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  • 井口 奨太, 北山 哲史, 藤井 宏治, 中原 弘明, 水野 なつ子, 関口 和正
    日本法科学技術学会誌
    2012年 17 巻 1 号 1-14
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/02/18
    ジャーナル フリー
      A validation study was performed on the new STR (Short tandem repeat) multiplex PCR Kit for human identification: AmpFℓSTR® Identifiler® Plus PCR Amplification Kit (IDPlus) released from Applied Biosystems. IDPlus contains the same fifteen loci as AmpFℓSTR® Identifiler® PCR Amplification Kit (ID) which is currently widely utilized in forensic DNA analysis. Consequently, IDPlus has the same discrimination ability as ID. According to the manufacturer, this kit has higher sensitivity, more resistant to PCR inhibitors and less background noise in electrophoresis. Thus, IDPlus was expected to be applied to forensic samples difficult to DNA profiling using ID. An applicability of IDPlus to forensic STR analysis was evaluated. Our study confirmed that IDPlus was more sensitive than ID. IDPlus has about 1.4 times to 1.5 times higher peak than ID when using the same PCR cycle number (28) for both kits. While ID has only one PCR protocol, IDPlus has two PCR protocols differing in cycle number: 28 and 29. To clarify the basic ability we compared heterozygous peak height ratio, stutter, intra-color balance, inter-locus balance among IDPlus to both protocols and ID from 94 individual DNA samples. Lower peak height ratio and the larger standard deviation in heterozygous samples were observed when using IDPlus 29-cycle compared to IDPlus 28-cycle. There was no significant difference between ID and IDPlus 28-cycle and between ID and IDPlus 29-cycle about the peak height ratio. Stutter ratios significantly were different in some loci between ID and IDPlus. Although Applied Biosystems supplies one stutter ratio to filter peaks for each locus to IDPlus in spite of having two PCR protocols, it was confirmed that the same stutter ratio could proper filter out stutter peaks for both cycle numbers. With regard to intra-color balance and inter-locus balance, IDPlus 28-cycle tended to be the highest in balance and ID tended to be the lowest in balance across all the samples and colors. Our validation study indicates IDPlus kit is useful in forensic applications, especially for analysis of trace DNA samples when using 29 cycles. However, forensic biologists must be cautious in interpreting DNA profiles obtained using IDPlus 29 cycles, because peak balance in heterozygous samples tended to be imbalanced when using 29 cycles compared to 28 and ID.
  • *大沼 昭夫
    日本蚕糸学会 学術講演会 講演要旨集
    2003年 2003 巻 316
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/05/27
    会議録・要旨集 フリー
