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89件中 1-20の結果を表示しています
  • 岡村 康行
    レーザー研究
    2008年 36 巻 10 号 621-627
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2014/03/26
    ジャーナル フリー
    A pseudo-spectral time-domain method, abbreviated as PSTD method, plays an important role in analyzing many kinds of scientific and engineering fields, especially large scale area problems such as weather forecast and scattering. The employment of the PSTD method is owed to the usage of the fast Fourier transform (FFT) for the spatial derivatives of Maxwell's equations. In this paper we discuss the PSTD method for the electromagnetic transient problem and its application to the analysis of optical waveguides with a long periodic grating, and show the experimental result for the waveguides fabricated based on the PSTD method discussed here.
  • —第七報;手術器械·器具の改良による効果—
    前原 孝, 藤原 紘郎, 井上 周, 加原 尚明, 井上 淳
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    1999年 42 巻 3 号 675-676
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/12/27
    ジャーナル 認証あり
  • ─任せるルールと育てるノウハウ─
    高橋 弘枝
    日本看護評価学会誌
    2016年 6 巻 1 号 53-59
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/10/25
    ジャーナル 認証あり
  • —第六報:3軸歪みゲージによる大腿骨の歪み解析—
    井上 淳, 藤原 紘郎, 井上 周, 加原 尚明, 前原 孝
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    1999年 42 巻 3 号 673-674
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/12/27
    ジャーナル 認証あり
  • 上村 一貴, 高橋 秀平, 塚田 月美, 小倉 広康, 内山 靖
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0484
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】メンタルヘルスの不調を訴える勤労者は近年増加し,産業保健領域で大きな課題となっている。抑うつは最も有症率の高い疾患であり,医療費の増大に加え,労働の生産性低下や作業障害につながる。労働環境における抑うつ関連因子として,労働時間,睡眠状況,労働環境における心理・社会的要因,疼痛,運動習慣などが個々に報告されているが,それらを包括的に検討し,促進・緩和因子の関係性や独立性,影響度について検討した報告はない。作業関連疼痛や身体活動習慣が抑うつとの関連性が示されれば,産業保健領域におけるメンタルヘルス対策という視点でも理学療法士の活動の可能性を支持する根拠となると考える。本研究の目的は,勤労者における抑うつ症状の促進・緩和因子の関係性をモデル化し,予防方策に寄与することである。【方法】対象は,A社 定期健康診断を受診した勤労者354名(男性253名,平均41.9歳)とした。Self-rating Depression Scale(SDS)を用いて抑うつ症状を評価し,軽度の抑うつ性ありと判定される40点以上を抑うつ群,未満を非抑うつ群としてグループ分けした。労働条件として,深夜勤務およびVDT作業の有無を調査した。