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クエリ検索: "増淵敏之"
60件中 1-20の結果を表示しています
  • 堀越 聡太, 大江 靖雄
    日本観光学会誌
    2023年 64 巻 33-41
    発行日: 2023/12/31
    公開日: 2024/03/09
    ジャーナル オープンアクセス
    コンテンツツーリズムにおいてアニメや映画の流行が永続するのは稀なケースであるため、ある一定期間が過ぎると聖地と呼ばれる地域も観光需要が減ってしまうことが課題となっている。一過性のあるこの観光形態について、流行が終わった後の心理的・経済的効果は十分解明されていない。作品ヒット後の観光需要が増えるポジティブな側面だけでなく、観光客を受け入れる立場の地域住民が感じるネガティブな側面も考慮する必要があると考える。そこで本研究では、首都圏の「聖地巡礼」定番スポットである埼玉県秩父市の市民及び事業者52名への現地調査結果をもとに、心理的・経済的効果の分析を計量的に行った。順序ロジット分析とロジット分析の結果から、観光需要増加に伴う市内インフラの整備や、注目度が高くなることによってより一層深くなる地域への愛着など、住民は一過性の経済効果のみならず長期的な付加価値をコンテンツツーリズムに感じていることが分かった。地域住民の心理的な効果は個々人の経済活動に対するモチベーションに寄与するため、地域住民への心理的な効果についても配慮しつつ観光振興を図ることが重要といえる。
  • 増淵 敏之
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2014年 1 巻 1-
    発行日: 2014年
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー
    巻頭言 「コンテンツツーリズムにたどり着くまで」
    増淵敏之
    コンテンツツーリズム学会会長・法政大学大学院政策創造研究科教授 大学教員になる前は30年ほどメディア、コンテンツの世界に身を置いていた。その頃は大学教員など将来ビジョンの中に欠片もなかった。「好きこそものの上手なれ」という諺にあるように、「好きなこと」だったのでその道に入り、長くこの世界にいたのだと思う。確かに「好きなこと」ではあったのだが、当然、ことがうまく進むことのほうが実際は少ないわけで、大半の時間が模索の連続だった。 番組や音楽、映像を作る作業はとても創造性に溢れ、それが最大の救いでもあった。ひとと創造的な仕事をすることは様々な雑念を忘れさせてもくれる。例え納期が近くても、それは苦にならない作業だった。発想は自由だ。もちろんビジネスとしての制約があったとしても、今、振り返るとそれはかけがえのない時間だった。おそらく現在の自分も紛れもなくその延長線上にいるのだろう。 相変わらず創造的な時間は傍らに存在する。こうして原稿を書く作業も然り、関係各位と議論をするのもまた然りだ。だからコンテンツツーリズムを研究し始めた背景には、コンテンツを作るという体験が存在するのだろう。もしかすると特殊な研究へのアプローチなのかもしれないが、これもまた自分の独自性だと勝手に解釈している。つまりあくまでもコンテンツありきのスタンスから始まったといえる。 さて個人的な研究領域とすれば地理学になる。確かに学部から地理学を専攻していたのだが、コンテンツツーリズムとの結節は、音楽コンテンツ企業にいたときのアーティスト発掘の時代に起因すると考えている。地域という概念とリアルに向かい合った数年間だった。その地域の特性を理解して初めて有意な人材を確保できるということを、実践を通じて学んだことが極めて重要だ。何故、創作者は当該地域を舞台に選ぶのだろうか。最初のイントロは「ご当地ソング」からだった。 そして他のコンテンツ領域にも拡張して、そのアプローチから纏めたのが、2010年に出版された『物語を旅するひとびと−コンテンツツーリズムとは何か』だった。当時、地域の疲弊が恒常的になっており、定住人口から集客人口へと地域の戦略が変化しつつあった頃だ。コンテンツツーリズム学会の設立骨子においてもこの点が強調されている。コンテンツの地域で利活用の手法の確立、そしてそれを持続的な戦略構築に組み立てることを目的とした調査、分析、考察をこの学会を通じて、多くの人々に周知してもらいたいと考えている。 もちろんその前提にコンテンツ個々へのリスペクトを忘れてはいけないと思っている。
  • 文化経済学
    2022年 19 巻 1 号 c2
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/19
    ジャーナル フリー
  • 文化経済学
    2021年 18 巻 1 号 c2
    発行日: 2021/03/31
    公開日: 2021/03/31
    ジャーナル フリー
  • 文化経済学
    2020年 17 巻 2 号 c2
    発行日: 2020/09/30
    公開日: 2020/10/03
    ジャーナル フリー
  • 松原 宏
    経済地理学年報
    2011年 57 巻 4 号 361-
    発行日: 2011/12/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 文化経済学
    2021年 18 巻 2 号 c2
    発行日: 2021/09/30
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
  • 岡本 健
    IATSS Review(国際交通安全学会誌)
    2020年 45 巻 1 号 51-57
    発行日: 2020/06/30
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー

