日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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安定同位体比(d13C)によるビーチロック試料の14C年代の補正(予報) 与論島·沖永良部島·徳之島·奄美大島の試料を例として
小元 久仁夫
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p. 64

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抄録
南西諸島のサンゴ礁地形の研究にとって、潮間帯で形成されるビーチロックを使用することは地形·地質学的に有意義であり、またビーチロックは14C年代測定試料としても良い試料である。正確な14C年代を得るためには、各試料の安定同位体比(δ 13C)を測定し、14C年代を補正しなければならない。副題にあげた四島から採取した87のビーチロック試料について、14C年代測定後に炭素の安定同位体比(δ 13C)を測定した結果、次のような成果が得られた。(1)ビーチロックの安定同位体比(δ 13C)は、+4.77∼−3.28‰ PDBの範囲にあり、平均値は+1.96‰、最大値は平均値の約2倍である。(2)安定同位体比(δ 13C)は、与論島から奄美大島へと北上するにつれて減少する傾向が認められる。(3)ビーチロックの補正年代は、357年から493年(平均445年)である。(4)安定同位体比(δ 13C)により14C年代を補正すると、±3σの範囲で年代がほぼ一致する。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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