本研究では,博物館におけるタンジブルインターフェースを用いた展示鑑賞支援システム,Live Biblia について,学習支援効果とタンジブルインターフェースの有効性の二つの観点から評価を行った.タンジブルインターフェースは,実物資料を媒介としてコンピューター上の情報にアクセスする.Live Biblia は,来館者の興味・関心を基に,博物館の資料に関する情報を呈示し,展示鑑賞を支援するシステムである.評価には,Live Biblia を体験した小学 5年生 27 人に対するインタビュースクリプトを用いた.その結果,学習支援効果についての質問に対して,25 人が肯定的に回答し,2 人が否定的に回答した.タンジブルインターフェースの有効性の質問に対して,25 人が肯定的に回答し,1 人が否定的に回答し,1 人が無回答であった.このことから,Live Biblia を用いた展示鑑賞支援は有効であることがわかった
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