筆者らは, 不飽和三相系土壌の問題について検討を加えてきた. 今回は, 粘土鉱物と有機物の率が大きく異なることに着目し, 粘土・右機物複合体から構成される飽和二相系下土壌の問題について検討した. その結果, 従来説明されてきた複合体の形態モデルが現象から, 確認された.
また, 本報告では, 前報の成果を踏まえながら, 有機物の土壌に果す役割についても整理を行った.

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地球環境が温暖化し、人々の生活にも大きな影響を及ぼしている。暑熱気候を少しでも快適に過ごすためには、暑い環境や寒い環境での各種繊維素材布の特性を知り対策を図る必要がある。様々な布素材の率(山田1997)、絹布はどうして涼しいのか(山田・成瀬2002)について知見を得ることができた。
ここでは、環境の温度と湿度を変えて率を計測し、布の率は、空気、水分、繊維の各体積率とその率の和によって求められることが判った。また、布の率のうち繊維(異断面・異方向に並んでいる)の率の寄与が最も大きいこと、得られた繊維固有の率は、温度の影響よりも繊維体積率の影響が大きいことが判った。

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UO₂及びPu含有率：20～40%のMOX燃料の率を測定した。これらについて他機関で測定されたMOX燃料の率の測定値と比較し，率のPu含有率依存性について評価した。これよりUO₂の率はMOXの率に比べて大きく，MOXの率はPu含有率が20～40%の範囲ではPu含有率に従って非常にわずかに低下する傾向があることが分かった。

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ガラス等は半透明体に分類され，その

現象は，概略，①伝導伝熱，②試料内の吸収・放射現象による，③端面間の直接的な放射伝熱の和で表される．このような半透明体に特徴的な第2項，第3項の放射伝熱によるを簡便なモデル化をすることにより，それぞれの現象に基づく率式を導いた．半透明体の率は，①～③の率の和として近似的に表される．

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率の異なる二相において，一方の相が他の連続相中に分散して存在する固相のバルク率について，分散相の形状・分布及び二相の率比が与える影響を有限要素法解析（FEM）を用いて定量的に評価した．その結果，分散相の配置，体積率，二相間率との相関を明らかとし，その結果との比較により二相材率を評価するSchulz率モデル式の適用範囲を明らかにした．

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緩衝材の率は人工バリアシステムの温度を評価する上で重要なパラメータである。ベントナイト／ケイ砂混合材料の率には、「ケイ砂混合率」、「含水比」、および「乾燥密度」が有意な影響を及ぼすことが報告され、『第2次取りまとめ』には、ケイ砂混合率と乾燥密度一定の条件で、含水比と率の関係式が示されている。しかし、上記「３つの因子」を考慮したときの率の推定式は、いまだ提案されていない。本研究では、緩衝材の幅広い仕様に対しＱＴＭ迅速率の測定を実施し、緩衝材仕様と率の関係の把握と、上記の「３つの因子」と率の関係の定式化を図った。

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近年，真空断熱材の実用化が進み，冷蔵庫のような家電製品から保温・保冷ボックス，窓ガラスなどに至るまで，その応用範囲は益々広がる一方である．そして今後，住宅・建築関連の産業へも普及される可能性が出てきた．しかしながら，真空断熱材は外装材を使って真空封じされているため，外装材からの熱流入出が影響して，その熱特性，特に

率の評価を極めて難しくしている．本研究では，真空断熱材を伝播する熱量を，芯材部分（真空部分）を通過する分と，外装材を伝って流れる分とに分離できるとする簡単な仮定を導入することのみで，真空断熱材の芯材および外装材の率を推定できることを，数値シミュレーションと実際の真空断熱材の適用によって示した．

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率と通気係数の関わりから, 高含水領域における土壌の機構について検討を加えた。
同一の含水状態を境にして, 率, 通気係数の変化割合は, その前後で異なり, その大小関係は相補し合っていることが明らかになった。この事実から, 高含水領域における機構は, 空気が並列的に熱流を制限するもので, 低含水領域における機構とは, まったく対照的なものであると結論づけられた。

