詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "運動感覚"
4,469件中 1-20の結果を表示しています
  • 金子 文成, 速水 達也
    バイオメカニズム学会誌
    2011年 35 巻 3 号 186-190
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/04/15
    ジャーナル フリー
    運動感覚
    は,位置覚,運動覚,力覚等の統合的な感覚であり,
    運動感覚
    の形成には,主として筋紡錘からの求心性入力 が関与することが明らかにされている.筋紡錘からの求心性入力は,筋長の変化速度や筋長そのものの状態に応じて変化する.そのため,
    運動感覚
    は,筋収縮の状況に影響を受ける.本稿では,これまでの報告に基づき,筋収縮が
    運動感覚
    に対してどのような影響を及ぼすかについて解説する.
  • 猪俣 公宏
    日本体育学会大会号
    1987年 38A 巻 032103
    発行日: 1987/08/15
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 猪俣 公宏
    日本体育学会大会号
    1986年 37A 巻 031219
    発行日: 1986/10/01
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 呉 景龍, 于 英花, 楊 家家
    人間工学
    2013年 49 巻 1 号 18-24
    発行日: 2013/02/15
    公開日: 2013/06/19
    ジャーナル フリー
    人間の視野に,一定条件の運動視覚情報を与えることによって,身体が静止状態であるにもかかわらず,自己
    運動感覚
    を引き起こすことがある.このことを視覚誘導自己
    運動感覚
    と言う.視覚誘導自己
    運動感覚
    (Vection)は自己
    運動感覚
    の方向によって,大きく二種類に分けられ,視覚誘導自己直線
    運動感覚
    (LV:Linear Vection)と視覚誘導自己回転
    運動感覚
    (CV:Circular Vection)がある.Vectionの誘導メカニズムを解明するには,時空間周波数と視野などの視覚刺激パラメータの依存性がよく研究されたが,Vectionの輝度依存性はまだ解明されていない.本研究では,大型平面液晶ディスプレイを用いて,LVの空間特性の輝度依存性について検討を行った.その結果,LVは視覚刺激の中心視野の平均輝度変化に有意差が見られ,周辺視野の輝度変化に依存しないことがわかった.
  • 金子 文成
    バイオメカニズム学会誌
    2007年 31 巻 4 号 196-200
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/03/02
    ジャーナル フリー
    運動感覚
    は,主として身体の筋・腱・関節周囲・皮膚などに存在する感覚受容器の興奮によって生じ,関節位置覚・運動覚・力覚など複数の感覚を含む意味として使用される.また,その機能として,運動制御のみならず運動学習に重要な役割を果たすと考えられている.本稿では
    運動感覚
    の運動学習への貢献という視点から,現在明らかにされている範疇で
    運動感覚
    機能と運動機能との関連について解説する.
  • 福田 奏子
    特殊教育学研究
    2023年 61 巻 1 号 39-50
    発行日: 2023/05/31
    公開日: 2023/11/30
    ジャーナル フリー

    本稿では、盲児の触

    運動感覚
    についての国内外の研究に焦点を当て、はじめに、知覚における触覚と視覚の違いおよび触探索の方法の観点から、触
    運動感覚
    による知覚・認知の特性について概観し、今後求められる研究について検討した。次に、触
    運動感覚
    に依拠した遊びの中での玩具の工夫や触察の指導方法に関する研究を概観し、盲児の発達と学習を促すために今後必要な指導法について考察した。最後に、盲児の発達評価について、既存の検査を一部実施した研究や、既存の検査を触
    運動感覚
    によって実施できるよう改変した研究、および触
    運動感覚
    に依拠した知覚認知能力の評価のために独自に検査を開発した研究を概観し、今後、盲児の発達評価法を開発するために必要な研究について検討した。今後の研究の課題として、触
    運動感覚
    に適した教材・教具および概念学習の指導法の開発と、盲児の動作性アセスメントバッテリーの開発、国内における触
    運動感覚
    による知覚認知能力の検査の必要性の検討を挙げた。

