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クエリ検索: "洞不全症候群"
1,954件中 1-20の結果を表示しています
  • 葛目 大輔, 岸本 浩一郎, 森本 優子, 山崎 正博, 細見 直永
    日本老年医学会雑誌
    2022年 59 巻 3 号 378-380
    発行日: 2022/07/25
    公開日: 2022/09/07
    ジャーナル フリー

    症例は96歳女性.意識障害と痙攣発作にて当院に搬送.入院後に行った脳波では左右前頭部に高振幅徐波と鋭波を認め,非痙攣性てんかん発作と診断した.これに対してカルバマゼピン(CBZ)200 mg/日を開始した.その数日後,突然,心拍数30回/分の徐脈発作を頻回に認めた.CBZの血中濃度が高値(12.1 μg/mL(基準値:4~12.0 μg/mL)であり,同薬を中止したところ徐脈発作は消失した.

  • 畑 隆登, 津島 義正, 種本 和雄, 荒田 敦, 小長 英二, 井出 愛邦, 渡辺 博史, 庵谷 和夫, 湊 武
    医療
    1986年 40 巻 9 号 851-854
    発行日: 1986/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    ペースメーカー植え込み患者131例の予後に関し, これを規定する因子に検討を行つた. 3年生存率93.6±2.4%, 5年生存率91.8±2.9%, 7年生存率86.1±6.3%であつた. 高度房室ブロツク61例(生理的ペーシング20例, 心室ペーシング41例)と
    洞不全症候群
    57例(生理的ペーシング33例, 心室ペーシング24例)の7年生存率に有意差は認められなかつた. 徐脈性心房細動13例の5年生存率は81.8±11.6%と不良であつた.
    基礎疾患の影響では心筋症合併10症例のうち, 4例が平均3カ月で死亡した. 予後を規定する最大の因子は心筋障害であつた.
    血栓塞栓症の発生は,
    洞不全症候群
    の心室ペーシング群2.57%/患者・年, 生理的ペーシング0.89%/患者・年と有意差を認めた(p<0.01). 心房細動化は
    洞不全症候群
    ペーシングの14%に発生し, 特に
    洞不全症候群
    では生理的ペーシングと薬物療法の必要性が考えられた.
  • 高畠 裕司, 平井 忠和, 塩谷 謙二, 高野 徹, 吉田 康洋, 池尻 公二
    医療
    1990年 44 巻 7 号 676-678
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    徐拍性不整脈を合併した脳血管障害患者6名を対象に, 人工心臓ペースメーカーを植込み, 前後の精神神経機能の改善を検討した. 観察は, ペースメーカー植込み前及び植込み1カ月目後で行い精神症状, 自覚症状, 神経症状, 日常生活動作障害の程度を比較検討した. その結果, 6名中5名に精神症状, 日常生活動作障害の改善を中心に精神神経機能の改善が認められた.
    以上より, 脳血管障害患者は徐拍性不整脈により脳血管障害による症状が悪化している可能性があり積極的な心臓ペースメーカーの植込みを考慮する必要があると考えられた.