     Z染色体の平衡致死系統を作成し雄蚕のみを得た事については既に報告した。しかし,この系統のWに転座したZは比較的大きく,繭重などの雌雄差が正常値より小さかった。この点を改善するため,新たにZの小部分がW染色体に転座した系統を作成する事とした。幸いZの平衡致死系統を利用すればT(W;Z)の作成は比較的容易であると考えられる。なお作成後の雌雄鑑別を簡易にするため限性暗色でZの転座系統を作成した。 方法は限性暗色mot系統の雌(T(W;2)pM/Z + + +)に平衡致死雄(Z sch ℓ1 +/Z sch + ℓ2)を交配した場合,通常次代のsch雌は致死し+雄のみが得られる。しかし,この限性系統で組換が起り致死遺伝子に対応するZ部分を雌が保有すれば生存しschが出現すると推測される。そこで上記の実験を行ったところ,予期通りsch(0.1% 35頭)が見出された。次にこれら雌個体の染色体構成を明らかにするため,既に報告した形蚕や黄血遺伝子で標識されたZ染色体を持つ平衡致死雄を交配し,次代の分離から転座したZの大きさを判断した。 その結果,3系統が限性暗色でZ染色体のℓ1(od)座位より外側の小部位が転座したT(2;W;Z) pM;+ℓ2であると考えられた。
  • *奥村 嘉英, 三田地 紘史, 山本 高久
    日本原子力学会 年会・大会予稿集
    2003年 2003f 巻 E28
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/12/17
    会議録・要旨集 フリー
    環状炉心を持つ溶融塩炉を取り上げ、臨界特性を求めた。炉心、ブランケット、黒鉛反射体、炭化ほう素中性子吸収体の寸法と、燃料塩体積率を変化させて固有値計算を遂行しサーベイした。その結果、以前の溶融塩炉に比べて燃料転換比は0.64と低下したが、炉心出力密度は15.7kW/ℓとなり大幅に向上した。炉容器体積あたりの熱出力は3.76kW/ℓとなり、沸騰水型軽水炉の熱出力4.7kW/ℓに近づいた。
  • 白石 英孝, 浅沼 宏
    物理探査
    2007年 60 巻 2 号 203-211
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/06/25
    ジャーナル フリー
    近年多くの知見が示されている長距離での相互相関(Long-Range Correlation: LRC)を用いた波動伝搬特性の推定技術について,2点アレーの出力に相当する複素コヒーレンス関数(Complex Coherence Function: CCF)の時間応答および空間応答を用いて検討を行った。ここで CCF とは近年 Aki の空間自己相関関数に替えて用いられる量であり,見方を変えると観測点間の伝達関数,また時間領域ではインパルス応答関数に相当する量である。検討の結果,CCF は 2つの観測点を結ぶ線上を波面が通過する場合,すなわち 0 度または 180 度方向から入射する波に対してのみ強い感度をもつことが明らかになった。また入射方位によるゲインの違いを検討したところ,一例として 0 度または 180 度方向から入射する波は,90 度方向から入射する波よりも約 15dB ゲインが高いとの結果が得られた。さらに,CCF は周波数が高くなるほど指向性が先鋭化し,0 度および 180 度方向からの入射エネルギーが相対的に小さくなるため,あたかもハイカットフィルタのように振る舞う可能性があることも明らかになった。また,0 度および 180 度方向から入射する波が卓越するメカニズムについても検討を行った。その結果,CCF により LRC を用いた伝搬特性推定法の原理を説明できるとともに,分布振源を用いた新たな計測法の可能性が示された。
  • *喜多 知代, 坂井 宏行, 金子 信博, 河原 輝彦
    日本林学会大会発表データベース
    2004年 115 巻 P1040
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに森林の基盤となる土壌を支えている土壌動物は、森林における物質循環過程の中で分解者の役割を担っている。代表的な土壌動物であるミミズは日本の多くの土壌で見ることができる。ミミズと土の関係についてはDarwin(1881)の研究以来、ヨーロッパのツリミミズ科(Lumbricidae)でよく研究されており、土壌の肥沃化など土壌生態系において重要な役割を担っていることが明らかにされてきた。しかし、日本で見られる多くのミミズはフトミミズ科(Megascolecidae)であり、森林の林床で見られるミミズも、そのほとんどがフトミミズ科である。林床で多く見られる種は主に土壌の表層に生息するEpigeic種(表層種)であり、生育期間は1年である。日本で優占していると考えられるフトミミズ科のミミズは、ヨーロッパで優占しているツリミミズ科のミミズに比べ,その分類学的および生態学的研究は極めて遅れている。今回は、今後ミミズの森林生態系内における機能を研究していく上での基礎研究を目的に、東京農業大学富士畜産農場付近の森林でミミズの群集調査を行い、現在日本で石塚(2001)によってよく研究されている東京産フトミミズ科のデータと比較し、ミミズ群集の特徴を検討した。2.調査方法 ミミズの採集は、東京農業大学富士畜産農場付近のスギ人工林・ヒノキ人工林・マメザクラ林において、2002年5月から2003年11月にかけて積雪の時期を除き毎月行った。 各林地に20m×20mのプロットを設定した。毎月50cm×50cmのコドラートを深さ15cmまで10ヶ所ずつ掘り、掘り出した土壌からハンドソーティング法によってミミズを採集した。 2002年においては、土壌を掘り出した後のコドラートに忌避剤散布法を同時に行い、1%ホルマリンを3ℓ散布した。30分後に這い出してきたミミズを採取した。種の同定は、成体および亜成体標本を解剖し、その外部形態及び内部形態を観察し、石塚(2001)にしたがって行った。3.結果・考察富士農場においては、2002、2003年ともにツリミミズ科よりもフトミミズ科が多く確認された。このことからも、富士農場ではフトミミズ科が優占していると考えられる。ミミズはヨーロッパのツリミミズ科(Lumbricidae)によって、土壌での生活場所や食性などによりEpigeic種(表層種)・Anecic種(浅層種)・Endogeic種(深層種)の3グループに分類されている(Bouche,1977)。富士農場でも、この3種が確認された。その中でも、Epigeic種が多かった。その個体数の季節変化は春に幼体が確認された後、夏に向けて急激に増加し、冬に向けて確認されなくなった。現存量の季節変化も同じような傾向を示した。フトミミズ科の幼体は春に確認された後、6月頃をピークに冬に向けて減少していった。8月に1度増加したのは、来年以降に成体となる越年生種の幼体が確認されたためではないかと考えられる。4.引用文献 石塚小太郎,2001.日本産フトミミズ属(Genus Pheretima s.lat.)の分類学的研究.成蹊大学一般研究報告,33(3).
