【目的】本邦で, 2022年4月よりロボット支援下根治的腎摘除術 (RARN) およびロボット支援下腎尿管全摘除術 (RANU) が保険収載された. 当院で施行したRARN及びRANUの周術期成績と, 手術時の工夫を報告する.
【対象と方法】当院で行ったRARN 5例, RANU10例について検討した. RANUの下部尿管処理において, 側臍靭帯を2-0絹糸で外側に吊り上げる, KAIMEN®を生理食塩水で膨潤させ周囲組織をKAIMEN®越しに圧排するなどの工夫を用いた.
【結果】合計手術時間/コンソール時間の中央値はRARNで114/69分, RANUで190.5/131分であった. 全例で開腹移行例, 切除断端陽性例は無く, 術後に重篤な合併症は発生せず.
【結論】当院でのRARN及びRANUの初期経験について報告した.
抄録全体を表示