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Although thermal insulation paper has attracted attention from various industrial fields, there are very few reports on its thermal conductivity at present. Especially, there are few examples of measuring the thermal conductivity with single sheet of thermal insulation paper, and there are no reports on the thermal conductivity in the in-plane direction where fibers are extremely strongly oriented. Therefore, a method for simultaneously measuring the thermal conductivity in the thickness and the in-plane directions using the heat flow separated method which have been developed in the preceding research was examined. The measurement apparatuses for large size (300 mm × 300 mm) and for small size (150 mm ×150 mm) have been developed based on our principle. And, the dependence of the size of the specimen and the measurement accuracy were examined by comparing the results of both. Furthermore, the obtained results were compared with those by Guarded Hot Plate (GHP) method. In addition, the uncertainty analysis of the proposed measurement method was carried out, and it was shown that both the measurement uncertainty of thickness and in-plane directions were about 6 % and 13 %, respectively.

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土壌の率が土壌構造や含水状態によって大きく変化する特性を利用して, 土壌の内部構造をうかがい知ろうとする試みを行った。本論文では, 低含水領域について, 土壌の率と土壌水の存在形態との関係を調べた。その結果, 風乾状態のような含水率が低く, pF値が高い状態においては, 気相の厚さによって, 率は規定され, また, このような状態が成立する含水領域は, 約pF 4.2に対応する土壌水分まで拡張されることがわかった。

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現在、様々な種類の金属材料を直径30～300μmの金属繊維に加工したものが新たな工業材料として注目されている。金属繊維を水平方向に向けて層状に成型した材料は、従来の非金属繊維層の熱物性に関する研究成果を踏まえると、率に異方性を有することが推測され、今後のさらなる工業的な利用が期待されている。しかしながら、金属繊維を用いた材料の率の異方性に関する研究は、未だ多くの種類の金属では行われていない。そのため本研究では、水平方向に向けて層状に成型した様々な種類の金属繊維の率の異方性を測定し、その特性の実験的な検討を行った。

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原子力や核融合システムにSiC/SiC複合材料を用いるために特性は重要な要素である。特性に及ぼす中性子照射効果はこれまで報告されているが、SiC材料の場合、基本的に温度の上昇とともに度の低下傾向があるため、実際の照射環境下での特性を理解するためには、照射温度における評価が必要である。本研究では、中性子照射したSiC/SiC複合材料に対し、室温から照射温度領域を含む範囲での評価を行い、特性に対する中性子照射効果の評価を行った。

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本研究では、高温蓄熱システムに使用される溶融硝酸塩と粒状マグネシアに関してそれぞれの率及びそれらの混合物の有効率を測定し、その特性を検討した。率は非定常細線加熱法により423Kから703Kの範囲で測定した。溶融硝酸塩と粒状マグネシアの混合物の有効率は体積分率を変えて測定した。実験結果はMaxwellの式及びKunii-Smithの式から計算された値と比較し解析を行った。

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豊浦砂 (ρ_d=1.609/cm³) の率λの塩類依存性を調べるために, 最初に塩類を含まない豊浦砂のλを種々の水分・圧力・温度条件のもとプローブ法で測定し, λの圧力・水分・温度依存性を明らかにした.また, 気圧の逆数とλの関係から, 気圧が無限大の時の見かけの率を外挿し, 見かけの率λを顕熱輸送の率λcと潜熱輸送の率へに分離した.
次に, 塩類 (NaCl, CaCl₂, Na₂SO₄) を加えたλを測定し, λ, λ_c, λ_v, への変化を調べた.λはNaCl, CaCl₂を加えると塩類濃度3mol/lのとき最大約10%低下し, Na₂SO₄では0.5mol/lで最大約15%低下した.また, Noborio and Mclnnes (1993) の式は, λの変化の傾向を概ね表現できた.λ_vは塩類濃度が高まるにつれて急激に低下し, 1.0mol/l以上では確認されなくなったが, λ_cはほとんど変化がなかった.この結果, 塩類を加えることでλが低下するのは, 塩類が土壌の水蒸気圧を低下させ, λ_vが低下するためであることがわかった.

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