひげの着生と葉の形態的変化の関係を調査した.用いた全てのブドウにおいて, 巻きひげ着生前の葉の葉序は144°の螺旋状を呈し, 巻きひげ着生後は180°の互生であった.Galetの指標による巻きひげ着生前後の葉の形態的差異は, いずれのブドウにおいても認められなかった.巻きひげ着生前の葉縁鋸歯数は発育に伴って増加し, 巻きひげ着生節位の葉の葉縁鋸歯数はエビヅル, 'キャンベル・アーリー'および'巨峰'実生でそれぞれ26.1, 27.5, 28.8であった.巻きひげ着生後の葉縁鋸歯数は, 'キャンベル・アーリー'と'巨峰'では漸増したのに対し, エビヅルの増加は非常に緩慢であった.また, 実生の発育に伴って鋸歯角度が小さくなり, 鋸歯間裂刻が深くなった.葉脈間の裂刻の深さは'キャンベル・アーリー'と'巨峰'では巻きひげの着生前後で差が認められなかったが, エビヅルでは巻きひげの着生後に深くなった.
  • 廖 金孫, 堀田 真, 閤師 昭彦, 金子 貫太郎, 近藤 勝義
    まてりあ
    2010年 49 巻 1 号 23-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2012/11/01
    ジャーナル フリー
  • 劉 俊松, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 望岡 亮介
    園芸学会雑誌
    1999年 68 巻 1 号 89-94
    発行日: 1999/01/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブドウ'キャンベル・アーリー'の胚の休眠誘導と果粒の成熟との関係について調査した.自然状態の果粒から摘出した胚の発芽率はベレーゾン期の1週間前には最も高く, その後漸減し, ベレーゾン期の2週間後には0%であった.ベレーゾン期の3週間前の結果枝への環状はく皮と果房への10ppmの2, 4-D処理は, 胚の発芽率には影響しなかったが, ベレーゾン期はそれぞれ5日間促進と40日間遅延した.ベレーゾン期の10日前の果房を10℃, 20℃で7または3週間処理すると, 摘出した胚の発芽率は10℃区で高かったが, 20℃区では認められなかった.この場合, 果粒の可溶性固形物含量には影響しなかった.ベレーゾン期の10日前の果粒から採取した種子を10℃, 20℃で3週間処理したところ, 摘出した胚の発芽率は20℃区に比べて10℃区で著しく高かった.いずれの実験でも, 胚の休眠が誘導された種子では, 種皮の褐変, 硬化および胚乳の完熟が認められた.以上の結果, 胚の休眠誘導は種子の成熟と関係しており, 果粒の成熟とは無関係に起こることが明らかになった.
  • 阿部 一博, 嘉悦 佳子, 阿知波 信夫
    日本食品保蔵科学会誌
    2012年 38 巻 6 号 329-334
    発行日: 2012年
    公開日: 2022/03/11
    ジャーナル フリー

     A combination of electrolyzed acidic water (EAW) and ultrasonic vibration treatments or an alcohol treatment was performed to examine bactericidal effects on the Japanese hornwort (Cryptotaenia japonica Hassk.). Disinfection of Japanese hornwort leaves by EAW alone or combined treatment with EAW and ultrasonic vibration did not affect their appearance or chlorophyll content. The treatment with EAW alone showed some bactericidal effect, and the combined treatment with EAW and ultrasonic vibration (30 seconds) increased the effectiveness. Longer ultrasonic vibration for 5 minutes provided an effect that was similar to the effect of 30-sec. treatment. Bactericidal effect with80% ethanol solution was almost equivalent to that of the combined treatment with EAW and ultrasonic vibration. The bacterial counts were reduced when a suspension of a leaf in water was diluted by 50-fold or more of EAW or 5-fold or more of ethanol. This result showed that EAW or ethanol failed to fully disinfect Japanese hornwort leaves because these disinfectants did not have direct contact with microorganisms inside the leaves. In addition, EAW treatment was effective not only in disinfection but also in reduction of water loss from Japanese hornwort leaves during storage.

