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クエリ検索: "清暑益気湯"
47件中 1-20の結果を表示しています
  • —清暑益気湯の同名異方に関する検討—
    横山 浩一, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 杉本 耕一, 伊藤 隆, 檜山 幸孝
    日本東洋医学雑誌
    2022年 73 巻 4 号 367-374
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/07/01
    ジャーナル フリー

    清暑益気湯
    の同名異方である東垣方・近製方・張三錫新定方について,その来歴と適応病態を調査した。東垣方と近製方の違いについては,浅田宗伯の勿誤薬室方函口訣の記述から,「即効を取るには近製方,老人などの持薬には東垣方」と一般に解釈されている。しかしながら原典に従えば,東垣方よりもむしろ近製方が夏季に病なくとも常用できるように工夫されたものであった。そして近製方は東垣方の補脾益気・清熱・生津の作用を担う中心的構造と見なされる処方であり,人に随って加減せよという指示がある。今回の検討で勿誤薬室方函口訣に記載される張三錫新定方とは,香月牛山が発熱する者のために近製方を変方したものであることが判明したが,これも病症に応じた工夫の一つと言えよう。現在汎用される医療用エキス製剤の
    清暑益気湯
    は近製方である。その応用に際しても,病症によって清熱剤や利水剤などを適宜兼用することが有用であると考えられる。

