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クエリ検索: "社会構築主義"
566件中 1-20の結果を表示しています
  • 小泉 義之
    社会学評論
    2004年 55 巻 3 号 209-222
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    健康と病気の
    社会構築主義
    は, 生物医学モデルを批判し, 社会モデルを採用した.そして, 健康と病気を生命現象ではなく社会現象と見なした.そのためもあって,
    社会構築主義
    において批判と臨床は乖離することになった.そこで, 健康と病気の
    社会構築主義
    は心身モデルを採用した.心身モデルとゲノム医学モデルは連携して, 心理・社会・身体の細部に介入する生政治を開いてきた.
    これに対して, 生権力と生命力がダイレクトに関係する場面を, 別の仕方で政治化する道が探求されるべきである.
  • 木下 衆
    保健医療社会学論集
    2012年 22 巻 2 号 55-65
    発行日: 2012/01/31
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー
    本稿は、介護家族が「認知症」という専門的概念を学ぶことで、どのような道徳的規範を身につけていくのか、概念分析の手法を用いて検討する。家族会(高齢者を介護する家族のセルフヘルプグループ)とそのメンバーへの調査からは、次の点が指摘できた。第一に、「認知症」という概念は、介護場面のトラブルを修復する上で要介護者を徹底して免責する。第二に、会のメンバーにトラブル修復の責任が帰属される場合、彼らは「(要介護者は)理屈は通じないが、感情はわかる」という前提のもとで対応する。それにより、「説得/否定の禁止」と「笑顔」という具体的な行動の指針が設定される。第三に、以上二点の帰結として、認知症を患う要介護者本人は、悪意や敵意のない無垢な存在として扱われる。第四に、「認知症」概念は「何が介護のトラブルか」を巡る新たな解釈枠組みとなり、会のメンバーはこれに基づいて自身が直面しているトラブルを記述する。
  • 後藤真理子
    西日本哲学年報
    2020年 28 巻 19-
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/05/06
    ジャーナル フリー
  • 根村 直美
    近代教育フォーラム
    2009年 18 巻 73-81
    発行日: 2009/09/12
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    現在、
    社会構築主義
    の立場から「抑圧」を問題化する諸理論は、非対称的で二項対立的なカテゴリーを設定することによるアポリアを避けて通ることできなくなっており、その乗り越えが大きな課題となっている。そうした状況の中、現実の教育実践を手がかりに、
    社会構築主義
    の立場から「抑圧」を問題化する障害者解放理論が直面するアポリアを乗り越えるための理論的地平を提示しようとしている森岡氏の試みの意義は大きい。そこで、本稿においては、森岡氏の提示する理論的地平、特に、その鍵概念「他者への欲望」を検討し、氏の理論的考察の今後の課題を明らかにすることを試みた。具体的には、「他者への欲望」を鍵概念とする理論的地平が果たして二項図式に直接的に切り込んでそれを「無効化」するような枠組みたりえるのか、また、現実の教育関係をモデルにしたその分析の視点が教育者の側に終始してしまっているのではないかという点について指摘した。
  • 認知症家族介護への構築主義的アプローチ
    木下 衆
    社会学評論
    2013年 64 巻 1 号 73-90
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本稿は, 認知症を患う高齢者を介護する家族 (介護家族) から聞かれる, 「要介護者の本当の姿を知っていたのは自分だけだった」という発言を, 「特権的知識のクレイム」 (Gubrium and Holstein 1990=1997) として分析する. 介護家族による特権性の主張は, 近年の認知症理解とは一見矛盾する. 近年の医学的議論は, 認知症患者の相互行為能力を認め, その主体性を尊重することを求めている. 介護家族の発言は, 要介護者の相互行為能力を無視し, 一方的に自身の「リアリティ定義」 (天田2007) を押し付けているように見える. しかし本稿は, 介護家族のクレイムは, 「認知症」という概念を参照することで初めて成立すると指摘する. 認知症患者の病態は, 環境や周囲の人の対応によって大きく変化する. そのことはしばしば, 「要介護者の病態について, 関係者の判断が異なる」事態を招く. このとき介護家族は, 要介護者の (「昔話をする」といった) 反応を「病気の症状」として解釈することを求める. さらに介護家族は, 「家族の関係性」といった要素を織り込みながら, 自分たちの判断の正当性を主張する. つまり介護家族は, 「認知症」という概念を日常生活にどう当てはめ, 要介護者の病態を推論するかについて, 自分たちの知識の特権性を主張しているのだと読み取れる. ここには, 「新しい認知症ケア」 (井口2007) 時代の家族介護の秩序問題がみられる.
  • 「言説」と「現実」をめぐる攻防
    北澤 毅
    社会学評論
    2017年 68 巻 1 号 38-54
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は, 教育社会学領域における構築主義研究の展開をレビューするとともに, 今後の課題を論じることである. そのためにまずは, 本稿における構築主義に対するスタンスを明らかにした. 簡潔に述べるなら, OG批判を受けて, 言説実践は実在するが, 言説が想定する社会問題の実在性は問わないという方法的立場を採用した. それを受けて「実在/構築」という分類軸を設定し, 教育社会学領域における構築主義研究の特徴と課題を浮き彫りにすることを目指した.