  • 間瀬 教史, 野添 匡史, 山本 健太, 村上 茂史, 岡田 誠, 荻野 智之, 松下 和弘, 加治佐 望, 和田 智弘, 居村 茂幸
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1242
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に見られる動的肺過膨張は、呼吸筋仕事量を増加させ、呼吸困難を増強させると言われている。しかし、この現象を評価する一般的な方法がないため、臨床場面でその状態を把握することは困難で、患者に生じている可能性が高い現象として捉えられているにすぎない。今回は運動場面で見られるこの現象を安静時の肺機能検査からある程度正確に予測することはできないかと考え、実際に測定したCOPDの運動時肺気量位と安静時に測定したflow volume loop(FVL)から算出した運動時に予測される肺気量位を比較検討したので報告する。
    【方法】対象はCOPD患者13例(年齢79.0±7.9歳、男性11名、女性2名、%肺活量73.7±22.8%、1秒率32.1±13.4%)であった。運動時の肺気量位は、自転車エルゴメータを用いたランプ負荷法中もしくは半径3mの円周を自由速度で歩行中に行った。どちらの負荷方法も自覚的最大運動強度まで行った。肺気量、流量の変化を呼気ガス分析器(ミナト医科学社製)を用いて測定し、パーソナルコンピュータで最大呼気・吸気時のFVL(MFVL)と運動時FVL(extFVL)を描き、終末吸気肺気量位(EILV )、終末呼気肺気量位(EELV)を求めた。
    安静時のMFVLから運動時に予測される肺気量位を算出する方法は、動的肺過膨張が低い肺気量位での強い呼気流量制限を避け、比較的流量制限の弱い高肺気量位で呼吸し、より高い換気量を得ようとするために生じる、という仮説のもと、MFVLの中でどの程度の肺気量位で、かつどのぐらいの1回換気量で呼吸すれば最大の分時換気量を得られるか、を以下の方法で求めた。まずMFVLに対し整次多項式による回帰分析を行い最もあてはまりがよい式を求めた。その式から各肺気量位の吸気・呼気最大流量を求め、各肺気量位で1m&#
    8467
    ;の吸気・呼気を行うための必要時間を算出した。次に、1回換気量が100 m&#
    8467
    ;、200 m&#
    8467
    ;、300 m&#
    8467
    ;、500 m&#
    8467
    ;、750 m&#
    8467
    ;、1000 m&#
    8467
    ;、1250 m&#
    8467
    ;、1500 m&#
    8467
    ;、2000 m&#
    8467
    ;、2500 m&#
    8467
    ;の呼吸を各肺気量位で行った場合の1呼吸に要する最短時間を求め、最大の呼吸数及び分時換気量を算出し、最も高い分時換気量が得られるEILV、EELVを求めた。
    【結果および考察】運動時に測定したCOPD患者の肺気量位と安静時に測定したMFVLより求めた最大の分時換気量が得られると予測される肺気量位の関係を見るとEILV(r=0.99、P<0.01)、EELV(r=0.96、P<0.01) ともに高い正の相関が見られ、安静時のMFVLから運動時の動的肺過膨張の状況をある程度正確に予測可能であることがわかった。また、このことは、動的肺過膨張を起こす要因として低い肺気量位における流量制限が強く影響していることを示していると考えられた。
  • *喜多 知代, 河原 輝彦
    日本林学会大会発表データベース
    2003年 114 巻 P2106
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/03/31
    会議録・要旨集 フリー
    林相の違いにおけるミミズの種組成○喜多知代(東農大) 河原輝彦(東農大) 1.はじめにミミズを含む土壌動物は森林における物質循環過程の中で分解者の役割を担っている。 ミミズがいることにより、土壌の物理性は向上され、有機物の分解が促進されることが、農地や牧草地などで明らかになっている。しかし、日本ではミミズの分類があまり進んでいないため、その分布・生態はまだあまり解明されていない。 今後森林における物質循環がミミズの有無によりどのように変化するのかを見るための基礎調査を目的として、林相の違いによるミミズの種組成を見た。2.調査地静岡県富士宮市麓にある、東京農業大学富士畜産農場フィールド観察コース内にあるマメザクラ・リョウブ林及び、同農場付近にあるスギ林とヒノキ林。2.1マメザクラ・リョウブ林:南西に小高くなった斜面の一部。マメザクラが優先して成立しており、リョウブ、フジ等が入っている。2.2スギ林:傾斜はなくほぼ平坦。河川付近であるため石が多い。林齢は約80年生で、保育作業は以前に除伐がされた程度。下層植生は背丈ほどのコクサギが生育している。2.3ヒノキ林:傾斜はなくほぼ平坦。林齢は約40年生で保育作業は枝打ち程度。間伐はほとんどされておらず、林冠は閉鎖し下層植生はほとんど入っていない。3.調査方法各プロットで毎月50cm×50cm×15cmのコドラートを10ヶ所ずつ掘り、ハンドソーティングによりミミズを採集した。