  • 小野 拓生, 岩崎 直人
    園芸学研究
    2010年 9 巻 2 号 143-152
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/25
    ジャーナル フリー
    地球温暖化に対するウンシュウミカンの着花変動における品種間差異を明らかにするため,露地および温暖化条件を想定したガラス室で極早生系から普通系の8品種を生育させ,着花数および発育枝数について調査するとともに,秋季から冬季の樹体内炭水化物含量およびABA含量についても測定した.ガラス室では,すべての品種において開花の早期化および開花期間の延長がみられ,また,特に直花の増加による着花総数の増加がみられたが,発育枝数は早生系および極早生系品種において減少した.ガラス室における直花数の増加は早生系および極早生系品種で顕著であった.根のデンプン含有率は直花率と正の相関関係にあったが,有葉花率との間では負の相関であった.発育枝率はデンプン含有率と負の相関にあった.葉のABA含量と直花数および直花率との間には正の相関がみられ,特に秋季~冬季にかけてのABA含量の増加率と直花率との間には高い正の相関(r = 0.7845)がみられた.以上の結果から温暖化条件下におけるウンシュウミカンでは直花数が増加し,逆に有葉花数は減少する可能性が示唆された.この傾向は普通系品種に比べて極早生系および早生系品種において顕著になると考えられた.
  • 尾崎 哲二, 佐鳥 静夫, 角南 安紀, 藤長 愛一郎, 松川 一宏
    建設マネジメント研究論文集
    2006年 13 巻 315-323
    発行日: 2006/12/05
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    本論文は建設マネジメント委員会環境修復事業マネジメント研究小委員会 (下池季樹小委員長、三村卓副小委員長) における研究内容の一部を取り纏めたものである。
    土壌・地下水汚染問題の解決を目指した土壌汚染対策法 (以下、土対法) の成立や関連する条例などの整備により、環境修復事業が全国的に進められている。土対法で定義される汚染をはじめ定義されない場合においても、これらの法令に準拠し、調査、計画、対策が実施されている。しかし、土対法などの法令は汚染の定義や環境修復事業の枠組を示しているものであって、実際の事業では様々な問題が生じている。特に有害物質を起因とするリスクの顕在化が多くの事業でみられ、これを低減あるいは防止することは事業を進める関係者にとって重要な課題となっている。
    ここでは、環境修復事業におけるリスク顕在化をどのようにすれば防止できるのか、そのマネジメント手法を提言するにあたり、事業全般におけるリスクを抽出し、それが顕在化した場合の影響について分析を行った。
  • 東部 光伸, 望岡 亮介, 堀内 昭作, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 黒岡 浩
    園芸学会雑誌
    1998年 67 巻 6 号 902-906
    発行日: 1998/11/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブドウの芽の休眠打破機構を明らかにするために,芽の休眠打破とシアン生成に深くかかわりのあるエチレン生成との関連を調査した.1.'デラウェア'の休眠枝から採取した挿し穂の芽と切り口に,エチレン前駆物質のACC,エチレンガスおよびエチレン発生剤であるエテホンを処理したところ,ACC処理には明らかに休眠打破効果が認められたが,エチレンおよびエテホン処理には効果が認められなかった.2.45℃の温湯浸漬により休眠打破処理した'デラウェア'の休眠枝に,処理後直ちにエチレン合成阻害剤であるアミノオキシ酢酸(AOA)および塩化コバルト,エチレン作用阻害剤であるチオ硫酸銀(STS)を塗布処理したところ,AOAおよび塩化コバルト処理では萌芽の抑制が認められたが,STS処理では萌芽は抑制されなかった.3.'デラウェア'の休眠枝に,シアン化合物である石灰窒素20%上澄液,シアナミド10%水溶液,シアン化カリウム10%水溶液およびシアン化ナトリウム10%水溶液をそれぞれ塗布処理したところ,いずれのシアン化合物においても休眠打破効果が認められた.その内,石灰窒素およびシアナミドにおいて休眠打破効果が顕著であった.以上のことから,ブドウの芽の休眠打破には,エチレンそのものではなく,エチレン生合成に伴って同時に生成されるシアンが重要な役割を果たしているのではないかと推察した.
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