    まずは構築主義前史として, 山村賢明と徳岡秀雄の研究に着目し, それらがどのような意味で構築主義の前史として位置づくかを論じた. そのうえで, 1980年代から始まる教育社会学領域における構築主義研究の系譜を, 教育問題の構築過程の研究と教育問題言説研究とに大別し, それぞれの研究系譜を「実在/構築」という軸から論じた. なかでも, 教育問題言説研究を, 言説とは別に状態の実在性を想定する「言説批判分析」と, 言説が現実を作り出すという言語論的転回以降の言説観に基づく「言説分析」とに峻別し, それぞれの特徴を論じることに力点をおいた. それを受けて最後に, 言説が現実を作るというテーゼは, 構築主義が研究対象とする日常生活世界に適用されるだけでなく, 構築主義研究それ自体にも当てはまることを強調し, 構築主義研究の発展のためには新たな分析概念の創出が不可欠であると論じた.

  • 趣旨説明と基調報告
    佐藤 岩夫
    法社会学
    2003年 2003 巻 58 号 1-14,271
    発行日: 2003/03/30
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    The theme of "Construction of Law" has two major purposes, which are expected to serve to develop the new perspective of socio-legal studies.
    Firstly, this theme aims at the integrate understanding of the reciprocal interaction between law and society. Law constructs social reality on the one hand; law is constructed in the society on the other hand. By setting the theme of "Construction of Law", we try to understand and to explain this reciprocal construction process of law and society from an integrated perspective. Furthermore, deconstruction of law will be also achieved under this theme. By tracing the process of formation of the existing law historically and interpretatively, the contingency of the existing law will be revealed and the alternative view of law and society will be developed.
    Secondly, the socio-legal approach to the concept of "Rule of Law" is aimed at. Since 1990s the Japanese Government has proposed various reforms of existing social system in Japan and justified these reforms by insisting of the establishment of "Rule of Law" in Japanese society. But what sort of "Rule of Law"? Which law rules the society, and how? "Rule of Law" doesn't always mean a unity and coherence concept of social ordering, but rather contested concept. By focusing reciprocal construction process of law and society, we attempt to analyze various aspects of "Rule of Law" from socio-legal perspective and to enrich our ability to design the Japanese society and social life.
  • 山田 富秋
    子ども社会研究
    2018年 24 巻 280-287
    発行日: 2018/06/30
    公開日: 2023/02/26
