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21件中 1-20の結果を表示しています
  • 田口 真澄, 勢戸 和子, 小林 一寛
    感染症学雑誌
    2000年 74 巻 2 号 104-111
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    1997年に大阪府下で発生した志賀毒素産生性大腸菌O157: H7による家族内感染22事例54名由来の201株の各種疫学マーカーを用いた解析を行った. 疫学マーカーには志賀毒素 (STx) 型, 薬剤感受性試験, コリシン型, プラスミドプロファイル型, パルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE) 型を用いた.
    疫学マーカーを調べた結果, 家族内で明らかに異なった複数の菌株が認められた事例が2例 (家族No.21, 22) あった. 家族No.21は5歳の男児から母親と同一のマーカー株と, STx型以外の4種類のマーカーが異なった株が検出され, 家族No.22は48歳の男性から家族と完全に一致する菌株とSTx型, プラスミドプロファイル型, PFGE型が異なる菌株が検出された. 両事例ともに, 家族内での共通の感染源の存在が考えられたが, 複数の菌株による同時感染あるいは再感染も推察された.
    また, 7月から9月に発生した12事例中8事例から同一のマーカー株が検出されており, 各事例の感染源は不明であるが解析結果から共通した汚染食材からの感染が示唆された.
    以上のことから, 疫学マーカーは表現型をみる方法と遺伝学的方法を組み合わせることが有用であり, 家族内や同一施設発生事例では1株だけでなく複数株の疫学マーカーを調べ, その結果と喫食調査あるいは患者発生状況などの疫学調査との整合性を考えて, 総合的に疫学解析を行うことが必要と考えられた.
  • 田中 譲治, 水谷 紘, 古市 嘉秀, 笹谷 和伸, 若井 広明, 水口 稔之, 佐久間 栄, 星野 和正
    日本口腔インプラント学会誌
    2018年 31 巻 1 号 56-63
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/04/20
    ジャーナル フリー

    超高齢社会を迎え,無歯顎患者や多数歯欠損の患者においては,少数のインプラントで高い効果のあるインプラントオーバーデンチャー(以下IOD)に関心が寄せられている.その中でも,取り外しが容易でメインテナンスのしやすい磁性アタッチメントが注目されてきている.しかし,磁性アタッチメントといっても多くの種類があり,性能も異なっており,磁性アタッチメントを探究するにはその性能を知ることは不可欠である.そこで国内外の磁性アタッチメント(7種類)を入手し,その基本性能を調べて比較検討した.

    その結果,吸引力において最小1.29N,最大7.68Nと大きく幅があり,体積においても最小8.6mm3,最大41.3mm3と大きく幅があった.単位体積あたりの吸引力では最小0.04,最大0.44と約10倍もの差が示された.磁性アタッチメントの磁気回路には開磁路構造と閉磁路構造があり,前者は後者に比べて吸引力が小さく,漏洩磁場は高い値を示した.耐食試験についてはSn蠟着している製品に腐食がみられたが,他は問題なかった.しかし,磁石をステンレス鋼などで覆わずに吸着面がNiメッキのみであったり,圧入だけの組立てを行っている磁性アタッチメントもあり,実際の使用に伴う物理的刺激により腐食が誘発されることが危惧された.これまでにバーやボールのアタッチメントとの比較研究が報告されているが,基本性能の劣る開磁路回路の磁性アタッチメントを用いていることが多いため,磁性アタッチメントの評価を落としていることが考えられる.閉磁路構造で耐久性も含め,基本性能の優れた磁性アタッチメントによる比較研究が待たれる.