忌避材散布法としてコドラートに1%ホルマリン水溶液を3ℓ散布し、出てきたミミズも採集した。その後、ミミズに麻酔をかけガラス棒で挟み10%ホルマリン水溶液で固定した。ミミズの標本によって外部形態を確認し、日本の代表的なフトミミズ科・ツリミミズ科・ジュズイミミズ科の3科に分類した。4.結果・考察年間のフトミミズ科・ツリミミズ科・ジュズイミミズ科のそれぞれの個体数・現存量を見た場合どの科においてもマメザクラ・リョウブ林で最大値を示した。スギ林、ヒノキ林での個体数・現存量を比べた場合、ともにフトミミズ科ではヒノキ林よりスギ林の方で値が大きく、ツリミミズ科・ジュズイミミズ科ではほとんど差は見られなかった。つまり、個体数・現存量ともにマメザクラ・リョウブ林の方がスギ林とヒノキ林よりも大きい値を示した。このことから、広葉樹のリターが含まれている方がミミズの生息環境として適していると考えられる。フトミミズ科:個体数・現存量ともに5月から7月に向けて増加し、7月を最大として12月に向けて減少していた。ツリミミズ科:個体数では初夏(5__から__7月)と秋(10・11月)にピークが見られるたが、現存量では差はほとんど見られなかった。初夏と秋で個体数・現存量を比べた場合、ともに秋のほうが大きい値を示した。ジュズイミミズ科:5__から__7月は確認されなかった。8月から確認され9月を最大とし、11月にはどの林でも確認されなかった。 このように、現存量・個体数ともに3科が最大値を示す時期が異なった。これは、生育に適した環境条件が違ってくることが原因ではないかと考えられる。また富士における3科の総個体数・総現存量の季節変化をみた場合、個体数は6月に僅かに減少するが、5月から7月の間ではあまり変化はみられなかった。7月をピークに8月に急激に減少し、10月まで変化をせず、12月に向けて減少していた。現存量は5月から7月の気温の上昇とともに急激に増加した。その後、8月に急激に減少し、9月以降は気温の低下とともに緩やかに減少した。8月の気温・地温は7月より高いにもかかわらず、7月よりも個体数・現存量ともに8月の値の方が小さかった。これは、8月の積算降水量が7月に比べて極端に少ないためではないかと考えられる。5.まとめ個体数に差はあったが調査を行ったどの林分においても、フトミミズ科が確認され、その現存量も他の2科に比べて圧倒的に大きかった。また、その値はマメザクラ・リョウブ林で圧倒的に大きく他の林分の約10倍近い値を示した。今後、富士農場付近で行う研究の対象としてフトミミズ科を用いることが妥当であると考えられる。また、針葉樹だけよりも、広葉樹を混ぜることによってA0層や表土の流亡を緩和することがミミズに限らず多くの土壌動物の活動を活発にし、林地での物質循環を促進すると考えられる。
  • M. H. Kim, Y. Kitamoto, S. Kantake, M. Abe, K. H. Kim, I. H. Son
    日本応用磁気学会誌
    1998年 22 巻 S_1_ISFA_97 号 S1_182-184
    発行日: 1998年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル オープンアクセス
      In order to develop good backlayer for the Co-Cr perpendicular magnetic recording media, crystalline films of spinel, (Fe,M)3O4(M=Ni and Zn) were prepared on glass substrates by spin-spray ferrite plating method. Reaction and oxidizing solution were sprayed in the reaction chamber in which the substrate is rotating. The reaction was influenced by concentration of reaction solution(Rc) and oxidizing solution(Oc), the flow rates of the reaction solution(Rf) and oxidizing solution(Oc), reaction temperature(T) and rotation speed of substrate(Sr). Under the condition where Rr, Of=60[mℓ/min], T=90[°C] and Sr=150[rpm], effect of Rc and Oc on the ferrite plating reaction were studied in aspect of chemical composition, crystallographic and magnetic properties. In the composition of Ni0.34Zn0.66Fe2O4, we have the stable crystallographic and magnetic properties.