労働環境での心理・社会的要因として,仕事のやりがいをVisual Analogue Scale(VAS)を用いて聴取し,物的環境・人間関係・仕事量に対する気掛かり,およびストレスの有無を調査した。ライフスタイル関連因子として,平均的な睡眠時間,飲酒・喫煙習慣の有無を聴取した。また,International Physical Activity Questionnaireを用いて仕事中・移動中・余暇中における身体活動を聴取し,1週間に10分以上の活動がある場合を身体活動習慣有として判定した。さらに,身体活動継続への見込み感を調査する運動セルフエフィカシー尺度を測定した。慢性筋骨格系疼痛として,3週間以上続く頚部痛,肩痛,腰痛をVASにより評価した。統計解析として,対応のないt検定およびx2検定を用いて,抑うつの有無による比較を行った。単変量解析で有意な群間差がみられた変数と年齢・性別を独立変数とし,従属変数をSDSとした重回帰分析を行った。抑うつ症状と独立した関連性がみられた変数を用いて,測定項目間の関係性をモデル化した後,パス解析にて修正し,その適合性を検討した。【倫理的配慮,説明と同意】対象者には本研究の主旨および目的を口頭と書面にて説明し,同意を得た。実施主体施設の倫理・利益相反委員会の承認を受けて実施した。【結果】単変量解析の結果,抑うつ群は非抑うつ群に比較して,仕事のやりがいが少なく(p<0.001),物的環境(p=0.01)・人間関係(p<0.001)・仕事量(p<0.001)への気掛かり,ストレス(p<0.001),および頚部痛(p=0.04),腰痛(p=0.005)を有する割合が高く,睡眠時間が短く(p=0.02),移動中(p=0.004)および余暇中(p=0.014)の身体活動習慣を有する割合,運動セルフエフィカシーが低かった(p=0.03)。このうち,重回帰分析により,独立した抑うつ症状の関連要因として抽出されたのは,仕事のやりがい(β=-0.27),ストレス(β=0.25),睡眠時間(β=-0.15),余暇中の身体活動(β=-0.14),人間関係への気掛かり(β=0.16),年齢(β=-0.15),頚部痛(β=0.11)であった(R2=0.33)。これらの変数を用いてモデルを作成し,パス解析を実施したところ,高い適合性が得られた(x2=13.2,p=0.59,GFI=0.99,RMSEA=0.001)。人間関係への気掛かりは直接的,ならびにストレスや仕事のやりがいを介して間接的に抑うつ症状に影響を与えていた。また,余暇中の身体活動習慣は,直接的な影響とともに,頚部痛の緩和を介して間接的に抑うつ症状を緩和する効果を示した。【考察】抑うつ症状の関連要因はおおむね先行研究と一致する結果となり,本研究はパス解析によりそれらをモデル化し,関係性を明確に示した。作業時の動作・姿勢指導などによる作業関連疼痛の治療や予防,および個人や集団に合わせて余暇時間における身体活動を向上させることは,勤労者の抑うつ症状の予防・緩和に寄与する可能性が考えられた。【理学療法学研究としての意義】本研究は,勤労者の代表的な健康問題であるメンタルヘルスに対して,運動・動作の専門家である理学療法士の関与が有効である可能性を示唆しており,産業衛生分野への理学療法士の可能性を支持する根拠を示した点で理学療法研究としての意義を有するものと考える。
  • 高橋 秀平, 塚田 月美, 小倉 広康, 上村 一貴, 内山 靖
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0907
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】顎関節症は咀嚼筋の疼痛,関節音,開口障害や顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群である。顎関節症については,会話や食事への影響が着目されていたが,近年,頭頸部の不良姿勢との関連や頸部痛との関連が示唆されるなど,顎口腔系以外の部位とへ関連が明らかになってきた。また,杉崎らは勤労者の顎関節症有症率が一般人と比較して高率であることを報告し,Nishiyamaらが勤労者における顎関節症発症要因モデルを提唱するなど,勤労者における顎関節症の管理は産業衛生上の課題として注目を集めている。歯科医による咬合治療の他,非侵襲的な顎関節症の治療手段として,Makinoらは理学療法士による下顎運動の指導,Wrightらは理学療法士による姿勢指導が顎関節関連症状を改善すると報告している。理学療法士による治療手段は場を選ばず,特別な機器を使用しないという点で,企業における健康指導にも適すると考えられる。しかし,顎関節症と不良姿勢や頸部痛との関連は女性を中心とした検討であり,勤労者における傾向は明らかでない。