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クエリ検索: "青山眞也"
54件中 1-20の結果を表示しています
  • 田良島 哲
    国立近現代建築資料館紀要
    2023年 3 巻 42-45
    発行日: 2023/12/15
    公開日: 2024/01/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Due to the pandemic of COVID-19, it became impossible to hold a training course for archivists organized by the National Archives of Modern Architecture(NAMA) in 2021. Instead, NAMA produced two video programs of specialists’ lectures streamed on the Internet. Streaming video programs can be not only an alternative way to face-to-face lectures for specialists, but also an effective measure to spread basic knowledge about archives of architecture to non-specialists who are interested in the management of materials related to architecture. NAMA has created another program in 2022 and is planning to continue this project.
  • 斎藤 重幸, 千葉 雄, 岡部 瑞恵, 三俣 兼人, 古堅 真, 島本 和明
    日本老年医学会雑誌
    2007年 44 巻 2 号 171-174
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
  • *青山 真也, 張 宇, 谷 泰弘, 桐野 宙治, 小泉 将治
    精密工学会学術講演会講演論文集
    2017年 2017A 巻 D18
    発行日: 2017/09/05
    公開日: 2018/03/05
    会議録・要旨集 フリー
    シリコンウエハの製造に使用される電着ダイヤモンドワイヤの製造効率を改善することが求められている.現在ワイヤに使用されているNi被覆のダイヤモンド砥粒は耐酸性が劣り,ワイヤ製造時にめっき液中での被覆の溶出や不働態膜の生成が起きる.本研究では耐酸性の優れたTiを用い, Tiの導電性を向上させるため窒化処理することを前提とし,パイロゾル法によるTi被覆ダイヤモンド砥粒の作成について検討し,結果を報告する.
  • 第4次循環器疾患基礎調査成績より
    仲野 昌弘, 斉藤 重幸, 高木 覚, 藤沢 潤一, 青山 真也, 高橋 弘, 林 義人, 小原 史生, 島本 和明
    日本老年医学会雑誌
    1998年 35 巻 11 号 839-844
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    第4次循環器疾患基礎調査 (平成2年実施) 成績より, 30歳以上の対象8,063人 (平均年齢52.4±14.1歳) の耐糖能異常者の頻度を問診, 随時血糖, 尿糖およびHbA1cより判定した. 耐糖能異常者の頻度は男性11.9%, 女性6.3%, 全体では8.6%であり, 高齢になるほどその頻度は増加し, 65歳以上の高齢者群では65歳未満の非高齢者群に比べ男性で約1.7倍, 女性で約2.5倍の頻度であった. また, いずれの年代でも男性の耐糖能異常者の頻度が大であり, 40歳代以上で有意となった.
    居住地域別では, 男性大都市居住者で耐糖能異常の頻度が郡部町村に比して有意に多かった. 男性では肥満者および日常生活活動度が低い者で耐糖能異常者の頻度が高かった. 都市住民では町村住民に比べ日常生活活動度が低い者の頻度が高く, 男性における耐糖能異常者頻度の地域差の原因として, 日常生活活動度の違いが関与している可能性が窺われた.
    糖尿病の一次予防として, 余暇を含め生活活動度を高めることが重要であると考えられた.
  • 鎌田 慶宣, 清野 裕之, 施 勤忠, 青山 真也, 萩原 一郎
    年次大会講演論文集
    2000年 2000.2 巻
    発行日: 2000/07/31
    公開日: 2017/08/01
    会議録・要旨集 認証あり
    This paper describes about the practical finite element (FE) modeling of vehicle structure and acoustics, in order to predict "boom" response to powertrain excitation. The FE modeling process through validation and updating with experimental mode makes, the accumulation of considerable expertise for improving prediction accuracy, possible. FE analysis based on this modeling process is so useful for predicting "boom" level up to 200Hz. Using the result of FE analysis, structural optimization with Response Surface Method is executed in order to improve "boom" level of 80Hz.
