日本食品科学工学会誌
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納豆由来プロテアーゼの精製とその特性
柏原 恵子丹尾 式希久保田 浩二
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2001 年 48 巻 2 号 p. 134-137

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抄録

市販納豆よりプロテアーゼを精製し以下のような結果を得た.
(1) 納豆600gより0.2mgの納豆由来プロテアーゼが精製でき,抽出液より46.9倍に精製され,活性の収率は0.2%であった.分子量はSDS-PAGEで29kDa,質量分析で28077.4と測定された.
(2) N末端21残基のアミノ酸配列はB. nattoから産生される菌体外プロテアーゼやナットウキナーゼと一致した.
(3) 等電点9.6を示すアルカリプロテアーゼであった.
(4) 過ギ酸酸化インシュリンB鎖に対して既知ズブチリシンでは報告のないAla14-Leu15の箇所を切断した.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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