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クエリ検索: "大うつ病"
1,900件中 1-20の結果を表示しています
  • 豊田 益弘, 河合 正登志, 西島 久雄, 井上 道雄, 石井 正宏, 井上 悟
    昭和医学会雑誌
    1989年 49 巻 3 号 277-285
    発行日: 1989/06/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1979年1月から1984年12月までの6年間に昭和大学病院神経科精神科外来を初診したDSM-IIIの気分変調性障害に該当する47例を対象とした.これと同一範疇の感情障害の中心に位置づけられる
    大うつ病
    に該当する115例を対照に初発年齢と平均年齢および人格特徴, 性別による初発年齢分布との関係, 発病の誘因, DRS-S78 (昭和大学式うつ状態評価尺度1987年度版) による精神症状の推移, 転帰, 治療期間, 遺伝負因について臨床統計学的に比較検討を加え, 気分変調性障害の特徴を浮き彫りにし, 多軸診断を追加あるいは修正することで, より明確な診断基準を作成する為本研究に着手し, 次のような結果を得た. (1) 50歳以上の初発はなく, 初発の平均年齢は
    大うつ病
    に比較して有意に低く, 初発年齢のピークは女性では20歳代に, 男性では40歳代にあった.一方,
    大うつ病
    では加齢とともに初発症例は増加傾向を示し, そのピークは男性では50歳未満に, 女性では50歳以上にあった. (2) 人格特徴は自己中心的, 依存的, 過敏という未成熟な神経症的人格傾向で,
    大うつ病
    の人格傾向とは明瞭に異なっていたが, 40歳代初発症例では内向的, 強迫的という
    大うつ病
    に親和性のある人格傾向が認められた. (3) 誘因が認められる症例は,
    大うつ病
    に比較して有意に多く, その内容は, 葛藤が有意に多くを占めていた.とくに女性では, 家庭内葛藤が多かった. (4) DRS-S78の総得点は,
    大うつ病
    に比較して, 初診時では有意に低く, 第1週目までは有意に減少したが, 以後は有意な変動を示さなかった.一方,
    大うつ病
    は第3週後まで有意に減少した. (5) 症状の改善をみた症例数は,
    大うつ病
    に比較して有意に少なかった.また, 改善に要した期間は有意に長く, 躁転した症例はなかった. (6) 遺伝負因は,
    大うつ病
    に比較して有意に少なかった. (7) 青年期・初期成人期の未成熟な神経症的人格傾向をもつ女性が葛藤を誘因として発症する抑うつと, 中年の男性に多く認められる
    大うつ病
    に親和性のある抑うつの2つの類型が存在した.
  • *淨沼 和浩, 伊藤 大輔
    日本心理学会大会発表論文集
    2021年 85 巻 PD-067
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/30
    会議録・要旨集 フリー

    本研究の目的は,うつ病の再発リスクが高いと考えられる複数回の

    大うつ病
    エピソードを経験した者の特徴を,
    大うつ病
    エピソード未経験者との比較から明らかにすることであった。18歳以上の男女を対象として,自動思考,行動活性化,認知的反応性,抑うつ症状の測定尺度を用いて,オンライン調査を実施した。分析は,回答に不備の無い437名(男性192名,女性242名,不明3名,平均年齢36.92歳±15.13歳)を用いた。複数回の
    大うつ病
    エピソードの経験の有無を独立変数,各尺度を従属変数としたt検定の結果,ネガティブな自動思考,認知的反応性,抑うつ症状は,「経験無群」と比較して「経験有群」の方が有意に高かった。一方で,ポジティブな自動思考,行動活性化は,「経験有群」の方が有意に低かった。以上のことから,
    大うつ病
    エピソード経験者は,そうでない者と比べて,抑うつ気分喚起時に否定的な反応を示しやすかったり,行動が活性化していないことが示された。特に,認知的反応性の高さは,再発を繰り返すうつ病患者の特徴であることを踏まえると,認知的反応性を低減させることは,うつ病の再発予防に寄与する可能性が示された。

  • 𠮷村 玲児
    日本生物学的精神医学会誌
    2015年 26 巻 4 号 215-217
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    大うつ病
    性障害では血中(血清・血漿)脳由来神経栄養因子(BDNF)濃度が健常者と比較して有意に低下している。さらに,血中 BDNF 濃度は抑うつ症状の重症度とも関係している可能性もある。本稿では,
    大うつ病
    性障害寛解患者を前向きに 1 年間追跡した。その結果,寛解時の BDNF 濃度には寛解維持群と再発群との間に差はなかった。また,
    大うつ病
    障害の症状の再発群では 6 ヵ月後,血中BDNF 濃度が低下していた。
  • 井原 一成, 柴田 博, 安村 誠司, 芳賀 博, 生地 新, 岩崎 清, 高橋 誠一郎, 佐野 琢也, 渡部 由里, 粟野 美穂
    日本老年医学会雑誌
    1998年 35 巻 2 号 122-128
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    地域の在宅高齢者に, 自己評価式抑うつ尺度と精神科医による診断面接を用いた二段階式の調査を実施して, Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders III (DSM-III) 診断による感情障害の
    大うつ病
    と気分変調性障害, 非定型うつ病の時点有病率の把握を行った.
