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クエリ検索: "空気嚥下症"
199件中 1-20の結果を表示しています
  • 杉本 明日菜, 河原林 啓太, 岩本 勉
    小児歯科学雑誌
    2020年 58 巻 3 号 195-203
    発行日: 2020/11/25
    公開日: 2021/11/25
    ジャーナル 認証あり

    空気嚥下症
    は過剰な空気の嚥下により,曖気(げっぷ),悪心,腹部膨満などの症状が持続的に生じる疾患である。患児は10歳6か月の男児で,当院小児外科で噴門形成術の術後より,空気嚥下による慢性的な腹部膨満症状と腹痛を訴えていた。このたび症状の改善がみられないため,術後の管理を行っていた当院小児科より当科を紹介された。患児は無意識下嚥下の際に,舌を上下顎歯列間に何度も突出させ,同時に口輪筋,オトガイ筋の過剰運動を行うことによって,より多くの空気を混ぜ込みながらの嚥下を頻回に行っていた。そこで,口腔筋機能療法(MFT)を開始し,安静時舌位の改善ならびに嚥下運動の正常化を目指した。訓練を重ねたところ,患児の舌位ならびに嚥下運動は改善し,それに伴い異常な空気嚥下の減少と腹部膨満症状とそれに伴う腹痛の軽快を認めた。これまで患児は胃内に溜まった空気を脱気するために,経鼻胃管が留置されていたが,訓練開始5か月後には胃管での脱気を必要としなくなり,胃管を抜管することができた。さらに口腔筋機能の改善に伴い,初診時にみられた開咬の改善もみられた。

    初診より1年7か月以上経過した現在も,訓練によって獲得された口腔筋機能は維持されており,過剰な空気嚥下や腹部膨満症状もなく,良好に経過している。

  • −当センター長期入所利用者25名からの検討−
    水口 浩一, 渥美 聡, 福水 道郎
    日本重症心身障害学会誌
    2017年 42 巻 3 号 333-339
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/04/05
    ジャーナル フリー
    目的は重症心身障害者における誤嚥防止術後の長期的臨床像を明らかにすること。対象は当院の長期入所中の、年齢20歳以上かつ術後5年以上の25名とした。方法は2016年12月までの診療録を後方視的に検討した。結果は年齢22~57歳で、周産期障害17名、先天異常症4名、後天性脳障害4名であった。術式は喉頭気管分離-気管食道吻合術18名、喉頭摘出術6名、喉頭気管分離術1名。手術時の年齢は2~45歳、術後観察期間は5~23年。術後の肺炎罹患頻度は改善を認めたが、長期経過中4名が加齢に伴う変形拘縮の進行により人工呼吸管理となった。 経口摂取は18名で再開可能になったが、摂取量は、おやつや1~2食程度で、経管栄養の離脱例はいなかった。また、術後12名で
    空気嚥下症
    (イレウス反復4名)が管理上問題となり、摂食の阻害要素にもなった。誤嚥防止術は誤嚥の抑制により呼吸の安定化に加え、経口摂取の再開も期待できるが、経口摂取例の長期経過では
    空気嚥下症
    による消化管合併症が問題になる。
  • −よりよい食支援に向けた取り組み−
    松野 頌平, 中嶋 靖潤, 宮本 昌子, 山野 恒一, 塩川 智司
    日本重症心身障害学会誌
    2016年 41 巻 2 号 233
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/08/08
    ジャーナル フリー
    重症心身障害児者(以下、重症児者)は、幼少期から嚥下障害を多く認めることに加え、加齢に伴い嚥下機能が低下することが知られている。嚥下障害に適切に対応するためには、正常な摂食嚥下について十分に理解する必要がある。摂食嚥下運動は、先行期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期の5期に分類されているが、なかでも、準備期・口腔期での「食塊形成」は、舌、下顎、口唇運動などの口腔機能の良否によって変化する。加えて、嚥下障害によって起こる誤嚥は咽頭期の障害であるものの、その原因は準備期・口腔期に多く存在することが報告されている。これらのことから、口腔へのアプローチにより口腔機能の改善を図ることは、誤嚥のリスクを軽減するために重要である。 重症心身障害児者施設において、多職種連携を実践する際のキーワードのひとつが「食支援」である。安全な経口摂取の継続には、加齢変化に対応した長期的なフォローアップが必要となる。