    まず、コンテンツツーリズムについて、政策的な注目、社会に浸透していった経緯、研究的関心を整理する。その際、筆者のこれまでの研究成果を交えながら紹介していく。次に、コンテンツ産業市場やアニメ産業市場の動向を整理することで、インバウンド振興の可能性について論じる。最後に、コンテンツツーリズム研究から導き出された空間概念を用いて、今後の研究および実践の課題を示すとともに、コンテンツのアーカイブとデータベースの整備の必要性を述べる。

  • 岡田 正樹
    音楽表現学
    2022年 20 巻 93-102
    発行日: 2022/11/30
    公開日: 2024/03/03
    ジャーナル フリー

    楽器および演奏に関する研究は数多く蓄積されてきたが、その中間に存在するとも言える楽器小売店は主題的に考察されることが稀であった。本稿は楽器店が議論の俎上にのぼらず等閑視されているという問題意識にもとづいて、東京・神田の楽器店3店を対象として事例研究を行い、音楽表現実践にとって楽器店が持つ意味を考察する。ポピュラー音楽産業論における「媒介モデル」や、メディア理論における「モノのメディア論」を理論的な土台としつつ、楽器店の中で行われている具体的な実践を、インタビュー調査を中心として詳らかにする。楽器の販売や調整・リペアをめぐるやり取り、あるいは試奏の実践、そして近年のインターネットの介入など、楽器店をめぐる人やモノの関わりに注目する。検討の結果、楽器店を音楽表現を規定し方向づけるメディアが集積する「メディア・ハブ」として位置づけた。