    本研究の対象は, 東北地方の一農村の65歳以上の住民857人より, 入院中や老人ホーム入所中及び長期不在の者などを除外した766人であった. 調査の第一段階では, 全員に対して Center for Epidemiologic Studies Depression Scale (CES-D) が実施された. CES-Dは20項目版で, 看護婦の資格を持つ調査員による聞き取り法で行われた. CES-Dの回答は698人から得られ, このうちCES-D得点が12点以上の者83人と, CES-Dの非応答者で非応答の理由が不明であった者8人が第二段階の調査対象となった. 第二段階では, DSM-IIIによる
    大うつ病
    などの診断を行うために精神科医が対象者の面接を実施した. 診断面接は, Diagnostic Interview Schedule の躁病エピソードを除く感情障害の部分を用いることで構造化するとともに, 非構造的な面接で身体状態や実族状況などの情報を加えて診断の補助とした. また, 長谷川式簡易知能評価スケールなどの情報も加えて痴呆の有無の判定もあわせて行った. 精神科医による診断の結果, 本研究が対象とした一農村の在宅高齢者のDSM-III診断による有病率は,
    大うつ病
    で0.5%, 気分変調性障害で0.3%, 非定型うつ病で0.4%であった. 痴呆と感情障害が重複して診断された者を含めた場合の有病率は,
    大うつ病
    で0.7%, 気分変調性障害で0.4%, 非定型うつ病で0.4%であった.
    大うつ病
    の有病率は, 女と後期高齢者で, やや高かった.
  • 伊賀 淳一
    日本内科学会雑誌
    2018年 107 巻 7 号 1344-1349
    発行日: 2018/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー
  • 塩田 翔一
    予防精神医学
    2021年 5 巻 1 号 41-52
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー
    閾値下うつは、抑うつ症状を有するが
    大うつ病
    性障害の診断基準を満たさない状態と定義され、12歳から20歳にかけて増加し、特に思春期後期の閾値下うつは
    大うつ病
    性障害発症へのリスク要因となる。また、
    大うつ病
    性障害と同様に内側前頭前野や報酬系に器質・機能的な変異を抱えていることも報告されている。 本稿では、
    大うつ病
    性障害発症の危険因子と考えられている閾値下うつに焦点をあて、閾値下うつが抱える中核的問題であると考えられている自己評価にかかる過程と、報酬学習にかかる過程、それらに関連した神経基盤の変異を
    大うつ病
    性障害と比較しながら説明する。 次に、閾値下うつへの効果的な介入法である行動活性化の①. 日常生活の中で正の強化子を伴う健康的な行動の頻度を増やすことによる報酬とそれに基づく学習にかかる過程の改善を介した抑うつ症状の低減、②. 日々の活動を観察し客観的に評価することによるメタ認知の向上と、それを介した抑うつ症状の改善の2つの治療機序について述べる。 最後に、精神疾患に対する先進的な介入法の一つであるヨガの閾値下うつに対する介入効果の可能性について先行研究を踏まえながら論じるとともに、その具体的な治療機序についてdynamic and static modelの観点から考察する。
  • 吉村 玲児
    九州神経精神医学
    2015年 61 巻 2 号 91-95
    発行日: 2015/08/15
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル フリー
  • 大うつ病性障害と双極性障害の違い
    野口 律奈, 土門 茉利奈, 川端 輝江, 平岡 真実, 北原 裕美, 渡部 芳徳, 香川 靖雄
    脂質栄養学
    2012年 21 巻 1 号 89-97
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/04/29
    ジャーナル フリー
    International epidemiologic data revealed that intake of n-3 polyunsaturated fatty acids (n-3PUFA) from fish is associated with reduced prevalence of depression. Several studies demonstrate that patients with depression have significantly low serum level of n-3PUFA. There are many reports that treatment of depression patients with n-3PUFA is effective. However, there are few studies on the correlation of serum n-3PUFA level and symptoms among Japanese patient with depression. Therefore, in this study, we examined the serum levels and intakes of fatty acids in 89 patients with depression to correlate serum fatty acid and anxiety symptoms of depression, and the difference between depressive disorder and bipolar disorder. In conclusion, saturated fatty acid and n-3PUFA in patients with bipolar disorder were lower than those in patients with major depressive disorder, but monounsaturated fatty acids and n-6/n-3 ratio in the former were higher than those in the latter. We also found a significant correlation between n-6/n-3 ratio and anxiety symptoms only in patients with bipolar disorder.
