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クエリ検索: "小林弘幸"
489件中 1-20の結果を表示しています
  • 小林 弘幸
    順天堂医学
    2005年 51 巻 4 号 490-500
    発行日: 2005/12/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    現在, われわれ医療従事者がどのような対策をもとに医療事故をなくすかが重要課題となっている. 小児を扱う医師の義務として, まず, 両親に小児疾患の特殊性と小児の体の特殊性を十分に理解してもらわなければならない. 小児で扱う疾患は様々であるが, 「小児は成人のミニチュアでない」ということ, 何が起こるか解らないということを医師も患者の家族も認識しなければならない. そのためにインフォームドコンセントを充実させることが大切である. 時間を十分にかけて簡単な言葉で説明し, 自由な質問をできる環境を確保しながら, 複数回の説明ができる体制を整えておかなければならない. また, 小児が専門でなければ, 速やかに専門医を紹介することや, セカンドオピニオンを積極的に勧めることも, 医療事故を防ぐ方法と考える. 現在, どのレベルの医師にも最低限の救命救急蘇生の技術と知識が要求されている. また, 入院中の患者に対しては, 療養・保健のシステムのほか, 生活指導 (食事・起居・排便・安静・運動など) についても, 具体的に指示すべき義務があることを認識しなければならない. 医療事故撲滅の鍵は, インシデントレポートをいかに医療従事者から提出させるかにかかっているが, 重要なことは, インシデントの様々な原因を分析し, その事故防止対策をたて, 対策の中での個人の役割を明確にし, 実行させることである.
  • 大石 孝義, 真柄 弘, 安澤 亨, 小林 弘幸, 山ロ 和夫, 小林 智
    薬物動態
    1995年 10 巻 5 号 689-706
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-KW-4679 あるいは KW-4679 を用いて,ラットおよびイヌにおける代謝について検討した
    1.ラットに経口投与後の胆汁中より未変化体以外に代謝物として,N-モノ脱メチル体(M1),N-ジ脱メチル体(M2),N-オキシド体(M3),ジベンゾオキセピン骨格の水酸化体(M5),M5の硫酸抱合体(M4),およびM5の酸化体(M6)が推定ないし同定された.
    2.絶食下の雄性ラットに経口投与後0.5時間の血漿中放射能の 66.4% は未変化体であった.代謝物ではM1(7.7%)が最も多く存在した.尿中放射能の主存在形態は血漿同様未変化体であり,投与放射能の 27.3% を占めた.代謝物ではM1(6.0%)が最も多くついでM6,M5,M2,M3およびM4の順であった.胆汁中主代謝物はM6であり,ついでM4および未変化体が多く排泄された.糞中には未変化体が投与放射能の 19.4% 排泄された.代謝物ではM5(5.1%)が最も多くついで M6,M1,M4,M2 および M3の順であった.尿中および糞中をあわせると未変化体の排泄は 46.8% と主な存在形態であった.代謝物では M1(8.6%)が多くついで M5であった.
    3.絶食下の雌性ラットに経口投与後の尿中には雄性ラットに比べ未変化体が多く排泄され,M1は少なかった.
    4.絶食下の雄性イヌに経口投与後 0.5時間の血漿中放射能の 71.1% は未変化体であった.代謝物ではM3(11.0%)が最も多く存在した.尿中放射能の主存在形態はラット同様未変化体(51.6%)であった.代謝物ではM1(4.5%)が最も多く,ついで M3,M5,M2,M6 および M4の順であった.糞中でも未変化体が主存在形態であり,投与放射能の 6.0% 排泄された.代謝物ではM5(2.2%)が最も多くついで M1,M6,M4 および M2の順であった.尿中および糞中をあわせると未変化体の排泄は 57.6% と主な存在形態であった.代謝物ではラット同様M1(6.3%)が多く,ついで M5であった.
    5.ラットおよびイヌにおける KW-4679 の代謝経路は KW-4679 の側鎖の酸化的 N-脱メチル化およびジベンゾオキセピン骨格の水酸化とその硫酸抱合化さらに側鎖のNの酸化であった.