  • 工藤 靖夫, 青山 真也
    日本透析医学会雑誌
    1998年 31 巻 3 号 219-221
    発行日: 1998/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    狭心症を有する慢性血液透析患者6名に対し, 硝酸薬であるisosorbide-5-mononitrate (ISMN) を朝夕1日2回各20mgを経口投与し, 3日以上経過後の透析・非透析日にそれぞれ時間採血を行い, 血中濃度の推移を検討した. 非透析日の血中濃度は高値であり, これには分布容積の減少が主因と考えられた.
    血液透析では平均血中濃度は約80%減少するが, 透析終了後も血中濃度は治療域に保たれていた. ISMNを慢性血液透析患者に投与する場合, 用量の補正等は必要ないと思われるが, 非透析日の血中濃度が高いこと, 透析の影響を受けることなどを考慮する必要があると考えられた.
  • 島本 和明
    日本内科学会雑誌
    2004年 93 巻 4 号 642-647
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    NCEP-ATPIIIの臨床基準を腹部肥満の基準を本邦のガイドラインを用いて補正,使用すると, metabolic syndromeは,本邦の疫学研究でも40歳以上の男性で25%を占めており,多くがインスリン抵抗性を有している.また,冠動脈疾患の危険因子が重積することより,動脈硬化性疾患の高リスク病態であり, 5年間の追跡調査の結果では,心血管系イベント発症は,非metabolic syndromeに比ベて2.5倍有意に多かった.このようにmetabolic syndromeの概念は本邦においても有用であり,生活習慣病の予防上,本疾患概念の応用が有用と思われる.
  • 一般内科診療所での調査より
    野澤 明子, 大沢 功, 稲勝 理恵, 山本 真矢, 佐藤 祐造
    糖尿病
    2003年 46 巻 2 号 155-159
    発行日: 2003/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    一般診療所における糖尿病患者の生活指導方法を検討するために, 一般内科診療所に通院中の糖尿病患者と境界型患者57名に対し生活習慣調査を実施した. その結果, 朝食を毎日摂取し, 腹八分目を心がけ, 間食や夜食および飲酒を制限し, 定期的な運動や体重測定を実施しているなど, 好ましい生活習慣を実行している者が比較的多かった, しかし女性では間食や夜食の摂取回数が多い, 血糖コントロール不良者は間食や夜食の摂取回数が多く運動回数が少ないといったように, 改善すべき点も認められた. また就業が生活習慣改善の障害となっていることも示唆された.
    以上の結果より糖尿病外来患者の生活指導では, 性別や年齢による特徴および就業状態による影響を考慮し, 行動変容に伴う患者の負担感を軽減する方向で, 環境調整を含めたアプローチが必要であることが確認された.
  • 端野・壮暼研究より
    坂本 賢一, 斉藤 重幸, 高木 覚, 島本 和明
    日本老年医学会雑誌
    1998年 35 巻 5 号 382-388
    発行日: 1998/05/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    【目的】脳血管疾患と心疾患死亡に対する動脈硬化危険因子集積の関与を前向き疫学調査の成績から解析, 特に性差の影響と中年者と老年者の差異について検討した.
    【対象・方法】1977年より北海道2町村において継続中の前向き循環器疾患疫学調査では, 初年度に無作為抽出した40~64歳の住民1,996名のコホートを設定. 今回は1995年8月31日までに生命予後調査を終了しえた1,819名 (追跡率91.1%, 男性871名, 女性947名, 初年度平均年齢50.9±7.0歳) を解析の対象とし, 初年度年齢61歳未満の中年者男女と61歳以上の老年者男女の4群に分類. さらに初年度の喫煙, 高血圧, 糖尿病, 高脂血症 (総コレステロール220mg/dl以上または中性脂肪150mg/dl以上), 肥満(BMI26.4以上) の有無の5項目を各対象で調査, 危険因子を0ないし1個有するリスク少数群 (以下少数群), 2個以上有するリスク多数群 (以下多数群) に2分. 脳血管疾患死ならびに突然死, 心筋梗塞を含めた心臓死を脳心血管死と定義し, この累積生存率を検討した.