  • 新 博次
    心臓
    2004年 36 巻 6 号 475-477
    発行日: 2004/06/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
  • 心電図
    1984年 4 巻 4 号 484-499
    発行日: 1984/07/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 中村 哲也
    日本老年医学会雑誌
    1990年 27 巻 2 号 193-200
    発行日: 1990/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    β遮断薬やCa拮抗薬などは高血圧, 虚血性心疾患などの治療に有用であるが, 副作用としての高度の徐脈性不整脈についての検討は充分とは言えない. 著者は過去11年間に当院CCUへ入院した1,734例を調査し, 薬物により発症した洞機能不全 (薬剤性洞機能不全) 42例と Sick Sinus 症候群(SSS) 35例を対象とした. 各例に諸検査を施行し, 対象を, 1) 薬剤性洞機能不全群とSSS群, 2) 薬剤性洞機能不全例を65歳以上の老年者群と若年者群に分け詳細に比較検討した. 結果, 1) SSS II, III型を示した例は, 薬剤性洞機能不全群22例 (52.3%), SSS群31例 (88.5%) であり, 薬剤性洞機能不全群はSSS群にくらべ, 1分間の最小心拍数が多く, 最大R-R間隔が短いため徐脈化の程度は弱かった. しかし, 入院時血圧や腎機能は有意に低く, NYHA心機能分類上も重症例が多かった. 薬剤性洞機能不全10例に電気生理学的検査を施行したところ, 3例 (30.0%) に洞機能異常が存在した. 2) 薬剤性洞機能不全例は老年者群27例 (3.2%), 若年者群15例 (1.6%) であり, 前者に有意に多かった. SSS II, III型を示したものは老年者群18例 (66.6%), 若年者群4例 (26.6%) であった. 最小心拍数, 最大R-R間隔とも両群で差はなかったが, 老年者群はNYHA分類上重症例が多く, 腎機能低下やCTRの増大が認められた.
    原因薬物はβ遮断薬26例, Ca拮抗薬21例, ジギタリス16例, IA抗不整脈薬9例の順であったが, とくに diltiazem が老年者群の約半数を占めていた.
    これらの薬物を老年者に投与する場合には, 投薬計画と至適投与量の調整と慎重な経過観察が重要と考えられる.
  • 砂田 祥司, 正井 崇史, 巽 英介, 笹子 佳門, 奥田 彰洋, 光野 正孝, 井原 勝彦
    人工臓器
    1987年 16 巻 1 号 428-431
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    SSSに対するペーシングモードは、心房機能を温存し、正常房室伝導機能を活用する生理的ペーシングである心房ペーシング(AAI)が望ましいと考えられている。SSSに対するAAI症例19例において平均39.3カ月追跡し、不整脈の発生を中心に検討した。自覚症状は、全例において改善した。19例中AAIペーシング単独で頻脈発作及び不整脈が発生しなかった症例は8例、頻脈発作、心房細動及びPATの予防のためジギタリス剤の併用を要した症例は11例であった。11例中1例においてAfが固定したためにペーシングモードをVVIに変更した。また、11例中4例においてII度AVBが発生したため、3例はDVIに、1例はDDDにペーシングモードを変更した。SSSではその経過中に頻脈発作及び上室性不整脈が発生する症例が多く、その治療のためにジギタリス剤を使用するためにジギタリス剤によるAVBが発生し、AAIで対応できない症例が生じることが示唆された。
  • 柴崎 哲, 片本 宏, 野村 紘一
    動物臨床医学
    2002年 11 巻 3 号 143-146
    発行日: 2002年
    公開日: 2007/11/02
    ジャーナル フリー
    2カ月間にわたる元気消失、腹水貯留、運動不耐性を主訴に3歳のジャーマンシェパード(27.2kg)が大阪府立大学付属家畜病院に来院した。血液検査および血液生化学検査では著変は認められなかったが、心電図検査において著明な洞性の除脈および不安定なP波が認められた。心エコー図検査では、軽度の左心室腔の拡張と左心室収縮率の低下以外に著変は認められなかった。アトロピン試験により、
    洞不全症候群
    と診断し、イソプロテレノールとジピリダモールの内服による治療および運動制限を実施したところ、良好に経過し臨床症状の改善がみられ、現在無投薬にて良好に経過している。本症例は、大型犬には珍しい
    洞不全症候群
    (Rubenstein II型)であると考えられた。
  • 笹生 正人, 横山 正義, 曽根 康之, 斉藤 真知子, 笠置 康, 長柄 英男, 和田 寿郎
    人工臓器
    1984年 13 巻 1 号 383-386
    発行日: 1984/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    DDDペースメーカ植え込み後の
    洞不全症候群
    7例、完全房室ブロック6例において自己脈、VVIペーシングDVIペーシングにて心機能を比較した。
    洞不全症候群
    7例中4例に逆行性伝導がみられ、これによる心房収縮のため右房圧の著明な上昇、心拍出量の低下をみとめた。これら4症例にてDVIペーシングはVVIペーシングに比し平均1.52L/min 46.1%の心拍出量の増加を示した。また逆行性伝導を認めない3例ではDVIペーシングはVVIペーシソグに比し平均0.82L/min 22.2%の心拍出量の増加を示した。これら
    洞不全症候群
    に対し心房の収縮の保たれている完全房室ブロックでは、DVIペーシングはVVIペーシングに比し平均0.74L/min 16.8%の増加にとどまり
    洞不全症候群
    とは明らかに異った。以上のことより
    洞不全症候群
    においては、VVIペーシングは不適であり、心房をペーシングすることが必修のことと思われた。
  • 第1編 徐脈性不整脈とペースメーカー適応