  • 大石 孝義, 西家 弘佳, 小林 弘幸, 小林 智
    薬物動態
    1995年 10 巻 5 号 683-688
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    イヌに 14C-KW-4679 を 1mg/kg 経口投与後の吸収および排泄について検討し,以下の結果を得た.
    1.血漿中放射能は投与後 1.13時間に最高濃度(723.2ng eq,/ml)を示した後,おおむね一相性に消失し,t1/2 は4.53時間であった.
    2.14C-KW-4679 の血球移行率は投与後2時間から12時間まで31.7-35.5% とおおむね一定値を示した.
    3.in vivo における血清蛋白結合率は投与後 0.5時間から12時間まで 53.1-56.8%とおおむね一定であった.
    4.投与後168時間までに尿中に 73.4%,糞中に 22.9% が排泄され,総累積排泄率は 96.3% であった.大部分は投与後48時間までに排泄された.
  • 大石 孝義, 西家 弘佳, 小林 弘幸, 小林 智
    薬物動態
    1995年 10 巻 5 号 707-721
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    ラットに 14C-KW-4679 1mg/kg を経口投与した時の胎児移行性および乳汁中への移行性について検討し,以下の結果を得た.
    1.14C-KW-4679 を妊娠12および19日目のラットに経口投与すると血漿中放射能濃度は速やかに上昇し,その後ほぼ二相性に消失した.
    2.妊娠12日目において,母獣の血漿中放射能濃度に対する胎児内放射能濃度比は 0.18 と胎児移行性は低かった.母獣では腎臓および肝臓に血漿中より高い放射能が認められた.
    3.妊娠19日目において,胎児血漿および各組織には母獣の血漿中放射能濃度の 0.07-03.8倍の放射能が検出されたが,胎児の組織内放射能濃度は母獣の血漿中放射能濃度とほぼ平行に減少した.
    4.授乳ラットに 14C-KW-4679 1mg/kg を経口投与すると乳汁中放射能濃度は血漿中放射能濃度より遅れて最高値を示した.投与後4時間以降は血漿中放射能濃度より高く推移し,消失も血漿中放射能に比べ緩徐であった.乳汁中放射能の AUC0-∞ は,血漿中放射能のAUC0-∞ の約1.5倍であった.授乳した乳児の血漿中放射能濃度は,投与後24時間に最高値を示した後,乳汁中放射能とおおむね平行に消失した.3週齢の幼若ラットに 14C-KW-4679 を経口投与すると成熟ラットでの経口投与後に比べ,Cmax が高いものの消失はおおむね同様であった.
    5.授乳ラットに非標識 KW-4679 1mg/kg を経口投与すると乳汁中未変化体濃度は投与後 0.25-24時間まで血漿中未変化体濃度の 0.36-1.97倍であった.乳汁中および血漿中未変化体の AUC0-24 は,乳汁中および血漿中放射能の AUC0-24 に対して,それぞれ 66.3% および 74.5% であった.
  • 小林 弘幸, 小林 智, 井上 顕信, 平田 正, 田中 博之, 出口 隆志
    薬物動態
    1990年 5 巻 1 号 111-119
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    KW-3049を雌雄ラット,イヌおよびサルに単回投与後の血漿中濃度推移を検討した.
    1.雄性ラットに30,100および300μg/kg静脈内投与すると,KW-3049は二相性に消失し,消失相の半減期はおのおの36.4,29.8および28.2分であった.
    2.雌性ラットに100μg/kg静脈内投与したときの血漿中濃度推移は,雄性ラットのそれと差がみられず,消失相の半減期は30.1分であった.
    3.雌雄ラットに経口投与すると,KW-3049は速やかに吸収された.
    4.雄性ラットに1,3および10mg/kg経口投与すると,Cmaxはおのおの2.4±0.3,19.5±62および103.1±41.3ng/mlを示し,その後,消失半減期2.1,2.8および4.2時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの4,3,6.8および25.6%であった.
    5.雌性ラットに1,3および10mg/kg経口投与すると,CCmaxはおのおの5.7±3.2,64.7±49.8および371.7±187.8ng/mlを示し,その後,消失半減期1.7,2.3および4.1時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの11.0,23.5および95.9%であった.