    ジャーナル オープンアクセス
  • ヴァヌアツ・アネイチュム島の老人と社会構築主義再考
    福井 栄二郎
    日本文化人類学会研究大会発表要旨集
    2008年 2008 巻 J-8
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    本発表では、老年人類学の新たな可能性を提示するが、その足がかりとして、
    社会構築主義
    ―つまり「老人」というカテゴリーやそこに付随する社会的な規範は社会的、言説的、歴史的に構築されているという考え方―の再考を行いたい。発表者が調査を行なってきたヴァヌアツ・アネイチュム島の「伝統を知らない」とされる老人の事例をもとに、「老人」を構築する行為とは、一体何なのかを探求する。
  • 加藤 浩, 山下 淳, 藤原 康宏, 鈴木 栄幸
    日本科学教育学会年会論文集
    2006年 30 巻 1G1-I2
    発行日: 2006/08/10
    公開日: 2018/05/16
    会議録・要旨集 フリー
    社会構成主義の立場から教育評価の概念を再検討し、相互評価に新たな意義付けを行う。さらに相互評価に求められる要件について考察する。
  • 堀井 悟志
    メルコ管理会計研究
    2011年 4 巻 1 号 47-57
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/11/17
    ジャーナル フリー
  • 大阪K地区の事例
    *古賀 広志
    経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
    2015年 2015f 巻 D2-1
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/29
    会議録・要旨集 フリー
    著しい技術革新の下で、新しい監視社会の到来が指摘されている。
    従来のCCTVによる監視もまた、顔認識などの技術により、新しいステージに進みつつある。
    とはいえ、監視社会の進展は、技術的要素だけではない。技術決定論ではなく、社会構築の視点が重要であるはずだ。
    本稿では、従来のCCTVによる監視の社会的構築の過程に注目する。
    具体的には、大阪のK地区における監視カメラ設置の事例研究を行う。
    事例研究の結果、監視社会に対する「監視の目」が社会的に生まれてくる点を明らかにしたい。
  • 額賀 淑郎
    社会学評論
    2006年 56 巻 4 号 815-829
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    近年, 生物医学や先端医療の問題に対して, 科学社会学のアプローチを医療社会学に導入した「医科学の社会学」が起こりつつある.本稿の目的は, 医療社会学と「医科学の社会学」の交錯を理解するため, 医療化論から生物医療化論へ展開してきた過程を分析することにある.1970年代の医療化概念は, 1) 日常生活の問題から医学の問題への再定義, 2) 医療専門職の統制強化, を特徴とする.医療化論は「生物学的事実としての疾病」と「逸脱としての病い」という分類を前提とし, 前者を所与と見なし後者の分析のみを行ってきた.その結果, 1980年代には,
    社会構築主義
    者は, 生物医学の社会的側面のみを分析し, 明確な定義がないまま「生物医療化」の術語を導入した.1990年代には, ゲノム研究などの進展により, 「遺伝子化」概念が生物医療化の1つとして提唱されたが, 遺伝医療の内容の分析は行われなかった.しかし, 2000年代になると, 科学社会学者は, 生物医療化をイノベーションによる生物医学の歴史的変動として定義づけた.そのため, 近年の生物医療化論は, 1) 科学的知識と社会的知識を共に含む包括的な研究, 2) 実証的な事例研究, 3) 内在的な立場からの内容の分析, という新たな展望を開く.
  • 田上 哲
    教育学研究
    2017年 84 巻 4 号 434-445
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2018/04/27
    ジャーナル フリー

     本稿では学習における個と集団のとらえ方について学習の評価と方法に焦点をあてた分析を行い、これまでの学習において、個と集団は「一般的なものから個別的なものへ」という方向性で抽象的に把握され、人間形成の問題として強く受動性が助長されることを明らかにした。それを踏まえて、能動性を抑制せず過度に受動性を助長しない、人間形成に資する学習における個と集団のとらえ方と個別的で「具体的な経験」の重要性について考察した。