  • 塚本 定三, 神吉 政史
    日本食品微生物学会雑誌
    1999年 16 巻 3 号 197-200
    発行日: 1999/10/29
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    A PCR method was developed for the simultaneous detection of Escherichia coli O157 and H7 antigens. Two PCR primer pairs for amplification of both E. coli O157 rfbE and H7 fliC genes, which are necessary for the expression of the O157 and H7 antigen respectively, were performed for the detection of E. coli O157: H7. All Shiga toxin-producing E. coli (STEC) O157: H7 and STEC O157: NM strains were positive for both E. coli O157 rfbE and H7 fliC genes.
    Non-STEC O157 strains were positive only for E. coli O157 rfbE genes and H7 strains except O157 were positive only for H7 fliC genes . Some of the nonmotile strains were positive for H7 fliC genes. No cross-reaction was observed with other E. coli serotypes (except O157 and H7) and other bacterial species, like Salmonella O30 and Citrobacter freundii which react with E. coli O157 antiserum. It is recommended that PCR amplification of both E. coli O157 rfbE and H7 fliC genes is one of the most specific methods for E. coli O157: H7 identification.
  • 増田 高志, 有田 世乃, 川森 文彦, 三輪 憲永, 川村 朝子, 寺井 克哉, 秋山 眞人, 仁科 徳啓
    日本食品微生物学会雑誌
    2004年 21 巻 1 号 44-51
    発行日: 2004/04/15
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    1. 静岡県における過去16年間 (1987~2002年) の患者総数は358名であり, 1997年が67名と最も多かった.O群型で分けるとO157による患者が250名と最も多く, 以下O26による患者が69名, O111による患者が20名の順であった.集団感染事例は3件あり, 2000年に発生した保育園におけるO26:H11・Stx1による患者数21名の事例が最大であった.また, 家族内感染事例が48件 (患者数128名) あった.
    2. ヒト由来STEC分離株はO157:H7・Stx1/2産生株が130株, O157:H7・Stx2産生株が80株, O26:H11・Stx1産生株が51株と主要な分離株で74.4%を占めた.
    3. O157で231株中71株, O26で66株中35株, O111で13株中7株, その他で7株中3株が12薬剤のいずれかに耐性を示した.これらは12の耐性パターンに分けられ, SM/TC2剤耐性が35株, ABPC/SM/TC3剤耐性が21株, SM単独耐性が20株の順で, 4薬剤以上に耐性を示した株が7株みられた.
    4. RDNC9株を除く222株のSTEC O157が27のファージ型に分けられ, 2型と32株が多かった.また, 年次別推移では1997年に32型が53.3%を占めたのに対して, 1997年以外は分離頻度の高いファージ型は異なったが2型, 14型は毎年分離された.同一の集団感染事例や家族内感染事例からのSTEC O157分離株はすべて同一のファージ型であり, ファージ型別は疫学解析の手段として十分活用できることが示された.
  • Sebastian Spintzyk, Sophia Brinkmeier, Fabian Huettig, Alexey Unkovskiy
    Journal of Prosthodontic Research
    2022年 66 巻 3 号 422-430
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/30
    [早期公開] 公開日: 2021/09/18
    ジャーナル オープンアクセス

    Purpose: To assess the bonding between conventional and additively manufactured silicone elastomers and cylindrical retention titanium magnets for anchorage of facial prostheses.

    Methods: The customized titanium retention magnets were embedded in conventional and additively produced silicone blocks without primer application (n = 20) and with two commercially available primers G611 (n = 20) and A304 (n = 20) applied onto the magnet surface. The pull out test was performed in the universal testing machine using 45° and 90° angulation and the pull out strength was measured for each group. Additionally the SEM images of the pulled out magnets’ surface were obtained and the amount of residual silicone onto the magnet surface was quantified.

    Results: Significantly higher pull out strength values (p < 0.05) were revealed for 90° specimens (0.11 - 0.17 ± 0.01 N/mm2) compared to the 45° group (0.03 ± 0.02 N/mm2). The pull out test with primer revealed no significant differences between the G 611 and A 304 primers in the additive group. However, significantly (p < 0,05) higher values were observed for conventional specimens in the A304 group (1.10 ± 0.21 N/mm2) compared to the G611 group (0.59 ± 0.27 N/mm2).

    Conclusion: The application of both used primers may be an acceptable technical option for the anchorage of retention titanium magnets in silicone facial prostheses, produced additively in a fully digital workflow.

