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クエリ検索: "新生児マススクリーニング"
452件中 1-20の結果を表示しています
  • 三留 真珠美, 伊藤 克敏, 荒川 秀俊, 前田 昌子
    分析化学
    2000年 49 巻 6 号 355-361
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/06/29
    ジャーナル フリー
    先天性代謝異常症であるフェニルケトン尿症,メイプルシロップ尿症及びガラクトース血症の診断の指標となる血液中フェニルアラニン(Phe),ロイシン(Leu)及びガラクトース(Gal)を迅速かつ簡便に定量することを目的として,固定化酵素カラムを用いるセミミクロFIAによる3成分同時定量法の検討を行った。本法は試料量20μl,分析時間17分間で3成分同時に定量可能であった。本法を先天性代謝異常症スクリーニング用血液濾紙ディスクの測定に応用したところ,それぞれの検量域は0.3~19.6(Phe),0.8~18.4(Leu),0.4~18.2(Gal)mg/dlであり,現在マススクリーニングで行われているカットオフレベルを十分カバーできた。日内変動は標準血液濾紙の各ポイントにおいていずれも2.4%(RSD,n=5)以下と良好であった。また,ヒト成人血液を用いて調製した血液濾紙からの平均添加回収率はPhe,Leu,Galそれぞれ,77.4,78.5,97.4%(n=11)であった。本法を用い正常新生児血液濾紙の測定を行ったところ,その平均血中濃度(n=30)はそれぞれ1.5(Phe),2.4(Leu),2.6(Gal)mg/dlであった。
  • 市場 洋三
    医療
    1999年 53 巻 2 号 107-111
    発行日: 1999/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    先天性代謝異常症に対する
    新生児マススクリーニング
    は1977年に開始された. その後先天性甲状腺機能低下症および先天性副腎過形成症にも対象疾患が拡大した. 岡山県では過去21年間に約46万人の新生児がこのスクリーニングを受けた. これまでに国立岡山病院小児科にて確定診断された疾患名および患者数はフェニルケトン尿症4名, 高フェニルアラニン血症5名, ビオプテリン欠乏症1名, 楓糖尿症2名, エピメレース欠損症12名, 先天性甲状腺機能低下症72名および先天性副腎過形成症11名であった. これらの患者は早期発見, 治療により精神運動発達は良好であった.
  • 窪田 満
    日本周産期・新生児医学会雑誌
    2023年 58 巻 4 号 669-671
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/20
    ジャーナル フリー

     はじめに

     継往開来(けいおうかいらい)とは,先人の事業を受け継ぎ,発展させながら未来を切り開くことだそうである.

    新生児マススクリーニング
    にも歴史があり,未来がある.
    新生児マススクリーニング
    とは,「生まれてくる子ども全員に適切な検査を行い,障害の原因となる疾病を早期発見し,健やかに育てるための国の事業」である.この本質的なところが意外に認識されにくい.この教育講演では,実際の症例の話ではなく,
    新生児マススクリーニング
    の歴史を紐解くところからはじめて,「医療的な側面」「遺伝学的側面」「法的側面」「行政的側面」に分けて,この根幹の部分を考えてみたい.

  • 塚原 歩, 慶野 大, 須藤 明希菜, 新井 奈津子, 宇田川 紀子, 森 鉄也, 山本 仁
    聖マリアンナ医科大学雑誌
    2019年 47 巻 2 号 73-78
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/28
    ジャーナル フリー