    畑 隆登
    岡山医学会雑誌
    1986年 98 巻 5-6 号 549-562
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
    Studies of 2216 24-hour Holter electrocardiograms of 1549 patients revealed bradyarrhy-thmias in 33 cases of advanced atrioventricular block, 169 cases of sick sinus symdrome and 32 cases of atrial fibrillation with slow ventricular response. The underlying diseases were mostly idiopathic, but included ischemic heart diseases and cardiomyopathy as well. The findings of Holter electrocardiography showed a significant difference between the bradyarrhythmia group and control group as to the minimum heart rate, maximum heart rate, the longest ventricular pauses and total number of QRS's during a 24-hour period.
    There were 55 cases of bradyarrhythmias with longest ventricular pauses of 3.0 seconds or longer. The incidence of atrial fibrillation with slow ventricular response was significantly different from other bradyarrhythmias. There were 64 cases of bradyarrhythmias with the total number of QRS's during a 24-hour period equaling 70, 000 beats/day or less. The incidence of sick sinus syndrome group I was significantly different from other bradyarrhythmias. As regards severity of bradyarrhythmias, these two findings were inconsistent.
    Comparative studies of paced and unpaced groups showed that the patients were older and had more subjective symptoms in the paced group. In all Holter findings, the total number of QRS's during a 24-hour period and the longest ventricular pauses were significantly different from other findings. No correlation was observed between the longest ventricular pauses and the maximum sinus node recovery time (or maximum automaticity recovery time).
    In consideration of subjective symptoms and underlying diseases, severity and pacemaker indication of bradyarrhythmias should be determined by longest ventricular pauses and total number of QRS's during a 24-hour period shown on 24-hour Holter recordings.
  • 秋山 眞, 杉本 恒明, 浦岡 忠夫, 余川 茂, 井内 和幸, 神保 正樹, 吉田 繁樹, 金谷 敦志, 谷 昌尚, 中曽根 泰二
    心電図
    1984年 4 巻 4 号 453-458
    発行日: 1984/07/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    新しい狭心症治療薬nicorandil (SG-75, 以下SG) の刺激伝導系に対する効果について, 13例を対象に検討した。対象の内訳は,
    洞不全症候群
    7例, 房室ブロック5例, WPW症候群1例であり, SG 4mg静注前後で電気生理学的検査を施行した。SG静注後, 平均血圧は有意に低下, 心房筋の不応期は短縮傾向にあり, Wenckebach pointは有意に上昇した。洞周期, AH・HV時間, 洞機能の指標として用いた%SRT・SACT, あるいは房室結節・心室筋の不応期には, SG前後で有意な変化はみられなかった。心房エコーは, SG前2例にみられたが, SG後おのおの心房筋の不応期短縮とともにエコー帯が消失または短縮した。心室エコーは, SG前4例でみられ, SG後2例でエコー帯が増大, 残り2例では不変ないし短縮がみられた。SG静注による副作用は, 1例も認めなかった。以上より,
    洞不全症候群
    や房室ブロックを有する狭心症例においても, SGは安全に使用しうると考えられた。
  • 橋場 邦武
    日本老年医学会雑誌
    1989年 26 巻 2 号 101-110
    発行日: 1989/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    老年者の不整脈について, 一般集団および入院患者における成績について報告した.