  • 松下 和弘, 野添 匡史, 間瀬 教史, 高嶋 幸恵, 荻野 真知子, 笹沼 里味, 和田 智弘, 眞渕 敏, 福田 能啓
    理学療法学Supplement
    2010年 2009 巻 O2-016
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/05/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    3次元動作解析装置で運動中の肺気量位変化を測定し、その部位別の体積変化パターンについて検討する。

    【方法】
    対象は健常男性5名(年齢26.4±4.3歳)。対象者にはCalaら(1996)の方法に準じて、体表面に86個の反射マーカーを取り付け、3次元動作解析システム(Motion Analysis社製 Mac 3D System)を用いて、8台の赤外線カメラにてマーカー位置を測定した。データはサンプリング周波数100Hzで解析ソフト(Motion analysis社製 EvaRT5.04)に取り込み、反射マーカーの経時的な座標データを算出し、それらのデータから胸郭体積変化を算出した。運動負荷装置としては、自転車エルゴメーターを用い、3分間の安静、40wattsでのwarm-upを3分間行わせた後、毎分30wattsのランプ負荷にて、自覚的症候限界域まで行わせた。得られた運動中の胸郭体積変化から安静時、最大運動負荷の20%時、40%時、60%時、80%時、及び最大負荷時の陽性ピークを終末吸気胸郭体積(EIVcw)、陰性ピークを終末呼気胸郭体積(EEVcw)とし、各運動負荷強度中の呼吸の内、5から6呼吸を任意に抽出し、平均を求めた。
    またKenyonら(1997)の方法に準じて、胸郭体積(Vcw)を胸部体積(Vrc,p)横隔膜部体積(Vrc,a)、腹部(Vab)に分け、それぞれの陽性ピークをEIVrc,p、EIVrc,a、EIVab、陰性ピークをEEVrc,p、EEVrc,a、EEVabとした。すべての体積は安静時の終末呼気位を0&#
    8467
    ;とし、そこからの変化量を算出した。統計学検定として、各体積変化について、安静時と各負荷強度での比較をDunnettの方法で行った。すべての検定の有意水準はp<0.05とした。

    【説明と同意】
    測定前には対象者に研究の趣旨を説明し、書面での同意を得た。

    【結果】
    胸郭体積変化のパターンを見ると、EIVcwは安静時(0.58±0.10&#
    8467
    ;)から最大運動時(2.23±0.12&#
    8467
    ;)にかけて徐々に上昇し、40%時以上では、安静時に比べて有意(p<0.01)に上昇した。EEVcwは安静時(0.00±0.00&#
    8467
    ;)から最大運動時(-0.24±0.22&#
    8467
    ;)にかけて徐々に低下し、安静時に比べて60%時、80%時で有意(p<0.05、 p<0.01)に低い値を示した。このEIVcw 、EEVcwの変化を3つの部位別に分けてみると、部位により違いが見られた。終末吸気の各部位の体積変化を見ると、EIVrc,p、EIVrc,aは、EIVcwとほぼ同様の変化を示し、安静時から最大運動時にかけて徐々に上昇し、有意(p<0.05)な上昇が見られた。しかし、EIVabは安静時(0.28±0.04&#
    8467
    ;)から最大運動時(0.54±0.16&#
    8467
    ;)にかけてほぼ一定の値を示した。一方、終末呼気の各部位の体積変化を見ると、EEVrc,aは安静時(0.00±0.00&#
    8467
    ;)から最大運動時(0.11±0.22&#
    8467
    ;)にかけてほぼ一定の値を示し、EEVrc,pも80%時までは一定の値を示し、最大運動時(0.20±0.16&#
    8467
    ;)のみ安静時(0.00±0.00&#
    8467
    ;)と比べて有意(p<0.01)に上昇した。しかし、EEVabはEEVcwと同じような変化を示し、安静時(0.00±0.00&#
    8467
    ;)から最大運動時(-0.55±0.22&#
    8467
    ;)にかけて徐々に低下し、有意(p<0.05)な低下が見られた。

    【考察】
    これらの結果は、運動による換気量増加に伴う呼吸中の胸郭全体の体積変化は、部位により異なることを示す。特に、吸気の肺気量位の上昇は、胸郭の体積変化の中で、主に肋骨の引き上げに伴う体積上昇により起こり、腹部の体積変化は関与していないことがわかった。また、呼気の肺気量位の低下は、腹部の体積が低下することによりなされ、肋骨が安静時呼気レベルより引き下げられることはほとんど関与していないことが明らかになった。これらは吸気時に内肋間筋傍胸骨部、外肋間筋、大胸筋、小胸筋、頚部補助筋らの活動が増加し、呼気時には腹筋の活動が増加した影響が考えられた。

    【理学療法研究としての意義】
    3次元動作解析装置を用いて対象者に違和感を与えることなく、運動中の詳細な肺気量位の変化を捉えることが可能になると考えられる。

  • Ji\\v{r}í Málek, Stefan-Ludwig Drechsler, Sergej Flach, Eric Jeckelmann, Konstantin Kladko
    Journal of the Physical Society of Japan
    2003年 72 巻 9 号 2277-2281
    発行日: 2003/09/15
    公開日: 2007/07/25
    ジャーナル 認証あり