    【成績】危険因子の集積は男性少数群306名, 女性少数群470名, 男性多数群565名, 女性多数群477名. 初年度より1995年8月31日までの死亡者は256名. 男女全体では少数群に比して多数群で生存率が低下し, 男性でその傾向はより顕著であった. また, 男性老年者では多数群で少数群に比し有意に生存率が低値であったが, 男性中年者では少数群と多数群で生存率には差異がなかった. 女性中年者では多数群の生存率が少数群より低値だが, 女性老年者では差異を認めず, 男性とは異なる傾向を示した.
    【結論】生命予後に対する危険因子集積の影響は男女で異なり, 老年者では男性において危険因子の集積が強く生命予後に関与していると考えられた.
  • 日本老年医学会雑誌
    1994年 31 巻 1 号 78-81
    発行日: 1994/01/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 大学等教員協議会・編集委員会
    保健物理
    2011年 46 巻 2 号 124-127
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/07/02
    ジャーナル フリー
  • 青山 真也, 斉藤 重幸, 高木 覚, 島本 和明
    糖尿病
    1999年 42 巻 7 号 495-502
    発行日: 1999/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    高インスリン血症と心血管疾患危険因子との関連を明らかにすべく, 住民検診 (2, 114名, 平均59.3歳) の成績から検討した. 早朝空腹時に身長, 体重およびbody mass index (BMI), 安静坐位血圧 (SBP, DBP), 皮下脂肪厚 (SF), 総コレステロール値 (TC), トリグリセライド値 (TG), β-リポ蛋白値 (β-LP), HDLコレステロール値 (HDL) を測定, 同時に経口糖負荷試験を施行し, 各時相の血糖値, インスリン値をそれぞれ測定した. 耐糖能障害のある群では高血圧, 肥満, 高脂血症の頻度が有意に高かった. また120分後インスリン値 (120IRI) 3分位3分割の高値の群ではSBP, TC, β-LP, FPG, BMI, SFが有意に高値であった. SBP, TC, FPG, BMI, HDLをそれぞれ目的変数とする重回帰分析の結果いずれも120IRIが説明変数として採択され, 血漿インスリン値は心血管疾患危険因子と密接に関連していることが示された.
  • 体脂肪率と心血管疾患危険因子の関連
    坂本 賢一, 田中 繁道, 斎藤 重幸, 石井 勝久, 藤沢 潤一, 吉田 英理郎, 青山 真也, 高木 覚, 高橋 弘, 飯村 攻
    日本循環器管理研究協議会雑誌
    1997年 31 巻 3 号 187-193
    発行日: 1997/02/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    住民検診における体脂肪測定の意義を明らかにすべく, 北海道の2農村における若中年男性328名 (若中年群;19-60歳, 平均年齢50.0±9.0歳) と高年男性329名 (高年群;61-92歳, 平均年齢69.1±5.9歳) における体脂肪率 (%FAT;Tanita BF 102) と心血管危険因子 (CRF) との関連を検討した。検診は1993年夏, 早朝12時間以上の空腹下に施行された。CRFとして, 収縮期および拡張期血圧 (SBP, DBP), 空腹時血糖 (FPG), 血清総コレステロール (TC), 中性脂肪 (TG), βリポ蛋白 (BLP), HDLコレスデロール (HDL) を解析した。
    若中年群においては, %FATはSBP, DBP, FPG, TC, TG, BLPとは有意な正の, HDLとは有意な負の相関を示した。%FAT高値群 (対象集団の平均+標準偏差以上) ではそれ未満の%FAT正常群と比較してSBP, DBP, FPG, TC, TG, BLPは有意に高く, HDLは有意に低かった。一方, 高年群では%FATはSBPを除くCRFと有意な相関を示したが, 正常群に比して%FAT高値群ではBLPが有意に高値を, HDLが有意に低値を示すのみにとどまった。%FATを目的変数とする重回帰分析では, 若中年群ではTC, FPG, SBPが, 高年群ではTC, FPGが有意な説明変数として採択された。
    以上より, %FATは, 特に若中年群において, CRFと密接に関連し, %FATの測定は動脈硬化疾患の予防対策の有用な手段になりうると考えられた。
  • 田中 繁道
    日本循環器管理研究協議会雑誌
    1994年 28 巻 3 号 211-215
    発行日: 1994/02/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 林田 和人, 渡辺 仁史
    日本建築学会技術報告集
    2007年 13 巻 26 号 721-724
    発行日: 2007/12/20
    公開日: 2008/08/01
    ジャーナル フリー
    When the power failure occurs because of terrorism, it becomes the pitch-dark dark in case of no nighttime, and moving cannot be taken in the close space. Then, the vertical evacuation experiment was conducted by using the photoluminescent stairs, and the effectiveness of the photoluminescent stairs was clarified in this research. The photoluminescent stairs improved the visibility when taking evacuation, was able to shorten the evacuation time when the stairs taking shelter.
