特発性CCFに対し, の塞栓・結紮術と照射が有効であつたので報告した. 症例は62才女性で, 両側内・より供血を受けるmixed typeのCCFであった. Matas testで若干の効果がみられたため, の塞栓・結紮術を施行した. 塞栓・結紮術は局所の血流停滞を惹起し血栓形成に有用であつた. また, 照射は血管内膜の肥厚・増殖をもたらし, 血栓形成に有効であつた.
本症例のようなCCFの場合, の塞栓・結紮術と照射は一度は試みてみるべき価値ある治療法と考えられた.

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We report a patient with a pseudoaneurysm of a transverse facial artery that was treated by transarterial embolization. A 50-year-old female, following an alcohol induced fall, developed a massive hematoma in her right buccal area. The next day, she was admitted to our hospital. Computed tomography revealed a large subcutaneous hematoma in her right buccal area. Enhanced computed tomography also revealed extravasation of contrast medium from a peripheral branch of the right transverse facial artery. Transarterial embolization was performed. We introduced a 1.5Fr. Marathon microcatheter into the right transverse facial artery more distally. First, we occluded a tiny branch to the skin with an ED coil-10, and then occluded the pseudoaneurysm and proximal portion of the artery with N-butyl cyanoacrylate (NBCA). The final external carotid angiogram revealed no pseudoaneurysm. The 1.5Fr. Marathon microcatheter was very useful because the vessel had a small diameter, and deployment of an ED coil was necessary.

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内膜剥離術後に内頸静脈壁を用いてpatch angioplastyを施行した2例を報告する。両症例は一過性の左片麻庫で来院し、CTで多発脳梗塞を認めた。脳血管撮影では右内頸動脈は閉塞し、から眼動脈を介し頭蓋内が灌流されていた。その起始部に症例1では約70%、症例2では約90%の狭窄を認めた。起始部狭窄に対し内膜剥離術を施行し、内頸動脈のstumpを処理すると同時に内頭静脈壁を用いて血管形成を行った。は内頸動脈と比して細く、剥離術後に内頸静脈を用いて血管形成する方法は比較的容易で効果的であった。の内膜剥離術に関する注意点をふまえ報告する。

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In order to evaluate the use of selective carotid angiographies in head and neck region, we analyzed 18 cases which were examined by this method in our department from February 1992 to May 1993. Of 18 cases, 9 cases were malignant tumors, 4 cases were benign tumors, 4 cases were chronic mandibular osteomyelitis, and 1 case was an aneurysmal bone cyst.
1) In the cases of malignant tumors; we could determine a tumor extension, main feeding arteries and vascularity of the tumor based on the pathological angiographic findings of neovascularity, tumor stain and arterial encasement.
2) In the cases of benign tumors and vascular disease; angiographies were useful to determine the main feeding arteries and the distribution of tumor blood vessels in hemangioma, and it was also useful as a preoperative examination to select the feeding arteries which were needed for microsurgery in the patients with a recurrent ameloblastoma.
3) In the cases of chronic mandibular osteomyelitis; the distribution and the blood supply of the inferior alveolar artery was clearly demonstrated.
These results suggest that selective carotid angiography is a useful technique to characterize vascular distribution and blood supply of the lesion, and may provide profitable informations to select a more suitable treatment.

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が顎二腹筋の浅層を走行していた耳下腺多形腺腫の手術例を経験したので報告する。症例は39歳女性。右耳下腺多形腺腫の診断で手術を施行した。顎二腹筋の検索中に，同筋肉の浅層を走行するを認めた。同血管は温存し，腫瘍は合併症なく予定通り切除できた。の走行はⅠからⅣ型に分類されるが本症例はⅣ型に相当し，その出現頻度は0.25％と極めて低い。耳下腺手術では一般的に顎二腹筋浅層に温存すべき神経や血管は存在しないとされ，この走行異常は稀であるが大量出血や止血操作による顔面神経損傷などの重篤な合併症をきたす可能性がある。術前画像検査で主要血管の走行へ配慮することが望ましいと考えた。