  • 前村 貫太, 西川 鋭, 木口 量夫
    生体医工学
    2022年 Annual60 巻 Abstract 号 206_2
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/01
    ジャーナル フリー

    振動刺激を人の筋や腱に対し皮膚上から与えると,緊張性振動反射(Tonic Vibration Stimulation: TVR)や運動錯覚が誘発される.本研究では,患者の意図する動作を主動筋でTVRの生起により実現し,

    運動感覚
    を拮抗筋で運動錯覚の生起により増強するという新たなリハビリテーション手法の可能性を提案する.まず動作と
    運動感覚
    の同時生成が可能かどうかを調べるため,動作の主導筋に140 Hz,動作の拮抗筋に60 Hzの振動刺激を同時に与え,主導筋でTVR,拮抗筋で運動錯覚を優位に生起させる実験を行った(実験1).3名の被験者の左腕の上腕二頭筋と上腕三頭筋に対して振動刺激を与え,肘関節屈伸運動の反復動作と
    運動感覚
    の同時生成を試みた.次に,振動刺激に加えて同時に皮膚引張刺激を与え,
    運動感覚
    の増大が可能か検証することを目的とし,5名の被験者の左腕の上腕三頭筋に対し,振動刺激と同時に,バイブレータと皮膚との接触子を用いて皮膚引張刺激を加え,
    運動感覚
    が増大するか試みた(実験2).いずれも試行中,右腕でリアルタイムに左腕で感じている
    運動感覚
    を表示させ,両腕の肘関節角度変化を測定し,生成された動作量や感覚量を確認した.実験1の結果より,振動数を交互に変化させ,肘関節の屈曲運動と伸展運動の動作及び
    運動感覚
    を交互に生成できることがわかった.実験2の結果より,被験者5人中3人で,振動刺激のみと比較して皮膚引張刺激を同時に加えた場合での
    運動感覚
    の増大が確認された.

  • 金子 明友
    武道学研究
    2010年 43 巻 Supplement 号 S14-S15
    発行日: 2010年
    公開日: 2014/04/04
    ジャーナル フリー
  • - 感覚運動学習のバイオメカニズム -
    山田 洋, 田中 彰吾, 木村 聡貴, 金子 文成
    バイオメカニズム学会誌
    2021年 45 巻 2 号 71-74
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
    本解説は,第 41 回バイオメカニズム学術講演会 SOBIM2020 シンポジウムの講演内容をリメイクしたものである.シンポジウムは「スポーツを支えるデータサイエンス」,「超人スポーツグランドチャレンジ」,「感覚運動学習のバイオメカニズム」という構成であったが,ここでは,「感覚運動学習のバイオメカニズム」を紹介する.本稿では,運動技能とその上達過程,感覚運動学習についてレビューし,田中彰吾(現象学・認知科学),木村聡貴(脳科学・スポーツ科学),金子文成(リハビリテーション医学・神経科学)の 3 名のシンポジストによる講演内容について概説し,その応用性・拡張性について考えてみたい.
  • 1症例における検討
    *今泉 修, 浅井 智久, 金山 範明, 河村 満, 小山 慎一
    日本認知心理学会発表論文集
    2014年 2014 巻 O4-2-2
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/05
    会議録・要旨集 フリー
    運動に対する視覚フィードバックが遅延すると自己主体感(自己が行為を起こしている実感)が減少する。他方で,切断後にその存在を感じる幻肢においては,運動と視覚フィードバックのタイミングと幻肢の
    運動感覚
    (自己主体感)との関連は検討されていない。本研究では左腕切断患者1名の協力を得て,遅延視覚フィードバックが幻肢の
    運動感覚
    に及ぼす影響を調べた。実験では,健常側の右手の開閉運動を撮影して左右反転させてモニタに映し,左腕前方へ呈示した。遅延0, 250, 500ミリ秒のいずれかの映像を観察した後,幻肢の
    運動感覚
    の強さを評価した。結果,遅延250, 500ミリ秒条件では
    運動感覚
    が減少したが,幻肢の開閉運動の位相を遅延500ミリ秒映像のそれに合わせるよう教示すると,
    運動感覚
    が増大した。遅延視覚フィードバックが幻肢の
    運動感覚
    を減少させること,トップダウン情報も幻肢の
    運動感覚
    に影響することが示唆された。
  • 金子 明友
    伝承
    2002年 2 巻 1-28
    発行日: 2002年
    公開日: 2020/01/19
    ジャーナル オープンアクセス
  • 橋口 昭大
    日本内科学会雑誌
    2019年 108 巻 8 号 1545-1551
    発行日: 2019/08/10
    公開日: 2020/08/10
    ジャーナル フリー