当苑では、摂食嚥下を専門とする歯科医師が主導となり、2007年に多職種(医師、歯科医師、看護師、介護士、療法士、歯科衛生士、管理栄養士、調理師、放射線技師)から成る摂食嚥下チームを設立し、重症児者に対する食支援を行ってきた。当チームでは、嚥下障害症例について検討会を行うことに加え、必要時には嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)による嚥下機能評価を実施した上で、食支援方法を決定している。 嚥下機能の経時的変化は各症例により大きく異なる。一般的に重症児者の嚥下障害への対応は困難と考えられているものの、それぞれの専門職(プロフェッショナル)が各症例の嚥下障害に対する共通認識を持ってゴールを目指すことにより、変化に応じた医療や介護、リハビリテーション等を提供できる可能性が大きく拡がると考えられる。今回、嚥下障害症例に対し長期的対応を行ってきた経験をもとに、よりよい食支援に向けた取り組みについて報告する。
  • 夫 敬憲
    日本重症心身障害学会誌
    2016年 41 巻 2 号 233
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/08/08
    ジャーナル フリー
    はじめに 重症心身障害児において、過剰な空気を嚥下することによる
    空気嚥下症
    (呑気症)は、ときにイレウスの原因になったり腹部膨満により栄養が充分にいかないなど看過できない合併症の一つである。今回、様々な治療に抵抗性であった重度な
    空気嚥下症
    に対しボトックス療法を行い有効であったので報告する。 症例 11歳女児。32週、1630gで出生した重症仮死による脳性麻痺児。幼少時より重度の四肢麻痺があり、胃瘻、喉頭分離がされている。また、四肢痙縮が強くバクロフェン持続髄注療法もされている。以前より
    空気嚥下症
    は存在したが、9歳時にはイレウスの手術施行されている。10歳になりさらに空気嚥下はひどくなり、腹部膨満のため絶食点滴される回数が増えてきた。また、胃瘻部の胃液漏れもひどくなり胃瘻から十二指腸チューブを挿入しそこからミルクの注入、経鼻胃管も同時に挿入し胃内のガス抜きをしつつ対処していた。しかし、十分な効果は得られず絶食になることも多く、徐々に体重減少、るい痩が目立つようになってきた。小児外科と相談し胃食道分離などの外科手術も検討したが、侵襲性が高いため躊躇していた。たまたまの思いつきであったが、ボトックスを嚥下筋に注射し空気嚥下を予防できないかと考え、家族に相談したところ、侵襲性がないならと同意を得たので、十分な副作用と適応外使用であることを説明したうえで施行することにした。左右の顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋に合計100単位を筋注した。効果はてきめんで筋注後に腹部膨満を来すことは全くなくなり、現在6カ月経過しているが、一度再投与行い(2回目は75単位)一度も絶食になることなく、体重も施行前から5kg増加している。 まとめ 本治療法は全くの思いつきでしかも適応外使用なので勧められるものではないが、非侵襲的で非常に有効であったのでここに報告した。
  • 藤澤 正輝, 喜多島 要
    日本医科大学雑誌
    1951年 18 巻 8 号 858-861
    発行日: 1951/08/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 本間 洋州, 高橋 昌稔, 兒玉 直樹, 岡田 和将, 足立 弘明
    心身医学
    2018年 58 巻 8 号 734-739
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー

    反復するげっぷと腹部膨満感を主訴とする27歳男性患者に対して, 各種身体検査にて器質的な消化管疾患を除外し, RomeⅢ基準に基づいて

    空気嚥下症
    と診断した. 一般的治療に対して反応性に乏しく, 職場不適応といった心理社会的背景をもつ症例と考えられたので, 生物心理社会的な治療アプローチを試みた. 生物学的観点からは, 空気嚥下の動画や腹部X線写真での腸管ガス像の変化といった生物学的変化を明示して病態理解を促した. 心理的観点からは, 失感情症傾向に対して受容的に関わりながら感情表出を促すとともに, 過剰適応傾向に対して自分の趣味に時間を割くことの重要性を説明して行動変容を促した. 社会的観点からは, 患者の知能特性として処理速度が有意に低いことに基づき職場における環境調整を行った. このような多角的治療アプローチを有機的に組み合わせることで, 難治性消化管症状の改善につながった
    空気嚥下症
    症例を経験したので報告する.

