1994年10月下旬~1995年2月中旬 (準備期を含む狩猟期間) に調査した24府県の犬43頭の全例からキチマダニ (
Haemaphysalis flava) が検出された.青森県ではヤマトチマダニ (
H. japonica), 岩手県ではヤマトチマダニおよびヤマトマダニ (
Ixodes ovatus), 兵庫県ではオオトゲチマダニ (
H. megaspinosa), 徳島県ではヤマトマダニ, また, 鹿児島県ではタカサゴチマダニ (
H. formosensis) も認められた.京都府のシカおよび鹿児島県のイノシシからはそれぞれヒゲナガチマダニ (
H. kitaokai) およびタカサゴキララマダニ (
Amblyomma testudinarium) の寄生が認められたが, これらは犬では寄生が認められなかった.
抄録全体を表示