  • 村瀬 敏之, 大橋 美幸, 山井 志朗, 丸山 務
    獣医疫学雑誌
    2000年 4 巻 2 号 59-66
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    パルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE) 法は分離菌株のDNAタイピング (型別) に用いられ, 志賀毒素産生性大腸菌O157におけるその有用性が認められている。しかし, PFGE法では型別できない菌株の存在が指摘されている。そこでこのような株を分類する方法として, 細菌のDNAを比較的高頻度で切断する制限酵素と比較的低頻度で切断する制限酵素が認識する塩基配列で挟まれた領域をPCR法で増幅し (Infrequent-Restriction-Site PCR; IRS-PCR) , そのDNA断片の多型性を泳動パターンで観察する方法を検討した。供試菌として食中毒患者, 原因食品, 関連施設などから分離された大腸菌O157の52株を用いた。制限酵素XbaI及びHhaIを用いて切断したDNAのIRS-PCRパターンにより12の型に, また, BlnI及びHhaIを用いて場合は14の型に分類された。このうちPFGEパターンにおいてそれぞれ固有の泳動パターンを示した18株は, IRS-PCRにおいて11種に分類されたが, PFGEでバンドパターンの得られなかった34株では3種にしか分類することができなかった。したがって, PFGEでバンドパターンの得られなかったこれらの株が遺伝的に近縁である可能性が示唆された。型別能はIRS-PCR法に比べPFGE法が優れているといえるが, 本法により菌株間のバンドパターンの比較が可能で, 使用する制限酵素の検討を行うことにより, PFGE法に代わる型別法として応用可能と思われた。
  • 林 英司, 鈴木 秀昭, 太平 周作, 井上 昌也, 鈴木 俊裕, 田中 征洋, 久保田 仁
    日本消化器外科学会雑誌
    2011年 44 巻 9 号 1212-1218
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2011/09/28
    ジャーナル フリー
     閉鎖孔ヘルニア嵌頓の治療は整復時に腸管が穿孔することがあるため,嵌頓腸管を愛護的に整復することが重要である.従来行ってきた腸管の牽引による牽引法,チューブをヘルニア腔へ挿入して水圧により整復する水圧法,大腿動静脈内側皮下より用手的にヘルニア嚢を圧迫して還納する用手圧迫法について検討した.CTまたはMRIにより閉鎖孔ヘルニア嵌頓と診断し整復を行った32例の自験例を対象とした.年齢73~106歳,男女比2:30.開腹時の自然整復5例,牽引法13例,水圧法5例,用手圧迫法9例(観血法5例,非観血法4例).観血的用手整復法の群で術前より穿孔を伴う症例を1例認めた.整復時の穿孔は牽引法5/13例,水圧法1/5例,用手圧迫法0/8例であった.牽引法・水圧法の穿孔例で1例ずつ死亡例を認めた.閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する治療において,術野を汚染しない愛護的な整復法を考慮すべきと考えられた.
  • 浅井 良夫, 村瀬 敏之, 大澤 朗, 沖津 忠行, 鈴木 理恵子, 佐多 辰, 山井 志朗, 寺嶋 淳, 泉谷 秀昌, 田村 和満, 渡邊 治雄
    感染症学雑誌
    1999年 73 巻 1 号 20-24
    発行日: 1999/01/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    腸管出血性大腸菌O157感染症患者の共通喫食品である「イクラ醤油漬け」からO157を分離し原因食品を特定した.イクラ45検体をTSB培地で36℃6時間ならびにm EC-NB培地で42℃18時間増菌培養後, 各々の培養液について免疫磁気ビーズ法を行ったのち, SMACおよびCTにSMAC寒天培地を用いて分離培養した結果, 24検体から84株の志賀毒素産生性大腸菌 (STEC )O157: H7 (stx1, stx2陽性) が分離された.任意に抽出したイクラ3検体のO157汚染菌量は, MPN3本法で行った定量培養結果から, 試料100m/ (イクラ10g) あたりのMPN値は0.73-1.5であった.O157: H7のイクラ24検体由来84株のPFGEパターンは82株が同一であったが, 1検体由来3株のうち2株は異なるパターンを示した.しかし, イクラを喫食したO157: H7患者8名由来株とのPFGEパターンの比較において, 82株が示したパターンは患者7名の由来株と一致し, 2株のパターンは患者1名の由来株と同一であった.ファージ型はイクラおよび患者由来株ともに14型であった
  • Takashi Hosaka, Kiyotaka Nakamagoe, Akira Tamaoka
    Internal Medicine
    2017年 56 巻 21 号 2937-2941
    発行日: 2017/11/01
    公開日: 2017/11/01
    [早期公開] 公開日: 2017/09/25
    ジャーナル オープンアクセス

    The encephalopathy that occurs in association with hemolytic uremic syndrome (HUS), which is caused by enterohemorrhagic Escherichia coli (E. coli), has a high mortality rate and patients sometimes present sequelae. We herein describe the case of a 20-year-old woman who developed encephalopathy during the convalescent stage of HUS caused by E.coli O26. Hyperintense lesions were detected in the pons, basal ganglia, and cortex on diffusion-weighted brain MRI. From the onset of HUS encephalopathy, we treated the patient with methylprednisolone (mPSL) pulse therapy alone. Her condition improved, and she did not present sequelae. Our study shows that corticosteroids appear to be effective for the treatment of some patients with HUS encephalopathy.

