2007年3月25日9時42分頃に発生した
能登半島地震
(気象庁マグニチュード 6.9) では, 震央近くを中心に震度6強の大きな地震の揺れを観測した. 住家は, 主に震央に近い能登半島西側, 穴水町, 七尾市を中心に, 全壊 638棟, 半壊 1,563棟の大きな被害に至った. 一方, 液状化も能登半島各地で発生したが, 主には半島西側で多数の液状化が確認された. 能登半島では, 1993年能登半島沖地震においても珠洲市で液状化が発生しており, 今回の地震では一部で再液状化も確認された. 本論文では, 2007年
能登半島地震
における液状化について, 液状化発生地点の特徴, 液状化による被害, 再液状化, 液状化により発生した噴砂の粒度組成, 幾つかの地点で実施した液状化判定結果について, 地震直後における知見を述べる.
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