そこで本研究の目的は,勤労者における顎関節関連症状の発症率と姿勢及び頸部痛との関連を定量的方法を用いて検討することである。【方法】対象は,A社 定期健康診断を受診した勤労者354名(男性253名,平均41.9歳)とした。顎関節症関連症状は,開口時の下顎運動軌跡をサンプリング周波数で動画撮影し,二次元動作解析を用いて下顎左右偏移(mm)と開口障害の有無(開口距離35mm未満を開口障害有りと判定)を算出した。また,咀嚼筋の疼痛及び顎関節クリック音の有無を調査した。頭部姿勢評価には,作業前後の矢状面姿勢を動画撮影し,Cervical Angle(CV角)を二次元動作解析装置によって算出した。頸部痛評価にはVisual Analogue Scale(VAS)を用い,一般的に中等度以上の症状と分類される30mm以上の症状を頸部痛有り,未満を頸部痛無しと判定した。統計解析として,Man-Whitney U検定,x2検定を用いて,各顎関節症関連症状の有無による頸部痛の比較を行った。またCV角の変化について,各顎関節関連症状有無の群要因と課題前後の時系列要因の二要因に二元配置分散分析及び事後検定(Bonferroni法)を実施した。【倫理的配慮,説明と同意】対象者には本研究の主旨および目的を口頭と書面にて説明し,同意を得た。実施主体施設の倫理・利益相反委員会の承認を受けて実施した。【結果】各顎関節症関連症状は,クリック音を有する対象者177人(50%),咀嚼筋痛を有する対象者48人(14%),開口障害を有する対象者28人(8%),開口時の運動軌跡の左右偏移8.3±7.8mmであった。クリック音を有する対象者の85.7%,開口障害を有する対象者の56.0%が頸部痛を有し,χ2乗検定の結果,それぞれの症状を有する対象者は同時に頸部痛を有する者が有意に多いと判定された。咬筋痛の有無及び開口障害の量と頸部痛の有無には関連がみられなかった。また課題前後のCV角について,二元配置分散分析の結果,クリック音の有無で主効果及び交互作用が認められ(p<0.05),クリック音を有する対象者は課題後に有意に頭部が前方へ偏移する結果となった。その他の顎関節関連症状ではCV角との間に関連はみられなかった。【考察】本対象者では,顎関節関連症状を有する対象者の割合が非常に高いことが明らかとなった。また,クリック音と頭部の前方偏移姿勢及び頸部痛は相互に関連があることが明らかとなった。下顎頭位置は頭部姿勢により影響を受けることや頸部屈曲が側頭筋の活動を高めることが報告されており,頭部前方偏移姿勢は顎関節への物理的負荷を高めることが考えられる。それぞれの所見への治療によって,他所見へも相互に影響を及ぼす可能性があり,今後因果関係を明らかとすることで治療標的の具体化が可能となる。開口障害は咀嚼筋の過緊張を反映していると考えられており,咀嚼筋活動を補償する後頸筋群への負荷が頸部痛を引き起こしていると考えられた。咀嚼筋痛,開口障害に対しては,一般人女性を対象とした検討において,下顎の運動療法が効果的であることが報告されており,理学療法治療の効果が期待できる。今後,各顎関節症関連症状への介入を通し,理学療法の効果を検証していく必要がある。【理学療法学研究としての意義】本研究は,産業衛生上の課題である顎関節症に対する健康管理を示唆するものである。産業衛生分野への理学療法士参入の可能性を具体化する点で意義を有するものと考える。
  • 上松 俊夫, 北村 宏, 岩瀬 正紀, 中村 光男, 山下 公裕, 小倉 廣之, 小栗 孟
    日本臨床外科医学会雑誌
    1994年 55 巻 11 号 2811-2814
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    von Recklinghausen病に合併した乳癌の1例を経験したので報告する.症例は48歳の女性. 1年前から気づいていた右乳房CDE領域の腫瘤を主訴として来院した.腫瘍の大きさは, 3.5cm×2.5cmで,生検にて乳癌と診断された.術前病期はStage II (T2a, N0, M0) であった.なお全身の皮膚に多発するNeurofibromaとCafe au lait spotsを認めた.手術は非定型的乳房切除術 (Br+Ax) を施行した.病理検査では,腫瘍は乳頭腺管癌でリンパ節転移は認めなかった.皮膚の腫瘍はNeurofibromaで,悪性像は認めなかった.
    von Recklinghausen病には非上皮悪性腫瘍の合併がしばしば認められるが,上皮性悪性腫瘍の合併は少なく,本邦での乳癌合併例の報告は,自験例を含め18例のみであった. Stage Iの症例は少なく, von Recklinghausen病では皮膚病変と間違えられ乳癌の発見が遅れがちなので注意が必要であると考えられた.