  • 清水 麻帆
    文化経済学
    2022年 19 巻 1 号 120-123
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/19
    ジャーナル フリー
  • 鳥取県岩美町「free!」の事例研究より
    清水 麻帆
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2018年 5 巻 47-57
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/09/01
    ジャーナル フリー
    本論文では、コンテンツツーリズムにおいて、聖地への訪問回数に影響を及ぼす要因が聖地再訪と地域の人を含めた地域文化が要因であることを重回帰分析から明らかにしている。本研究の背景には、近年、コンテンツツーリズムが地域の活性化の1つとして自治体から注目され、多くがそれに関連した政策や取り組みを実施しているが、実際には試行錯誤していることが挙げられる。自治体はコンテンツツーリズムに関する知見がほとんどないため、観光振興を持続するための施策や取り組みもイベントなどの一過性のものになっているのが現状である。近年ようやくコンテンツツーリズムが学術的に研究され始め、その成果の蓄積が少ないことも1つの要因である。 そこで、本研究では、コンテンツツーリズムの再訪要因を明らかにする。その方法は、水泳青春アニメの「Free!」の舞台である鳥取県岩美町を研究対象とし、そこに再訪している人達に対するアンケート調査の結果を分析する。以下、第2節では、先行研究の整理を通じて再訪要因を検討する。第3節では、本研究の分析方法を概説し、第4節では、分析結果より、本事例におけるコンテンツツーリズムの特性と再訪要因を論考する。最後に、再訪要因から考察したコンテンツツーリズムの地域の活性化のあり方について言及する。
  • 小泉 恭子
    マス・コミュニケーション研究
    2011年 78 巻 61-80
    発行日: 2011/01/31
    公開日: 2017/10/06
    ジャーナル フリー
    The purpose of this paper is to examine the mediated musical culture through the keywords of "emotiveness", "ritualizaion" and "symbolization" as the characteristics of media extracted from the symposium 2 on July 4^<th>, 2010. This paper is based on my fieldwork through observations and interviews with middle-aged and elderly male guests of folksong pubs [foku sakaba] and gig venues in Kyushu, Kansai, Aichi and Tokyo areas since 2007. I focus on elder amateur guitarists because baby boomers [dankai sedai] reached to 60 years old, at the retirement age from regular companies in Japan, in 2007 and they started coming back to their interests of their younger days, which singing folksongs to their own guitar accompaniment [hikigatari]. This paper on the folksong community presents the changing role of music bound to the specific generation in the process of generalization. It is revealed that the folksong community in larger city (Fukuoka City) tends to be pastime. In contrast, in the folksong community in smaller cities (Saga and Imari City), folksong are used as a trigger to vitalize the local communities as music is the bond between the parents' and children's generations. In the previous fieldwork on Japanese high school pupils, I found the tripartite layer of categories in popular music-personal music, common music and standard. Therefore, in this paper, how middle-aged male amateur guitarists pass their generation's music to the next generation as well as how they sympathize with each other through folksongs is investigated. It is found that the crossroad of the woof (contemporaneity) and warp (succession) of Japanese folksong creates a new category of popular music such as 'empathy music' or 'entrustment music'. Through this new category, the parents' generation entrusts their passion of youth to children's generation.
  • ―新潟県下観光まちづくり会議を事例として―
    近藤 政幸
    日本観光研究学会全国大会学術論文集
    2022年 37 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    新常態の生活下、新潟県内 5 都市にて「地域振興のための観光まちづくり市民会議」を開催した。交流人口獲得に対する観光受入地、地方市民の課題と戦略について意見集約をした。当該市民からはコロナ禍にあっても地域資源を新たに発掘、共有し、観光コンテンツを創造することで交流人口獲得の意識の高いことがみえてきた。市民から示された戦略と潜在市場があることがわかる。また参加市民からは自地域文化への探究と保全意識の強さがみえた。
  • 増淵 敏之
    経済地理学年報
    2011年 57 巻 4 号 362-363
    発行日: 2011/12/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 4つの漫画「作品」から「物語」をつくりだす
    瀧本 往人
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2017年 4 巻 35-45
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/08/27
    ジャーナル フリー
    本論考は「コンテンツツーリズム」を通じて「フクシマ」の可能性を広げることを目的としている。同時に、「フクシマ」を通じて「コンテンツツーリズム」の可能性を広げることも意図している。  前半では「コンテンツ」や「ツーリズム」について「フクシマ」から再検討を行い、「作品」に限定しない「コンテンツ」と、現地に行かない(行けない)ツーリズムの重要性を指摘する。後半ではそのケーススタディとして「フクシマ」に関する漫画作品として、鈴木みそ『僕と日本が震えた日』、山本おさむ『今日もいい天気 原発事故編』、雁屋哲『美味しんぼ 第110巻、第111巻 「福島の真実」編 1、2』、竜田一人『いちえふ 全3巻』をとりあげ、「フクシマ」に関する物語世界(ノンフィクションも含む)を抽出し、どこまで現実のツーリズムに接合できるのかを検証する。
  • 香港の事例研究より
    清水 麻帆
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2017年 4 巻 2-12
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/08/27
    ジャーナル フリー
    近年、世界中で歴史的建築物や古い建築物を文化施設へと再活用する文化戦略が実施されている。しかしながら、歴史的建築物はその物語性よりもハードの活用と保全に重きが置かれてきた。これらの建築物は、単なる観光資源ではなく、都市文化を構築している1つの重要な文化観光資源であり、その背景には物語性や歴史が存在している。それらを観光客だけではなく、地域の住民にも認識してもらうことが維持可能なコンテンツツーリズムにつながるのである。そこで、歴史的建築物を有効に活用し、維持可能なコンテンツツーリズムにつながっているのかについて、以下では地域経済学に文化経済学を付け加えた視点から考察・検討している。第2節では、香港経済の経済的背景と歴史的建築物の芸術文化施設への活用との関係性について概説し、第3節では、芸術文化施設への再活用と観光との関連性や施設の活動の現状について考察している。最後に、歴史的建築物の再活用と維持可能なコンテンツツーリズムに関する課題と展望を述べている。
  • 堀本 雅章
    季刊地理学
    2018年 70 巻 1 号 1-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/15
    ジャーナル フリー

