本研究においては, インターネットを活用することにより, 消費者参加型の製品開発を実施している事例に対する調査をおこなった。その結果, インターネットの有する双方向性, 同時性という本来の機能の適切な活用により, 従来, 完全に分断されていた製品開発と消費者購買行動を統合できるようになり, 低コストで, 開発スピードと製品完成度を向上させながら, 消費者との関係性構築を可能とすることを明らかにした。また, 消費者情報の全社的共有においても有効であり, 全社的な消費者志向経営の実現にも貢献することが判明した。
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