  • 峯廻 攻守, 田中 繁道
    糖尿病
    1999年 42 巻 9 号 735-742
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    動脈硬化症 (CAD) を促進する冠危険因子中, 耐糖能異常 (AGT) に着目し, 病因論的独立性とその特色を明らかにすべく検討を行った. 1996年1月-同年12月末までの循環器内科全入院症例765例および入院症例中CADを有する非糖尿病 (Non-DM) 群72例, AGT群64例 [耐糖能障害 (IGT) 23例, インスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 41例] を対象とした. CADの重症度はすべて冠動脈造影を基本とし, Gensini Scoreを用いた. その結果, (1) 全入院症例中48%にAGTを認めた.(2) 他の冠危険因子の合併を調整しても, AGTは独立したリスクであった.(3) Hb A1cとCAD重症度との間には, Non-DM群では相関を認めず, AGT群では有意 (r=0.589, p<0.05) の正相関を認め, 機序として糖代謝異常そのものが, CADの進展に直接関与する可能性が示唆された. IGTを含めてAGTの激増が予想される本邦の現況下で, 死因であるCADの一次予防のためにも, IGTを含めたAGTの管理, すなわち血糖コントロールがますます重要であることを強調したい.
  • 端野・壮瞥研究より
    高木 陽一, 斉藤 重幸, 田中 繁道, 島本 和明
    日本老年医学会雑誌
    1998年 35 巻 11 号 830-838
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    北海道の二農村で行った10年間の縦断疫学調査により, 耐糖能と高血圧の関係を検討した. 対象として1977年に端野町より996人, 1978年に壮瞥町より1,000人を無作為に抽出し, そのうちの1,972人 (男性928名, 女性1,044名, 40~64歳, 平均年齢51.1±7.0歳) に50g経口ブドウ糖負荷試験 (GTT) を行い, この断面調査と10年間の追跡調査により耐糖能と高血圧の関連を検討した. 断面成績では境界域高血圧群 (BHT) と高血圧群 (HT) の割合は, 糖尿病群 (DM), 境界型糖尿病群 (BDM), 正常耐糖能群 (NGT) の順に有意に高かった. 収縮期及び拡張期血圧は, GTTの前, 60分後, 120分後の血糖値と有意に正相関し, NGT<BDM<DMの順に高値であった. また, GTTにおける空腹時血糖 (FPG), 60分後血糖 (60PG), 120分後血糖 (120PG) の値は正常血圧群 (NT) に比しBHT, HTで全て有意に高値であった. 10年間の追跡調査では非高血圧群から高血圧群への進展率は, NGT, BDM, DMの順に高率であった. また男性のFPG, 60PG, 女性の60PG, 120PGが高血圧進展群で非進展群より高値を示した. 多重ロジスティック解析において年齢, 耐糖能障害, 境界域高血圧, 肥満度が有意な高血圧進展因子として選択された. 以上の結果から本邦一般住民集団においても, 耐糖能障害には高血圧の合併が多いことが確認され, 高血圧進展機序に耐糖能障害が関与している可能性が示唆された.