    沖縄県竹富町鳩間島は,西表島の北へ位置する人口約50人の島である。鳩間島では何度か,過疎化による廃校の危機に陥った。しかし,島外から子どもを受け入れ学校を維持してきた。

    その後,交通網の整備,民宿の増加,食堂の開業など受け入れ態勢が整い,観光客が急増した。研究目的は,鳩間島の今後の望ましい観光客数や観光客の増加による変化など,観光に対する住民意識を考察することである。調査の結果,ほとんどの住民は観光客の増加または現状維持を望み,その理由は,「活気づく」,「経済効果」などである。一方,ゴミ問題や一部の観光客のマナーなどによる環境の悪化などの回答もみられた。「鳩間島の観光名所,魅力」については,最も多い回答は海で,何もないところ,のんびりできるなどの回答も多い。

  • アニメーションとマンガを中心に
    陸 善
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2018年 5 巻 58-69
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/09/01
    ジャーナル フリー
    2016年に公開された日本の劇場版アニメ「君の名は。」は2017年1月、韓国で公開されると360万人を超える観客を動員し、大ヒットとなった。そして多くの韓国ファンがアニメの舞台となった地域をめぐる、「聖地巡礼」に参加した。では、なぜ韓国でこのような動きが生じたのだろうか。 韓国の国産アニメーションとマンガを中心にコンテンツ産業の現状を調査・分析すると、韓国のマンガ業界とアニメーション業界はそれぞれ独立して発展してきたことが分かる。マンガはドラマや映画などの2次創作物として制作されることが多く、それに対してアニメーション業界は個性や芸術性を強調した作品で国内外に高い評価を受けている。こうした特性のもと、地域活性化のためにマンガやアニメーションを活用する取り組みが始まりつつあり、コンテンツツーリズムとの新たな関係が生まれていると考えることができる。 そこで本稿では、韓国でコンテンツツーリズムを促すためには作品のアイデンティティーの確立とターゲットを確実に設定することはもちろん、コンテンツツーリズムの概念を整備し、具体的な政策を展開していく必要がある点に注目していく。
  • 井上 和久, 堀 彰穂, 友成 真一
    日本国際観光学会論文集
    2016年 23 巻 171-179
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/06/12
    ジャーナル オープンアクセス
    This study clarifies the relationship of regional formation by utilizing natural resources and contents. In Japan, tourism has spread by utilizing contents in recent years. The concept of tourism by utilizing contents is to visit the area that appeared in the contents and the sceneries. This concept has been expanded by including the tourism on the natural resources.
    In this paper, focuses on Hanno (Saitama Pref.), Tanegashima (Kagoshima Pref.) and Toyako (Hokkaido) and makes clear the trends based on three types of contents utilization; “① contents utilization for the economic revitalization”, “② contents utilization for improving the value of the society and culture resources”, “③ contents utilization in deepening with the local community”.
  • 山田 一人
    コンテンツツーリズム学会論文集
    2014年 1 巻 26-33
    発行日: 2014年
    公開日: 2021/05/28
    ジャーナル フリー
    本論文は、フィールドワークを通して秋葉原地域の場所性について検討し、「情報が空間を生み出す」ことにより、地域としての秋葉原が、空間情報空間のアキバになることを考察したディスカッションケースである。筆者は、これまでの研究から策定した地域分析モデルを通して、ツーリズム(観光行動)がアキバ(情報空間)にどのような意味をもたらしているのかを考察した。アキバツーリズムのほとんどの場合は、コンテンツ・ツーリズムである。 本論文は、アキバツーリズムのメカニズムを「ルイーダの酒場(通称)」(場所的には、秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkiba1F前)、AKB48カフェ、パーツ屋を事例に考察したものである。この様な場所の事例の集合体が、“アキバ(情報空間)”となっている。そして、アキバツーリズムは、不安定なアキバ(情報空間)の深層において観光の特徴である非日常性を演出し、地域とツーリストにとっての調整(現実空間と虚構空間の境目の統合)を担っているものと考察できる。そして、そのツーリズムが、ハードの技術革新(イノベーション)の都市である秋葉原(地域の評判)が、ソフトのイノベーションの都市としてのアキバ(情報空間)に変えたものと思われる。この秋葉原地域におけるイノベーション性が秋葉原地域の産業の変遷を引き起こしているのである。
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