  • 野田 隆政, 中込 和幸
    認知神経科学
    2012年 14 巻 1 号 35-41
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/04/12
    ジャーナル フリー
    精神疾患の患者数は増え続け、現在323万人と4 大疾病それぞれの患者数よりも多く、2011年に精神疾患は、医療計画に記載すべき疾患に追加され5 大疾病となった。増え続ける精神疾患であるが、診断を問診に頼らざるを得ないことから、客観的な診断が得られない問題点も指摘され、客観的な診断・評価ツールの開発が望まれていた。近赤外線光トポグラフィー(near-infrared spectroscopy:NIRS)は近赤外光を用いており、非侵襲性、低拘束性、簡便に検査ができるという他の脳機能画像検査よりも優れた特徴を持つ一方で、光路長の問題や深部構造までは計測ができないという短所も併せ持つ。簡便に検査ができ、低拘束性、非侵襲性というストレスが少ない点は、精神疾患患者の臨床検査として大きな長所と考えられる。さらに、精神疾患を対象とした研究結果から、診断補助としての有用性が評価され、2009年4 月に先進医療「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」として承認され、2012 年3 月現在14 施設で実施している。実際の臨床においては、診断補助ツールとしての有用性だけでなく、患者と共有できる客観的な情報がもたらされることは大きなメリットである。とくに患者との治療関係において、こうした情報が共有されることによって、病識の獲得や、病状の理解につながり、患者の積極的な治療参加がもたらされることが期待される。
  • 田中 孝幸, 安東 敏彦, 高橋 三雄, 石坂 裕子, 谷 瑞希, 山門 實
    人間ドック (Ningen Dock)
    2007年 22 巻 1 号 24-28
    発行日: 2007/06/29
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    目的:環境の変化や人間関係,過労などに心身の適応が困難な場合,精神的身体的緊張を引き起こし様々なストレス疾患が表れる.一方で,アミノ酸を摂取することによってストレスに対する抵抗性が高まることを示す研究結果が報告されており,ストレス下において血中アミノ酸パターンが変化していると予測された.今回は,アミノ酸を測定することにより,ストレス疾患の早期発見・治療につながる可能性が得られたので報告する。方法:ストレス負荷の定量的評価として当センターで用いているストレス関連問診票より職業性ストレス簡易調査票に対応する問診項目を抽出しスコア化した.また,当センターの問診票からDSM-IV(Diagnostic and Statistical Manualof Mental Disorder,4th ed)診断基準を準用し,
    大うつ病
    を判定した.上記ストレス問診結果と血中アミノ酸の解析を行った.成績:「ストレスなし」群をコントロールとして,他の群と各アミノ酸の血中濃度を比較したところ,「抑うつ」群および「
    大うつ病
    」で有意にリジンが低下していた.また,うつ病患者においてトリプトファンの低下が報告されているが,今回の結果でも
    大うつ病
    にてトリプトファンの有意な低下がみられた.結論:人間ドックにおけるアミノ酸測定は,ストレス群のようなうつ病予備軍の発見・治療において有用な情報を提供できる可能性があると言える.
  • 太田 深秀
    日本生物学的精神医学会誌
    2017年 28 巻 4 号 199
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/07/30
    ジャーナル オープンアクセス
  • ~血液でうつ病を測る~
    菅野 隆二
    リアルオプションと戦略
    2015年 7 巻 2 号 2-7
    発行日: 2015年
    公開日: 2019/01/31
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 平尾 一樹
    北関東医学
    2021年 71 巻 4 号 313-314
    発行日: 2021/11/01
    公開日: 2021/12/03
    ジャーナル フリー
  • 横山 浩之, 廣瀬 三恵子, 奈良 千恵子, 涌澤 圭介, 久保田 由紀, 萩野谷 和裕, 土屋 滋, 飯沼 一宇
    脳と発達
    2010年 42 巻 1 号 55-57
    発行日: 2010年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
     知的障害を伴う自閉症児が周期的な躁病エピソードを呈し, 双極Ⅰ型障害と診断し得た症例を経験した.
