本研究は公立高等学校金属
工芸科
において生徒の用具を扱う姿勢に関する調査を行うことで,金属
工芸科
における用具の扱いに関する学習指導が生徒の姿勢に与える影響を明らかとすることを目的とする。研究の方法として高等学校芸術教科工芸における用具の扱いに関する指導内容を学習指導要領及び教科書をもとに分類し,生徒の用具を扱う姿勢の実態を明らかにするための質問紙を作成した。質問紙調査の回答結果に学年と項目を要因とする2要因被験者間の分散分析を行った結果,「怪我をしない用具の取扱い」に関する回答の平均値は高等学校の前段階の中学校美術,技術における学習内容であっても学年が上がるごとに平均値が低下せず,3年生の平均値が最も高いことから金属
工芸科
における学習が中学校美術,技術における怪我をしない用具の取扱いに関する生徒の行動に影響を与えていることが明らかとなった。
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