  • 関矢 信康, 引網 宏彰, 古田 一史, 小尾 龍右, 後藤 博三, 柴原 直利, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌
    2004年 55 巻 6 号 811-815
    発行日: 2004/11/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    難治性の気管支喘息の3症例に対して咽喉不快感, 動悸, 自汗を目標として
    清暑益気湯
    を投与した。目標とした症状および所見は速やかに改善した。さらに発作の回数が著明に減少あるいは消失した。そのほか3症例に共通していた事柄は中年期であること, 発作が通年性であること, 心窩部不快感, 心下痞〓, 臍上悸を認めることであった。これまで
    清暑益気湯
    は夏やせ, 夏まけに対して用いられることが多かったが中年期の気管支喘息の長期管理薬 (コントローラー) としても認識されるべき処方であると考えられた。
  • 中田 敬吾, 古江 増裕, 高鍬 博, 山本 宏志, 細野 八郎, 坂口 弘
    日本東洋医学雑誌
    1982年 33 巻 3 号 129-138
    発行日: 1983/02/01
    公開日: 2010/12/13
    ジャーナル フリー
  • 野上 達也, 関矢 信康, 三潴 忠道, 山口 哲生
    結核
    2006年 81 巻 8 号 525-529
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は72歳男性。1982年からMycobacterium fortuitumの持続排菌があり,咳嗽,発熱,喀血,全身倦怠感などの症状が続き,肺M.fortuitum感染症として近医にて加療されていた。1999年7月からCAM,EB,RFP,KMの4剤併用療法を中心とした抗菌薬治療を受け一時奏効したが再燃し,Gaffky3-5号の排菌が続いた。2001年8月に当科に紹介され,それまでの抗菌剤はすべて中止とし,人参養栄湯の煎液を投与した。投与開始後,徐々に咳嗽,全身倦怠感などの自覚症状は改善し,10カ月後には,一時喀痰中のM.fertuitumは塗抹陰性になった。その後,夏期に疲労感が増悪したため漢方医学的所見の変化に従って
    清暑益気湯
    に変更して治療を継続しているが,排菌は塗抹(±)以下を維持し2005年12月に至るまで,良好に経過している。われわれは,本症例においては漢方治療が有効であったと考えている。漢方治療を本症例のような非結核性抗酸菌感染症に用いることは一般的ではないが,有用な方法であると考え報告する。
  • Takako FUWA, Masumi KATAKAI, Hiroshi KOSOTO, Tadato TANI
    Journal of Traditional Medicines
    2004年 21 巻 2 号 100-106
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/09/21
    ジャーナル フリー
    Nei-Wai-Shang-Bian-Huo-Lun (Naigaisho-benwaku-ron in Japanese) written in the 13 th century is a traditional Chinese medical formulary discussing differentiation on endogenous and exogenous diseases. The endogenous diseases (Nei-Shang in Chinese and Naisho in Japanese) manifested as dyspepsia, anorexia, short breath and fatigue are morbid conditions of deficiency of pi-and wei qi (Hi-I-Ki-Kyo in Japanese), which is correspondent to decline in digestive function. For curing the deficiency of pi- and wei-qi caused by intemperance in eating and drinking, overwork, and excessive emotional changes, the formulary was recommended Bu-Zhong-Yi-Qi-Tang (Hochu-Ekki-To in Japanese), in which 4 drugs (Astragali, Glycyrrhizae and Ginseng Radices, and Atractilodes Rhizome) act as a principle drugs replenishing qi, which means the functions (vital energy) of various organs of the body. The use of two drugs (Cimicifugae and Bupleuri Radices) in the formulation, which is used for morbid condition of muscle and loosening organs as prolapsed uterus, is a noteworthy theory in the formulary. Furthermore, the use of the drugs with sweet in taste and cold in nature used in the formulation Shang-Mai-San (Sho-Myaku-San in Japanese), which is used for syndrome of dry cough with short breath and palpitation to improve the heat syndrome induced by deficiency of yin (In-Kyo in Japanese), is also characteristic of the formulary.
  • 中田 敬吾, 山崎 正寿, 細野 義郎, 細野 完爾, 坂口 弘, 細野 史郎
    日本東洋醫學會誌
    1976年 27 巻 3 号 117-128
    発行日: 1977/01/30
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原 桃介
    日本東洋醫學會誌
    1974年 25 巻 4 号 208-210
    発行日: 1975/06/30
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 岬 哲夫, 相楽 和彦, 尾島 光春, 柿沢 定男, 大島 俊幸, 吉沢 弘
    Chemical and Pharmaceutical Bulletin
    1982年 30 巻 1 号 354-357
    発行日: 1982/01/25
    公開日: 2008/03/31
    ジャーナル フリー
    A new, simple method using ion-pair high-performance liquid chromatography was developed for simultaneous determination of berberine, palmatine and coptisine in Coptidis Rhizoma, Phellodendri Cortex and oriental pharmaceutical preparations containing them. A reversed-phase system of ODS-silica gel with a mixture of sodium lauryl sulfate, 0.1N tartaric acid, methanol and acetonitrile (0.5 : 49.5 : 10 : 40) as the mobile phase was used. The three components extracted with the mobile phase could be completely separated within 15 min. The detection limits for the three components were 15 ng at a signal-to-noise ratio of 5 : 1. The results obtained with an ultraviolet detector were in good accord with those obtained with a fluorescence detector.
  • 関 正威, 池田 宏, 芹澤 勝助
    日本東洋医学雑誌
    1988年 39 巻 2 号 141-149
    発行日: 1988/10/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    1986年の終りに漢方薬は新剤型に切換えられ, 同時に常用量は5gから7.5gになった。それにもかかわらず, 我々の15年間の1270人の患者での1864件の疾患についての経験による治療成績はむしろ変動は少なく, 良いとかなり良いが約60%, やや良いが約20%, 不変が約20%だった。この事実はとくに方証相対の良好な症例では, 1日5gでも十分満足な結果を得ることができることを意味しているかもしれない。
    平均より良い成績はかぜ, 月経不順, 頭痛, 便秘, 腹痛, 痔疾で得られた。副作用発生率は常用量の増加にもかかわらず, 2.0ないし2.8%から1.4%に低下傾向を示した。一見副作用のようにみえても瞑眩のことがあり, その場合はさらに投与量を減らしてみるとよいだろう。
    入院患者に積極的に治療することは患者のためだけでなく, 医師の熟達にもよい。最近若い患者の成績が良く, 若い医師の東洋医学への関心も広く深い。社会環境が成熟した証拠かもしれない。
  • 河尻 澄宏, 木村 容子, 伊藤 隆
    日本東洋医学雑誌
    2018年 69 巻 3 号 295-299
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/02/27
    ジャーナル フリー