  • 田渕 六郎
    家族社会学研究
    1998年 10 巻 10-2 号 152-154
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2009/08/04
    ジャーナル フリー
  • 梶井 祥子
    現代社会学研究
    2011年 24 巻 115-118
    発行日: 2011/06/04
    公開日: 2013/02/28
    ジャーナル フリー
  • 綾部 広則
    赤門マネジメント・レビュー
    2006年 5 巻 1 号 1-18
    発行日: 2006/01/25
    公開日: 2018/03/11
    ジャーナル フリー

    技術の社会的構成は、ともすれば技術決定論を否定し、社会決定論的な観点を強調するものとして捉えられがちである。確かにそうした立場を鮮明に打ち出す理論もある一方で、むしろ技術決定論と社会決定論のいわば中間に位置し、二つの対立を無化しようとする理論も存在する。このように技術の社会的構成は決して一枚岩ではなく、むしろそれ故に弛みない論争が続いている。

  • 門野 里栄子
    家族社会学研究
    2007年 18 巻 2 号 127
    発行日: 2007/02/28
    公開日: 2009/08/04
    ジャーナル フリー
  • 笠原 亜希子
    スポーツ社会学研究
    2021年 29 巻 1 号 55-69
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/15
    [早期公開] 公開日: 2021/01/22
    ジャーナル フリー
     わが国における知的障害者のスポーツプロモーションの課題のひとつは、意思の伝達や決定に問題を抱える知的障害者がスポーツをする当事者としていかに社会認識されるのかということにある。そこで本稿では、この課題への解決を前進させ、社会的に問題を共有する上で必要と考えられる
    社会構築主義
    的視点に立って、他者と共に自己決定をする知的障害者の「身体経験」を明らかにする論理とは何かを議論することを目的とした。それはすなわち、従来の「身体論」に基づいてその論理を探究しながら、その理論的限界を追究し、そこから新たな可能性を論じることを意味している。
     本稿ではまず、知的障害者のスポーツをめぐる「身体経験」が社会的に不可視されることについて、政治的構築主義の視点からその論理を問題化した。次に、現代社会における障害者の身体をめぐる経験の理論的課題をおさえた上で、障害学と、スポーツ社会学における「経験」の論理は、その中心に心身二元論と言語を前提とする現象学的身体論があることを確認し、知的障害者の「身体経験」を理解する上において理論的限界があることを指摘した。そこで、このような理論的現状を乗り越える理論として「肉体論」をとりあげ、その理論的背景にある人間の「未確定の存在」[Gehlen, 1993=2008]を手がかりにして、
    社会構築主義
    的視点における政治的構築主義の立場から「身体経験」の展開可能性について論じた。最終的には、この肉体論を補完する理論として、比較社会学における「間身体的連鎖」[大澤,1996]を取り上げ、スポーツ社会学における「肉体論」と「間身体的連鎖」を関係づけることを通じて、知的障害者のスポーツをめぐる他者を包括した「身体経験」を考察する上で必要と思われる新たな理論的な枠組みの可能性を指摘した。
  • クリティカル・リーディング力育成を目指した活動の会話分析
    久次 優子
    言語文化教育研究
    2018年 16 巻 177-197
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2019/05/12
    ジャーナル フリー

    これまでピア・リーディングを含む様々なピア・ラーニング研究が行われているが,その多くはピア・ラーニングによる教育的成果に焦点が当たっており,その教育的成果を生む相互行為がどのようなやり方で構築されているのかという視点から研究されたものは少ない。本研究は,会話分析の手法を用い,他者と協働してクリティカルな読みを目指すピア・リーディングにおいて,学習者がどのように相互行為を構築し,そこでどのような相互行為能力を用いているのか,さらに,ピア・リーディングによる教育的成果は相互行為上にどのように表れるのかを検証するものである。分析の結果,学習者のうち片方が明確な意見を持たない,または両者が異なる意見を持つと考えられる学習者間の相互行為において,学習者が知識状態の均衡を目指して相互行為を構築する過程が観察された。また,その過程においてその意見が論理的に精緻化していくという教育的成果が見えた。

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