  • 小倉 廣之, 秋山 太, 多田 隆士, 西村 誠一郎, 古川 恵子, 霞 富士雄, 坂元 吾偉
    日本臨床外科学会雑誌
    2006年 67 巻 2 号 293-296
    発行日: 2006/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    今回稀な乳腺cystic hypersecretory carcinomaの1例を経験したので報告する. 66歳,女性.右乳房腫瘤を主訴に当科を紹介受診した.触診上,右乳房外上領域に楕円形,弾性硬な38×28mmの腫瘤が認められ,マンモグラフィでは境界微細鋸歯状な高濃度の腫瘤とその末梢側の非対称性高濃度部が認められた.超音波検査では乳頭直下の乳管拡張と小嚢胞が集合する低エコー性腫瘤が認められた.穿刺吸引細胞診では,多量の分泌物様成分の中に異型を伴わない上皮細胞のシート状集塊が散見され, Class II.切開生検を施行.組織学的には,大小の嚢胞が集合し,その内部には好酸性の分泌物が充満し,わずかに低乳頭状に増殖した上皮細胞の一部に核クロマチンが増量した異型細胞により裏打ちされていた.断端陽性のため乳房切除術を施行した.明らかな浸潤巣は認められないが,腋窩リンパ節に1個微小転移を認め,最終的にinvasive cystic hypersecretory carcinomaと診断された.
  • 木村 俊久, 竹内 一雄, 前田 浩幸, 山口 明夫, 今村 好章
    日本臨床外科学会雑誌
    2012年 73 巻 2 号 314-318
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は63歳,女性. 右腋窩のしこりを主訴に当院の皮膚科を受診した.腫瘤の一部を生検し,腺癌と診断された.潜在乳癌あるいは原発不明癌の腋窩リンパ節転移を疑い,原発巣検索目的に外科に紹介された.胸部CT検査およびFluoro deoxy glucose positron emission tomography(FDG-PET)検査で右腋窩に腫瘤を認めた.諸検査では,明らかな原発巣と考えられる病変を認めなかった.生検後の残存腫瘤切除と右腋窩リンパ節郭清術を施行した.切除腫瘤は免疫組織染色でgross cystic disease fluid protein-15(GCDFP-15)とandorogen reseptor(AR)が陽性であり,アポクリン癌と診断され,さらに腫瘍辺縁に乳管組織を認めたため,副乳内発生が疑われた.リンパ節転移はなかった.術後2年の現在,再発の兆候はない.
  • 野間 翠, 村上 茂, 片山 晃子, 梶谷 桂子, 大原 正裕, 尾崎 慎治, 春田 るみ, 岡田 守人, 片岡 健, 有広 光司
    日本臨床外科学会雑誌
    2010年 71 巻 10 号 2507-2514
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/25
    ジャーナル フリー
    近年マンモグラフィ(MMG)微小石灰化のみを指摘される症例が増加しており,診断に苦慮することが多い.われわれは石灰化病変におけるMRI所見と診断について検討を行った.2006年7月~2009年3月にMMG石灰化を指摘され精査目的に受診した患者のうち,MRIを施行した124症例を対象とした.MRIで造影される病変の形態と造影動態をBIRADS-MRIを参考に分類し組織診の結果を照らし合わせた.
    MRIで異常濃染像が見られなかった病変は全て良性の結果であった.Massパターンでは80.0%と悪性の割合が高く,Non-mass like enhancement病変でも半数以上で悪性の結果であった.5mm以下の病変であるFocus/Fociパターンでも3割程度で悪性の結果がみられた.
    MRIは所見陽性例では良悪性の予測がある程度可能であり,所見陰性例ではST-MTBを省略しうる,非常に有用な検査であると考えられる.
  • 神田 昌宏, 三上 修
    エレクトロニクス実装学会誌
    2009年 12 巻 5 号 381-385
    発行日: 2009/08/01
    公開日: 2010/06/25
    ジャーナル フリー
  • 宗 和範
    エレクトロニクス実装学会誌
    2007年 10 巻 2 号 131-134
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
  • 蓮田 慶太郎, 蓮田 晶一
    日本臨床外科学会雑誌
    2006年 67 巻 10 号 2301-2305
    発行日: 2006/10/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    稀な乳腺cystic hypersecretory carcinomaの1例を経験したので報告する.症例は45歳,女性.左乳房腫瘤のため前医を受診し,穿刺吸引細胞診で腺癌と診断され,当院を紹介された.左乳房外上領域に径1.5cmの腫瘤を認め,マンモグラフィでは多形性不均一の領域性石灰化を認めた.超音波検査では嚢胞の集籏を思わせる腫瘤像を認めた.乳房切除および腋窩リンパ節摘出を行った.病理組織学的には大小多くの嚢胞が密在し,その内部には好酸性の分泌物が充満していた.嚢胞の上皮には低乳頭状に増殖する癌を認め,一部には浸潤癌巣が存在した.標本上腫瘍の最大径は6cmであり,最終的にはcystic hypersecretory carcinoma with minimally invasionと診断された. Estrogenreceptor, Progesterone receptorとも陰性で腋窩リンパ節に転移はみられなかった.症例は術後16カ月を経過した現在再発を認めていない.