    大うつ病
    エピソードの時期には, 獲得された身辺自立が消失し, 過去の報告に合致していた. 身辺自立の消失に先立ち, 身辺自立行動のために細かな指示を逐一待つ現象 (指示待ち) がみられ次第に悪化した. 指示待ちが知的障害を伴う児 (者) の
    大うつ病
    エピソードの診断に役立つ可能性があり, 今後の検討が必要であると考えた.
  • 武井 雄一, 須田 真史, 青山 義之, 成田 耕介, 桜井 敬子, 亀山 正樹, 福田 正人, 三國 雅彦
    日本生物学的精神医学会誌
    2011年 22 巻 2 号 75-81
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    大うつ病
    性障害(MDD)・双極性障害(BD)の病態生理について,近赤外線スペクトロスコピィ(NIRS),脳磁図(MEG)を用いて検討を行った。NIRS による言語流暢性課題の検討では, MDD群では前頭葉の賦活がHC群より低下しており,BD群では賦活が遅延していた。会話課題では
    大うつ病
    性障害では前頭部の賦活の低下が目立ち,双極性障害では発話相/聴取相に伴うリズミカルな変化が認められなかった。MEG による mismatch field(MMNm)の検討では,MMNm振幅はMDD・BD群ともにHC群より小さく,MMNm潜時はBD群で延長していた。 このことから,MDD群では前頭前野の反応性が低下し,一方BD群は,前頭前野の血流反応性の大きさは保たれるが,反応が遅延することが示唆された。これらの変化の背景に自動的注意のレベルでの変化の存在が示唆されるが,さらなる検討が必要である。
  • 渡邊 崇, 石黒 慎, 上田 幹人, 林 有希, 青木 顕子, 下田 和孝
    臨床薬理
    2013年 44 巻 2 号 114-116
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2013/05/01
    ジャーナル 認証あり
  • 中尾 睦宏, 矢野 栄二
    産業衛生学雑誌
    2002年 44 巻 Special 号 526-
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2017/08/04
    ジャーナル フリー
  • 池田 匡志
    日本生物学的精神医学会誌
    2015年 26 巻 4 号 212-214
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    全ゲノム関連解析(GWAS)は,精神疾患を含むさまざまな複雑疾患の感受性遺伝子同定に大きく貢献している。本稿では,気分障害の GWAS の結果をまとめ,最新の知見を概説する。また,特に
    大うつ病
    障害では,感受性遺伝子同定がなされていない。その理由として考えられる要因,すなわち表現型の問題や遺伝環境相互作用について考察する。
  • 児島 克博, 藤井 薫
    ファルマシア
    1993年 29 巻 12 号 1367-1372
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 西村 幸香
    認知神経科学
    2013年 14 巻 3 号 177-183
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/04/12
    ジャーナル フリー
    精神疾患における客観的指標による診断は、適切な治療の選択のために重要であるが、現時点では確立していない。近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による脳機能計測法は、自然な姿勢・環境で実施できるため、非侵襲的で簡便な精神疾患の臨床検査として、臨床応用可能性の高い測定法のひとつである。2009 年に厚生労働省の先進医療検査として承認された、「光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助」では、言語流暢性課題遂行中のNIRS 変化信号パターンの違いに注目し、うつ症状を呈する患者について、約7〜8割の精度で
    大うつ病
    性障害・双極性障害・統合失調症の操作的診断基準(DSM)と合致した結果を示すとされている。本稿では、脳画像研究の臨床応用を進める際のステップの1 つとして挙げられる先進医療制度と承認内容を紹介するとともに、東京都立松沢病院における取り組みの現状について報告する。現状では、先行研究で報告された精度(精神科医による臨床診断とNIRS 変化信号パターンによる分類の一致率)よりも低下する傾向であった。その理由として、研究と日常臨床における対象者の違いや併存疾患の存在、
    大うつ病
    性障害における状態像の反映、双極性障害における診断の確定の難しさや各エピソードの影響、統合失調症における臨床病期による波形パターンの違いが考えられた。
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