    We reexamine the dimerization, the charge and the spin gaps of a half-filled Peierls–Hubbard chain by means of the incremental expansion technique combined with density matrix renormalization group (DMRG) method. We compare our numerical findings with results recently obtained by a bosonization and a renormalization group method and found out that this approach seems to be accurate in the weakly correlated case, only. In the strongly correlated limit we found that the charge gap of the dimerized chain tends to the sum of the charge gap of the equidistant chain and the spin gap of the dimerized chain.
  • 鈴木 亮, 小田 雄介, 宇都口 直樹, 丸山 一雄
    YAKUGAKU ZASSHI
    2010年 130 巻 12 号 1665-1670
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2010/12/01
    ジャーナル フリー
      Ultrasound (US) has been utilized as a useful tool for diagnosis and therapy. US mediated drug and gene delivery is paid to attention as a non-invasive system. The combination of US and microbubbles generated microjet stream by inducing disruption of bubbles and resulted in enhancing permeability of cell membrane. This phenomenon has been utilized as driving force for drug and gene delivery. Recently, we developed ultrasound sensitive liposome [Bubble liposome (BL)] containing perfluoropropane gas. US combined with BL could effectively transfer gene in vivo compared to conventional cationic liposomes. Using this method, we succeeded to obtain a therapeutic effect in cancer gene therapy with Interleukin-12 corded plasmid DNA. Therefore, it is expected that US combined with BL might be a useful non-viral vector system. From this result, the fusion of liposomal and ultrasound technologies would be important for establishment of advanced cancer therapy.
  • 小林 理, 金成 正浩, 吉川 貴己, 円谷 彰, 西連寺 意勲, 本橋 久彦
    日本消化器外科学会雑誌
    2001年 34 巻 10 号 1501-1505
    発行日: 2001年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    胃癌再発例の病態は多様であり, 再発後の予後因子は明確ではない. そこで胃癌再発例に対する再発腫瘍摘除の予後因子としての意義を再発後生存期間から検討した. 対象は1986年から2000年9月再発した202例中に再手術で再発腫瘍を摘除しえた18例 (8.9%) である. 再手術の目的は根治手術 (根治群) 9例, 確定診断 (診断群) 5例, 症状改善 (QOL群) 4例に分類された. 切除臓器は卵巣が4例, 結腸・直腸が3例, 肝が3例, リンパ節が2例, 局所が2例, 腹膜, 副腎, 脳, 肺が各1例であった. 手術死亡はなかった. 対象例の無病期間は111から2,228日で平均は根治群が934日, 診断群が1,038日, QOL群が1,001日と有意差はなかった. 再発時のperformance status (PS) はPS0が11例, PS1が7例. 血清CEAかCA19-9の異常値から再発診断した症例は6例. 摘除術後の再々発は17例で, 部位は摘除臓器以外が11例で多臓器再発を6例に認めた. 転帰は肝切除の1例が5年以上無再発生存中で, 17例は3年以内に死亡し, 2年以上生存は卵巣切除の4例であった. 再発後のmedian survivalは根治群が15.6か月, 診断群が14.4か月, QOL群が11.6か月であった. QOL例は根治例 (p=0.0399), 診断例よりも有意に短期間であったが (p=0.0351), 根治例と診断例に有意差はなかった (p=0.