    6.雄性ビーグル犬に3,10および30μg/kgを静脈内投与すると,血漿中濃度は二相性に消失し,消失相における半減期は69.1,81.3および259.8分であった.
    7.雄性ビーグル犬に0.5,および1.5mg/kg 経口投与すると,Cmaxはおのおの1.6±0.8,9.8±1.5および25.9±5.1ng/mlを示した.その後,消失半減期1.6±0.5,3.1±2.1および4.0±1, 3時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの2.5±1.2,8.3±3.7および17.9±3.5%であった.
    8.雄性サルに1.Omg/kg経口投与すると,投与後0.7±0.3時間にCmax21.3±23.Ong/mlを示した.その後,消失半減期4.7±1.2時間で一相性に消失した.
  • 小林 弘幸, 小林 智, 井上 顕信, 平田 正
    薬物動態
    1990年 5 巻 1 号 103-109
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-KW-3049を妊娠ラットに経口投与し,全身オートラジオグラフィーおよび組織内濃度測定をし,胎仔移行について検討した.また,分娩後14日目の授乳ラットに経口投与し,乳汁中への薬物の移行について検討した.以下にその要約示す.
    1.妊娠12日目および19日目のラットに14C-KW-30491mg/gを経口投与したとき,胎仔への放射能の移行が認められたが,母体血漿中放射能濃度に比べ,胎仔中濃度は1/3以下であった.胎仔に移行した放射能は,速やかに消失した.妊娠19日目の胎仔組織内濃度を対応する母体組織内濃度と比較すると,胎仔脳内放射能濃度のみ母体脳内放射能濃度よりも高い値を示した.母獣においては肝,肺,副腎,膵臓および腎に高い分布を示した.
    2.授乳期のラットに14C-KW-3049を経口投与したとき,乳汁中の放射能濃度は,各時点において血漿中放射能濃度とほぼ等しい値を示した.さらに乳仔血漿中放射能濃度は,母体血漿中放射能濃度と比較して低いものであった.
  • 小林 弘幸, 小林 智, 井上 顕信, 平田 正, 田中 博之, 出口 隆志
    薬物動態
    1990年 5 巻 1 号 95-101
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-KW-3049をサルに単回経口投与後の吸収,分布および排泄について検討した.
    14C-KW-3049を1mg/kg3頭のカニクイサルに経口投与すると,投与後3.7±3.8時間に,最高放射能濃度157.7±129.5ng equiv./mlを示した.最終相の消失半減期は93.6±33.7時間であった.
    放射能は脳以外の組織に広範囲に分布した.特に肝臓,腎臓および前立腺に高い放射能が認められた.大多数の組織内放射能は,血漿中放射能と平行に消失し,特に蓄積する組織は認められなかった.
    投与後120時間までに,放射能は尿中に20.9±5.2%,糞中に76.1±7.0%が排泄された.
  • 小林 弘幸, 小林 智, 井上 顕信, 平田 正
    薬物動態
    1990年 5 巻 1 号 87-93
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-Benidipine・HC1(14C-KW-3049)の単回経口,および静脈内投与後のイヌにおける吸収および排泄について検討した.14C-KW-3049を0.5mg/kg経口投与すると,投与後1.3±0.5時間に最高血漿中放射能濃度131.6±4.7ng equiv.mlを示した.みかけの消失半減期は約28時間であった.
    14C-KW-3049を0.03mg/kg静脈内投与すると,0.1時間での血漿中放射能濃度は約21ng equiv/mlであり,その後2相性に消失した.消失相における半減期は27.1±1.9時間であった.経口投与後のAUCとの比較より,KW-3049の吸収率は約58%と推定された.
    イヌ血清中での蛋白結合率を,平衡透析法により測定した.in vitroの蛋白結合率は約99%と高かった.経口投与後0.25,2,4および8時間における放射能のin vivo蛋白結合率は69.4 ?? 75.3%であった.静脈内投与後のin vivo蛋白結合率は,0.1時間における約99%から73%に経時的に減少した.血漿中代謝物は,未変化体に比べ蛋白結合率が低いことが示唆された.