  • 木村 浩子
    日本歯科心身医学会雑誌
    2007年 22 巻 2 号 73-83
    発行日: 2007/12/25
    公開日: 2011/09/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Excessive clenching of the teeth due to physical or psychological tension or stress can result in excessive air swallowing.This study sought to investigate and evaluate the characteristics of such patients in terms of both their physical condition in the head and neck region and relevant psychological and social factors.
    The subjects consisted of 187 patients (57males and130females) having chief complaints of aerophagia symptoms who visited the psychosomatic medicine clinic at the head and neck department of the Tokyo Medical and Dental University.52.4%were in their twenties and thirties and 69.5%were female.
    The principal psychological and social stress factors tended to be study and work related among younger patients, and family problems among female patients.Most of the patients exhibited depression, anxiety, neurosis and a tendency towards autonomic imbalance, and also tended to complain of neck or shoulder pain, headache, oral or pharynx paresthesia and symptoms of quasi-temporomandibular arthrosis in the head and neck region.
    The degree of improvement of aerophagia symptoms and a tendency to change doctors too frequently in order to find more appropriate treatment were both considered to be related to depression.
    The explanation of habitual teeth clenching, the existence of psychological and social stress factors, the mechanism of air swallowing, and ways to control clenching was useful in helping patients to reduce their aerophagia symptoms.
  • 山本 賢司, 鶴 敏彦, 白倉 克之, 白倉 克之, 岩崎 徹也
    心身医学
    1995年 35 巻 Abs 号 133-
    発行日: 1995/05/17
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 杉本 篤夫, 坪井 康次, 筒井 末春
    心身医学
    1995年 35 巻 Abs 号 133-
    発行日: 1995/05/17
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 松永 藤雄
    日本内科学会雑誌
    1963年 52 巻 9 号 1007-1012
    発行日: 1963/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 小峯 聡, 藏野 亘之, 冨永 惠子
    日本重症心身障害学会誌
    2019年 44 巻 2 号 423
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
    はじめに 近年、重症心身障害者の高齢化・重症化が問題となってきている。健常人にみられる内科外科疾患等の治療を重症心身障害者にも行われている。今回我々は、胆道系疾患の患者で他院にてERCP下砕石術・ステント留置を施行された症例を経験したので報告する。 症例1 72歳男性、急性脳症後遺症、アテトーゼ型脳性麻痺、高脂血症、(既往歴)62歳時胆管内結石の既往。(現症)心窩部痛を訴え腹部エコーにて、肝外胆管に3.3mmの結石で他院を受診しERCP下砕石術・ステント留置を行うも結石は見られず。続発として十二指腸穿孔・腹腔内膿瘍形成がみられ抗生剤を1か月間投与し膿瘍は消失。 症例2 56歳男性、結核性髄膜炎後遺症、イレウスの既往。(既往歴)22歳時高脂血症;食事療法と服薬開始。45歳時胆管結石にて腹腔鏡下胆嚢摘出術・ERCP下砕石術、ステント留置。(現症)黄疸症状出現、腹部エコーで肝外胆管拡張:13.8㎜。他院受診し造影CTで総胆管内人工遺残あり。ERCP砕石術を行いJチューブ挿入したがJチューブ残存し内視鏡下にて除去。症例1・2とも腰椎付近で前弯と側弯があった。 まとめ 一般的に当センターでは高度な医療は医療連携により他院に依頼する。他院の専門医は重症心身障害者へ接する機会が少なく実際に処置や手術を行う場合健常人と同じ方法で対処する。今回患者らは胆道疾患があり、身体所見上腰椎付近で前弯と側弯が見られていた。ERCP下砕石術後にステント・Jチューブ留置をし、その後の合併症を生じた。腰椎付近での前弯と側弯はファーター乳頭付近の十二指腸や肝外胆管に影響を及ぼす可能性があり特段の配慮が必要と考えられた。患者の詳細な内容は他院専門医に報告済みであるが、さらに専門医とコミュニケーションをとり詳細な患者情報を説明する必要があると考えられた。今後も専門医と連携し重症心身障害者の治療に繋げていきたい。 申告すべきCOIはない。