  • 近 真理奈, 倉園 貴至, 大島 まり子, 山口 正則, 森田 耕司, 渡辺 登, 金森 政人, 松下 秀
    感染症学雑誌
    2005年 79 巻 3 号 161-168
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    下痢症患者の便から第三世代セフェム系薬剤cefotaxime (CTX) 耐性の志賀毒素産生性大腸菌 (STEC) O26: H11 (stxl産生) がわが国で初めて分離された.本患者は17歳女性で, 2003年9月水様性下痢, 発熱, 腹痛を呈し, 検便にてSTEC O26: H11 (EC03059株) が分離され, FOM5日間服用後に再び同一菌と考えられるSTEC O26: H11 (EC03060株) が分離された。しかし, ECO3059株はSM, TC, ABPC3剤耐性であったが, EC03060株はそれら3剤に加え, CTX, KM, FOMの計6剤に耐性であった.
    EC03060株については, CTX耐性機序を検討した結果, クラスAに由来するextended-spectrum β-lactamase産生菌の表現型の特徴を示した.さらに, PCRによる遺伝子検出及び塩基配列解析の結果, CTX-M-3型遺伝子を保有していた.プラスミドプロファイルでは, EC0345-株はEC03059株に約85kbpのプラスミド1本が付加されていた.接合伝達試験の結果, EC03060株のこのRプラスミド上にCTXM-3型遺伝子が存在し, レシピエントに用いた大腸菌に接合伝達されることが証明された.
  • 塚本 定三, 山崎 伸二, 牧野 壮一, 朝倉 宏, 竹田 美文
    感染症学雑誌
    2002年 76 巻 3 号 167-173
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    ヒトへのSTEC感染を明らかにするために, ヒトおよびいろいろな動物由来STECについて血清型, 産生する志賀毒素型および付着因子を調べた. ヒト由来で最も多い血清型はO157: H7で, 続いてO26: H11であり, その他, O91: H21, O103: H2, O111: NM, O121: H19などであった. また, eae遺伝子は93株のうち79株が持っており, O157: H7についてはすべてeae遺伝子陽性であった. ウシから分離されるSTECも157: H7, O26: H11が多く, その他ヒトから検出されたものと同じ血清型も分離され, eae遺伝子は87株のうち44株持っていた.ヒトおよびウシ由来O157: H7 (NMを含む) はstx1, stx2, stx2c, stx1+stx2, stx1+stx2c, stx2+stx2cの6種類の志賀毒素型遺伝子の一つを持っており, それらの検出頻度はヒトとウシの由来株で類似していた. ヒツジ由来株も一部でヒト由来株と同じ血清型がみられ, それらはeae遺伝子を持っていた. シカ由来株については8株のうち7株がヒトからはあまり検出されないstx2d遺伝子を持つもので, eae遺伝子はすべての株で検出されなかった. ブタ由来株については25株のうち15株はヒトからは検出されないO139: H1で, その志賀毒素型はstx2eであった. このことから, ヒトへのSTECの感染源はウシ, ヒツジであり, シカ, ブタからヒトへのSTECの移行は可能性が少ないと思われた.
  • 日本家畜臨床学会誌
    2007年 30 巻 3 号 112-116
    発行日: 2007/11/08
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • Kwang Hyun SUK
    国際法外交雑誌
    2015年 114 巻 1 号 1-26
    発行日: 2015/05/20
    公開日: 2024/01/20
    ジャーナル フリー
  • 李 振昊
    回路実装学会誌
    1996年 11 巻 3 号 162-165
    発行日: 1996/05/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • Renting HUANG
    国際法外交雑誌
    2015年 114 巻 1 号 74-88
    発行日: 2015/05/20
    公開日: 2024/01/20
    ジャーナル フリー
  • 一ノ瀬 友博, 永石 文明
    日本鳥類標識協会誌
    1995年 10 巻 2 号 76-87
    発行日: 1995年
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル フリー
     1995年11月から1996年4月にかけて,狭山丘陵の比較的面積の大きな樹林地と2つの孤立樹林地(鳩峰公園・八国山緑地)において,鳥類標識調査を行った.その結果,合計376羽を捕獲し,環境庁の番号入り金属足環と捕獲地点を示す色足環1個を装着した.コゲラ,ヒヨドリ,ルリビタキ,シロハラ,ウグイス,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,アオジは15個体以上捕獲された.比較的大規模な樹林地では,シロハラ,ヤマガラ,メジロが孤立樹林地よりも多く捕獲され,シジュウカラとアオジは孤立樹林地の方が捕獲数が多かった.1日あたりの捕獲数は1月に最も多かった.これは,この時期に越冬していた個体数が多かったためか,狭山丘陵の樹林地の管理されていない場所で低木層に一般的にみられるヒサカキの果実が,多くの鳥類のこの時期の主要な食物となっているためであると考えられる.
     長距離の移動(300m以上)はヤマガラとエナガで数例確認された.特に,エナガ1羽は孤立樹林地からもう一方の孤立樹林地への移動が確認された.
     標識された376羽のうち60羽が同じ捕獲地点で再捕獲された.再捕獲率が高かった種は,ウグイス,シロハラ,ルリビタキで,これらはすべて主に低木層を利用する種である.一方で,捕獲数が多かったにもかかわらず,シジュウカラとメジロの再捕獲率は低かった.この結果から,越冬期においてはウグイス,シロハラ,ルリビタキは,限られた場所に定着しており,シジュウカラとメジロは樹林地内を移動していると考えられる.
  • 桜庭 秀人, 佐藤 東, 吉田 繁成, 漆畑 英雄, 阿部 幸一, 竹内 重正
    日本獣医師会雑誌
    1999年 52 巻 7 号 445-449
    発行日: 1999/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    と畜牛について志賀毒素産生性大腸菌 (STEC) の汚染状況を調査したところ, 直腸便19検体および枝肉19検体の計38検体から0157を含むSTEC39株, 21血清型が分離された. 0157は直腸便316検体中7検体 (2.2%), 枝肉731検体中3検体 (0.4%) から分離され, Ol57以外のSTECは直腸便243検体中12検体 (4.9%), 枝肉731検体中16検体 (2.2%) から分離された. 分離O157株のすべては病原性発現に関与するとされる外膜蛋白Intiminを支配するEscherichia coli attaching and effacing遺伝子 (eae) を保有していたが, それ以外の分離株ではO118: H-型1株のみがeaeを保有していた.
  • 芦田 明
    日本血栓止血学会誌
    2020年 31 巻 1 号 37-44
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー HTML

    溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome: HUS)は破砕赤血球を伴う微小血管症性溶血性貧血(microangiopathic hemolytic anemia: MAHA),血小板減少症,急性腎傷害(acute kidney injury: AKI)を3主徴とし,小児期においてはその大半が志賀毒素産生性腸管出血性大腸菌感染症に続発する.我が国では感染症法により本感染症は三類感染症に指定され,全例届け出義務があり,その集計より年間感染者数は3,000~4,000名で,100件程度がHUSを発症することが明らかとなっている.近年の傾向として従来,HUSを続発する血清型は主にO157:H7であったが,O157以外の血清型による症例が増えており感染の確定診断の際には注意を要する.HUSの診断は3主徴の有無により行い,治療は支持療法が主体となる.志賀毒素産生性溶血性尿毒症症候群発症に関する補体系の関与も報告されているが,補体制御薬の効果は確認されていない.基礎,臨床双方の面からのさらなる検討が必要である.

  • 西脇 仁一
    日本機械学会誌
    1961年 64 巻 504 号 156-166
    発行日: 1961/01/05
    公開日: 2017/06/21
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 野津 喬
    農村計画学会論文集
    2022年 2 巻 1 号 33-43
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/25
    ジャーナル オープンアクセス

    This study regarded the in-house use of solar power generation by farmers as a type of new technology adoption and clarified the following points through case studies. First, the major hurdle for that is the cost. The case studies show that farmers manage to accomplish the in-house use of photovoltaic power generation by accumulating reducing utility costs, using subsidy programs, and income from the sale of surplus electricity. Second, in the case of in-house use of photovoltaic power generation, time and seasonal fluctuations in supply and demand are also an issue. Storage batteries are a powerful means to cope with this, but they are currently too expensive for farmers to introduce them. In addition, it is difficult for farmers to improve their corporate image solely through the in-house use of solar power alone. It is necessary to appeal to the public to combine using solar power and other environmental conservation activities. Policies such as feed-in tariff have a significant impact on the willingness of the agricultural sector to use solar power.

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