    経口投与後96時間までに,放射能は尿に24.0±1.6%,糞に73.2±9.8%が排泄された.静脈内投与後144時間までに,放射能は尿に27.2±1.3%,糞に69.6±5.7%が排泄された.尿中排泄率の比較からは,KW-3049のイヌにおける吸収率は約88%と推定され,AUCからの推定値約58%とは一致しなかった.
    14C-KW-3049を0.5mg/kg十二指腸内投与すると,18 ?? 24時間までに放射能は胆汁中に19 ?? 45%が排泄された.
  • 大森 健守, 池村 俊秀, 小林 弘幸, 向山 明道
    日本薬理学雑誌
    2001年 118 巻 1 号 51-58
    発行日: 2001年
    公開日: 2002/09/27
    ジャーナル フリー
    オロパタジンは分子内にカルボン酸とアミン構造を有するジベンゾオキセピン誘導体で協和発酵工業(株)において創製された新規抗アレルギー薬である. 本薬は選択的なヒスタミンH1受容体拮抗作用とともに, ヒト多形核白血球や好酸球の脂質メディエーター産生·遊離に対する抑制作用, モルモット主気管支筋標本収縮反応に対するタキキニン遊離抑制を介しての抑制作用, 好酸球浸潤抑制作用などの幅広い薬理作用を示した. 経口投与時, 実験的アレルギー性鼻炎や受身皮膚アナフィラキシーなどの疾患モデルにおいて抑制作用を示した. 第I相試験において, 健常成人にオロパタジンを経口投与した場合, その経口吸収は速やかで良好であり, 投与後約1時間に最高濃度に達した後, 二相性に消失した, 尿中に未変化体として58%以上排泄され, 消失に占める代謝の寄与は少なかった. 臨床治験において慢性蕁麻疹, 通年性アレルギー性鼻炎および湿疹·皮膚炎, 痒疹, 皮膚そう痒症, 尋常性乾癬, 多形滲出性紅斑などの皮膚疾患に伴うそう痒にオロパタジンは効能効果を示し, これら疾患を対象として2000年12月に厚生労働省から製造承認を受けた. 商品名はアレロック錠である. 臨床上の特徴は慢性蕁麻疹に高い有効性を示した点と, これまでの抗アレルギー薬では効果が弱いとされている通年性アレルギー性鼻炎の鼻閉症状に高い効果を示した点にあった.
  • 〓原 隆, 大石 孝義, 池永 哲二, 西家 弘佳, 佐藤 隆, 小林 弘幸, 小林 智
    薬物動態
    1995年 10 巻 5 号 722-735
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    新規抗アレルギー薬 (Z)-11-[(3-Dimethylamino)propylidene]-6,11-dihydro-dibenz[b,e]oxepin-2-acetic acid hydrochloride(KW-4679)の体内動態を検討するために高感度定量法であるRIA法を確立し,これを用い,ラット,モルモット,イヌおよびサルにおける KW-4679 の体内動態を比較した.
    1.家兎より得られた KW-4679 の抗血清は,ラットおよびイヌにおける血漿中代謝物であるモノ脱メチル体(M1)およびジ脱メチル体(M2)とそれぞれ,27 および 4% の交差反応性を示した.しかしながら,RIA 法での測定値は HPLC 法で単離後測定した未変化体の血漿中濃度と良く相関していた.各種動物血漿中において本 RIA 法は 0.1-2ng/ml の濃度範囲で良好な再現性を示し,定量限界は 0.1ng/ml であった.
    2.KW-4679 を静脈内投与後,血漿中 KW-4679 はいずれの動物種においても三相性に消失した.全身クリアランス(Cl)はラットおよびモルモットでは 1.31-1.45 1/hr/kg とほぼ同様であったが,イヌおよびサルでは,それぞれ 0.32 および 0.73 1/hr/kg と低値を示した.この時のラット,イヌおよびサルにおける KW-4679 の尿中排泄率は 43.1,62.1 および 50.1% であった.ラット,サルにおいては尿中への排泄に糸球体濾過のみならず,尿細管分泌の関与が考えられた.
