KW-3049を雌雄ラット,イヌおよびサルに単回投与後の血漿中濃度推移を検討した.
1.雄性ラットに30,100および300μg/kg静脈内投与すると,KW-3049は二相性に消失し,消失相の半減期はおのおの36.4,29.8および28.2分であった.
2.雌性ラットに100μg/kg静脈内投与したときの血漿中濃度推移は,雄性ラットのそれと差がみられず,消失相の半減期は30.1分であった.
3.雌雄ラットに経口投与すると,KW-3049は速やかに吸収された.
4.雄性ラットに1,3および10mg/kg経口投与すると,C
maxはおのおの2.4±0.3,19.5±62および103.1±41.3ng/m
lを示し,その後,消失半減期2.1,2.8および4.2時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの4,3,6.8および25.6%であった.
5.雌性ラットに1,3および10mg/kg経口投与すると,C
Cmaxはおのおの5.7±3.2,64.7±49.8および371.7±187.8ng/m
lを示し,その後,消失半減期1.7,2.3および4.1時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの11.0,23.5および95.9%であった.
6.雄性ビーグル犬に3,10および30μg/kgを静脈内投与すると,血漿中濃度は二相性に消失し,消失相における半減期は69.1,81.3および259.8分であった.
7.雄性ビーグル犬に0.5,および1.5mg/kg 経口投与すると,C
maxはおのおの1.6±0.8,9.8±1.5および25.9±5.1ng/m
lを示した.その後,消失半減期1.6±0.5,3.1±2.1および4.0±1, 3時間で一相性に消失した.生物学的利用率は,おのおの2.5±1.2,8.3±3.7および17.9±3.5%であった.
8.雄性サルに1.Omg/kg経口投与すると,投与後0.7±0.3時間にC
max21.3±23.Ong/m
lを示した.その後,消失半減期4.7±1.2時間で一相性に消失した.
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