    ビタミン (Vit) B12は主に動物性食品に含まれており,DNA合成,赤血球造血,神経機能の維持に必須となる水溶性Vitである。VitB12は健常母体から出生した乳児においては在胎中に肝臓で貯蔵されるため,VitB12欠乏性巨芽球性貧血は,小児期発症は稀であるが,貧血以外に精神運動発達遅滞を認めることがある。今回,われわれは発達遅滞を契機に診断したVitB12欠乏性巨赤芽球性貧血の乳児例を経験したので報告する。症例は10か月女児で,“笑わない”と発達遅滞を主訴に受診した。初診時まで離乳食は進まず,母乳栄養。母は外国人で菜食主義であった。血液検査で大球性貧血と汎血球減少,骨髄検査で巨赤芽球の出現を認めた。血清VitB12が低値であり,VitB12欠乏性巨芽球性貧血と診断し,経口VitB12製剤の内服を開始したところ汎血球減少の改善を認めたが,軽度精神発達遅滞が残存している。発達遅滞の原因の鑑別にVitB12欠乏を挙げる必要があり,菜食主義者の出産・母乳育児の際はVitB12摂取の必要性を啓発する必要があると考えられた。

  • 松本 昂之, 西村 豊樹, 山元 綾子, 澤田 浩武, 盛武 浩
    日本免疫不全・自己炎症学会雑誌
    2024年 3 巻 1 号 16-20
    発行日: 2024/02/02
    公開日: 2024/02/02
    ジャーナル 認証あり

     新生児スクリーニング(newborn screening:NBS)はおよそ20疾患を対象に公費負担として行われているが,各自治体によって独自に対象疾患を拡大しているのが実状である.宮崎県では,2020年4月から先天性免疫異常症(inborn errors of immunity:IEI)とライソゾーム病を任意で追加している.今回,われわれは宮崎県で実施したNBSによりB細胞欠損症(B-cell deficiency:BCD)を同定した.症例はkappa-deleting recombination excision circles(KRECs)が低値を示し精査対象となった.当科で行った複数回のCD 19陽性B細胞の測定で,一貫してB細胞割合が2%未満でありBCDの診断に至った.診断後は免疫グロブリン補充療法を行いながら,1歳5か月となる現在まで重篤な感染症を合併することなく経過している.自験例のようにNBSを契機としたBCD診断,さらに免疫グロブリン補充による予防介入の報告は本邦初と考えられる.IEIのうちで重症複合免疫不全症とBCDは,重篤な後遺症をきたす例,さらに診断されることなく死亡する例も存在し,早期の診断と治療介入が特に重要である.IEIをNBSの対象疾患として導入することの費用対効果は,世界中で証明されている.今後,日本でもIEIがNBS公費負担の対象になることが期待される.

  • 但馬 剛, 小林 弘典, 沼倉 周彦, 西野 善一, 福田 敬, 山口 清次, 新宅 治夫
    医療情報学
    2021年 41 巻 2 号 72-73
    発行日: 2021/06/23
    公開日: 2022/07/25
    ジャーナル フリー

    1. 研究目的

     現行の

    新生児マススクリーニング
    は,20種類に及ぶ希少疾患を対象としながら,都道府県・政令市が実施主体であることから,その運用には地域間差が生じており,患者の発見数や経過などに関する情報集約は困難となっている.本研究では,
    新生児マススクリーニング
    運用上の様々な側面で標準化を図るとともに,現時点で入手可能な情報を基に費用対効果を評価しつつ,マススクリーニングの有用性検証に不可欠な,発見患者の追跡体制の構築を目指した.

  • 但馬 剛
    脳と発達
    2023年 55 巻 3 号 181-187
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/07/05
    ジャーナル フリー

     我が国の

    新生児マススクリーニング
    は,ガスリー法からタンデムマス法への移行を経て,現在20疾患を対象としているが,新たな検査法や治療法の実用化によって対象候補疾患が増加している.そこへ2019年度,AMED研究開発課題「
    新生児マススクリーニング
    対象拡充の候補疾患を学術的観点から評価・選定するためのエビデンスに関する調査研究」が採択され,米国の対象疾患選定用スコアリング法を用いて,①タンデムマス法への追加が可能な代謝異常症,②治療法のあるライソゾーム病,③X連鎖性副腎白質ジストロフィー,④原発性免疫不全症,⑤先天性サイトメガロウイルス感染症,⑥脊髄性筋萎縮症,⑦胆道閉鎖症,⑧先天性胆汁酸代謝異常症を対象に,我が国での現状を評価した.本稿では小児神経疾患としての観点から②③⑤⑥について概要を提示する.2020年度からは継続課題「
    新生児マススクリーニング
    対象拡充のための疾患選定基準の確立」にて,我が国独自の評価項目リスト案を作成した.これを関連学会等に提示して,各評価項目を重み付けするためのデータを収集しており,2022年度中に評価項目と配点を確定して最終報告とする予定である.作成後の基準は,日本小児科学会小児慢性特定疾病委員会内に設置された「
    新生児マススクリーニング
    検討小委員会」で運用し,政策提言に繋げるスキームの実現を期待している.