  • 日本老年医学会雑誌
    1993年 30 巻 4 号 329-340
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 康司, 伊藤 宜則, 篠原 力雄, 青木 國雄
    日本総合健診医学会誌
    1998年 25 巻 2 号 137-144
    発行日: 1998/06/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    北海道某地域住民を対象として, 体脂肪率と他の肥満指標について, 血圧や血清成分値との関連を検討した結果, 以下の結果を得た。
    1) 男性では, 体脂肪率, BMI, WHRは50~59歳にピークに達し, その後減少し, 皮下脂肪厚は加齢とともに低下した。女性では, 体脂肪率, BMIは60~69歳で, 皮下脂肪厚は50~59歳でそれぞれピークを示し, 以降減少し, WHRは, 加齢とともに増加した。
    2) 体脂肪率と最も相関の強い肥満指標は, 男女ともBMIであり, 体脂肪率とWHR, 皮下脂肪厚との相関性に性差がみられた。
    3) BMIは正常域であっても, 体脂肪率において肥満と判定されたり, 体脂肪率では正常域であっても, BMIにおいて肥満と判定される相違例が認められ, 前者は女性が, 後者は男性が多かった。
    4) 体脂肪率と血圧との関連は, 収縮期血圧, 拡張期血圧と有意な正相関を示し, BMIと血圧との関連に類似した。
    5) 体脂肪率は, 血清HDL-コレステロール値と有意な負相関を得, 血清中性脂肪値, γ-GTP活性値, LPO値, 尿酸値と有意な正相関を示し, さらに男性では血清総コレステロール値, 女性では血糖値と有意な正相関を認めたが, 50歳以上の女性では, 総コレステロール値と有意な正相関を示さなかった。体脂肪率とBMIは, 各血清成分値との有意な関連が類似したが, 体脂肪率の方が, より多くの血清成分値と強い相関性が認められた。
    以上の結果から, 体脂肪率は健診時などにおいて, 有用な肥満指標であることが確認された。
  • 石田 智佳
    スポーツ社会学研究
    2020年 28 巻 2 号 57-72
    発行日: 2020/09/30
    公開日: 2020/10/15
    ジャーナル フリー
     近年、五輪などのメガ・スポーツイベント開催を契機とした都市開発は、スタジアムや競技関係地区周辺部で暮らす地域住民の立ち退きを引き起こしている。日本においても、2020年東京五輪開催のための新国立競技場開発により、近隣のTアパートで暮らしていた住民が立ち退かされている事実が報告されている。本稿はこうした立ち退きを迫られた住民たちに着目し、彼らがどのように立ち退きを考え対応しているのか、彼らの暮らしの内実から立ち退きの実践過程を明らかにするものである。
     事例として東京都新宿区のTアパートを取り上げた。そして、住民の生活実態と地域住民組織である町内会と老人会の活動に焦点を当て、1年間のフィールドワークを行った。調査によって明らかになったのは、第一に、住民たちは「高齢者」として暮らすなかで、「支え合い」という関係性を軸に生活していたこと。第二に、この関係性が失われていくなかで、住民たちは町内会や老人会という地域住民組織を通じて、それぞれが立ち退きに対して活動し合っていたことである。彼らは、立ち退きに対し反対を示しつつも高齢者である自身の生活と今後の立ち退きを、各々の会の活動を経ながら考え合っていた。
     住民たちの生活と立ち退きという問題は、切り離して考えることはできない。なぜなら住民は、自らの生活の立て直しを迫られる中で立ち退きを考えていかなくてはならないからである。Tアパート住民の地域住民組織を通じた活動は、立ち退きを強いられる先に潜む「再定住」という課題を浮き彫りにしていた。最後に本稿は、彼らの生活や「再定住」という視角から、新たにスポーツイベント政策の議論を展開していく必要性を指摘した。
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