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広州第一軍医大学解剖学教研室に保存している中国人成人の標本17体(31側)を用い, 顎顔面領域の主たる血液供給源であるならびにその分枝について起始様相を観察・計測し, 日本人のものと比較した．総頸動脈が内・に分岐する高さは, 第5頸椎の椎体上縁から第3, 第4頸椎間の椎間円板までの高さであった．諸分枝のうち安定して派出する上甲状腺動脈, 舌動脈, 顔面動脈, 後頭動脈, 後耳介動脈, 浅側頭動脈, 顎動脈の7動脈について観察した．上甲状腺動脈は, 単独起始は26側(83.9%)で, うち2側(6.5%)は総頸動脈起始であった．残る5側(16.1%)は舌動脈と共同幹を形成していた．舌動脈は単独起始が18側(57.9%)で, 8側(26%)は顔面動脈と共同幹であった．顔面動脈との起始順序の入れ替わりや舌顔面甲状動脈幹はみられなかった．後頭動脈は全例で単独起始していたが, 起始順序は第1番目から第4番目まであり, 諸分枝中最も変化に富んでいた．後耳介動脈は全例これら4動脈の遠位で, 単独で起始し, 浅側頭動脈, 顎動脈の2動脈はの2終枝を形成していた．前4分枝の起始様相は変異が多く認められたのに対し, 後3分枝の様相は安定し, 変異は認められず, これら7分枝の起始様相は8タイプに分類できた.またの起始から2終枝に分岐するまでの長さ(の長さ)は中国人で平均64.5 mm, 日本人では61.4 mmであった．中国人の諸分枝の起始様相とその長さは日本人のものと大差なかった.

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症例は83歳男性．入院8カ月前に抜歯処置を受け，入院6カ月前に脳梗塞で神経内科入院歴がある．今回左顎下腺炎で耳鼻咽喉科に入院し，造影CTで左外頚動脈の舌動脈分岐後に7.5 mm大の囊状動脈瘤を認め当科紹介となった．瘤内コイル塞栓術を行い，動脈瘤の消失を認めたが，術後に改めて撮像したMRIで両側大脳半球に多発微小脳塞栓を認め，経胸壁心臓超音波検査で僧帽弁に疣贅の付着を認めた．画像所見と臨床所見から，感染性心内膜炎と診断し抗菌薬加療を開始し，感染性心内膜炎に対する外科的治療のために転院となった．本症例は感染性心内膜炎もしくは顎下腺炎に合併した感染性動脈瘤と考えられた．感染性頚部外頚動脈瘤は極めて稀な病態である．頚部の感染性動脈瘤に対して，血管内治療は有効な治療法の一つである．

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のrecombinant Interleukin-2（以下rIL-2）one shot動注療法にて軽快した悪性血管内皮細胞腫の一例を経験した．症例は69歳，女性で，1991年5月より左側頭部に腫瘤が出現し，拡大した．左にカテーテルを留置し，rIL-2の輸注ポンプによる持続動注を開始した．rIL-2局注療法も併用し，約4ヵ月間治療を継続したが病勢を抑えることができなかった．動注部からの色素注入試験において持続動注速度（5ml/hr）では病変部へrIL-2の拡散が少ないことが判明した．注入圧の高いone shot動注に変更したところrIL-2は耳周囲から病変部にかけて広範囲に拡散し，漸次，軽快していった．動注療法は8ヵ月間持続でき，この経験により，からのone shot 動注は，長期治療が必要な広範囲難治性病変に適していると考えられる．

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カイウサギのの分枝状況をアクリル樹脂注入法によって, 成熟カイウサギ740側について観察した。の主要分枝として舌動脈, 顔面動脈, 後頭動脈が認められた。舌動脈の起始様相を5型に分類し, これと他の分枝ならびに後頭動脈の起始源 (6型) を考慮して諸分枝との相関関係を総括した。総頸動脈は第1頸椎中央の高さで内頸動脈とに分岐していた。は, 顎二腹筋と茎突舌筋の間を通って, それらの外側に出て下顎枝中央の高さで顎動脈と浅側頭動脈の2終枝に分岐していた。しかし, この分岐位置がより近位 (低位) のものも認められた。舌動脈と顔面動脈はまれに顎動脈から, 舌顔面動脈 (幹) をへて, または単独で起始していた。とくに顔面動脈が顎動脈から起始する場合は外頚動脈の2終枝分岐位置がより近位 (低位) であった。一方, 後頭動は椎骨動脈, 内頸動脈, (第1枝または第2枝), 後耳介動脈, 浅側頭動脈のいずれかから起始していた。の2終枝分岐の位置がより近位 (低位) でからの分枝は認められなかった。

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合成樹脂注入法により鶏のとその分枝について観察した。鶏のに分かれる。は咽喉の後外側を広頸筋, 茎突舌骨筋, 後頭下顎筋に包まれて前上方へ進む。その後, 関節骨の内側下顎突起の後方, 頭直筋と咽頭の間で前口蓋動脈と顔面動脈に分かれる。は後頭動脈, 舌骨下顎動脈, 前側頭動脈, 舌下動脈, 前口蓋動脈, 顔面動脈を分枝する。