  • 矢加 部茂, 村守 克己, 荻田 桂子, 飯田 浩一, 関 真人, 松本 正, 梅根 真知子
    医療
    1995年 49 巻 6 号 458-461
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    胆道閉鎖症の早期発見のため1ヵ月健診を利用したスクリーニングテストを試みた. 健診時に黄疽や淡黄色便をみた場合, 血清総ビリルビン, スポット法による血清総胆汁酸, ヘパプラスチン測定を行った. 935例中黄疽や淡黄色便を呈したいわゆるハイリスク例40例で前記4項目すべて正常は13例(32.5%), 1項目のみ異常は21例(52.5%), 2項目において異常は6例(15%)で3項目以上の異常例はなかった. 乳児肝炎の2例中1例は1項目のみ, 他の1例は2項目において異常値を呈した. 胆道閉鎖症7例は全例, 3項目以上に異常を示した. すなわち7例中4例(57.1%)は3項目, 3例(42.9%)4項目全部に異常を呈した. 以上よりこのシステムは胆道閉鎖症の早期発見に有用と考えられた.
  • ―新生児マススクリーニング陽性例の早期診断への応用―
    長尾 雅悦
    医療
    2008年 62 巻 2 号 69-75
    発行日: 2008/02/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    新生児マススクリーニング
    は知的障害の予防に大きな成果をあげてきたが, 対象疾患の種類や頻度が増加し陽性例を早期に診断する体制が求められている. そこで先天代謝異常症4疾患(フェニルケトン尿症, ホモシスチン尿症, メープルシロップ尿症, ガラクトース血症)の精査症例を臨床応用の進歩著しい遺伝子検査を用いて確定診断を行った. 札幌市および北海道の過去5年間(平成14-18年度)の受診者数は約45,000人/年で, 精密検査対象は37例あった. この中から古典型フェニルケトン尿症(PKU)3例, メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ(MAT)欠損症1例, シトリン欠損症(NICCD)1例を遺伝子診断した. 遺伝子診断された5例以外はすべて一過性あるいは他の病態を反映した2次的な検査値の異常であった.変異の同定により病型診断とそれに応じた治療方針の決定も可能となった. スクリーニング陽性症例を早期に診断治療するシステムの確立に向け, 国立病院機構の遺伝学的診断機能を充実することが期待される.
  • 酒井 規夫
    脳と発達
    2023年 55 巻 3 号 178-180
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/07/05
    ジャーナル フリー

    新生児マススクリーニング
    の対象疾患は,本来的には診断法が確立しており,新生児期ないし乳児期から必要な標準的な治療法が存在する疾患と言えます.しかしながら,疾患によっては新生児期の未発症の時期において診断ができても,その臨床病型に非常に幅があり,病型によっては根本的な治療法が異なる疾患があります.つまり,新生児期に疾患の診断をつけたとしても,いつ,どのような治療をすることで治療効果が証明されていない疾患については,そのスクリーニングの意義が少ないと考えられます.しかしながら,新生児期,ないし乳児期に発症する疾患で,特に神経症状の急速に進行する疾患にとっては,
    新生児マススクリーニング
    が唯一の早期診断,早期治療のチャンスであるとも言えます.そういう意味で海外の限られた地域で実施されていて,まだ国内で拡大
    新生児マススクリーニング
    対象疾患としてはあまり含まれていない疾患として,Krabbe病を例にとってその課題と可能性について考えてみたいと思います.