    8467
    ). 胃癌の再発診断において約1割の再摘除可能例が存在し, これらの病変は早期発見によって再発後生存期間の延長が図れると思われた.
  • Zijian GUO, Xiangqun SONG, Jian YE
    Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies
    2005年 6 巻 881-891
    発行日: 2005年
    公開日: 2008/03/14
    ジャーナル フリー
    The grey theory mainly works on systems analysis with poor, incomplete or uncertain messages. The popular grey model, GM(1,1) is efficient for long-term port throughput forecasting. However, it is imperfect when the throughput increases in the curve with S type or the increment of throughput is in the saturation stage. In this case, the throughput forecasting error of grey system model will become larger and the result is unaccepted in the real world. To solve this problem, we propose the grey Verhulst model on time series error corrected for the port throughput forecasting. By applying this Verhulst model to the port throughput forecasting, it shows that the grey Verhulst model on time series error corrected is applicable, especially, when the throughput increases according to the curve with S type, not only higher forecasting accuracy can be obtained, but also the superiority and the features of grey system model can be reserved.
  • *Longze Li, Jinrong Qiu, Chuan He, Yun Tai, Cong Wang, G.H. Su, Shiming Wang, Xu Yang
    Proceedings of the ... International Conference on Nuclear Engineering. Book of abstracts : ICONE
    2019年 2019.27 巻 1044
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/25
    会議録・要旨集 認証あり
    The nuclear safety is the basic demand for the development of nuclear energy. The severe accident which is the design extended conditions that can lead to core melt in the nuclear power plant, is of significant influence to the NPP design. The risk of severe accident in marine nuclear power plant (MNPP) is higher than that in the onshore NPP for the limitation of marine condition and the limited layout space. Thus, the severe accident mitigation measures are much more important in the design. The mature severe accident research method for onshore NPP is referenced for the MNPP research in the work. The reactor of the marine nuclear power plant is a 100 MWt PWR with 2 loops. The special residual heat removal system, the passive residual heat removal, the square steel containment and containment suppression system are designed in the plant. Three mitigation measures for severe accidents are set up on a reasonable and feasible basis to actually eliminate the large release of radioactive products. The pressurizer (PZR) relief extension is the measure to decrease the primary system pressure, avoiding the high pressure core melt. The external vessel reactor cooling (EVRC) is the measure to achieve the molten material in vessel retention, maintaining the reactor vessel integrity. The Passive autocatalystic recombiners (PAR) is the measure to decrease the hydrogen concentration in the containment, avoiding the hydrogen explosion. The MELCOR model and corresponding input deck were developed for the reactor coolant system, the secondary system, the containment system, and the mitigation measures. The typical severe accidents of the MNPP were chosen to evaluate the effect of three mitigation measures. The severe accident sequences and important parameters for the accident with and without the mitigation measure are comparatively analyzed. The influence of different mitigation measure to the key parameters and accident progression are achieved. The results showed that all the three measures could take the scheduled function, and are significant in mitigating the accident. The results can be used to support the design of severe accident mitigation measures in the new MNPP, which is meaningful to the development of the MNPPs.
  • Xiaomin CHEN, Lian PENG, Jingcheng WANG, Debing ZHANG, Yong ZHAO, Qichao ZHAO, Tianhao LI
    Analytical Sciences
    2020年 36 巻 7 号 841-846
    発行日: 2020/07/10
    公開日: 2020/07/10
    [早期公開] 公開日: 2020/01/24
    ジャーナル フリー

    Chemical oxygen demand (COD) is important for water quality assessment as it represents the level of reductive organic pollution from eutrophication in aquatic systems. For surface water quality monitoring, permanganate is usually applied as an oxidizing reagent, and the routine CODMn determination is mostly achieved by titration method. However, this titration method is tedious and time consuming, and the results suffer from environmental temperature fluctuations and complicated operation techniques. In this study, a novel CODMn determination method was developed using gas-phase molecular absorption spectrometry equipped with an online automated digestion device for the first time. The effects of digestion temperature, digestion time and sulfuric acid content were thoroughly studied. This method exhibited good linearity (0.35 to 12 mg/L), a low detection limit (0.12 mg/L), and good RSD from various water samples (0.71 – 2.37%). When used for CODMn determination in routine water quality monitoring, this automated GPMAS can considerably improve analysis speed, efficiency, accuracy and stability compared to the traditional titration method.