    遺伝性ニューロパチーは,遺伝性

    運動感覚
    性ニューロパチー,遺伝性運動性ニューロパチーならびに遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチーに大別され,臨床所見や神経伝導検査により分類される.遺伝性
    運動感覚
    性ニューロパチーはCharcot-Marie-Tooth病と呼ばれる.遺伝性ニューロパチーの原因遺伝子は100を超え,診断確定には網羅的遺伝子解析が必要である.

  • 柴田 恵理子, 金子 文成, 高橋 良輔
    バイオメカニズム
    2016年 23 巻 77-86
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー

    体性感覚のうち, 運動に関する感覚を

    運動感覚
    という.
    運動感覚
    が生成され, 知覚する過程においては, さまざまな感覚受容器から生じる感覚入力の統合, およびそれらの感覚種を介して生じる
    運動感覚
    と運動を実行しようとする際に発せられる運動指令が統合される. これまで我々は, 筋紡錘からの求心性入力の統合と随意的な運動のイメージが
    運動感覚
    に及ぼす影響, および, 筋紡錘からの求心性入力と視覚入力の組み合わせが
    運動感覚
    に及ぼす影響について, 心理物理的指標を用いた研究を継続してきた. 本研究により, 拮抗関係にある筋からの感覚入力が統合され運動を知覚する場合においても, 感覚入力と運動イメージによる脳活動が統合されること, および自己運動錯覚を誘導できるような異種感覚入力が統合され,
    運動感覚
    が生成されることが明らかとなった.