    1. 同一固定集団における長期追跡成績: 18年間にわたり2年に1回の周期で心電図その他の連続追跡調査を行った. 対象は最終観察期の年齢が約40~90歳の6,690例である. 心房細動, 心房性期外収縮, 完全右脚ブロック, 左脚ブロックなどの頻度は60歳以後の年代では著明に高いが, 60歳代から80歳代までの老年群において, 年齢と共にほぼ直線的に増加することが認められた.
    2. Holter 心電図による検討: 14歳から87歳の健常者164名を対象とした. 標準12誘導で不整脈のあった例は除外してあるが, Holter 心電図では心房性期外収縮を159例, 96.9%の高率に認めた. 心房性期外収縮の24時間総数, 連発性心房性期外収縮の有無, 24時間中のその回数および最大連発数, などのすべてにおいて, 60歳以上の老年者では60歳以下の群に比べて有意に著明な高値を示した.
    3. 発作性心房細動 (Paf) 症例の心房電気生理的所見: Pafのリエントリーの生じ易さの指標として, 洞調律時の心房内記録によるA波の幅の増大とその棘波数の増加, 心房期外刺激による反復性心房興奮波の誘発, について検討した. Paf群では対照のPaf (-) 群に比して両指標とも有意に高値であった. Pafのない
    洞不全症候群
    も Paf群とほぼ同程度の異常を示したが, 本症候群が老年者に多い不整脈であることを考え合わせると, Paf群の心房電気生理的所見の異常は一種の老年性変化によるものと考えられた.
    4. 一過性の高度低K血症による高度徐脈例: 80歳以上の比較的軽度の腎不全の2例で一過性の高K血症, 高度洞徐脈および洞停止, 意識障害を生じた例について述べた. 高K血症は腎不全のみでは説明がつかず, 血漿アルドステロンの低値とACTHおよびアンジオテンシンIIに対する低反応から, 低アルドステロン症が主な要因と考えられた.
  • 石川 利之, 木村 一雄, 海老名 俊明, 臼井 孝, 柏木 政伸, 石井 當男
    人工臓器
    1994年 23 巻 1 号 203-206
    発行日: 1994/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    洞不全症候群
    (SSS)連続30例(65.7±10.0<SD>歳)において、disopyramide phosphate(DP)静注(2mg/kg, ≦100mg)を併用したover-drive suppression test(ODST)の有用性について検討した。SSS30例中13例43%ではODSTは陰性であった。これらの症例で、DP静注後sinus node recovery time(SNRT)は1590±300msより3020±1110ms(p<0.01)に、corrected sinus node recovery time(CSNIRT)は510±180msより1970±1160ms(p<0.01)となり、13例中10例77%で陽性となった。全体として、DP静注の併用により、30例中27例90%で陽性となり陽性率が改善した(p<0.01)。一方、洞機能正常11例ではDP静注後全例でODST陰性であった(SNRT:1370±390msより990±310ms, SNRT: 390±260msより250±130ms)。DP静注により心拍数、血圧に有意な変化はなく、DPの血中濃度は4.1±1.0mcg/mlで、major side effectは認められなかった。DP静注を併用したODSTの有用性が示された。
  • 津川 潤, 坪井 義夫, 井上 展聡, 鈴木 重明, 山田 達夫
    臨床神経学
    2011年 51 巻 1 号 32-34
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/20
    ジャーナル フリー
    意識消失発作をくりかえす全身型重症筋無力症の51歳男性例を経験した.ホルター心電図で
    洞不全症候群
    をみとめ,意識消失の原因はAdam-Stokes発作と診断した.胸腺腫摘除術および免疫療法後におこなったホルター心電図では,洞停止はなく不整脈は消失しており,本症例における心伝導障害が免疫療法に反応した可能性が示唆された.重症筋無力症患者でまれに心筋炎などの心疾患を合併することが知られているが,近年,筋炎や心筋炎をともなう重症筋無力症で抗kv1.4抗体が高率に検出されるとの報告がある.本例は臨床経過に加えて,抗kv1.4抗体が陽性であったことから,免疫異常による心疾患を合併した可能性が示唆された.