  • 新納 浩幸, 佐々木 稔
    自然言語処理
    2013年 20 巻 5 号 707-726
    発行日: 2013/12/13
    公開日: 2014/03/13
    ジャーナル フリー
    本論文では語義曖昧性解消 (Word Sense Disambiguation, WSD) の領域適応に対する手法を提案する.WSD の領域適応の問題は,2 つの問題に要約できる.1 つは領域間で語義の分布が異なる問題,もう 1 つは領域の変化によりデータスパースネスが生じる問題である.本論文では上記の点を論じ,前者の問題の対策として学習手法に k 近傍法を補助的に用いること,後者の問題の対策としてトピックモデルを用いることを提案する.具体的にはターゲット領域から構築できるトピックモデルによって,ソース領域の訓練データとターゲット領域のテストデータにトピック素性を追加する.拡張された素性ベクトルから SVM を用いて語義識別を行うが,識別の信頼性が低いものには k 近傍法の識別結果を用いる.BCCWJ コーパスの 2 つの領域 PB(書籍)と OC(Yahoo! 知恵袋)から共に頻度が 50 以上の多義語 17 単語を対象にして,WSD の領域適応の実験を行い,提案手法の有効性を示す.別種の領域間における本手法の有効性の確認,領域の一般性を考慮したトピックモデルを WSD に利用する方法,および WSD の領域適応に有効なアンサンブル手法を考案することを今後の課題とする.
  • 公共政策研究
    2022年 22 巻 204
    発行日: 2022/12/10
    公開日: 2024/02/14
    ジャーナル フリー
  • 公共政策研究
    2021年 21 巻 182
    発行日: 2021/12/10
    公開日: 2023/05/18
    ジャーナル フリー
  • 福井 貴史
    ファルマシア
    2018年 54 巻 1 号 74
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/01/01
    ジャーナル フリー
    レプトスピラ症は世界中で見られる人獣共通感染症である.その病原体であるレプトスピラは細長いらせん状の運動性細菌で,げっ歯類をはじめとする野生動物やブタなどの家畜といった様々な動物を保菌動物とし,その腎臓に保菌され,尿中に排菌される.ヒトは,保菌動物の尿,もしくは尿で汚染された水や土壌との接触で創傷や粘膜から感染し,重篤化すれば黄疸,腎不全,肺出血などの症状を示す.流行は全世界的に起こっており,特に熱帯・亜熱帯において台風に伴う洪水や雨季に関連した大流行がみられるため,早急な対策が求められる.しかし,マラリアやAIDSなどに比べ重要性や緊急性があまり認識されずneglected diseaseの1つとされている.これには,多様な血清型のため効果的なユニバーサルワクチンが開発されていない,培養や確定診断が煩雑である,効率の良い遺伝子改変技術が確立されておらず,病原因子や感染病態は解析の途上であるといった原因にも拠る.このような背景から,特に感染成立にいたる過程においては依然不明な点が多い.本稿では,Ozuruらによってヒト感染のモデル動物であるシリアンハムスターを用いたin vivo imaging system(IVIS)による解析から,感染初期におけるレプトスピラの動態が明らかとなったので,その研究成果を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Picardeau M., PLoS Negl. Trop. Dis., 9, e0004039(2015).
    2) Ozuru R. et al., PLoS One, 12, e0172973.(2017).
    3) Johnson R. C., Gary N.D., J. Bacteriol., 85, 976-982(1963).
    4) Lambert A. et al., Appl. Environ. Microbiol., 78,
    8467
    -8469(2012).
  • 初めてのWEB学会
    岸川 禮子
    日本花粉学会会誌
    2021年 67 巻 1 号 29-30
    発行日: 2021/09/30
    公開日: 2023/12/18
    ジャーナル フリー
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