  • 金子 文成, Romaiguere Patricia, Kavounoudias Anne, Blanchard Caroline, Roll Jean-Pierre
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-O-08
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】自己運動錯覚(錯覚)とは,体性感覚入力や視覚入力により,現実には運動をしていないにもかかわらず,あたかも自己の四肢が運動しているように錯覚することを言う。四肢の運動を撮影した動画の視覚刺激によって錯覚を誘起できることが報告されており,皮質脊髄路の興奮性が高まることが示されてきた(Kaneko F, et al, 2007; Aoyama T, et al, 2012)。このことは,脳卒中片麻痺症例における異常半球間抑制に対する治療的介入や,運動学習の促進に対して,この方法が貢献できる可能性を示す。しかし,この錯覚に関する脳機能イメージングによる研究はなく,脳活動の詳細は明らかでない。本研究は,機能的磁気共鳴像(fMRI)を用いて,錯覚中の脳活動を示すことを目的とした。【方法】対象は,健康な成人14 名で,利き手である右手を対象とした。被験者は実験に先立って自己運動錯覚とは何かという説明を十分に受けた。全ての被験者について,後述の自己運動錯覚が2 秒以内に誘起されることを,実験室で行った心理物理実験において事前に確認していた。被験者はヘッドコイルを装着し,MRIガントリ内(3 テスラ,Bruker製)でテーブル上に背臥位となり,右手から前腕遠位にかけて体性感覚入力がないように腹部上で宙に浮いた状態を設定した。課題として,3 種類の映像による視覚刺激が与えられた。そのうちの2 つは,事前に撮影した被験者自身(実験課題),ならびに他人の手による手関節運動の動画(対照課題)であり,もう一つは黒い背景の中央に十字が書かれた映像であった。実験課題では強い自己運動錯覚を生じ,対照課題では運動錯覚が全く誘起されないことが確認済みであった。各々の視覚刺激は12 秒間映され,疑似ランダム順に出現した。課題の映像は,頭側に設置されたプロジェクタから投影され,被験者は眼前に設置された鏡を通じて映像を観察した。動画は,規定の運動方法で手関節の背屈と掌屈運動を反復したものであった。実験終了後,SPM8 により解析を行った。また,MRI撮像終了後に主観的な錯覚強度を質問し,ビジュアルアナログスケール(VAS)で示した。【倫理的配慮、説明と同意】本研究は,ヘルシンキ宣言に基づき,事前に研究目的や測定内容等を明記した書面を用いて十分な説明を行った。その上で,被験者より同意を得られた場合のみ測定を開始した。【結果】自己運動錯覚は,VASで77.0mmであった。統計学的に対照課題時と比較して実験課題中に強い脳活動が認められたのは,大脳皮質においては両側補足運動野,対側背側および腹側運動前野,下頭頂小葉,後頭側頭野,両側の島であった。また,大脳基底核において両側の尾状核と被核で強い活動が認められた。【考察】今回用いた視覚刺激による自己運動錯覚中の脳活動について,我々が過去に報告した経頭蓋磁気刺激による研究により,皮質脊髄路興奮性が高まることが示された。しかし,今回の実験では一次運動野の強い活動はなく,特徴的な結果となった。これは,経頭蓋磁気刺激で検出される興奮性が,必ずしも一次運動野興奮性に依存したものでなく,他の領域からの入力状況を反映していることが起因しているかも知れないと考える。また,腱振動刺激による自己運動錯覚の実験結果と比較しても,一次運動野と体性感覚野における強い活動を認めていない点が,大きな特徴である。運動前野,補足運動野と下頭頂小葉の活動は,過去の研究と共通していた部分であり,それらの部位と随意運動の感覚知覚との関連を示唆すると考える。今回の視覚刺激による自己運動錯覚では随意運動を発現したいという“volition”の誘起を被験者の内省からうかがうことができる。今後は,この点にも着目し,大脳基底核など皮質以外の脳部位と随意運動の発現に関するメカニズムの探求にヒントとなる研究結果が得られた。【理学療法学研究としての意義】遠隔的に投影した動画で錯覚を誘起し,随意運動に関連する運動領野の活動を高めることは脳卒中片麻痺症例などの治療においても意義深い。その介入方法において,現実に生じている脳活動を明らかにしたことは,臨床応用を進めるための機序の説明として必要不可欠な研究である。
  • *山藤 陽子, 石口 彰
    日本心理学会大会発表論文集
    2008年 72 巻 1AM100
    発行日: 2008/09/19
    公開日: 2018/09/29
    会議録・要旨集 フリー
  • 金子 文成
    バイオメカニズム学会誌
    2007年 31 巻 4 号 170
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/03/02
    ジャーナル フリー
  • 森 千晃, 齋藤 朋子, 齊藤 利雄, 藤村 晴俊, 佐古田 三郎
    臨床神経学
    2015年 55 巻 6 号 401-405
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/24
    ジャーナル フリー