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The formation of common trunks by the lingual artery and other branches arising from the external carotid artery was examined. The X-ray films of 238 sides of the head and neck (115 right and 123 left sides) in which the lingual arteries could be clearly identified by contrast radiography were chosen from 261 Japanese cadavers which had been used for anatomical training from 1980 to 1991. The formation of linguofacial trunk was found in 31.9±5.9% (right side 31.3±8.5% and left side 32.5±8.4%), that of thyreolingual trunk in 3.8±2.4% (right side 1.7±1.4% and left side 5.7±4.1%) and thyreolinguofacial trunk in 0.4±0.8% (right side 0.9±1.7% and left side 0%). There were no differences between the right and left sides or between sexes in the appearance ratios of these common trunks. In three cases, a long common trunk was formed by the lingual artery and facial artery from the external carotid artery. In one case in these three common trunks on which detailed anatomical dissection was performed, the linguofacial trunk was branched into the lingual artery and facial artery at the anterior region of the submandibular gland and the lingual artery entered into the tongue through the mylohyoid muscle. The origins of the lingual artery and facial artery at the external carotid artery were displaced in two cases. A connecting branch was formed between the facial artery and thyreolingual trunk in one case.

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ウマ4頭の頭部に総頸動脈から着色したラテックスまたは澱粉を注入し, 10%ホルマリンで固定したのち, 吉川らの咬筋層分化説にしたがって咬筋の各筋層の動脈分布を肉眼的に観察した. ウマの咬筋の各筋層にはつぎの動脈からおこる咬筋枝が分布する. 1) 表層筋第1層; 顔面動脈, , 顔面横動脈, 2)表層筋第2層と中間層筋; , 顔面横動脈, 頬動脈, 3) 深層筋前部; , 4) 深層筋後部; 顔面横動脈, 5) 上顎下顎筋先駆層; 顔面横動脈, , 頬動脈, 6)上顎下顎筋第1層; 顔面横動脈, , 顔面動脈, 頬動脈, 7) 上顎下顎筋第2層; , 顔面動脈, 頬動脈, 8) 頬骨下顎筋; 顔面横動脈, 頬動脈.

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副咽頭問隙に炎症がおよんだ扁桃周囲膿瘍に対して扁桃周囲膿瘍切開術を行った。その後、切開部位から反復する咽頭出血を来たし、止血困難なため、結紫術を行った。結紫後約2カ月で、患側のホルネル症状が出現し、画像診断により内頸動脈の閉塞が確認された。神経脱落症状や脳梗塞はなかった。Willis動脈輪が形成されていたため 、健側の内頸動脈や椎骨脳底動脈からのcross circulation により、脳への血流が保たれたものと考えられた。内頸動脈閉塞は、動脈周囲の炎症が中膜や内膜におよんで徐々に血栓を形成し、さらに血栓や結紫による血流の乱れが血栓の付着を誘発して起こったものと考えた。

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前頭蓋窩硬膜動静脈奇形(dAVM)に末梢部の動脈瘤を合併した1例を報告した.症例は53歳の男性で,右前頭葉の脳内出血にて発症した.脳血管撮影では右嗅窩部にnidusを有するdAVMおよび左末梢部に動脈瘤を認めた.dAVMに対してはnidus.coagulationおよびdrainer dissectionを施行し,末梢部の動脈瘤に対しては,後日embolizationを施行した.本症例に認められたdAVMと末梢部の動脈瘤は血行力学的な関係はなく,いずれも稀な疾患であることより,の発生段階における異常により発生したものと考えられた.

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ドクターヘリ搬送が転帰に影響したと考えられる大出血を呈する顔面多発骨折の一例を経験した．症例は32歳男性で，交通事故により受傷した．ドクターヘリ要請後13分で現場に到着し，初期治療を開始した．当院へ搬送後，動脈塞栓術を施行し，救命することができた．大量出血を呈する顔面骨多発骨折は救命率が低く，緊急性の高い外傷の一つである．一方で，ドクターヘリは初期治療開始時間が非常に短縮され，脳血管障害，心・大血管疾患，多発外傷などにおける有用性が報告されている．今回われわれは緊急性の高い重症顔面外傷においても有用であると考えたため報告した．