    <緒言>胃食道逆流症(GERD)は胃食道症状に加え,咽喉頭違和感などの食道外症状を起こすことがある。今回,GERD による咽喉頭違和感に対し,清熱補血湯が有効であった症例について報告する。<症例>72歳女性。X年2月に咽喉頭のヒリヒリ感が出現し,耳鼻咽喉科では異常を指摘されず,上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎を認め,ラベプラゾールで症状の改善を認めた。同年9月に再燃し,11月に当院受診。皮膚・目の乾燥症状,浅い眠り,足の冷え等の血虚に伴う症状を多く認めたため,清熱補血湯を処方した。ヒリヒリ感は速やかに改善し,2ヵ月で消失した。また,皮膚や目の乾燥症状および不眠も改善した。<考察>清熱補血湯は血虚,燥熱による口舌の潰瘍・びらんなど口腔局所の炎症を治す方剤として理解されてきた。しかし,今回の症例を通じて,本方剤の作用が口腔局所だけでなく GERD による咽喉頭症状にも及んでいる可能性が示唆された。

  • 陣内 厚子, 木村 容子, 伊藤 隆
    日本東洋医学雑誌
    2017年 68 巻 1 号 56-59
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/05
    ジャーナル フリー

    症例は35歳男性で,主訴は眼瞼痙攣である。特に仕事中に右眼瞼が痙攣するようになり,眼科では異常なしと言われ,漢方治療を希望して受診した。疲れやすい等の気虚を疑う症状と,胸脇苦満の所見から,柴胡桂枝湯や芍薬甘草湯を使用したが改善を認めなかった。証を再検討したところ,体格は中等度以上で筋肉質であり,自覚症状からは虚弱な印象を受けたが,虚証ではなく中間証~実証であると判断した。また眼瞼痙攣は,暑くてのぼせる時に起き,上半身の汗や頭痛の症状を認めていたことから,上焦の実熱証と考え黄連解毒湯を開始した。八週後に眼瞼痙攣が軽減し,六ヵ月後に消失した。頭痛やのぼせの症状も改善した。
    眼瞼痙攣に対する黄連解毒湯の報告はこれまでにない。同方剤は実熱証による眼瞼痙攣に対しては効果が期待できると考えられる。

  • 伊藤 隆, 嶋田 健, 遠藤 洋右, 村野 彰之, 丹澤 秀樹
    日本口腔粘膜学会雑誌
    2008年 14 巻 1 号 1-8
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル フリー
    舌痛症患者29例(男3例,女26例,平均年齢65.7歳)に対する伝統医学的診断基準(証)に随った漢方治療プロトコールによる治療成績を遡及的に検討した。罹病期間は中央値8か月(0.5~144か月)であった。治療目標はメンタルヘルス不調16例,舌痛5例,口腔乾燥感,亜鉛欠乏症各3例,その他2例であった。10例は未治療で,19例では前医よりの治療薬を継続した。不応例には漢方薬の変更あるいは西洋薬を追加した。当センターでの平均治療期間は10.9か月であった。治療成績は著効12例(42%),有効11例(38%),不変4例(14%),悪化,不明各1例(3%)と判定された。有用であった治療薬は漢方薬18例(62%),亜鉛製剤3例(10%),両薬剤併用,ビタミンB剤各1例(3%)と考えられた。不変例,悪化例は気分障害と身体表現性障害に多く,治療成績向上には精神医学的治療内容の検討が必要と考えられた。
  • 煙山 信夫
    薬史学雑誌
    2014年 49 巻 2 号 214-216
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/12/05
    ジャーナル フリー
  • —当院での5年間の患者調査—
    古田 誠
    日本東洋医学雑誌
    2019年 70 巻 1 号 65-71
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/26
    ジャーナル フリー

    “めまい”は日常よく遭遇する疾患の一つである。当院での5年間の診療で漢方治療が効果的であった“めまい”症例40例につき検討を行い,その代表4例の報告と検討結果を提示する。
    “浮動性めまい”で女性の割合が多く,35%は7日以内,50%は14日以内に改善をみた。
    苓桂朮甘湯(45%)・真武湯(55%)を含む処方が多く,単独処方だけでなく陰陽錯雑のため併用処方も必要であった。
    神経学的異常はないが“浮動性めまい”を訴えるような治療に難渋する症例であっても漢方医学によって速やかに症状改善できるものがあると考えられた。