  • ―血行動態より見た臨床応用の研究―
    笹生 正人, 横山 正義, 毛井 純一, 貝塚 秀樹, 笠置 康, 長柄 英男, 和田 寿郎
    人工臓器
    1985年 14 巻 3 号 1419-1422
    発行日: 1985/06/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    DDDペースメーカ植え込み後の
    洞不全症候群
    21例, 完全房室ブロック9例において, 自己脈, VVIペシングDVIペーシングにて心機能血行動態を比較した。
    洞不全症候群
    21例中8例にVVIペーシング時室房伝導を認めた。これらの症例では室房伝導による心房収縮のため, 著明に心房圧が上昇し, 心拍出量が低下した。また, 室房伝導を有しない
    洞不全症候群
    13例, 完全房室ブロック9例において平均右房圧のVVIペーシングのDVIペーシングよりの増加率は
    洞不全症候群
    の方が有意に高かった。これは, VVIペーシング時心房収縮の関与が完全房室ブロックの方が有効に作用していると思われ, 心拍出量において, DVIのVVIペーシングよりの増加率が完全房室ブロックの方が有意に低いことによく相関した。
  • 田崎 洋文, 植山 千秋, 入田 昭子, 宮川 明彦, 北野 幸英, 早野 元信, 磯本 正二郎, 瀬戸 信二, 矢野 捷介
    日本老年医学会雑誌
    2003年 40 巻 3 号 254-260
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2011/02/24
    ジャーナル フリー
    徐脈症例における24時間総心拍数 (THB) の研究は少なく, 高齢者における徐脈の疫学や意義については尚不明である. 徐脈症例においてTHBの年齢による相違を明らかにする目的で, 当循環器内科において連続して記録された Holter 心電図7,687例から, 入院中でTHBが8万拍以下の徐脈症例で, 重複を除いた303例を対象として臨床的検討を行った. 対象の年齢分布, 徐脈の副作用をもつ薬剤投与の有無, 基礎疾患について示し, さらに薬剤投与の有無別, 基礎疾患別にTHBについて老年者と若年者で比較検討した. 年齢については65~70歳に大きなピークを持つ集団と15~20歳に小さなピークを持つ集団を認めた. これらの年齢分布より65歳未満の若年群 (194例; 平均49.1歳) と65歳以上の老年群 (109例; 平均71.0の歳) に分け, 両群間で比較検討した. まず, 薬剤 [-] 例では, 老年群と若年群の間でTHBの平均値, 分布状況に有意差は認めなかった. これらの基礎疾患には徐脈性不整脈である洞性徐脈・
    洞不全症候群
    およびII度以上の房室ブロックの他, QT延長症候群, 虚血性心疾患, 心筋症, 弁膜症, その他を認めたが, 基礎疾患別の検討でもTHBの平均値および分布状況に両群間で有意差を認めなかった. 一方, 薬剤 [+] 例でも薬剤 [-] 例とほぼ同様の結果であった. なお, 徐脈性不整脈のTHBは他疾患と異なった分布を示し結果の判定に注意を要すると考えられた.