  • 上松 俊夫, 北村 宏, 岩瀬 正紀, 久世 真悟, 山下 公裕, 小倉 廣之
    日本臨床外科学会雑誌
    2001年 62 巻 11 号 2720-2723
    発行日: 2001/11/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は58歳の男性で,主訴は腹痛.右側腹部に腫瘤を触知した.腹部単純X線検査で小腸niveauを認めた.注腸造影検査で上行結腸に蟹爪様の途絶を認め,腸重積と診断した.注腸にて整復されたが盲腸内に半球状の隆起像が残り,虫垂根部は造影されなかった.大腸内視鏡検査で,盲腸内に粘膜下腫瘍を認めた.腹部超音波, CTの検査で嚢胞性病変を認め,虫垂粘液嚢腫と診断した.腹腔鏡下に観察すると,後腹膜に緩く固定されて腫大した虫垂が盲腸底部に重積しているのが観察された.腹腔鏡補助下に盲腸部分切除術を施行した.虫垂の大きさは12cm×3cm×3cmで,内腔には粘液が充満していた.病理組織所見では,粘液性嚢胞腺腫の診断であった.
    腸重積を合併した虫垂粘液嚢腫に対して腹腔鏡下手術は根治性と低侵襲性の両面で有用であると思われた.
  • 大西 英二, 清水 三矢, 友杉 俊英, 松下 英信, 川瀬 義久
    日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
    2017年 34 巻 4 号 258-262
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/02/05
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    症例は69歳,女性。1週間前より右腋窩に腫瘤を自覚し当科外来を受診した。右腋窩に母指頭大の腫瘤を触知し,超音波検査では10.4×12.3×7.6mmの辺縁不整な低エコー腫瘤を認めた。穿刺吸引細胞診で悪性が疑われたため診断目的に摘出生検を施行し,副乳原発の浸潤性小葉癌の診断となった.切除断端の近傍まで癌の浸潤を認めたため癌の遺残を考え後日,局所広範囲切除術+腋窩リンパ節郭清術を施行した。初期治療としてレトロゾールを選択した。術後放射線治療は施行していない。追加切除後8カ月の時点で再発は認めない。

    腋窩に発生した副乳小葉癌を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。

  • 坂口 奈々恵, 守屋 智之, 山崎 民大, 長谷 和生, 上野 秀樹, 山本 順司
    日本臨床外科学会雑誌
    2016年 77 巻 11 号 2677-2680
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    症例は64歳,女性.1987年,37歳時に右乳房切除術,10年後に肺転移再発を認めたため化学療法を開始,治療中であった.2014年5月,急な下肢筋力低下および排尿障害を主訴に救急外来を受診した.MRIで気管背側より胸椎,胸髄に直接浸潤する腫瘍性病変を認め,翌日緊急で脊椎後方除圧固定術,腫瘍生検を実施した.病理結果は粘液癌の診断,ER+,PgR+,HER2-,既往の乳癌の組織像と類似していた.画像・病理所見から縦隔内の転移リンパ節が直接的に脊椎,脊髄浸潤した稀な病態と考えられた.