  • 相楽 和彦, 伊藤 裕二, 尾島 光春, 大島 俊幸, 吉田 継親, 糸川 秀治
    分析化学
    1986年 35 巻 3 号 326-329
    発行日: 1986/03/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    Berberine, palmatine and coptisine in Coptidis Rhizoma, Phellodendri Cortex and their oriental pharmaceutical preparations were determined by ion pair high performance liquid chromatography. Coptidis Rhizoma obtained in China had two unknown peaks which were not detected in that of Japan, and the ratios of palmatine to berberine in Chinese sample were ranged from 9.1 to 41.5%, meanwhile those in Japanese sample were from 1.4 to 4.8%. Discrimination between Chinese sample and Japanese one is possible from the ratio of these alkaloids. On the other hand, regarding Phellodendri Cortex constitutive difference between Chinese sample and Japanese one was not obtained. The recoveries of the alkaloids in the decoction of oriental pharmaceutical preparation were lower by 5093% than that of the powders, and those in even shichimotsukoka-to which did not contain Glycyrrhizae Radix and Rhei Rhizoma were decreased in its decoction was lower by about 50% than the powder. It was suggested that there were any components in Paeoniae Radix, Cnidii Rhizoma and Uncariae Ramulus which interacted with berberine-type alkaloids.
  • 小川 恵子
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    2015年 118 巻 1 号 78-79
    発行日: 2015/01/20
    公開日: 2015/02/05
    ジャーナル フリー
  • 並木 隆雄
    ファルマシア
    2015年 51 巻 9 号 874-878
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
    漢方の診断には四診というものがあり,四診とは望診・聞診・問診・切診の総称である.このうち,望診とは眼による観察・診断で,現代医学でいう視診である.すなわち,望診は,患者の体型や歩行などの所作で体全体を観察すること,および皮膚の状態や眼の状態などの体のパーツを観察することであり,その中には舌を観察する舌診が含まれる.聞診は,音(声の大きさ)や嗅覚(においの有無)の情報,問診は西洋医学と同じで患者の訴え,切診は体を触って得られる情報で,脈診や腹診などがある.
    今回はその中で日常診療に役立つと思われる舌診と脈診についてご紹介する.特に舌診では,舌色や舌の形態などを観察することで患者の体質や病状を知ることができると考えている.毎朝自分の舌を鏡で見ることは健康の自己管理に役立つとともに,日常の薬剤師活動としても知っていると役立つ診断であろう.是非,本稿により基本を理解していただきたい.
  • 日本東洋医学雑誌
    2003年 54 巻 2 号 341-375
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 杉山 幸比古
    日本内科学会雑誌
    2008年 97 巻 6 号 1248-1254
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/08/02
    ジャーナル フリー
    COPD患者の重要な病態として,やせによる呼吸筋力の低下,運動能力低下による病態の悪循環と,冬期の感冒などをきっかけにする急性増悪があげられる.漢方の補剤とよばれる一群の薬剤は,弱った体力を増強させ,間接的に疾患を改善させるという薬剤で,西洋薬にはみられないタイプの薬である.補剤のうち,補中益気湯は広く用いられ,長期服用により,やせたCOPD患者の体重を増加させ,感冒罹患を減少させる有用な薬剤である.
  • 安達原 曄子, 市村 一義, 横田 史津子, 三枝 伸子
    医療
    1982年 36 巻 4 号 377-380
    発行日: 1982/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    腫瘍性疾患や先天性心疾患は, 小児性領域でも特に全身衰弱を来しやすい疾患である. 前者ではとくに抗腫瘍剤の副作用による衰弱も大きな問題である. これらの問題に対しては, 漢方方剤の併用により一層の治療効果をあげることが出来ると考えた. 最近5年間で, 急性リンパ性白血病5名, ヒスチオサイトーシスX1名, 先天性心疾患3名に対して証に基づいて選んだ漢方方剤を西洋医学的治療に併用した.
    5名の急性リンパ性白血病のうち3名は今もつて生存しているが, 再発もない. とくに柴胡桂枝乾姜湯を投薬した場合に, 免疫グロブリンが正常化する傾向がみられ, 全身状態が改善し, 体重増加が著しい. 先天性心疾患においてもVSDの1例では遅延していた精神運動発達が柴胡桂枝乾姜湯の投与により促進された. また総肺動脈管遺残の1例に冬には真武湯, 夏には
    清暑益気湯
    を用いたところ, 浮腫がなくなり, 利尿剤を中止できた.
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