  • 辻 恵, 安井 ひかり, 井合 瑞江
    日本重症心身障害学会誌
    2019年 44 巻 2 号 423
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
    背景
    空気嚥下症
    は繰り返す過剰な空気嚥下により病的な腸管拡張を来し、腹部膨満、腹痛、便秘などを来す病態である。知的障害児者でより頻度が高く、機械的腸閉塞から重症化することがある。重症心身障害児に発生した
    空気嚥下症
    から機械的腸閉塞となり外科的介入を要した3例を経験した。 症例1 メビウス症候群、知的障害、中枢性呼吸不全、歩行障害のあるTPPVの13歳女児。学校ではないが自宅で空気嚥下あり。排ガス減少と腹満、活気不良を主訴に受診、腹部Xpで結腸異常拡張を、腹部CTで腹水を認め横行結腸捻転の診断で開腹による整復術を行った。消化管ガス駆除剤、胃瘻からの脱気で再発はない。 症例2 Young-Simpson症候群の男児。いざり可能、経鼻胃管による全経管栄養、空気嚥下で腹満を来しやすかった。6歳で複数の横行結腸捻転既往あり保存的に改善。8歳で胃残増加と異常な腹満が出現し腹部Xpで著明な結腸拡張を呈し腸閉塞が疑われた。Clonazepam内服、胃管開放、2回の経肛門イレウス管による整復術を行なうも再発。結腸の固定不良あり、横行結腸と下行〜S状結腸2か所の捻転を認め結腸部分切除と虫垂皮膚瘻造設。虫垂皮膚瘻からの定期的脱気で再発はない。 症例3 アテトーゼ型脳性麻痺の18歳女児、経口と胃瘻の併用。側弯変形が強く空気嚥下のため腹満が常在していた。腹満増悪と血性胃残を主訴に受診。腹部CTで広範な小腸拡張と腹水を認め盲腸捻転の診断で開腹による整復術を行った。連日浣腸、消化管ガス駆除剤で再発はない。 考察 Lekkasらの報告では知的障害者の8.8%に腸管拡張がみられ、空気嚥下、腸管低緊張、過剰な結腸間膜などを要因に挙げている。今回の3症例においても精神的ストレスと解剖学的異常が複合要因となっている可能性があり、空気嚥下をしやすい重症心身障害児では腸管ガス異常の早期発見が必要と考えられた。 申告すべきCOIはない。
  • 医療
    1978年 32 巻 8 号 1040-1043
    発行日: 1978/08/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 梶山 有二, 森岡 由起子, 灘岡 壽英, 十束 支朗
    心身医学
    1985年 25 巻 4 号 341-346
    発行日: 1985/08/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 日本消化機病學會雜誌
    1962年 59 巻 5 号 357-359
    発行日: 1962年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • [記載なし]
    心身医学
    1985年 25 巻 4 号 346-
    発行日: 1985/08/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 福澤 宏明, 漆原 直人, 福本 弘二, 杉山 彰英, 渡辺 健太郎, 光永 眞貴, 草深 純一, 三宅 啓, 長谷川 史郎
    日本小児外科学会雑誌
    2011年 47 巻 4 号 769-
    発行日: 2011/07/05
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 石丸 由紀, 五十嵐 昭宏, 畑中 政博, 藤野 順子, 鈴木 信, 田原 和典, 池田 均
    日本小児外科学会雑誌
    2011年 47 巻 4 号 769-
    発行日: 2011/07/05
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 前垣 義弘
    脳と発達
    2019年 51 巻 6 号 396-397
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/17
    ジャーナル フリー
  • 和田 敬仁, 中村 美保子, 松下 友子, 山田 美智子, 山下 純正, 岩本 弘子, 升野 光雄, 今泉 清, 黒木 良和
    脳と発達
    1998年 30 巻 4 号 283-289
    発行日: 1998/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    linked α-thalassemia/mental retardation syndrome (ATR-X) は, 1991年にWilkieらが初めて報告した疾患で, 重度精神運動発達遅滞, 特徴的顔貌, 外性器異常, 軽度のHbHを持つことを特徴としている.
    今まで, 欧米で50例近くが報告されているが, わが国では数例が報告されているのみである. 我々は, 2家系, 3症例で本症候群と診断したので報告した. 共通した姿勢を好み, 自分で嘔吐を誘発させる, 頸をしめるといった異常行動が観察され診断的価値があると思われた. 重度精神運動発達遅滞を示す男性の症例では, ATR-Xを鑑別診断の一つとして考慮すべきである.
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