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dihydroergotamine mesylatc(DEM)の血管平滑筋に対する部位別作用特性を明らかにする目的で，イヌ伏在動・静脈条片，大腿動・静脈条片および外頸動・静脈条片を用いて DEM の収縮作用，大腿動脈条片および条片を用いて DEM の抗セロトニン作用を検討した．DEM の各動・静脈片に対する収縮作用において pD₂ 値はほぼ近似した値を示したが，固有活量は各血管で異なり norepinephrine を 1 としたとき伏在静脈/伏在動脈比=25，大腿静脈/大腿動脈比=6，外頸静脈/比=1となり後肢の静脈系を選択的に収縮させることが認められた．一方 serotonin の血管収縮作用に対し DEM は非競合的な拮抗を示し pD'₂ 値は大腿動脈条片 6.05，条片6.96であり，DEM の抗セロトニン作用は大腿動脈条片よりも条片で強い活性が示された．代表的な抗セロトニン薬 methysergide は低濃度で競合的拮抗作用を示し，高濃度で非競合的拮抗作用を示したが，pA₂ 値および pD'₂ 値はそれぞれ大腿動脈条片9.14，4.63，条片 9.59，4.73であり血管による差は認められなかった．以上のように DEM は agonist としてまた antagonist としても部位別特性差が認められた．前者においては臨床用量投与における血中濃度とほぼ同濃度で作用が認められたことより DEM の起立性低血症に対する薬効機序と考察し，後者においては DEM の片頭痛に対する薬効機序と考察した．

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Horseradish peroxidase (HRP) 法を用いて顎関節を支配する知覚および交感神経起始細胞の分布について検討した。
Wister系ラット20匹に対し, (1群) 片側顎関節, (2群) 片側顎関節および対側上顎大臼歯歯髄, (3群) 神経叢を切断除去した後顎関節, (4群) 耳介側頭神経切断後顎関節にHRP1-3μl注入した。24時間生存後環流固定し, 上頸 (SCG)・星状 (SG)・三叉神経節 (TRG) を取り出しtetramethyl benzidine法にて処理した。
(1群) SCGでは標識細胞は一様な分布をしていたが, SGには認めなかった。TRGでは第3枝領域内に分布していた。(2群) 顎関節支配のSCG標識細胞の大きさは19.2±2.1μmと小さかった。TRG標識細胞の大きさは顎関節側23.3±5.4μm, 歯髄側27.8±5.4μmで, 顎関節のほうが有意に小さかった。(3群) SCG標識細胞数は1.8±2.1個で非切断群よりも非常に少なかった。 (4群) SCG標識細胞数は0個であった。TRG標識細胞数は2.6±1.5個で非切断群24.8±7.2個の約1/10であった。
これらの結果より交感神経は神経叢を出た後耳介側頭神経に合流して顎関節に分布する。顎関節の知覚の大部分 (90%) は耳介側頭神経により支配され, また歯髄神経はAδとC線維であることから, 顎関節支配神経は小さなAδとC線維が主体であると考えられる。

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74才男性で, 頭痛, 眩量, 左耳鳴を主訴とする左横・S状静脈洞部硬膜動静脈奇形に対し人工栓塞術(合成樹脂球・液による), 流入血管結紮術, 皮膚骨膜剥離・流入動脈遮断術を行い良好な結果を得た. 本奇形の外科的治療には, 上記方法のほか, 硬膜静脈洞遊離術, 全摘出術などがあるが, いずれも侵襲が大きく, 手技が複雑で容易でないため, 患者が高令で, 症状が軽く, 流入動脈が少なく内頸動脈天幕枝からの流入がみられない場合, 本症例のような手術法は極めて有効といえる. また, 硬膜動静脈奇形は脳動静脈奇形と違つて, 臨床症状が概して軽症かつ非進行性で, 自然治癒例もみられるので, 治療にあたつては手術侵襲が少なく, 手技が簡単で短絡路の血流減少が充分はかれる方法を段階的に選択することが大切である

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頸動脈小体腫瘍はその発生部位が内分岐部であるため,容易に内を巻き込み,切除に際して大量出血を来たしやすいばかりでなく,時に内を合併切除しなければならない場合もある.
今回,術前にバルーンカテーテルを用いたMatas'testを施行することにより,対側内頸動脈よりのCross circulationの有無を確認し,さらに術中もバルーンカテーテルを用いることにより出血量を減少させ安全な手術を施行しえた.
片側頸動脈に対する結紮・切除の可能性が考えられる場合,この方法は術中・術後の合併症を予防する上で,非常に有用であると考えられた.

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