  • ~代謝異常と二次性心筋症~
    市田 蕗子
    心臓
    2021年 53 巻 2 号 216-217
    発行日: 2021/02/15
    公開日: 2022/02/19
    ジャーナル フリー
  • 松永 綾子
    日本集中治療医学会雑誌
    2022年 29 巻 2 号 105-106
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2022/03/15
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 克敏, 三留 真珠美, 荒川 秀俊, 前田 昌子
    分析化学
    2000年 49 巻 12 号 953-959
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/06/29
    ジャーナル フリー
    先天性代謝異常症のガラクトース血症の
    新生児マススクリーニング
    の指標となるガラクトース(Gal)及びガラクトース-1-リン酸(G1P)を迅速かつ定量的に測定することを目的として固定化酵素カラムを用いたセミミクロFIAによる二成分同時定量法を検討した。乾燥血液濾紙ディスクでの測定を検討したところ,Gal;2.0~20.0mg/dl,G1P;5.5~23.8mg/dlで直線性を示し,現在
    新生児マススクリーニング
    で行われているカットオフレベルを十分カバーできた。日内変動はGal;0.3~1.0%,G1P;0.5~0.9%(RSD,n=5)と良好であり,平均添加回収率は,Gal,G1Pそれぞれ99.3,84.8%(n=12)であった。また,本法を用い東京都予防医学協会から恵与された新生児の血液濾紙での測定を行ったところ,日常分析法の酵素法と良好な相関を示した。本法は既報の方法より200~300倍高感度であり,これにより貴重な検体である血液濾紙ディスクが従来は2ないし3個必要であったのが,1個で測定可能となり試料のダウンサイズに成功した。また,セミミクロ化及び半自動化することで省力化されたマススクリーニングに適応可能と考えられた。
  • ―15年間の集計と精密検査結果―
    市場 洋三
    医療
    1992年 46 巻 11 号 933-937
    発行日: 1992/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    先天性代謝異常症に対する
    新生児マススクリーニング
    は1977年に開始された. その後クレチン症及び先天性副腎皮質過形成症にも対象が拡大した. これまでに発見された疾患名及び患者数はフェニールケトン尿症3名, 高フェニールアラニン血症3名, 楓糖尿症2名, エピメレース欠損症8名, クレチン症53名及び先天性副腎皮質過形成症5名であった. これらの患者は早期発見及び治療により満足のいく長期知能予後を示していた.
  • 白石 渉, 立石 貴久, 林田 翔太郎, 但馬 剛, 津村 弥来, 磯部 紀子
    臨床神経学
    2023年 63 巻 10 号 656-660
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/25
    [早期公開] 公開日: 2023/09/30
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    症例は25歳女性,12歳から横紋筋融解症を繰り返していた.妊娠悪阻による飢餓を契機に横紋筋融解症が再燃し,当科紹介となった.血液検査でCK値の上昇と,総カルニチンの低下を認めた.末梢血リンパ球のpalmitoyl-CoA dehydrogenase活性が低値であり,極長鎖アシルCoA脱水素酵素(very-long-chain acyl-coenzyme A dehydrogenase,以下VLCADと略記)欠損症と診断した.ACADVL遺伝子のc.1349G>A(p.R450H)変異に加え,c.1332G>A変異との複合ヘテロ変異を認めた.VLCAD欠損症は脂肪酸酸化異常症の一つで,横紋筋融解症を生じうる.未診断のVLCAD欠損症が妊娠悪阻を契機に診断に至ることがある.