    3.KW-4679 をラット(0.3-3mg/kg),モルモット(1-10mg/kg)およびイヌ(0/3-3mg/kg)に経口投与すると KW-4679 は速やかに吸収された.最高値を示した後二相性に消失した.生物学的利用率は 60.8-83.3% であった.これらの動物種では消失相の半減期も 5.8-10.6 時間とほぼ一定値を示した.今回検討した投与量範囲では,いずれの動物種においても,その体内動態は線形であった.サル(1mg/kg)では他の動物種に比較し,やや吸収が遅かったが,生物学的利用率は約100%であった.
    4.各動物種における in vitro 血清中非結合型分率は 33.3-52.7% であり,0.1-1000ng/ml において一定であった.
    5.KW-4679 の全身クリアランスおよび尿中排泄クリアランスは各動物種の体重と良好なallometricな関係を示した.
  • 岩本 健一郎, 池田 淳一, 二藤 眞明, 小坂 信夫, 市川 俊司, 小林 弘幸, 大森 健守
    日本薬理学雑誌
    2001年 117 巻 6 号 401-409
    発行日: 2001年
    公開日: 2002/09/27
    ジャーナル フリー
    塩酸オロパタジン(以下オロパタジン)は, アレルギー性鼻炎, 慢性じんま疹, 湿疹·皮膚炎等に有効な抗アレルギー薬である.抗アレルギー薬のテルフェナジンやアステミゾールが, 循環器系の副作用として心電図QT間隔延長やそれにともなう重篤な心室性不整脈(torsades de pointes)を発現することが報告されている.今回, オロパタジンの心電図QT間隔延長作用の有無について, 意識下の正常犬および抗真菌薬でCYP3A4阻害作用を有するイトラコナゾールとの併用投与, さらに麻酔下低カリウム血症犬に対する作用を検討した.テルフェナジンは, 意識下正常犬において単独投与時には30mg/kg(p.o.)で, イトラコナゾール100mg/kg(p.o.)1時間前投与時には10mg/kg(p.o.)でQT間隔延長作用を示した.一方, オロパタジンは, 意識下正常犬において, 30mg/kg(p.o.)単独投与時およびイトラコナゾール併用投与時ともに, QT間隔延長を示さなかった.さらに, 麻酔下低カリウム血症犬においても, 1および5mg/kg(i.v.)でQT間隔延長を示さなかった.以上の結果から, オロパタジンがQT間隔延長作用を発現する可能性は低いと考えられた.
  • 大石 孝義, 西家 弘佳, 小林 弘幸, 小林 智
    薬物動態
    1995年 10 巻 5 号 651-668
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    雌雄ラットに 14C-KW-4679 を 1mg/kg 経口および静脈内投与した時の吸収,分布および排世,さらにラットでの13週反復投与毒性試験において体重増加抑制が認められた 25mg/kg 経口役与した時の雄性ラットにおける吸収および排泄について検討した.L消化管からの吸収は速やかであり,1mg/kg 径口投与後の吸収率は 91% 以上と推測された.主な消化管吸収部位は十二指腸から空腸と推測された.
    2.絶食下の雄性ラットに 1mg/kg 経口投与した時,血漿中放射能濃度は投与後 0.5時間に Cmaxを示した後二相性に消失し,消失相の半減期は 16.8 時間であった.投与後96時間までに尿中に投与放射能の 42.6%,糞中に53.5% が排泄された.胆汁中には投与後72時間までに 46.0% が排泄された.尿,糞および胆汁への排泄は24時間以内にほとんど終了していた.
    3.非絶食ラットに経口投与すると絶食ラットに比べ,Tmax の遅延および Cmax の低下が認められた.AUC0-∞ は同程度であった.尿中および糞中への放射能の排泄率には絶食および非絶食下投与で差は認められなかった.
    4.雌性ラットに経口投与すると雄性ラットに比べて,AUC0-∞ は約18%大きかった.糞中排泄率は少なく,尿中排泄率が高い傾向を示した.
    5.絶食下の雄性ラットに 1mg/kg 静脈内投与した時,血漿中放射能濃度は投与後三相性に消失し,消失相の半減期は 34.2時間であった.投与後96時間までに尿中に投与放射能の 51.7%,糞中に 43.0% が排泄された.