  • 村瀬 允也, 阿部 稔雄, 鷲津 卓弥, 田中 稔, 川村 光生, 竹内 栄二, 柿原 理一郎, 弥政 洋太郎, 石原 智嘉, 宮田 義弥, 大宮 孝, 玉木 修治
    人工臓器
    1982年 11 巻 6 号 1005-1008
    発行日: 1982/12/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    生理的ペーシングを行った47症例, 57回の手術時心内心房電位について検討を加えた。1例の心外膜電極を除いて全てJ型心内膜電極を使用した。心房電位は
    洞不全症候群
    で2.1±1.0mV (mean±SD, n=28), 房室ブロック4.0±1.1mV (n=12)で
    洞不全症候群
    で低かった(p<0.001)。手術時に洞性P波が誘発できない症例の心房電位は著明に低くセンシングに問題を残している。単極は双極に比して低い傾向があり, 逆行性電位は, 洞性電位に比して低い傾向がある。
    体表面心電図I, II, III誘導のP波電位の和は
    洞不全症候群
    では0.3±0.11mV (n=35), 房室ブロック0.46±0.11mV (n=11)で有意差を認める(P<0.001)。
    心内心房電位と体表面心電図のP波電位の和(I+II+III)の間にはY=022+0.05X, r=0.532と比較的良い相関がえられた。
    洞不全症候群
    では一般に心房電位が低く, P波のセンシングには充分注意する必要がある。
  • 中嶋 一晶, 相澤 義泰, 國富 晃, 樫村 晋, 勝俣 良紀, 西山 崇比古, 木村 雄弘, 西山 信大, 福田 恵一, 髙月 誠司
    心臓
    2015年 47 巻 SUPPL.2 号 S2_157-S2_162
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/12/16
    ジャーナル フリー

     症例は47歳男性. 生来健康であったが健康診断で洞性徐脈を指摘された. 各種検査からは器質的心疾患は否定的であり, 家系内に

    洞不全症候群によるペースメーカ植込み数が多数あり家族性洞不全症候群
    の診断となった. 徐脈に伴う自覚症状が強く出現したため永久ペースメーカを植込み自覚症状の改善を認めた. 濃厚な家族歴の背景から遺伝子解析を施行したところラミンA/C変異が見つかった. ラミンA/C変異と
    洞不全症候群
    の関連に関しては報告が少なく, 変異自体も過去に報告のなかったものであったためここに報告する.

  • 村瀬 允也, 佐藤 浩生, 阿部 稔雄, 田中 稔, 野垣 英逸, 竹内 栄二, 川村 光生, 柿原 理一郎, 弥政 洋太郎, 佐々 寛己
    人工臓器
    1984年 13 巻 1 号 338-341
    発行日: 1984/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    生理的ペーシングをおこなった
    洞不全症候群
    19例, 房室ブロック9例において, 各々21回, 10回, 計31回の心房内心電図を分析した。全例経静脈J型電極を右心耳内に挿入した。単極と双極の比較では, 心房電位2.8±1.5mV, 3.3±1.5mV (X±SD, NS), slew rate 1.1±1.1V/S, 1.1±0.7V/S (NS), パルス巾39.0±8.2msec, 38.1±11.2msec (NS)であった。房室ブロックと
    洞不全症候群
    の比較では, 心房電位4.6±17mVら28±14mV (P<0.01), slew rate 2.0±14V/S, 1.0±1.0V/S (P<0.1),パルス巾39.7±9.6msec, 39.7±7.9msec (NS)であった。逆行性P波のみを示す症例と, 順行性P波の比較では, 心房電位0.8±0.1mV3.1±1.3mV(P<0.02), slew rate 0.4±0.2V/S, 0.9±0.7V/S(P<0.05), パルス巾37.3±6.2msec, 37.5±11.3msec (NS)であった。R波は単極, 1.2±0.6mV双極0.4±0.3mV (P<0.001).P/R比は単極2.7±1.3, 双極7.8±4.3 (P<0.01)であった。心房内心房電位は双極で高く, 心室電位は著明に低くなるので, 心室電位に比して低い心房電位を感知し, EMIをさけるためには, 双極型心房電極とヂェネレーターがのぞまれる。
  • 柳沢 正敏, 遠藤 真弘, 横山 正義, 和田 寿郎
    人工臓器
    1978年 7 巻 5 号 850-853
    発行日: 1978/10/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    Three hundred patients with pacemaker implant were followed up. Transvenous endocardial leads are reliable. Ten years longevity of endocardial electrode is approximately 85 percent. Patient's survival curve is getting better, mainly because of wider indication of pacemaker implant. Patients with sick sinus syndrome resulted in better prognosis than those with complete A-V block.
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