遮音壁
の騒音低減効果は, 通常の舗装に比べ, 低騒音舗装においては, 小さい. これは, 両者の騒音低減効果が高い周波数で顕著なためである. 本論文においては, 低騒音舗装においても大きな騒音低減効果を発揮する
遮音壁
として, 先端がY字状に分岐し, さらに, 再分岐した形状の2重Y型
遮音壁
を提案する. 境界要素法に基づく計算によれば, 本
遮音壁
は, (1)
遮音壁
に沿った音の伝播の抑制, (2) 分岐壁端部における干渉による音圧レベルの低減に基づく回折音の低減の2つの機構により, 低い周波数から, 大きな騒音低減効果を発揮する. 本
遮音壁により道路交通騒音に対して同じ高さの通常型遮音壁
対比約5dBの騒音低減効果が見込まれることを, 計算および実際の道路における測定を通じて確認した.
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