  • 笹谷 絵里
    保健医療社会学論集
    2022年 32 巻 2 号 101-110
    発行日: 2022/01/31
    公開日: 2023/01/31
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は、

    新生児マススクリーニング
    を受検した子どもを持つ、男性(父親)の受検認識や遺伝情報に対する意識を明らかにすることである。日本では、1977年に
    新生児マススクリーニング
    が開始され、現在ほぼすべての新生児が受検する遺伝学的検査となっている。2014年からはタンデムマス法という新しい検査方法が導入され、検出できる疾患も増加した。そこで、2014年以降に出生した子どもを持つ男性にインタビューを実施し、分析を実施した。結果、対象者である男性は、自分自身の遺伝情報がわかることは問題ないと考えていた。だが、次子も含めた次に子どもを持つことに関して、「判断や決定権は女性にある」とされ、その理由として「産むのは女性だから」と回答された。回答から、遺伝情報という問題は等価であるが、「産む」ことは女性しかできないと主張され、自らが判断することは回避される傾向があることが明らかになった。

  • 羽野 和宏, 加藤 瑞希, 宮島 理穂, 亀山 泉, 大島 優, 塚本 真規, 横山 武志
    日本歯科麻酔学会雑誌
    2022年 50 巻 1 号 11-13
    発行日: 2022/01/15
    公開日: 2022/01/15
    ジャーナル フリー

      Methylmalonic acidemia (MMA) is an autosomal recessive disorder and a metabolic disorder of organic acids in which the accumulation of methylmalonic acids causes various symptoms. MMA has several features related to acidosis, and the prevention of acidosis through nutritional management is necessary.

      We performed the anesthetic management of a 7-year-old girl with MMA. She was diagnosed as having MMA during newborn screening, and she exhibited mental retardation and malnutrition. She was able to take nutrition orally, but she gradually became unable to eat because of vomiting ; she underwent a gastrostomy at the age of 2 years and 9 months old. Her kidney function gradually worsened, and a kidney transplantation was scheduled. Her oral hygiene was poor, and several calculus deposits were visible. Because the patient was noncooperative, periodontal treatment under general anesthesia was scheduled before the kidney transplantation.

      Our anesthetic goal was to maintain her metabolism : in particular, we sought to minimize her required fasting time, and we gave her sugar, as appropriate, to prevent an increase in catabolism. The anesthesia was induced with sevoflurane, midazolam, propofol, fentanyl and rocuronium and was maintained with desflurane and remifentanil. We performed a blood analysis twice using samples collected from the right femoral artery before and after the operation ; the results showed that her metabolism remained under control during the operation. The operation was completed uneventfully ; because her respiration was good after extubation, she was transferred to the pediatric ward. She has since received a kidney transplantation using an organ from her father, as planned. This case shows that importance of managing a patient’s nutrition before and after operation.

  • 岡山 和代, 児玉 浩子, 太田 智子, 松崎 浩之, 寺田 宙, 野村 恭子, 太田 裕二, 王 暁水, 飯田 素代, 日比野 有希, 戸谷 美和子, 渡邉 美保, 小川 博康
    日本内分泌学会雑誌
    2022年 98 巻 S.Update 号 20-23
    発行日: 2022/07/20
    公開日: 2022/07/12
    ジャーナル フリー
  • 佐久間 啓, 山下 裕史朗
    脳と発達
    2023年 55 巻 3 号 210-211
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/07/05
    ジャーナル フリー
  • 笹谷 絵里
    保健医療社会学論集
    2019年 30 巻 1 号 76-80
    発行日: 2019/07/31
    公開日: 2020/07/31
    ジャーナル フリー

    本稿では、1977年から日本で導入された新生児マス・スクリーニングが2014年4月から、タンデムマス質量分析計による検査方法に変化し、検出される疾患も従来の6疾患から19疾患以上に増加したことによる実施主体の運用の現状を検証した。日本では、早期発見・早期治療を目的に新生児マス・スクリーニングは導入された。だが、増加した疾患の中には死亡率の高い重症例も含まれる。さらに検出される疾患の多くは遺伝性疾患であり、子どもの疾患が明らかになることで、親の遺伝情報も明らかになる。本調査では、2014年以降の検出疾患の増加に対して実施主体はどのような運用を実施しているか、質問紙調査を実施した。結果、実施主体である都道府県や指定都市は、新生児マス・スクリーニングを「遺伝医療」と理解して個人情報に対応しているわけではなかった。今後、実施主体も遺伝学的検査としての社会的影響を考慮した対応が必要となるであろう。

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