    6.絶食下の雄性ラットに 1mg/kg 経口投与後の放射能は組織に速やかに分布し,ほとんどの組織では最初の測定時間である投与後 0.5時間に最高濃度を示した.消化管以外では肝臓,腎臓および膀胱に血漿中放射能より高い分布が認められた.脳内放射能濃度は測定した組織中で最も低く,血漿中放射能濃度の約1/25であった.組織内放射能は血漿中放射能濃度とほぼ平行に消失し,特に残留を示す組織は認められなかった.
    7.胆汁中に排泄された放射能は再吸収され,腸肝循環が認められた.
    8.絶食下の雄性ラットに 14C-KW-4679 を 25mg/kg 経口投与すると 1mg/kg 経口投与した時に比べて,血漿中放射能濃度の Tmax は同値を示し,用量換算後の Cmax および AUC0-t はほぼ同程度であった.排泄では 1mg/kg 経口投与時に比べ尿中排泄率が高く,糞中排泄率は低かった.
  • 小林 弘幸, 大原 成官, 岡崎 任晴, 渡辺 心, 二川 俊二, 宮野 武
    日本小児外科学会雑誌
    1998年 34 巻 3 号 633-
    発行日: 1998/05/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 小林 弘幸, 堀越 健太郎, 宮野 武
    日本小児外科学会雑誌
    1998年 34 巻 3 号 633-
    発行日: 1998/05/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 順天堂医学
    2011年 57 巻 1 号 C5701_1
    発行日: 2011/02/28
    公開日: 2014/11/21
    ジャーナル フリー
  • 順天堂医学
    2003年 49 巻 3 号 C4903_1
    発行日: 2003/09/30
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
  • 檀原 高, 清水 俊明, 小林 弘幸, 金子 和夫, 鈴木 勉, 柘植 俊直, 冨木 裕一, 三橋 直樹, 小池 道明, 田中 稔, 安本 幸正, 児島 邦明, 住吉 正孝, 鈴木 利理, 杉山 陽一, 讃井 裕喜子, 尾島 沙紀, 河田 健吾, 北川 浩輝, 村井 謙治, 甘利 悠, 乾 啓洋, 内藤 俊夫, 卯津羅 雅彦, 田中 亮太, 杉田 学, 関井 肇, 村越 真紀, 河尻 澄宏, 服部 信孝, 礒部 豊, 阿部 幸男, 池田 浩二, 下原 豊, 富野 康日己
    順天堂医学
    2010年 56 巻 6 号 581-584
    発行日: 2010/12/31
    公開日: 2014/11/21
    ジャーナル フリー
    第1回初期臨床研修医のための学術集会が順天堂大学センチュリータワーで2010年7月2日に開催された. 順天堂大学附属4病院 (順天堂医院, 順天堂静岡病院, 順天堂浦安病院, 順天堂練馬病院) の初期臨床研修医225名 (1年目研修医の91.9%, 2年目研修医の71.9%, 全研修医の83.0%) がこの学術集会に出席した. この学術集会は研修医の学際的な活動を支援するために企画された. プログラム内容は4名の研修医による症例報告, 4名の指導医による症例報告に関連した事項のミニレクチャー, 2名の大学院生による研修発表から構成された. 特に, 大学院研究発表は, 今年の3月に開催された医学部大学院で実施されたポスター発表会で高い評価を得たものである. 研修医からのアンケートでは高い満足度が得られた.
  • 順天堂医学
    2006年 52 巻 1 号 C5201_1
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2014/11/12
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  • 桑畑 進, 鳥本 司, 中澤 英子
    顕微鏡
    2009年 44 巻 1 号 61-64
    発行日: 2009/03/30
    公開日: 2020/01/21
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    常温で液体状態の塩であるイオン液体は,蒸気圧が無視できるほど小さいゆえ,真空下でも全く蒸発しない.この性質に着目し,イオン液体を走査型電子顕微鏡の真空チャンバに入れて観察したところ,全く帯電しないことを発見した.すなわち,イオン液体は電子顕微鏡観察において,導電性液体のように振舞う.この性質を利用して,さまざまな新規の電子顕微鏡観察法を開発している.

  • 堀越 健太郎, 小林 弘幸, 山高 篤行, 宮野 武
    日本小児外科学会雑誌
    1999年 35 巻 3 号 478-
    発行日: 1999年
    公開日: 2017/01/01
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