  • 上松 俊夫, 北村 宏, 岩瀬 正紀, 山下 公裕, 小倉 廣之, 中村 徹
    日本臨床外科学会雑誌
    1998年 59 巻 8 号 2127-2131
    発行日: 1998/08/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    胆管穿孔は先天性胆道拡張症のまれな合併症の1つであるが,そのほとんどが小児期に発生し成人例はきわめて少ない.われわれは総肝管穿孔で発症した先天性胆道拡張症の成人例を経験したので報告する.症例は腹痛を主訴とする27歳の女性. USとCTで肝外胆管の拡張と腹水を認めた.ダグラス窩穿刺にて胆汁性腹水を,逆行性膵管胆道造影検査にて戸谷Ic型の先天性胆道拡張症と膵管胆道合流異常症を認めた.開腹すると総肝管右後壁に直径3mmの穿孔を認めた.胆管胆汁中のアミラーゼ値は20,900IU/mlと異常高値であった.肝外胆管切除術,胆嚢摘出術,肝管空腸吻合術を施行した.病理組織検査では,総肝管に限局性全層性の小壊死を認めた.成人例でも小児例と同様に膵管胆道合流異常症による膵液の逆流に加え,何らかの機序による急激な胆管内圧の上昇が胆管穿孔を引き起こすと考えられた.
  • 上松 俊夫, 北村 宏, 岩瀬 正紀, 中村 光男, 山下 公裕, 小倉 廣之, 小栗 孟
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 1 号 159-163
    発行日: 1996/01/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    十二指腸球部に浸潤し,その所属リンパ節であるNo.(5), No.(6)リンパ節にのみ転移を認めた胆嚢扁平上皮癌の1例を経験した.症例は腹痛を主訴とする73歳の女性で,穿刺吸引細胞診にて扁平上皮癌と診断された.肝膵同時切除術とリンパ節郭清(R3+ex)を施行した.腫瘍は最大径10cmの塊状型で,組織学的にすべて扁平上皮癌より成り, hinf3, s3(十二指腸), n4, bInf0, H0, P0, stage IVで,手術は相対非治癒切除であった.術後4カ月後に残肝再発にて死亡した.
    胆嚢の扁平上皮癌は,膨張性発育が特徴で,リンパ節転移もまれと言われている.しかし自験例のように他臓器に浸潤した場合,その所属リンパ節転移にも注意し十分な郭清をすべきであると思われた.一方,肝切除の範囲に関しては,報告例の検索でも意見の一致を認めず,長期生存を得るためには今後の検討を要するものと考える.
  • 長内 孝之, 中川 剛士, 滝口 典聡
    日本外科系連合学会誌
    2019年 44 巻 5 号 883-888
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/10/31
    ジャーナル フリー

    74歳 女性.44歳時に右乳癌に対して乳房切除およびリンパ節郭清実施(1.5×1.4×1.3cm 浸潤性乳管癌(硬癌),リンパ節転移なし).術後補助治療なし.術後29年目に呼吸苦と嚥下困難のため精査加療目的入院.胸部単純レントゲン検査では胸腔内に多量の胸水貯留を認めた.食道造影では,下部食道の狭小化を認めた.内視鏡検査では,食道には隆起性病変なく壁外性の圧迫を全周性に認めた.PET/CT検査では,胸部食道の全集性腫瘤と縦隔リンパ節と右胸膜,心外膜にも集積を認めた.胸膜生検実施し転移性乳癌と診断した.抗がん剤治療Epirubicine・cyclophosphamaide(以下 EC)×4(triweekly),Docetaxel(以下Doc)×4(triweekly)実施.cPRを得たのちCDK4/6阻害剤(Palbociclib)とaromatase阻害剤(letrozole)開始し,内服3カ月後の画像評価ではnearly clinical complete remission(以下CR)の所見であり,現在も内服継続治療中である.

  • 瓦井 博子, 渡辺 周一, 山本 幸代, 福島 邦博, 吉野 正, 岡田 聡子
    耳鼻咽喉科臨床
    1996年 89 巻 11 号 1371-1375
    発行日: 1996/11/01
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    A case of malignant lymphoma of the larynx in a 55-year-old male is reported with a review of the literature. Patient's chief complaint was an abnormal feeling in his larynx. Laryngoscopy revealed a tumor in the right aryepiglottic fold. Biopsy showed B cell type non-Hodgkin's malignant lymphoma. The clinical stage of this patient was IE. He was treated with chemotherapy (CHOP) and radiation therapy (30Gy). The tumor was well controlled, and no recurrence was noted one year and eight months after discharge.
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