    中年以後に発症した緩徐進行性の近位筋優位筋力低下・筋萎縮,四肢遠位のしびれ,四肢腱反射消失を呈し,神経伝導検査で感覚神経が導出不能であった男性2例を報告した.1例は祖父母が沖縄県,もう1例は両親が滋賀県出身で,常染色体優性遺伝と考えられる家族歴を有していた.また,1例では四肢や体幹に有痛性筋けいれんが頻発していた.近位筋優位遺伝性
    運動感覚
    ニューロパチー(hereditary motor and sensory neuropathy with proximal dominant involvement; HMSN-P)の遺伝子検査では,2例とも既報告の変異をみとめた.HMSN-Pは本邦では沖縄県と滋賀県に地域集積性のある疾患だが,患者およびその子孫は日本中に広がっていると考えられ,神経内科医が本疾患について熟知する必要がある.
  • 岩村 吉晃
    バイオメカニズム学会誌
    2007年 31 巻 4 号 171-177
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/03/02
    ジャーナル フリー
    能動的触知覚(アクティヴタッチ)について,研究史,
    運動感覚
    の貢献,能動的触知覚成立の大脳メカニズムなどを概観した.
  • 柴田 恵理子, 金子 文成, 髙橋 良輔, 板口 典弘
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 O-KS-21-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】
    運動感覚
    が生成される過程では,様々な感覚受容器から生じる入力の統合,および感覚入力と中枢からの運動指令に伴う活動の統合が生じる。我々はこれまで筋紡錘からの入力や視覚入力といった感覚入力によって,受動的に運動をしている感覚を知覚させる方法(運動錯覚)を利用し,
    運動感覚
    の生成機構を探索してきた。近年では筋腱に対する振動刺激と身体運動の動画を用いた視覚刺激を組み合わせることで知覚する運動の角速度を指標とし,異種感覚入力の統合が
    運動感覚
    に及ぼす影響を検証している。本研究では視覚刺激による運動錯覚の有無が,筋紡錘からの入力と視覚入力の統合によって誘導される
    運動感覚
    に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は健康な右利きの成人12名,刺激側は右手関節とした。実験課題として,モニタに手関節運動の映像を提示した状態で背屈筋に振動刺激を行った。刺激周波数を増加させると知覚する運動の角速度も増大するため,40,60,80Hzと多段階の周波数を設定することで知覚する運動の角速度を段階付けた。視覚刺激には,背屈筋を60Hzで振動刺激した際に知覚した掌屈運動を同側で再現させ,手の直上から撮影した映像を用いた。これにより視覚刺激と60Hzの振動刺激を組み合わせた場合には各刺激によって知覚する運動の角速度が一致し,40,80Hzの場合は不一致となる。映像を提示するモニタは,被験者の視点から映像の手と現実の手が空間的に一致するような位置(錯覚位置)と被験者の正面(非錯覚位置)のいずれかに設置した。実験条件は各周波数につき,振動刺激単独(V条件),振動刺激に錯覚位置(V+IL条件)と非錯覚位置(V+nIL条件)での視覚刺激を組み合わせた条件とした。知覚強度の指標には,刺激中に知覚した運動を反対側で再現させた際の角速度を用いた。各5試技ずつ実施し,最大値と最小値を除外した3試技の平均値を採用した。さらに振動刺激単独に対して,視覚刺激との組み合わせによって変化する知覚の程度を評価するため,V+IL条件とV+nIL条件では各周波数でV条件に対する角速度の変化率を算出した。【結果】全条件で刺激周波数の増加に伴い,知覚する運動の角速度が有意に増大した。V+IL条件の変化率は刺激周波数によって差があったのに対し,V+nIL条件では刺激周波数に関わらず変化しなかった。【結論】刺激の組み合わせに関わらず,刺激周波数が増加すると知覚する運動の角速度が増大したことから,筋紡錘からの入力と視覚入力の統合で誘導される
    運動感覚
    は筋紡錘からの入力量に依存して変化することが示された。さらにその変化の仕方は,同じ視覚刺激を用いたとしても,視覚刺激によって運動錯覚が誘導されている場合とされていない場合とでは異なることが示唆された。
  • *袴着 純, 堀口 由貴男, 椹木 哲夫
    システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
    2006年 SCI06 巻 2W4-4
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    鳥瞰的な視点からの情報を用いずに遠隔の移動体を操作する場合,ヒトが自己の身体で移動する際に活用できていたはずの,自己受容感覚や視覚に基づく
    運動感覚
    についての情報が種々の点で劣化する.そのために,遠隔の「自己」の定位は非常に困難な作業となる.これについて本研究では,移動体の身体姿勢(視野の向き)をそれと同型な操作変数として外在化させ,操作者の別の
    運動感覚
    に訴えるユーザ・インタフェースの,定位への影響を検討する.
feedback
Top